
血脈を継ぐクラブとして
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第25節、ガンバ大阪 vs ファジアーノ岡山の一戦です!
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決して大崩れはしていない、しかしブレイクスルーの時がない……それが今年のガンバの消化不良感と、それが言うほど"大不振"と呼ぶべき順位には繋がっていない要因でしょう。おそらく今のガンバは、いわゆるチームの最低限の力は十分についている。ただ最大限の力が弱いのか、出せても続かないのか……そこはここ数年に渡って上位をキープする神戸や広島との差であり、ブレイクスルーの時を迎えた感のある柏や京都の下に位置する要因であるのでしょう。
とはいえ、今年のガンバは"最低限の力はしっかり持っている"…それは確かだと思います。だからこそ、印象の割には残留争いの恐怖に駆られる事もない場所に立っている。いくつかの夢を失った今年のガンバですが、来年の夢を繋ぐ権利はまだガンバの手元に残っています。結果で昨日は語れないが、明日を掴むものは結果でもある。その明日をようやく掴んでこの場所にいる岡山を相手に、チーム秋田の底力を見せてほしいところ。
……そして何より、クラブとして、クラブの歴史に対して……どうしても勝たなければならない試合というよりも、どうしても勝たなければならない"日"は存在します。このクラブの歴史を辿り、歴史に遺された人の先を見た時に、その"王"はいつも玉座に鎮座する。その弔いとなるような泥臭い勝利を、今日ばかりはなんとしても。
両チームスタメンです。


ガンバは直近のリーグ戦となる前節川崎戦からのスタメン変更は1人。ネタラヴィがベンチからも外れ(後に町田への移籍が決まっていたとのこと)、満田誠がボランチとしては第19節鹿島戦以来の起用となりました。ベンチにはスタッド・ランスとの親善試合から鮮烈に復帰した食野亮太郎と奥抜侃志も名を連ね、特に奥抜は開幕戦以来のメンバー入りとなっています。
前節は神戸に1-2で敗れた岡山はスタメンを4人入れ替えてきました。夏に新潟から獲得した宮本栄治は移籍後初先発を飾り、元ガンバの一美和成もスタメンに復帰。岩渕弘人は第15節名古屋戦以来の先発起用となっています。また、木山隆之監督はプロ1年目の1994年にガンバでプレーし、釜本邦茂監督の指導を受けていました。
本日の会場は大阪府吹田市、パナソニックスタジアム吹田です。
本日は毎年恒例のGAMBA EXPO 2025が実施!毎年恒例、限定ユニフォームを着用して行われるこの試合ですが、夏の開催としてはおそらく最後になると思われる今回は中学生以下のサポーターの協力の下で実施したスパイクアートを採用。加えて今年はこのイベントの元ネタにしてシンボルである大阪万博から55年目かつ、大阪・関西万博の開催年。無料配布ユニフォームにはEXPO2025のロゴが掲載されています。宮川大輔氏、前園真聖氏も来場してチケットは完売。コロナ禍以後で最多の入場者を記録しました。
なお、8月10日に日本サッカー界の英雄にして、ガンバ大阪初代監督である釜本邦茂氏がお亡くなりになられました。この試合では黙祷が捧げられる他、ガンバの選手は喪章を巻いて試合に挑みます。
本日現地観戦です!
スポーツ観戦日記はまた追々…。
という訳で行ってきました。
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2025年8月10日
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーああ!!!!!! pic.twitter.com/rDYGfjZ3TZ
【※はじめに】
非常に精神的に苦しかったので試合の描写は今回はスキップします!書いてられるか!!えいえい!!!
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年8月10日
🏆 明治安田J1リーグ 第25節
🆚 G大阪vs岡山
🔢 0-1
⌚️ 10分
⚽️ 岩渕 弘人(岡山)#Jリーグ pic.twitter.com/AguUbwTJxW
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年8月10日
🏆 明治安田J1リーグ 第25節
🆚 G大阪vs岡山
🔢 0-2
⌚️ 36分
⚽️ 岩渕 弘人(岡山)#Jリーグ pic.twitter.com/bQ04YpiYwB
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年8月10日
🏆 明治安田J1リーグ 第25節
🆚 G大阪vs岡山
🔢 0-3
⌚️ 89分
⚽️ 木村 太哉(岡山)#Jリーグ pic.twitter.com/9bwV2udrR2
個人的には、ガンバのこの試合に対するアプローチ自体は必ずしも間違ったものではなかったと思います。なんとなく狙いとして理解できる場面は節々にあった。
ただガンバがやろうとした事は岡山のやろうとした事が完全に蓋をしてしまったんですね。ガンバは特に最終ラインのビルドアップのところでいつも以上に幅を取ろうとしていて、岡山のプレスをなるべく食いつかせようとした。そこで岡山の選手間を間延びさせる事で宇佐美がスペースのある状況でボールを持てるようなルートを作る、或いはヒュメットが周囲とタイミングを共有しやすい中で走り出せる状況を作っていく…という狙いだったと思います。
しかし岡山はそれを理解して、斜めのパスコースをしっかりと切るようなコースでプレスに走ってきましたし、空けたスペースにアクセスできないような圧縮してくるプレスをガンバに対して徹底してきた。その結果、スペースを空けるためにワイドなポジションで敷いたビルドアップはただただボールホルダーの孤立化を招いてしまった…と。実際に前半から半田や三浦がボールを持った時の孤立感やそこにつけ込まれて引っ掛けられてしまうような場面は多く見られましたし、狙いが全く蓋をされてしまった状況が最終ラインのストレスと前線のフラストレーションを呼び、個々のプレーも淡白なものになっていった。そういう連鎖反応的なものも少なからずあったと思います。
最もガンバもその後、岡山の動きに合わせて多少のアプローチ変更はしてきました。
本来は中央でスペースに余裕のある状況を作る為のプランだったと思いますが、その狙いを岡山に完全に破壊されてからはむしろボランチと宇佐美のところでなるべく密集地帯でボールを持ってもらうようにしながら一気に大外に選手を走らせていく…という狙いにシフトチェンジして行きました。実際に途中から宇佐美→半田とか、鈴木→ウェルトンのパスで右の大外から中にヒュメットと倉田が入っていくようなシーンはいくつか作れていましたし、アプローチとしては悪くなかった。ただ岡山もボールホルダーを囲ってスペースを消す人間とエリア内の人数確保をしてブロックを固める人間としっかりと役割を分担していたので、それがガンバにとってブレイクスルーのような展開にもならなかった。そこは岡山に早い時間で先制点を取られてしまったがゆえの展開でもあるでしょう。
基本的に岡山が最も強みとする事はリードした後の振る舞い方です。岡山のゲームプランはいつも先制点を岡山が取る事を前提としており、その状況でこそ力を発揮する。0-0ならまだやりようがあったかもしれないゲームプランだっただけに、早々と点を許した事で完全に瓦解した。岡山にとってのこの試合は開始10分の時点で完成してしまった。ガンバの狙いは理解できるものがあったからこそ、岡山に狙いを狙いで上回れてしまった事がこの試合の全てだったのかなと。
同時に後半に関しては……ポヤトス監督の采配が話題になりましたねえ。
宇佐美と満田のWボランチとかいうえげつないファイヤーフォーメーション爆誕しちまった
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2025年8月10日
宇佐美と満田のボランチ。確かにこれはスタンドで見ていて、最初は「!?」ってなりましたよ。ただ、個人的には結構理に適っている印象はあったというか、あの状況での采配として納得できるものではあったんですよね。
その要因は2つあって、まず前半と同様にこの日のガンバの「背後へのアクション」は結構可能性を見出せるシーンが多かったと思うんです。例えば後半は鈴木から半田のラインで良い裏抜けがいくつかありましたし、それこそヒュメットのランが活きそうな瞬間が無い訳ではなかった。そこに対してスルーパスを出せる宇佐美を低い位置でスタートさせる事で、ボランチのところからそういうパスを宇佐美に蹴らせる事でヒュメットや半田から決定機が巡る可能性を探り、ヒュメットや半田が抜けた後にジェバリがいるような形を作りたい…と。
もう一つは、既にあの時間の岡山は完全に自陣に引き込んでいて、カウンターを匂わせる牽制としてルカオを置いた以外はほとんど攻めてこなかった。カウンター時にも人数をかけて攻め込む訳でもなかったですし、岡山も無理にカウンターをする意図はもう見せていなかったので、負担はあってもシャドーがルカオに追いつくスピードにはガンバの守備陣も十分間に合っていたんですよね。なので三浦と中谷でルカオを抑えるだけでどうにかなるという判断はそこまでギャンブルとも言えなかったですし、策はむしろあの状況では良い一手だったとも思います。ただ、それなら宇佐美と組むのは前にアクションを起こしていくタイプの満田よりも、実際に半田に良いパスを供給していた鈴木を残して配球役を2枚にするか、もしくは美藤を投入して守備と回収のタスクを全て美藤に任せる形にした方が…とは思いましたが。ただ、その後のネタラヴィの一報を聞いてしまうと「宇佐美のボランチは2点を追うための緊急措置という訳じゃないのかもしれない」という推測は生まれてきますがね…。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
2025明治安田J1リーグ第25節
横浜FC1-2浦和レッズ
1位 鹿島アントラーズ(47)
2位 柏レイソル(47)
3位 ヴィッセル神戸(46)
4位 京都サンガFC(45)
5位 FC町田ゼルビア(43)
6位 サンフレッチェ広島(43)
7位 浦和レッズ(41)
8位 川崎フロンターレ(38)
9位 セレッソ大阪(37)
10位 アビスパ福岡(35)
11位 ガンバ大阪(34)
12位 ファジアーノ岡山(33)
13位 清水エスパルス(31)
14位 東京ヴェルディ(31)
15位 FC東京(29)
16位 名古屋グランパス(28)
17位 湘南ベルマーレ(24)
18位 横浜F・マリノス(21)
19位 横浜FC(19)
20位 アルビレックス新潟(19)
ンニャアタ
ではでは(´∀`)