昨日のガンバサンガのマッチレビュー、まだ書けてないです
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J2リーグ第25節、FC町田ゼルビアvs東京ヴェルディの一戦です。
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STOP THE 町田……いつの間にか、後半戦を迎えた今年のJ2のテーマはその一点に集約されるようになりました。
怒涛の補強戦略を駆使し、清水エスパルスのような圧倒的本命候補がいる中でここまで首位を独走。シーズン中にそう多くある訳でもない劇的勝利を連発し、3位大分との直接対決となった前節は大分を敵地で3-0で粉砕。サイバーエージェントがバックにつく町田はこれまでに彼ら自身が知らない世界に手をかけようとしています。そんな町田にとって、今日はある意味で最後の正念場とでも言うべきシチュエーションなのでしょうか。
Jリーグ30周年を迎える2023年ですが、その30年前にJリーグの全てを謳歌し、さながら緑の帝国と化していたビッグクラブは、いつしかJ1昇格ですら目標としないJ2の中堅と化していました。しかしそんなヴェルディは今季、豊富な実績と結果を持つ城福浩監督に率いられて現在は2位。自動昇格のみならず、まだJ2優勝を狙える位置につけています。ただ、ここで町田が勝利すればシーズンは完全に彼らのものでしょう。STOP THE 町田の成就はいよいよ町田に託されました。
過去に多くの名場面を生んだ東京クラシック、首位天王山、それが国立競技場での開催、そして直前に生まれた新たな因縁…J2史に残るかもしれない強烈な一戦は今季のリーグ戦の中でどのような意味を持って輝くのでしょうか。
両チームスタメンです。
町田は3-0で勝利した前節大分戦からの先発変更は一人のみ。前節でイエローカードを貰ったミッチェル・デュークが累積警告で出場停止の為、今日は藤尾翔太がエリキと2トップでスタメンとなっています。ベンチもデュークに変わって宇野禅斗が入った以外は大分戦からの変更はなし。宇野は第6節いわき戦以来のメンバー入りです。なお、バスケス・ケイロンはまだ新規選手登録が解禁されていないので今日は出場出来ません。
前節は長崎との上位対決を落としたヴェルディはスタメンを半数の5人入れ替えてきました。システムも4-1-2-3から4-4-2へシフトし、甲田英將が移籍後初先発。また、先日鹿島からレンタルで獲得し半年ぶりにヴェルディに戻った形になった染野唯月も早速先発起用されています。
本日の会場は東京都新宿区、国立競技場です。
国立開催の "東京クラシック"
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2023年7月9日
炎と花火を用いた効果演出で会場を盛り上げました🔥#Jリーグ #町田東京V@FcMachidaZelvia@TokyoVerdySTAFF pic.twitter.com/d1yoz4cEES
町田のホームゲームですが、今日はなんと国立開催!新国立競技場としてJ2の試合が行われるのは初めてで、来週にも清水のホームゲームとして清水エスパルスvsジェフユナイテッド千葉の試合が行われる予定になっています。
試合前には「ZELVIA FIRE STADIUM」と称した炎と火花の派手な演出を行う他、同様に参画しているヴェルディグッズも含めた「TOKYO UNITE」のポップアップストアも営業。ABEMAで放送されている町田の応援番組「ゼルつく」のブースではお笑い芸人の土佐兄弟とインフルエンサーの若林萌々氏も来場するなど様々なイベントを実施しています。余談ですが、新国立競技場を設計した隈研吾氏は町田のクラブハウスの設計も担当しています。
ちなみにヴェルディはヴェルディ川崎時代からFC東京と共に国立競技場を準ホームとして使用しており、ましてやJリーグ開幕戦に代表されるようになんとなく初期は国立がホームの印象があるチームですが、ヴェルディにとっても新国立での試合は初めてであり、旧国立も含めると2014年5月の岐阜戦以来9年ぶりで、アウェイチームとして国立で試合をするのは2008年8月のFC東京戦以来15年ぶりとなりました。
試合は開始早々に動きます。ロングボールをきっかけに浮き球がルーズボールの応酬になると平河悠が中にボールを入れ、浮き球のままエリキと安井拓也がダイナミックなワンツーを展開。最後に抜け出したエリキのシュートはGKマテウスが好セーブを見せて弾きましたが、こぼれ球に藤尾翔太が反応して町田が先制!
⚽#0709東京V 戦 プレイバック⚽#安井拓也 選手とのワンツーで抜け出した #エリキ 選手のシュートは阻まれるが、#藤尾翔太 選手が押し込む💨
— FC町田ゼルビア 公式🐦 #0722千葉 (@FcMachidaZelvia) 2023年7月9日
大観衆の声援を背に、先制点をゲット💪🔥@fujio_shota#国立共闘 #私達は本気だ#FC町田ゼルビア #zelvia #Jリーグ #DAZN #ゴール pic.twitter.com/zbnu5ps3ay
そんな中でも圧倒的にボールをキープしていたのはヴェルディで、かつ回されているだけの状況にもならず、町田のDFラインを押し下げながら良いエリアでのボールコントロールが出来ていました。アタッキングサードにこそ、そこは町田の的確なプレスもあってなかなか侵入出来ませんでしたが、ヴェルディがボールを持った際には素早くプレスをかける事で保持を許さず、常に試合をヴェルディのターンの上で展開していきます。
繋いで押し込むヴェルディと、それに対してカウンターで確実に隙をとらえていこうとする町田…前半から両者の立場は明確な形で試合が進んでいきました。
そんな中で38分でした。ヴェルディのスローインからの流れを下田北斗が引っ掛けると、そのまま素早く抜け出したエリキが取り返せば反対側にドフリーで走り込んだ安井が流し込んで2-0!
前半はボール支配率70%を超えたヴェルディがスタッツ上では圧倒的支配しながらも、前半は町田が2点のリードを獲得して終えます。
後半は開始早々からヴェルディが積極的に出てきました。
千田海人、北島祐二を下げて加藤蓮、齋藤功佑を送り込んだヴェルディは49分、ボックス内の左で受けた山田剛奇のクロスは相手に当たって山なりなりますが、これに反応した深澤大輝の折り返しに染野が詰めるも…ここはGKポープ・ウィリアムが好セーブ。57分には右を抜け出した染野の鋭い折り返しに山田が飛び込んで一躍決定機となりましたが、ここもヒットする前にGKポープに抑えられてゴールには至りません。
対する町田も61分にカウンター一発で平河が抜け出してチャンスを迎えますが、シュートは枠を捉えず。
町田が52分に安井を下げて荒木駿太を投入して配置を少し変えたのに対し、ヴェルディは66分に谷口栄斗と甲田英將を下げて山越康平と新井悠平を送り込みます。
するとヴェルディに最大のチャンスが訪れたのは70分でした。左サイドでボールを受けた新井は巧みなファーストタッチでファーストDFを翻すとそのまま強引に左サイドを突破。自らシュートに持ち込みますが…シュートは惜しくもニアポストにヒット。そのこぼれ球から町田のカウンターになりかけるも、再び奪い返して攻撃を構築したヴェルディはまたしても左サイドの新井へと繋ぎ、今度はカットインからシュートを狙いますが…今度はGKポープがセーブ。
それでもめげずに押し込むヴェルディは73分、右サイドでボールを受けた宮原和也がアーリークロスを入れると、飛び出したGKポープの前に入り込んだ染野が完璧なヘディングシュートで合わせてヴェルディが遂に1点を返します!
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2023年7月9日
🏆 明治安田生命J2リーグ 第25節
🆚 町田vs東京V
🔢 2-1
⌚️ 73分
⚽️ 染野 唯月(東京V)#Jリーグ#町田東京V pic.twitter.com/YTf3qSxIdh
町田は77分に宇野禅斗、稲葉修士、カルロス・グティエレスを投入して明確に守りを固めようと試みます。
しかして、遂にその時が訪れたのは83分でした。左サイド、投入から何度もチャンスを創出してきた新井が左サイドを突破してクロスを入れると、相手DFに当たってコースを変えながらも染野がニアでどうにか合わせたシュートはファーのネットへ!!ヴェルディ遂に同点!!!!
ストライカー⚡
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2023年7月9日
染野の2得点で同点に追いつく!
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J2リーグ 第25節
🆚 町田vs東京V
🔢 2-2
⌚️ 83分
⚽️ 染野 唯月(東京V)#Jリーグ#町田東京V pic.twitter.com/JH8a0wrV2J
守備固めの交代をしてしまっていたところもあり、どうにか流れを変えたい町田は88分に藤尾を下げて中島裕希を投入。
アディショナルタイムにはお互いに決定機が訪れます。93分にはヴェルディがこの日何度も左サイドを切り裂いた新井が再び仕掛けてからシュートを放つも、シュートの威力は足りずにサイドネット。そしてその直後、町田は自陣からのアバウトなロングボールでしたが、エリキがDF2枚をブチ抜くスプリントを見せてGKとの1対1を迎えましたが…シュートは枠を大きく超えて上へ。
壮絶な死闘…その背景を含め、J2史に残るような激戦となった90分はヴェルディにとってはあまりに劇的で、しかしてあまりにも痛い勝点1。2-2のドローに終わりました。
凄い試合でしたねぇ…いや、ほんと凄かったです。
試合の構図としては90分を通して同じでした。ボールを繋いで押し込んで攻め込むヴェルディと、いつもより押し下げられている分、ブロックを組みながら如何にヴェルディの裏と隙をカウンターで突けるかに注力した町田。その町田の集中力は2点目に代表されるように研ぎ澄まされており、ヴェルディは押しながらもアタッキングサードを崩せない時間が続いていたのが実情でした。
そこで宮原らがシンプルにクロスを入れて、そこに染野や山田がしっかり反応する事で町田守備陣の神経をすり減らしていくと、そういう土壌が出来つつあったところでの新井投入…単に新井投入だけじゃなく、試合展開としてのベースが出来てからの新井投入だった事が効きましたね。町田としては集中すればするほど振り回されるような展開に追い込まれていった。その辺りの神経戦はまさしく壮絶な攻防でした。
そんな中で讃えたいのはヴェルディ守備陣でした。町田もヴェルディの攻撃に手を焼きながらも、その中でエリキや藤尾、平河に繋ぐ為のカウンターのビジョンは常に持ち続けていたんですね。そこは町田がリードしながら押し込まれている立場として素晴らしかったところなんですけど、そこでヴェルディの守備陣が町田のカウンターに対して恐ろしいほどの粘りと鋭さを見せ続けた。しかもきちんとそれを中盤に付けることでヴェルディはずっとヴェルディの攻撃ターンの中で試合を進める事が出来ていた…町田のカウンターはいつ3点目に至ってもおかしくない威力を持っていただけに、そこをなんとかし続けた事は彼らのパフォーマンスもまた圧巻でした。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J2リーグ第20節
1位 FC町田ゼルビア(54)
2位 東京ヴェルディ(44)
3位 ジュビロ磐田(44)
4位 ヴァンフォーレ甲府(43)
5位 大分トリニータ(42)
6位 清水エスパルス(41)
7位 V・ファーレン長崎(41)
8位 ザスパクサツ群馬(36)
9位 藤枝MYFC(35)
10位 ファジアーノ岡山(34)
11位 ロアッソ熊本(32)
12位 モンテディオ山形(32)
13位 ベガルタ仙台(32)
14位 ブラウブリッツ秋田(32)
15位 ジェフユナイテッド千葉(31)
16位 レノファ山口FC(30)
17位 徳島ヴォルティス(27)
18位 いわきFC(27)
19位 水戸ホーリーホック(27)
20位 栃木SC(26)
21位 ツエーゲン金沢(24)
22位 大宮アルディージャ(17)
大入り試合でエンタメ的に100点。
ではでは(´∀`)