RK-3はきだめスタジオブログ

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余裕の加減と表裏一体〜明治安田生命J2リーグ第24節 大分トリニータ vs FC町田ゼルビア マッチレビュー〜

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1回だけ杉乃井パレス行った事ある

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第24節、大分トリニータvsFC町田ゼルビアの一戦です。

 

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STOP THE 町田───後半戦に突入したJ2昇格戦線の大きなテーマはそこになってくるでしょう。首位を快走し続ける町田の勢いは止まるところを知らず、現在は再び5試合負けなしの状況に。少し引き分けが続いて勢いに翳りが生まれたかにも見えた前節は、最下位大宮相手に2点ビハインドを許す展開ながらも終盤の2ゴールで劇的な逆転勝利を収めました。1年でそうそう起こるものでもない劇的勝利を何度もやってのけてしまう彼らはゾーン状態なのか、今年は本当に彼らの年なのかもしれない……印象としてそれは自然でしょうし、戦力・戦術ともにそれを裏付けるサッカーはしています。

一方、じゃあ町田とシーズン終了と形容できるような差をつけられているのか?と言えばそれもそういう訳ではありません。首位町田との勝点差は2位の東京Vが7点、3位の大分が8点という状況です。その中で今節は大分が町田を迎え撃つ格好になります。町田にとっては今節が大分、次節は東京Vとの直接対決です。この2試合で町田が連勝しようものなら、もう今年のJ2は彼らのものだと表現しても差し支えないでしょう。逆に言えば、大分にとってこの試合は町田を夢から引き摺り下ろす最後のチャンスとも言える。昨季から下平隆宏監督の下で確かな"ベース"は培った大分は、その戦術的な包囲網に町田の猛威を引っ掛けることが出来るのか。今季のJ2を文字通りに左右する試合です!

両チームスタメンです。

 

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大分は前節の磐田戦からスタメンを3人変更してきました。前節は野村直輝と中川寛斗を前線に置いたゼロトップ的な配置でしたが、今日はFWの一角に伊佐耕平を起用し、野村は中盤からのスタート。左MFには今季初先発となる渡邉新太が起用され、CBはデルランが第18節秋田戦以来となる先発起用です。

一方の町田は前節大宮戦からの先発変更は2人。前節は出場停止だった奥山政幸が右SBに復帰し、平河悠を右MFにスライドした上で今日は左に安井拓也が起用されています。下田北斗は古巣との対戦です。

 

本日の会場は大分県大分市レゾナックドーム大分です。

振り返ればちょこちょこネーミングライツで名前が変わっている気もする名物スタジアムは今季からレゾナックドーム大分として運営されています。大分ドームも開場から22年。日韓W杯の会場やドラガン・ストイコビッチユーゴスラビア代表として最後にプレーした場所としても知られるスタジアムですね。今年はラグビーW杯がフランスで開催されますが、日本で行われた前回大会では準々決勝の会場にもなっていました。

ここでの大分vs町田と言えば真っ先に思い出すのはやはり2015年の入れ替え戦でした。あの日は大分の包囲網を切り裂いた町田でしたが、今宵の行方や如何に…。

 

 

戦前の予想通り、試合はスローテンポで機を伺う大分とハイテンポで刺し切ろうとする町田の思惑が噛み合うような形で推移していきました。

その中で前半に多くゴール前での好機を作っていたのは町田で、5分にはルーズボールを収めたエリキのパスを受けた平河悠がシュートを放ちますが僅かに枠の右。お互いに決定機と呼べるほどのチャンスはそう多くない中で、大分も後ろから組み立てながら前進し、前線で流動的かつテンポの良いパスワークを見せる場面もありましたが、ハイプレスとリトリートを上手く使いわけていた町田の前にDFラインを崩し切れない時間が続きます。

 

試合が動いたのは38分。ハーフェーライン付近の右サイドで町田がFKを獲得すると、古巣対決となった下田が入れたロングボールがペナルティエリア内での混戦を生み、最後はチャン・ミンギュが叩き込む形で町田が先制!

大分はその後もサイドエリアまではボールを回せるものの、エリア内への展開にはなかなか至らないまま町田リードで前半終了。

 

 

大分は後半から渡邉新太、伊佐耕平を下げて藤本一輝、サムエルを2枚同時投入。

後半最初に決定機を作ったのは大分でした。54分、サイドの選手が開いた動きに町田のDFが少し釣られたところを見逃さなかった右SBの上夷克典のランに安藤智哉がロングパス。抜け出した上夷がファーストタッチで上手く抜け出すとサムエルのリターンを受けてGKと1対1の場面を作りましたが…最後はフォローに戻った町田守備陣にブロックされ、こぼれ球を狙った藤本のシュートもブロック。更にそのこぼれ球を上夷が再びシュートに持ち込みますが、今度はGKポープ・ウィリアムが弾き出し、後半最初の大きな局面は町田守備陣が制する格好に。

 

前半と比べてやや選手のポジショニングを調整した感のある大分は確かに後半のペースを握っていました。しかし町田も後半は前半ほど良い展開ではなかった中でハイプレスとリトリートを使い分けるスタンスは切らす事なく64分、大分のパスワークの乱れを突いたところからエリキが中央を独走。そのままGKとの1対1まで持ち込んで決め切り、町田は大きな追加点をゲット!

 

 

大分は71分に野嶽惇也、78分に弓場将輝を投入。終盤には長沢駿も送り込み、どうにかまず1点を取るべく攻撃を仕掛けようとします。

しかしスコアが0-2になって以降は、それが攻撃が上手くいきつつあった中で喫した失点だった事も大きいのか……大分がやや自分たちでコントロールを手放すような状態になってしまい、そうなると今度はワイドに広げたスペースを町田がカウンターで貫きやすい状態になってしまっていました。

大分は選手交代を通じて打開を試みながらも、そこからは完全に町田のコントロール下に置かれたような試合に閉じ込められるような形となり、87分には下田のFKをGKが取りこぼしたボールをチャン・ミンギュに詰められ、最後は翁長聖に押し込まれて町田が3点目。注目のJ2首位天王山は町田の快勝で幕を閉じました。

 

 

 

なぜ連勝は続くのか、逆になぜ連敗は続くのかみたいなところでもそうなんですけど、やっぱり余裕のある状況に立てているチームの優位点って焦る必要がないというところで、焦らないという事は自分達のやるべき事が常に整理された状態で戦える…という事でもあるんですね。今日で言えば、大分も町田もチームとしての状態は良い。一方で順位的な余裕を持ち合わせていたのは町田で、大分が絶対に勝たなければならない立場だったのに対して町田は「最悪引き分けでもいい」という状況だったと思います。前半はそこのマインドセットの上に乗った戦術の噛み合わせで町田が優位に立った部分はかなり大きかったように見えました。

後半の大分の戦い方ははなかなか面白かったと思います。それこそ54分の決定機のように、サイドの選手が極端にワイドに張る事で相手DFに中と外の負の選択肢を発生させ、食いついたところにSBがインナーラップ気味に飛び出していく。あの54分の場面を決め切れていたら試合はわからなかったと思いますが、一つミスを喫して失点を許すと今度は広げたワイドのスペースを逆に町田に突かれていってしまう形になった。サッカーってやっぱり、一度の修正なら効くけど一度修正したものをもう一度修正するのは相当難しいんですよね。そういう意味では、町田は精神的に余裕のある状況だったがゆえに、常に相手の粗を探し、そこを適切に貫いていけるような腰の据え方をしていた。それで大分の狙いを翻してきた訳ですから、サッカーって表裏一体だなぁ…と。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J2リーグ第24節

ベガルタ仙台0-3清水エスパルス

いわきFC1-0栃木SC

水戸ホーリーホック3-1徳島ヴォルティス

ザスパクサツ群馬1-1ロアッソ熊本

大宮アルディージャ2-1ジェフユナイテッド千葉

東京ヴェルディ1-2V・ファーレン長崎

ヴァンフォーレ甲府5-1ブラウブリッツ秋田

ジュビロ磐田2-1ツエーゲン金沢

ファジアーノ岡山2-3藤枝MYFC

レノファ山口FC1-0モンテディオ山形

大分トリニータ0-3FC町田ゼルビア

 

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1位 FC町田ゼルビア(53)

2位 東京ヴェルディ(43)

3位 大分トリニータ(42)

4位 ジュビロ磐田(41)

5位 V・ファーレン長崎(41)

6位 ヴァンフォーレ甲府(40)

7位 清水エスパルス(38)

8位 藤枝MYFC(35)

9位 ファジアーノ岡山(33)

10位 ザスパクサツ群馬(33)

11位 モンテディオ山形(32)

12位 ロアッソ熊本(31)

13位 ベガルタ仙台(31)

14位 ブラウブリッツ秋田(31)

15位 ジェフユナイテッド千葉(28)

16位 水戸ホーリーホック(27)

17位 レノファ山口FC(27)

18位 徳島ヴォルティス(26)

19位 栃木SC(25)

20位 ツエーゲン金沢(24)

21位 いわきFC(24)

22位 大宮アルディージャ(17)

 

3位大分と首位町田の注目の天王山は町田が3-0で快勝。2位東京Vも5位長崎との上位対決を1-2で落とす結果になった事で首位町田と2位東京Vの勝点差は10にまで拡がりました。町田は次節、その東京Vとの直接対決が組まれているので、ここでの結果次第では今季のシーズン推移を大きく決定づける可能性も否定できません。

一方、2位東京Vと3位大分が共に敗れたことで2位争いは更に混沌とした状態に。磐田、長崎、甲府、清水と4〜7位のチームが揃って勝利を収めた事で、2位東京Vから7位清水までの6チームが勝点5点差の中にひしめき合う形となっています。残留争いは21位いわきと22位大宮が共に勝利。特に終盤の劇的勝ち越しゴールで千葉に勝利した大宮は4月8日の第8節山形戦以来16試合ぶりの勝利となりました。

 

 

町田いつの間にアディダスなってたん

ではでは(´∀`)