阪神タイガース アレ→優勝!!!!!!-雌伏の18年間を振り返る-
②2010〜2014年編
六甲おろしをロック調にアレンジして歌ってみた(弾いてみた)
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オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
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【2010年】
監督:真弓明信(2年目)
セリーグ順位:2位(78勝63敗3分 勝率.553、首位とのゲーム差1.0)
クライマックスシリーズ: vs読売ジャイアンツ(0勝2敗)
交流戦順位:8位(11勝12敗1分)
タイトルホルダー:《最多安打》マット・マートン《最高勝率》久保康友《ベストナイン》ブラゼル,平野恵一,鳥谷敬,マートン《ゴールデングラブ賞》城島健司,平野
《基本オーダー》
1 マートン(右)
2 平野恵一(二)
3 鳥谷敬(遊)
4 新井貴浩(三)
5 ブラゼル(一)
6 金本知憲(左)
7 城島健司(捕)
8 藤川俊介(中)
9 久保康友(投)
《主な投手陣》
[勝ちパターン]久保田智之
[クローザー]藤川球児
《その他主な野手陣》
[捕手]狩野恵輔
2003年・2005年のリーグ優勝に貢献した赤星、今岡、藤本、ウィリアムスといった面々が球団を去り、新たに城島とマートンを獲得。だが開幕前の練習で負傷した金本は肩の重傷でまともに送球が出来ない事態に陥り、世界記録を樹立していた連続フルイニング出場は4月18日の横浜戦にて1492試合でストップした。
だがチームとしてはこの年は凄まじい打撃成績を残す。赤星が抜けた1番センターを担う事となったマートンは214安打をマークし、イチローが保持していたシーズン最多安打記録を更新。鳥谷・新井・ブラゼルのクリーンアップはいずれも100打点を超え、その中でもブラゼルは47本塁打を放ち、鳥谷の104打点は遊撃手としてのシーズン最多記録となった。新加入の城島も3割20本を達成した他、平野は打率.350、出塁率.399と圧倒的な成績を残せば、8番まで打てる脅威の打線は球団史上最高打率となる.290という数字を記録し、安打数(1458本)もセリーグ史上最多、プロ野球史上2番目となる数字を残した。
だが投手陣は藤川球児まで繋ぐリリーフ陣が渡辺を除いてせず、先発も久保が奮闘した一方で能見や岩田が戦線離脱。それでも圧倒的な攻撃力を武器に巨人・中日とNPB史に残る優勝争いを演じた阪神は一時はマジックも点灯させるが、矢野の引退試合に於ける「行くな超えるな事件」もあって最後の最後で中日に一歩及ばず。最終的には優勝した中日とは阪神・巨人共に1ゲーム差という壮絶な優勝争いとなった。それでも巨人を振り切って2位でフィニッシュしたが、CSでは第2戦の逆転負けもあってまたしても1stステージで敗退している。
【2011年】
監督:真弓明信(3年目)
セリーグ順位:4位(68勝70敗4分 勝率.493、首位とのゲーム差9.0)
交流戦順位:8位(10勝14敗)
タイトルホルダー:《打点王》新井貴浩《最多安打》マット・マートン《最高出塁率》鳥谷敬《最多セーブ》藤川球児《ベストナイン》平野恵一,鳥谷,マートン《ゴールデングラブ賞》平野,鳥谷《月間MVP》ジェイソン・スタンリッジ(6月,7月),能見篤史(10月)
《基本オーダー》
1 マートン(右)
2 平野恵一(中)
3 鳥谷敬(遊)
4 新井貴浩(三)
5 ブラゼル(一)
6 関本賢太郎(二)
7 金本知憲(左)
8 藤井彰人(捕)
9 能見篤史(投)
《主な投手陣》
[クローザー]藤川球児
《その他主な野手陣》
[捕手]城島健司
東日本大震災の影響で日程変更が行われた結果、18年ぶりに甲子園でシーズン開幕を迎えた。
この年から導入された統一球は軒並み投手陣に利益をもたらす形になったが、阪神も規定投球回数に到達した4投手(岩田,能見,スタンリッジ,メッセンジャー)はいずれも防御率2点台に抑えるなど活躍。しかし前年は強力打線で鳴らしただけに、トータル的にはその影響をモロに喰らう形になって序盤から苦戦を強いられた。それでも首位を走っていたヤクルトの失速が引き起こした5チームが絡む大混戦により優勝争いには絡んだが、9月はヤクルト戦で全敗を喫するなどし、最後は巨人にも抜かれて4位でCS圏も逃す結果に。真弓監督は同年限りで退任した。
一方、新井が打点王を獲得し、藤川球児は最多セーブを記録。Bクラスの順位ながら平野、鳥谷、マートンの3人がベストナインに選ばれるなど、個々でのタイトルは多かった。
【2012年】
監督:和田豊(新任)
セリーグ順位:5位(55勝75敗14分 勝率.423、首位とのゲーム差31.5)
交流戦順位:8位(9勝12敗3分)
《基本オーダー》
1 平野恵一(二)
2 大和(中)
3 鳥谷敬(遊)
4 新井貴浩(一)
5 金本知憲(左)
6 マートン(右)
7 新井良太(三)
8 藤井彰人(捕)
9 能見篤史(投)
《主な投手陣》
[クローザー]藤川球児
《その他主な野手陣》
打撃コーチとして2度の優勝に貢献した和田監督が就任。開幕投手を務めた能見を筆頭に、メッセンジャーやスタンリッジなど先発投手陣は安定した働きを披露。リリーフも抑えの藤川球児は相変わらずとして、中継ぎに転向した福原が再びハイパフォーマンスを見せるなど結果を残した。
しかし前年から導入された統一球の影響もあり、打線不振はより一層深刻な事態に陥る。前年はまだ打率はそれなりに残していたがこの年はそれさえもままならなくなり、チーム内のホームラン王は新井良太の11本という深刻な貧打に。特に交流戦後は転げ落ちるように敗北を重ね、和田体制1年目はCS争いにも絡めず、2002年の星野仙一監督体制以降で最低となる5位に沈んだ。
シーズン終了後に阪神復活の象徴となった金本が現役引退。城島も引退し、平野とブラゼルが退団した他、藤川球児がメジャー挑戦の為に阪神を去った。
【2013年】
監督:和田豊(2年目)
セリーグ順位:2位(73勝67敗4分 勝率.521、首位とのゲーム差12.5)
クライマックスシリーズ: vs広島東洋カープ(0勝2敗)
交流戦順位:7位(12勝11敗1分)
タイトルホルダー:《最多安打》マット・マートン《最多奪三振》ランディ・メッセンジャー《ベストナイン》西岡剛,鳥谷敬,マートン《ゴールデングラブ賞》鳥谷《月間MVP》能見篤史(5月,6月),メッセンジャー(7月),藤浪晋太郎(8月)《新人特別賞》藤浪
《基本オーダー》
1 西岡剛(二)
2 大和(中)
3 鳥谷敬(遊)
4 マートン(左)
5 新井貴浩(一)
6 今成亮太(右)
7 新井良太(三)
8 藤井彰人(捕)
9 メッセンジャー(投)
《主な投手陣》
[リリーフ]松田遼馬,筒井和也,ボイヤー
[勝ちパターン]安藤優也,加藤康介
《その他主な野手陣》
前年の低迷の最たる要因となった貧打を解消すべく、多額の資金を投じてメジャー挑戦から帰国した西岡と福留を補強。新外国人としてコンラッドも加えた他、前年から安定していた投手陣には超高校級ルーキーの藤浪を獲得。ドラフト会議で和田監督が引き当てた藤浪のクジは、これまで悉くドラフトに負け倒した阪神にとって明るい材料だった。
福留・コンラッドこそブレーキだったが、開幕から西岡がいきなり活躍を見せてチームを牽引すると、鳥谷・マートン・新井貴のクリンナップも成績を持ち直した。投手陣も藤浪が早々と先発ローテに定着し、5〜8月は4ヶ月連続で阪神の投手が月間MVPを獲得。新たに福原がクローザーとして大活躍するなど投手陣も磐石の働きで優勝争いは巨人とのマッチレースとなった……と思われたが、交流戦以降はペースダウンし、巨人に着実に離されると9月には力尽きたように失速。2位こそ死守したが、最終的には巨人に12.5ゲームの差を付けられた。余談だが「チュッ(笑)」はこの年に発生したネタである。
CSでは「カープ女子」が時代のトレンドになりつつある中で初のCS進出を果たした広島を相手に甲子園で完敗。その体たらくに暴動すら危惧されたが、引退を表明した桧山が最終打席でホームランを放ち、2010年以来の2位に付けた事まあってか終わってみればなんとなく大団円のような終わり方となった。
【2014年】
監督:和田豊(3年目)
セリーグ順位:2位(75勝68敗1分 勝率.524、首位とのゲーム差7.0)
クライマックスシリーズ: vs広島東洋カープ(1勝1分)→読売ジャイアンツ(4勝0敗)
日本シリーズ: vs福岡ソフトバンクホークス(1勝4敗)
交流戦順位:11位(9勝15敗)
タイトルホルダー:《首位打者》マット・マートン《打点王》マウロ・ゴメス《最多勝》ランディ・メッセンジャー《最多奪三振》メッセンジャー《最多セーブ》呉昇桓《最優秀中継ぎ》福原忍《ベストナイン》ゴメス,鳥谷敬,マートン《ゴールデングラブ賞》鳥谷,大和《月間MVP》岩田稔(7月)
《基本オーダー》
1 上本博紀(二)
2 大和(中)
3 鳥谷敬(遊)
4 ゴメス(一)
5 マートン(左)
6 福留孝介(右)
7 新井貴浩(三)
8 鶴岡一成(捕)
9 メッセンジャー(投)
《主な投手陣》
[リリーフ]金田和之,加藤康介,高宮和也
[クローザー]呉昇桓
《その他主な野手陣》
[捕手]梅野隆太郎,藤井彰人
和田監督の続投に踏み切って挑んだ2014年。マートンを4番に、福原をクローザーに応急処置的に回していた事もあって、それぞれ4番とクローザーで固定できるゴメスと呉昇桓を獲得する大型補強を敢行。開幕戦から西岡と福留の衝突で西岡が長期離脱となるアクシデントが発生した際はどうなる事かと不安視されたが、1番打者として上本が台頭すると、マートンのヒット以降外し倒した外国人補強もゴメス、呉昇桓共にフル稼働。先発ローテも安定し、巨人・広島と三つ巴の優勝争いを展開した。
しかし交流戦で優勝した巨人に対して阪神と広島は同率最下位となると、それでも僅差の優勝争いを続けていた中で9月以降は巨人に一気に差を離される形となり、最終的には7ゲーム差をつけられての2年連続の2位に留まった。だがこれまで一度も勝ち抜けなかったCSで、広島を2戦合計1-0のロースコアを福留のソロホームランで制して初の勝ち上がりを成し遂げると、初挑戦となるCSファイナルステージでは巨人を前に破竹の4連勝。衝撃のクライマックスシリーズを演じ、セリーグ2位ながら日本シリーズに進むウルトラQを達成した。
しかし、33-4以来9年ぶりとなる日本シリーズは初戦こそ投打が噛み合って6-2で勝利したが、第2戦の能見、第4戦の岩田、第5戦のメッセンジャーといった先発陣の好投も虚しく、打線がソフトバンクの前にあえなく沈黙。2003年のリベンジの意味合いも持った日本シリーズだったが、当時よりも強烈な差と守備妨害でのソフトバンク優勝決定という締まりの悪い結末でシーズンを終えた。
それでもCSの巨人相手のスイープ劇は阪神ファンにとって痛快感をもたらし、特にマートン、ゴメス、メッセンジャー、呉昇桓の助っ人外国人カルテットはファンに大きなインパクトを与えた。
2015〜2019年編「ARE2023エピソード0!時代の終わりと超変革ガッツ☆」につづく。
光の中から和田豊
ではでは(´∀`)