阪神タイガース アレ→優勝!!!!!!-雌伏の18年間を振り返る-
④2020〜2023年
六甲おろしをロック調にアレンジして歌ってみた(弾いてみた)
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オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
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【2020年】
監督:矢野燿大(2年目)
セリーグ順位:2位(60勝53敗7分 勝率.531、首位とのゲーム差7.5)
タイトルホルダー:《最多セーブ》ロベルト・スアレス《最多盗塁》近本光司《ゴールデングラブ賞》梅野隆太郎
《基本オーダー》
1 近本光司(中)
2 糸原健斗(二)
3 糸井嘉男(右)
4 大山悠輔(三)
5 サンズ(左)
6 ボーア(一)
7 梅野隆太郎(捕)
8 木浪聖也(遊)
9 西勇輝(投)
《主な投手陣》
[先発]青柳晃洋,秋山拓巳,髙橋遥人,岩貞祐太
[リリーフ]ガンケル,能見篤史,馬場皐輔
《その他主な野手陣》
[捕手]坂本誠志郎
[外野手]陽川尚将,中谷将大,福留孝介,髙山俊
矢野体制2年目は鳥谷やメッセンジャーといったレジェンドの退団と共に、勝ちパターンとして大活躍したドリスとジョンソンが共にMLB挑戦。ソフトバンクを自由契約になったスアレス等、外国人助っ人を大幅に入れ替えてシーズンを迎えたが、新型コロナウィルスにより6月開幕という以来のシーズンとなった。
序盤は近本・木浪の2年目コンビがスランプに陥り、ドリスとジョンソンが退団したところにクローザーとしてスタートした藤川を始め負傷者が続出した中継ぎ陣が崩壊状態に。打線もなかなか火が点かずに開幕ダッシュに失敗した。しかし夏場に入ると新外国人がフィットし始めると共に近本や大山が復調。巨人以外のチームが軒並み安定感を欠いていたところもあるが、個々人の復調に伴いチーム成績を持ち直すと、9月以降は2位を確実にキープするようになっていった。だが充実した投手力に対して凄まじい守備難を発揮し、追い打ちをかけるようにコロナによる大量離脱も重なって終盤は中日の猛追を受ける事となったが、最終的には最終盤に持ち直して2位でフィニッシュ。特例シーズンによりCSは開催されなかったが、来シーズン開幕前に優勝候補として有力視されるだけの土台は作った。
【2021年】
監督:矢野燿大(3年目)
セリーグ順位:2位(77勝56敗10分 勝率.579、首位とのゲーム差0.0)
クライマックスシリーズ: vs読売ジャイアンツ(0勝2敗)
交流戦順位:2位(11勝7敗)
タイトルホルダー:《最多勝》青柳晃洋《最多勝率》青柳晃洋《最多セーブ》ロベルト・スアレス《ベストナイン》ジェフリー・マルテ,近本光司《ゴールデングラブ賞》近本光司《新人特別賞》佐藤輝明,伊藤将司,中野拓夢《月間MVP》ロベルト・スアレス,佐藤輝明(5月),青柳晃洋(6月),伊藤将司(10・11月)
《基本オーダー》
1 近本光司(中)
2 中野拓夢(遊)
3 マルテ(一)
4 大山悠輔(三)
5 佐藤輝明(右)
6 サンズ(左)
7 糸原健斗(二)
8 梅野隆太郎(捕)
9 青柳晃洋(投)
《主な投手陣》
[先発]伊藤将司,髙橋遥人,秋山拓巳,西勇輝,ガンケル,藤浪晋太郎
[リリーフ]馬場皐輔,小林慶祐
[勝ちパターン]岩崎優,アルカンタラ,岩貞祐太,及川雅貴
[クローザー]スアレス
《その他主な野手陣》
[捕手]坂本誠志郎
ドラフト会議にて最大の目玉とされた佐藤を獲得。KBOの大物であるロハスとアルカンタラを補強すると共に、メジャー移籍も噂されたスアレスの残留にも成功した事で、優勝予想には阪神を推す声も多かった。
先発投手陣は青柳を筆頭に安定したローテを構築し、打線も佐藤が当初の期待以上の活躍を披露。佐藤のみならず、中野や伊藤といったドラフト組も序盤から大活躍を見せ、個々の活躍がそのままチーム成績に反映されるようにチームも絶好調で首位を独走した。阪神といえば序盤不調で交流戦から持ち直すか序盤の好調が交流戦で萎むかのどちらかが通例ではあったが、この年は交流戦でもオリックスに次ぐ2位という結果を出すなど白星先行となった。「あかん、阪神優勝してまう」───思ったさ。そう思ったさ。でもさ、それをメディアが使っちゃダメよ…。
交流戦が終わると少しずつ勝ちペースが鈍化。優勝争いはいつの間にかヤクルトと巨人に猛追される形になって、最終的にはヤクルトとの壮絶なマッチレースに至る。優勝も時間の問題と言われていた頃はどこへやら。ヤクルトとの壮絶な首位争いで、阪神はいつぞやのVやねんと同様に極端にスランプに陥った訳ではなかったが、それ以上にヤクルトが脅威的なペースで白星を重ねた。最多勝、そして2位。18年間で最も優勝に近づいたが、最終戦は貧打と稚拙なオンパレードという阪神の負けパターンを惜しげもなく披露する展開でショッキングなシーズンの幕を閉じ、CSも巨人に2連敗を喫した。
【2022年】
監督:矢野燿大(4年目)
セリーグ順位:3位(68勝71敗4分 勝率.489、首位とのゲーム差12.0)
クライマックスシリーズ: vs横浜DeNAベイスターズ(1勝2敗)→東京ヤクルトスワローズ(0勝3敗)
交流戦順位:2位(12勝6敗)
タイトルホルダー:《最優秀防御率》青柳晃洋《最多勝》青柳《最多勝率》青柳《盗塁王》近本光司《最優秀中継ぎ》湯浅京己《ベストナイン》青柳,中野拓夢,近本《ゴールデングラブ賞》近本《月間MVP》ウィル・カーソン(5月),青柳(6月),西勇輝(7月)
《基本オーダー》
1 中野拓夢(遊)
2 島田海吏(右)
3 近本光司(中)
4 佐藤輝明(三)
5 大山悠輔(一)
6 ロハスJr(左)
7 糸原健斗(二)
8 梅野隆太郎(捕)
9 青柳晃洋(投)
《主な投手陣》
[先発]西勇輝,伊藤将司,ガンケル,藤浪晋太郎西純矢,ウィル・カーソン
[リリーフ]加治屋蓮,アルカンタラ,渡邉雄大
[勝ちパターン]ケラー,浜地真澄,岩貞祐太
[クローザー]岩崎優,湯浅京己
《その他主な野手陣》
[捕手]坂本誠志郎
[内野手]山本泰寛,熊谷敬宥,植田海,木浪聖也,マルテ,原口文仁
[外野手]糸井嘉男,陽川尚将,髙山俊
事の始まりは開幕前、キャンプインと同時に4年目を迎えた矢野監督が2022年シーズン終了後の退任を発表。球団や本人の中で開幕時点から確定事項だったケースはあるだろうが、それを公表する事は異例だった。だがこれは始まりに過ぎず、阪神ファンの感情の起伏は上下共にゲージをブチ破り、上にも下にもメンタルを破壊され尽くす異常なシーズンがここから幕を開ける。
予祝というネタ的な意味でのシーズンハイライトを開幕前からかますと、スアレス退団により調整不足のままほぼぶっつけ本番でクローザー起用したケラーが燃えた悪夢の開幕戦、連敗、史上稀に見る低水準勝率…4月の阪神は全くもって昨季優勝まであと一歩まで迫ったチームではなかった。少し勝ち始めても色紙事変やら大野雄大完全試合未遂などネタというネタをありとあらゆるところにバラまき続けるようにシーズンを過ごしたが、交流戦辺りからなぜか急に復調し前半戦が終わるまでには借金も完済。序盤の悪夢から一転、普通にCSを争い始めていたのだから訳がわからない。もはやジェットコースターどころかフリーホールみたいなシーズンは終わってみれば3位でフィニッシュ。CSも2位のDeNA相手に最終戦、矢野監督に「ドラマつくるなあ」と言わしめた劇的展開で勝利を収めてファイナルステージに進む逆転劇を見せたが、矢野阪神最終戦となったヤクルトとのCSファイナル第3戦は最多失策の座を守り続けた稚拙のオンパレードという矢野阪神が解消できなかった課題が噴出する形で幕を閉じた。
開幕前の予定通りに終焉を迎えた矢野阪神だったが在任期間の全てでAクラスを確保した事になり、結果的に初就任から4年連続でのAクラスはで2リーグ制となって以降球団初という大快挙となった。阪神の球団方針が大きく変わった金本体制発足の2016年からコーチや二軍監督として参画した矢野監督も前体制同様に若手の積極登用を行い、チームとしての土台の底上げを大きく実現。優勝を最も強く求められる中で、優勝以外のミッションは概ね全て達成した結果となった。
【2023年】
監督:岡田彰布(1年目)
セリーグ順位:優勝(85勝53敗5分 勝率.616、2位とのゲーム差11.5)
クライマックスシリーズ: vs広島東洋カープ(3勝0敗)
日本シリーズ: vsオリックス・バファローズ(4勝3敗)
交流戦順位:10位(7勝10敗1分)
《基本オーダー》
1 近本光司(中)
2 中野拓夢(二)
3 森下翔太(右)
4 大山悠輔(一)
5 佐藤輝明(三)
6 ノイジー(左)
7 坂本誠志郎(捕)
8 木浪聖也(遊)
9 村上頌樹(投)
《主な投手陣》
[先発]青柳晃洋,大竹耕太郎,伊藤将司,西勇輝,西純矢
[リリーフ]加治屋蓮,桐敷拓馬,及川雅貴,浜地真澄
[勝ちパターン]岩貞祐太,石井大智,島本浩也,ケラー
[クローザー]岩崎優,湯浅京己
《その他主な野手陣》
[捕手]梅野隆太郎
[外野手]島田海吏,ミエセス,小野寺暖,前川右京
矢野監督が退任し、15年ぶりの監督復帰となる岡田彰布監督が就任。元々「育てる監督」というよりは「勝たせる監督」というタイプの同氏だっただけに、育てるタイプの金本→矢野体制で底上げされた戦力のベースに勝負師がその座に就く事で期待する声があった一方、岡田監督の年齢や、そもそもオリックスの監督を2012年に退任してからはセミリタイア状態と誰もが思っていた事からそこへの不安はあった。
比較的打順や守備位置を動かしていた前体制とは異なり、岡田監督は主力のポジションと打順を固定。特に大山は全試合4番ファーストとして先発し、梅野と坂本を併用していた捕手以外はノイジーと森下の打順を入れ替えた事を除いてほぼ同じメンバーで開幕から通しており、中野もショートからセカンドへとコンバートさせた。西や青柳こそ不調だったが村上がブレイクし、5月には7連勝と9連勝を記録。月間19勝5敗で8割近い勝率を記録したが交流戦では失速し、湯浅のコンディション不良による二軍降格や近本の負傷離脱もあってDeNAや広島と激しい首位争いを演じる事となったが、DeNAや広島がペースを落とす中で18勝5敗を記録した8月末にマジックを点灯させた。9月に入ると広島との天王山3連戦を制し、9月14日の巨人戦に4-3で勝利して優勝決定。18年ぶりのセリーグ優勝を達成した。当初は時代感のギャップもあって不安視された第2次岡田体制だったが、岡田監督は2008年にも見られた選手との一線を置くマネジメントなど軸は維持しつつ、時代にアップデートするようなマイナーチェンジも本人の中でしっかりと施していた。
セリーグ優勝チームとして初めて挑んだCSでは広島相手に3連勝でストレート勝ち。前年の日本シリーズ王者でもあるオリックスとの試合は59年ぶりの関西対決、なんば線シリーズとして注目を集める対決となった中、第1戦で山本由伸を攻略して日本シリーズでは38年ぶりとなるビジターゲームでの勝利を飾る。1勝1敗で迎えた甲子園3連戦はいずれも大激戦となり、第3戦こそ1点差で落としたが第4戦では大山のタイムリーでサヨナラ勝ちを果たし、第5戦では2点ビハインドの8回に森下のタイムリーなどで一挙6点を奪う大逆転勝利。舞台を京セラに戻した第6戦こそNPB最終登板となった山本由伸に初戦のリベンジを果たされる圧巻のピッチングを見せられたが、逆に第7戦では第2戦でコテンパンにされた宮城大弥をノイジーの3ランホームランなどで打ち崩した。今季はずっと不調だった青柳の好投も光り、最後は岩崎で〆。38年ぶりの栄冠は阪神ファンとして生きてきた老練なる名将の帰還と共にもたらされた。
完!
やったぁ………
ではでは(´∀`)