
どーもこんばんは
さてさて、いよいよ7月3日、パリオリンピック男子サッカーに出場するU-23日本代表のメンバー18名が発表されます!
という訳で、今回は至ってシンプルに……はい、パリ五輪のメンバー予想です。4〜5月に行われたパリ五輪予選のメンバーが23名。そこから登録メンバーは18名まで減り、オーバーエイジの3枠をフルで使うならば、パリ五輪予選に出場したメンバーからは15名しか生き残れないという非常に厳しいサバイバルとなります。4〜5月の激闘がチームとしてのパリ五輪予選ならば、それからの2ヶ月はまさに個人としてのパリ五輪予選。あと数日で起こる運命の瞬間を前に、そのサバイバルの結末を予想してみましょう…と。
※このブログは6月28〜29日に執筆しております。
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まず今回の場合、予想をする上で先に触れておく必要があるのが「オーバーエイジがあまりにも読めない」という事です。
というのも、これまでの五輪代表ではオーバーエイジとして招集される選手は最終メンバー発表の前に先行して発表されていました。なので最終メンバーが発表される直前の時点で、オーバーエイジを3枠使うなら18人のメンバーのうちの3人が既に判明している状態だった訳です。
それが今回のパリ五輪では過去の大会と異なり、オーバーエイジで誰が呼ばれるのか、そもそも3人まるまる使うかどうかが直前の段階でも確定しておらず、オーバーエイジも含めた18人が同時に発表される形になってきます。ご存知の通り、オーバーエイジは「呼びたいから呼べるわけじゃない」という要素があるので、オーバーエイジは誰を呼びたいかと同時に誰を呼べるかが大事になる。そして誰を呼べるか次第でポジションも変わってくる可能性もあるでしょうから、そうなると各ポジションの枠が変わるので他の選手のサバイバルにも影響する。そこはちょっと予想しにくい部分と言いますか、もうそこはカンで勝負するしかないという部分はある…というところだけ。
ではポジション毎に予想していきましょう。
GK
この世代のGKは元々鈴木彩艶と小久保玲央ブライアンを中心に回っていて、昨年からは野澤大志ブランドンや藤田和輝の追い上げも見られましたが、順当に考えればアジアカップでも正GKとしての経験を積んだ鈴木、パリ五輪予選を兼ねたU-23アジアカップ優勝の最大功労者とも言える小久保の2人で…と考えるのが妥当でしょう。クラブの許可が降りれば鈴木は元々当確だったでしょうから、野澤や藤田にとってはU-23アジアカップの時点でレギュラーを取れなかった事が運命を左右したか…。
DF
予想がしやすいのは右SBでしょう。このポジションは元々半田陸が不動の存在だったところに、今季からは関根大輝が開幕早々に台頭し、U-23アジアカップでは遂に半田からレギュラーの座をも奪う格好に。ただ半田もアジアカップ後は所属クラブで状態が良いんですよね。関根同様に大卒ルーキーの濃野公人の活躍も見逃せませんが、今となって半田と関根のどちらかを落とす理由が特に無いと言った方が適切かも知れません。
難しいのはCBと左SB。このポジション、特にCBは間違いなくオーバーエイジの登用を考えているはずで、実際に報道で候補として挙げられた名前はCBの選手が多かったです。リーダーシップも取れるCBと考えると、オーバーエイジの第一希望は板倉滉、次いで谷口彰悟。その2人を西尾隆矢、木村誠二、チェイス・アンリ、鈴木海音、高井幸大とどう組み合わせるか。この中だと西尾、木村、鈴木がちゃんとレギュラーを獲得しており、高井もレギュラー候補と呼べる位置まで行っているのは大きなポイント。Jリーグ組の3人がちゃんと試合に出ているだけに、チェイス・アンリをどう判断するかは一つの見ものやもしれません。
左SBに関しては、選手自体はバングーナガンテ佳史扶や内野貴史、大畑歩夢と戦力自体はいるんですが、実がするかどうかはともかく中山雄太や伊藤洋輝の名前が挙がったように、CBと左SBを兼ねられる選手をオーバーエイジで宛てがおうとしている雰囲気は感じます。私自身も、今回のオーバーエイジは「CBと左SB&左CBを兼ねる選手+あと一枚は海外組の招集可否に応じて判断」だと思っていたので。伊藤はバイエルン・ミュンヘン移籍直後に五輪に出るとは考えにくいので、もし中山などそういう枠でオーバーエイジを使うなら…上述した3人の争いという事に。
MF
大岩ジャパンは4-1-2-3の中盤が逆三角形になる形を採用していますが、この中盤3枚の、いわゆる「6番・8番・10番」の役割をかなり明確に分けているのが選手起用の特徴の一つと言えます。その観点で言うと、 6番を務めるのが藤田穣瑠チマと川﨑颯太、8番が山本理仁、10番に荒木遼太郎。そして佐野航大が6と8、松木玖生が8と10を組み合わせによって変える形でしょうか。
個人的にこのポジションは藤田、川﨑、山本、荒木、松木の5人である程度決まったと思っていたんですよ。中盤の構成力はむしろアジアカップの段階では強みでしたし、多彩なタイプがいてプレースタイルとしてのキャラクターバランスも良い。ただ、具体的に唯一オーバーエイジ候補として直近に単独で名前が出たのが6番に当たる遠藤航だったんですよね。遠藤自身もクラブやリバプールの監督から許可が出るかどうかとは言っていましたが…遠藤の招集可否は、少なくとも川﨑颯太の運命は左右する格好になるのかなと。
パリ五輪世代全体を見れば、この中盤の10番枠に久保建英や鈴木唯人を充てがうアイデアもあったと思いますが、この2人は既に五輪不参加を表明しているので予想からは外しています。
FW
このポジションもなかなか悩ましいんですよね。
それこそU-23アジアカップであったり、現在進行形のJ1リーグであったり…候補選手が大体みんなちゃんと活躍している、一方で「誰を選ぶか」という簡単に立てば、一定の活躍を見せている選手が多いからこそかえってどこか決め手に欠けるという状況なのかなと。藤尾翔太にしても、山田楓喜にしても、平河悠、三戸舜介にしても。当確と呼ぶべきは細谷真大くらいでしょうか。あとはオーバーエイジで誰を呼ぶのか、呼ばないのか、中盤との兼ね合いはどうなのか、ユーティリティ性を取るかスペシャリティを取るか…チームの方針一つで選考はどうにでも変わるポジションだと思っています。
個人的にはFW、なるべくワントップタイプではないFWを呼んでほしい気持ちはあるんです。具体的な名前だと浅野拓磨か堂安律。浅野のあの勝負強さはやっぱり大舞台には欲しくなりますし、堂安がサイドや中盤で持つアイデアとハードワークは魅力。2人ともタイプは異なれど兄貴分的な存在にもなれる。特に浅野に関しては悩ましいところで…浅野は所属クラブの退団を発表しているだけに、五輪には出ずに早く移籍先を決めて合流したい気持ち、逆に五輪に出る事で価値を高められる可能性の2つの選択肢があるでしょうから、招集の難易度は高い可能性と低い可能性の両方があるのかなと。
ではそれらを踏まえてパリ五輪メンバーの予想をば!
【GK】
小久保玲央ブライアン(SLベンフィカ)
鈴木彩艶(シントトロイデンVV)
【DF】
町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ)
内野貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
半田陸(ガンバ大阪)
関根大輝(柏レイソル)
高井幸大(川崎フロンターレ)
【MF】
平河悠(FC町田ゼルビア)
川﨑颯太(京都サンガFC)
山田楓喜(東京ヴェルディ)
山本理仁(シントトロイデンVV)
藤田譲瑠チマ(シントトロイデンVV)
【FW】
藤尾翔太(FC町田ゼルビア)
細谷真大(柏レイソル)
荒木遼太郎(FC東京)
ポジション別考察の部分は6月28日に書いていたんですけど、29日になって「オーバーエイジを3枠は使わない」「現時点で最終候補に残っているのは町田浩樹のみ」「鈴木唯人が候補に復活した」という趣旨で日刊スポーツがオーバーエイジに関する報道を展開。ただ、現時点ではいずれのニュースも日刊一紙のみの報道となっているので、一部だけ参照した形で上記のメンバーを予想しました。バックアップメンバーは国内組に限定されると思うので、野澤大志ブランドン(FC東京)、西尾隆矢(セレッソ大阪)、大畑歩夢(浦和レッズ)、内野航太郎(筑波大学)の4人になるでしょうか。オーバーエイジを呼ばないとすれば、谷口→西尾、町田→大畑、浅野→斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)になるものと思われます。
ではでは(´∀`)