阪神タイガース アレ→優勝!!!!!!-雌伏の18年間を振り返る-
③2015〜2019年編
六甲おろしをロック調にアレンジして歌ってみた(弾いてみた)
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【2015年】
監督:和田豊(4年目)
セリーグ順位:3位(70勝71敗2分勝率.496、首位とのゲーム差6.0)
クライマックスシリーズ: vs読売ジャイアンツ(1勝2敗)
交流戦順位:6位(10勝8敗)
タイトルホルダー:《最多セーブ》呉昇桓《最優秀中継ぎ》福原忍《最多奪三振》藤浪晋太郎《ベストナイン》鳥谷敬《ゴールデングラブ賞》鳥谷,福留孝介
《基本オーダー》
1 鳥谷敬(遊)
2 上本博紀(二)
3 福留孝介(右)
4 ゴメス(一)
5 マートン(左)
6 今成亮太(三)
7 江越大賀(中)
8 鶴岡一成(捕)
9 藤浪晋太郎(投)
《主な投手陣》
[勝ちパターン]福原忍
[クローザー]呉昇桓
《その他主な野手陣》
[捕手]藤井彰人,梅野隆太郎
2年連続2位ながらも昨季は9月からの失速もあって和田監督の去就も囁かれたが、それでも2位はキープしている事と日本シリーズ進出の功績を評価されて4年目に突入。メジャー入りを目指した鳥谷の慰留にこそ成功したが、FA戦線では積極補強を試みながらことごとく敗れて目立った補強はなく球団創設80周年のシーズンに突入した。
序盤は鳥谷やマートンといった主軸の不振等で貧打に陥りスタートダッシュは出遅れる。しかしセリーグがパリーグに蹂躙された交流戦でセリーグ勢で唯一勝ち越しを記録すると、交流戦の影響で「セ界恐慌(全チームとも借金持ち)」に陥ったリーグ戦の中で、メッセンジャー、岩田、能見といった磐石の先発陣に藤浪が獅子奮迅の活躍を見せた事で首位に立つ。史上稀に見る大混戦と言われたペナントレースで鳥谷やマートンの復調もあって交流戦後はヤクルト、巨人と壮絶な優勝争いを演じていたが、9月に両球団に連敗すると例年の如く失速。最後は広島とのCS争いでも後手に回る形になったが、勝てばCS進出だった広島が最終戦に敗れた事でどうにかCS出場は果たした。
しかしCSでは巨人にサヨナラ負けを含む接戦を2度落とし、前述のヤクルト・巨人との直接対決での敗走、NPB史上初となる球団通算1万試合で敵地でのサヨナラ負けを喫するなど締まりの悪い1年となった。
【2016年】
監督:金本知憲(新任)
セリーグ順位:4位(64勝76敗3分勝率.457、首位とのゲーム差24.5)
交流戦順位:10位(7勝11敗)
タイトルホルダー:《新人王》髙山俊《月間MVP》原口文仁(5月),岩貞祐太(9月)
《基本オーダー》
1 北條史也(遊)
2 大和(二)
3 髙山俊(左)
4 福留孝介(右)
5 原口文仁(捕)
6 ゴメス(一)
7 鳥谷敬(三)
8 中谷将大(中)
9 メッセンジャー(投)
《主な投手陣》
[リリーフ]安藤優也,髙橋聡文,藤川球児,榎田大樹,松田遼馬
[勝ちパターン]ドリス
[クローザー]マテオ
《その他主な野手陣》
[捕手]岡崎太一,坂本誠志郎
[外野手]江越大賀,横田慎太郎,板山祐太郎,俊介
4シーズン監督を務めた和田監督が退任。これまでの岡田彰布監督、和田豊監督には打撃コーチなどで指導経験を積んでからの監督昇格だったが、就任時点では指導経験のないスーパーレジェンド、金本知憲が新監督に就任した。2軍監督にはこちらもスーパーレジェンドとなる掛布雅之が就任し、コーチ陣には矢野輝弘や片岡篤史など金本監督と共に2003年・2005年の優勝に貢献した面々にシフトチェンジ。まさに体制一新となった。
「超変革」というスローガンを掲げると、開幕戦ではドラフト1位の大卒ルーキーである髙山を1番レフト、プロ入り3年目で一軍出場の無かった横田を2番センターで起用。助っ人もゴメスを除いて入れ替え、金本体制はまさしくスローガン通りの船出となった。だがシーズンを通して鳥谷、この年から阪神に復帰した藤川がスランプに見舞われると、中盤頃からはゴメスや藤浪も不振に陥り始めて、金本監督自身の采配の拙さも露見し始める。セリーグ自体が混戦だったのでCS争いには終盤まで加わる事が出来ていたがシーズンを通して定位置はBクラス。首位からも大きく離された。
しかし采配には拙さも見受けられた金本監督だが、前述の髙山と横田に始まり、野手なら原口、坂本、陽川、中谷、板山といった選手を積極的に起用し、投手では3年目の岩貞、大卒ルーキーの青柳が先発ローテに定着。髙山は新人王を獲得し、ドラフトやスカウトの方針も刷新するなど、今振り返れば当初の目的通りにこの年は2023年への一歩目となった。
【2017年】
監督:金本知憲(2年目)
セリーグ順位:2位(78勝61敗4分 勝率.561、首位とのゲーム差10.0)
クライマックスシリーズ: vs横浜DeNAベイスターズ(1勝2敗)
交流戦順位:4位(10勝8敗)
タイトルホルダー:《最多セーブ》ドリス《最優秀中継ぎ》桑原謙太朗,マテオ《ゴールデングラブ賞》鳥谷敬《月間MVP》ランディ・メッセンジャー(4月)
《基本オーダー》
1 髙山俊(中)
2 上本博紀(二)
3 糸井嘉男(右)
4 福留孝介(左)
5 中谷将大(一)
6 鳥谷敬(三)
7 大和(遊)
8 梅野隆太郎(捕)
9 メッセンジャー(投)
《主な投手陣》
[リリーフ]岩崎優,髙橋聡文,藤川球児,石崎剛
[勝ちパターン]桑原謙太朗,マテオ
[クローザー]ドリス
《その他主な野手陣》
[捕手]坂本誠志郎,岡崎太一
[内野手]北條史也,大山悠輔,原口文仁,糸原健斗,ロジャース
オリックスからFAで糸井を獲得。昨季台頭した若手は総じて不振に陥り、獲得した外国人打者も悉く期待外れの結果に終わったが、鳥谷や梅野、上本など前年は不振を過ごした選手達が同年は復活。ドラフト組も糸原が早々に主力に定着すると、シーズン後半には大山が4番を担うほど台頭。糸井、福留に加えて中谷が20本塁打に到達する活躍を見せた事で打線が安定した。投手陣は先発こそメッセンジャーと秋山を除いて安定感を欠いたが、リリーフで桑原とマテオが最多ホールド、ドリスが最多セーブを獲得し、この3人に岩崎、髙橋を加えた5人は「60登板クインテット」と称され、5投手が60登板を記録する事、ここに藤川球児を加えた6投手が50登板を記録した事は共にプロ野球史上初。以上の6名はいずれも好成績を残し、終盤には石崎剛も対等した事でまさしくリリーフ大国を築き上げた。
藤川の1000奪三振や鳥谷の2000本安打達成、5月6日の広島戦での9点差逆転など印象的な場面も作りながら、6月以外は安定したペースで勝利を稼いで常に上位をキープし続けていた。しかしそれは同時に常に広島の背中を追う2位だったという現実も背負っており、最後まで2位を死守しながら首位にも手をかけられないままシーズン終了。DeNAとのCSでは初戦こそ福留のHRをメッセンジャーとリリーフ陣のリレーで守り切る理想的な展開となったが、第2戦の泥試合事件によりリズムは暗転。第3戦で完敗を喫した。
【2018年】
監督:金本知憲(3年目)
セリーグ順位:6位(62勝79敗2分 勝率.440、首位とのゲーム差20.0)
交流戦順位:11位(6勝11敗1分)
タイトルホルダー:《ゴールデングラブ賞》梅野隆太郎《月間MVP》ランディ・メッセンジャー(4月)
《基本オーダー》
1 糸原健斗(二)
2 北條史也(遊)
3 福留孝介(左)
4 糸井嘉男(右)
5 陽川尚将(一)
6 大山悠輔(三)
7 中谷将大(中)
8 梅野隆太郎(捕)
9 メッセンジャー(投)
《主な投手陣》
[先発]秋山拓巳,岩貞祐太,才木浩人,小野泰己
[リリーフ]岩崎優,望月惇志,岡本洋介
[クローザー]ドリス
《その他主な野手陣》
[捕手]坂本誠志郎
[外野手]俊介,髙山俊,伊藤隼太
金本体制3年目は一軍で作戦兼バッテリーコーチを担っていた矢野コーチを二軍監督に、片岡打撃コーチをヘッドコーチ格にするなど配置転換を実施。大和はFAでチームを去ったが、韓国球界で圧倒的な成績を残したロサリオを獲得。前年より上の順位は優勝しかない中で、そのロサリオがキャンプで好調を見せたこともあって開幕前には金本監督も「3年間で一番強い」と自信を隠さなかった。
しかしロサリオは開幕から目立った活躍を残す事が出来ず、元々負傷がちとして知られていた糸井を含めて故障者が続出。極度の打線不振や拙守、メッセンジャー以外の先発投手陣も安定感を欠き、挙げ句の果てには自然災害が多発した同年は雨で甲子園の試合が延期になる事が多くリズムも狂い、終始不安定な戦いを強いられた。それでもリーグ全体としては首位の広島以外はどこも似たり寄ったりの状況だったので6月終了時点ではAクラスをキープしており、シーズンの最終盤までCS争いには加われていたが、順延された試合が一気に降りかかる過密日程を前に一気に転落して最下位フィニッシュ。2002年の星野仙一監督就任以降で初の最下位となった。
当初は金本監督続投を前提としたコーチ組閣の動きもあったというが、最終的には実質的な解任に近い辞任という形で金本体制は終焉した。「藤浪の161球」「申告セーフティースクイズ」に代表される迷采配も多かった一方、ドラフト方針の転換を含めた若手の積極抜擢と育成は3年間の一貫したコンセプトとして実行されており、現在の主力にも「監督が金本でなければプロ野球に入ってすらいないかもしれない」と言われる選手が複数いた事から2023年優勝に於ける影の功労者として再評価されるようになっている。今思えば、2016年の「超変革」というスローガンはそのまま2023年への伏線となった。
【2019年】
監督:矢野燿大(新任)
セリーグ順位:3位(69勝68敗6分 勝率.504、首位とのゲーム差6.0)
クライマックスシリーズ: vs横浜DeNAベイスターズ(2勝1敗)→vs読売ジャイアンツ(1勝4敗)
交流戦順位:10位(6勝10敗2分)
タイトルホルダー:《盗塁王》近本光司《新人特別賞》近本《ゴールデングラブ賞》西勇輝,梅野隆太郎《月間MVP》糸井嘉男(6月),西勇輝(9月)
《基本オーダー》
1 近本光司(中)
2 糸原健斗(二)
3 糸井嘉男(右)
4 大山悠輔(三)
5 福留孝介(左)
6 マルテ(一)
7 梅野隆太郎(捕)
8 木浪聖也(遊)
9 西勇輝(投)
《主な投手陣》
[先発]青柳晃洋,髙橋遥人,メッセンジャー,岩田稔,秋山拓巳
[リリーフ]ガルシア,能見篤史,守屋功輝
[勝ちパターン]ジョンソン,岩崎優,島本浩也
[クローザー]ドリス,藤川球児
《その他主な野手陣》
[捕手]坂本誠志郎
[外野手]髙山俊,中谷将大,江越大賀
二軍監督を務めていた矢野燿大監督が新たに就任。オリックスから西、中日からガルシア、アメリカからジョンソンを補強するなど投手陣を強化。一方で、金本体制で台頭した若手に加えて矢野監督が二軍で指導した選手も積極的に引き上げながら、推し進めていた世代交代に更にギアが入っていく事になる。
ドラフトで獲得した近本と木浪がすぐに頭角を表し、即座にエース級の働きを見せた西に加えて青柳や髙橋がローテーションに定着。リリーフ陣もジョンソンが大ヒットした他、藤川が39歳にしてクローザーとして復活するほどの大活躍を見せ、近年は外国人野手を外し続けた中でマルテも活躍した。しかし近本が長嶋茂雄を超えるセリーグ新人安打記録を樹立するなど個々での奮闘は目立った一方、チームとしては浮き沈みの大きなシーズンを過ごし、特に夏以降はBクラスが定位置となってしまっていた。
だがCS進出すら絶望視された終盤戦は藤川のクローザー、ガルシアの中継ぎへの配置転向が功を奏し、打線も乗り始め、同年限りの引退を表明したメッセンジャーや退団を表明した鳥谷への花道を飾るべくCS進出へ猛追を始める。それでも阪神は残り9戦で最低1敗、広島は最低1勝、CS進出確率1%というミッションインポッシブル的状況の中で、ラスト9試合を8勝1敗で走り抜けると奇跡の大逆転劇で広島をかわしCS進出を果たした。CSでも勢いそのままに1stステージ第1戦ではCS史上初となる6点差逆転を成し遂げるなどしてDeNAを撃破。ファイナルステージこそ巨人の前に倒れたが、若手の台頭と終盤の大どんでん返しで掴んだAクラスという結果に後味の良いシーズンの終わり方となった。
④2020〜2023年編「ちょっと時間大丈夫ですか?あかん阪神アレしてもうた!!!!!!」につづく!
2016とかいうギアチェンジ
ではでは(´∀`)