今回は出だし考えてる時間ねぇよ!
どーもこんばんは
時間的にはもう0時を回ったので日付は変わりましたが
昨日マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッドのレビューと、ガンバ大阪vsヴィッセル神戸のレビューを立て続けに更新したので、次の記事は早くとも今日の夕方あたりに...と思っていましたが
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、サッカー界の方にヘビーなニュースが入ってきまして...
どうやら今日、フジテレビにて「日本サッカー協会が明日、ハリルホジッチ監督の去就に関する緊急記者会見を行う」という速報が流れたようです。
監督の去就に関する会見と言われれば、言葉は選んではいるものの想起するのは監督解任の4文字でしょう。
じわじわと、スポーツ紙もニュースにし始めました。
もちろん正式発表はまだされていないので、あくまでも報道の段階でありますが、仮にハリル解任ではなかったとしてもこれだけ大きく銘打ってくれば「ハリルと共にW杯を戦います!」みたいな緩い宣言の会見ではないと考えるのが普通です。
それを踏まえて一言で私なりの感想を言えば、驚きの感情です。
てっきり協会はロシアW杯はハリルと心中するつもりなんだろうと思っていました。
そもそも私自身、ハリルでW杯を戦う事については消極的賛成のような考えでした。
確かにハリルジャパンは日韓W杯の時のトルシエジャパンや、ブラジルW杯の時のザックジャパンの様に目指すサッカーの形が全然見えてきていません。
W杯出場を決めた最終予選のオーストラリア戦のようなサッカーがハリルの理想形なのかな、とも思いましたがその後の試合を見る限りその考えも揺らいできましたし。
かといって、南アフリカW杯の時の岡田ジャパンの時のように、今のハリルは岡田監督のように最後の最後で選手からの信頼を得た上で言う事を聞かせる事ができるほどの求心力が今現在あるとも思えないので、解任論が噴出するのもわかります。
ですがあまりにも残された時間が無さすぎるんです。
残された親善試合はガーナ戦、スイス戦、パラグアイ戦の3試合ありますが、ガーナ戦の頃には最終メンバーが発表されていますし、スイス戦、パラグアイ戦に至っては既に現地入りしている事を考えると、新監督に与える事が出来る親善試合はもう1試合も残されていないも同然と言えます。
ただでさえJリーグも開幕したばかりで欧州リーグは佳境に入っている中、そんな状況で監督を受けてくれる人物など殆どいないでしょうし、仮に受けてくれていたとしてもハリル以上である事を見極める時間もなければ、そもそも与えられた任務が余りにも酷過ぎると言えるでしょう。
私の考えでは、代表監督には(レジェンド・オブ・セホーンみたいなよほどの目に見えた地雷でない限り)少なくとも2年前後の時間は与えるべき、と考えています。
アジアのスケジュールがあるのでどうしようもないですが、例えばヨーロッパにはちょうどW杯までの折り返し地点といえるタイミングでEUROが開催され、EUROの舞台が監督の1つの査定の丁度いいタイミングになっています。
実際ヨーロッパの代表チームで、個人的なトラブルなどの理由以外で中途半端なタイミングで切られる監督ってあまりいないですよね。
ですのでそれをハリルジャパンに当てはめると、ハリルを解任するなら最終予選初戦のホームでのUAE戦にまさかの敗戦を喫し、最終予選で微妙な立ち上がりになってしまった2016年末のタイミングで切るべきだったと思っています。
1番遅い場合でも、最終予選が終わったタイミングがリミットだったと思うのですが、この時はオーストラリア戦が会心の内容だった事、また2017年3月のアウェイUAE戦でハリルの采配が想像以上にハマった事から解任しにくいタイミングになってしまいました。
だとすれば、少なくともW杯出場という最低限のミッションはこなしたハリルに、前回大会でアルジェリア代表を率いてベスト16に進出し、優勝したドイツとも接戦を繰り広げるなど曲がりなりにもW杯での経験のあるハリルに賭ける事が、今の日本代表に残された少ないカードから選ぶ最善の策なのではないか、というのが私の考えでした。
ですが解任との情報が本当であるならば、ハリルにはとりあえずガンバからいっぱい呼んでくれてありがとうという礼だけ残して、話題は後任人事についての話になってきます。
まず前提として、このタイミングで外部から監督を呼ぶ事は難しいでしょう。
前述のようにJリーグは開幕したてで欧州リーグは佳境。或いはW杯の準備の最中などでしょう。
Jリーグクラブから監督を引き抜くにしても、各クラブはオシムを引き抜かれたジェフ千葉の末路を見てきているためそう易々と応じるとは思えませんし、今フリーの監督であったとしても残された時間が時間ゆえに2022年のカタールW杯込みでの就任などでないと招聘も厳しいでしょう。
それにいざ招聘出来たとしても、仮にそれが外国人監督だとしたらまずはチーム、日本人選手について把握しなければなりませんし、日本人監督だとしても残された時間はない以上、改革をする事も出来ないですから、チームの内部状況をある程度把握していない事にはどうしようもありません。
となってくると、監督就任へのハードル、チームの現在の内部状況を把握しているという2点が後任人事のポイントになり、必然的に選択肢は内部昇格という形になってきます。
現実的に考えてW杯を2度経験し、南アフリカ大会では決勝トーナメントに導いた岡田武史日本サッカー協会副会長が3度目の日本代表監督に就任する可能性は低いと考えています。2度ともスクランブル登板で結果を残しましたから待望論はありますがね。
また、東京五輪日本代表監督に就任した森保一監督も当然候補の1人ではありますが、現段階で森保監督はA代表には殆ど関わっていません。内部事情も把握できていないでしょうし、何より森保監督が広島以外での功績を証明出来ていない点などからも森保監督も見送られる可能性が濃厚と思われるます。
そうなってくると監督経験も豊富、尚且つW杯とは言わずとも、世界大会での代表監督経験のある内部人物として挙げられるのが手倉森誠コーチ、そして西野朗技術委員長の2人になり、おそらく後任は手倉森氏、大穴で西野氏というのが私の予想です。
2人ともJリーグで結果を残した監督であり、オリンピックの経験もあり、内部の状況もある程度把握できているでしょう。最終的に解任が本当であれば、まぁ恐らくはこの2人のどちらかだと思います。
どちらにしても、あまりにも残された時間が少な過ぎるため苦しい戦いが予想されるとともに、相当ギャンブル性のある人事はサッカー協会も踏み切ったもんだなぁ...とは思いますよね。
ただまぁ、ガンバ大阪ファンとして、西野朗の率いたガンバ大阪が大好きだった私としては、西野ジャパンを密かに夢見た事もW杯で日本代表の指揮をとる西野監督を観てみたい気持ちがある事も、是非はともかく1つの事実ではあります。
仮にそれが実現したとしてもまさかこんなスクランブルな状況で...とは思いませんでしたが...。
ただどちらが短期間で結果を残せる監督か、と言われれば手倉森監督の方が適任かもしれません。
ですがどちらにしても、ハリルの解任に至るまでの過程においての責任は技術委員長である西野さんにも降りかかる部分はあると思いますが、監督としてのW杯の戦果についてはガンガン批判できるほどの余裕は与えられていないというのが実情でしょう。このタイミングですから。
ではでは、全ての結末は今日の昼にわかるという事で、みなさんおやすみなさい。
こんだけ長々とブログ書いて解任じゃなかったらこのブログどないしよ...