今、この2020年2月にインフルエンザになった時の正しい感情ってなんぞ?
どーもこんばんは
一応安堵感とかになったりするのかしら…。
さてさて、1月31日…コロナウィルス関連情報が世間を戸惑わせている頃、日本のサッカーファンににとって衝撃のニュースが訪れました。ただ勿論、これについては本当ならガンバファンにとっては超歓喜のニュース。
昌子源、ガンバ大阪移籍?
このブログを書いた時点で報道されている事の端末を簡単に説明しますと、現在フランス、リーグ・アンのトゥールーズFCに所属している日本代表DFの昌子源に対し、ガンバ大阪が完全移籍での獲得に向けた正式オファーを提示した事をスポーツ報知が報道。記事によると、入団してからの半年はチームの主軸を担ったにも関わらず今季は負傷を繰り返していた昌子は、コンディション面での問題を解決する為にも一旦海外挑戦に区切りをつけ、かつてジュニアユース時代を過ごした「古巣」で再起を図るとの事でした。
その後リリースされた日刊スポーツの記事によれば、この移籍話はガンバ側ではなく昌子側からの打診をきっかけとしており、松波正信強化部長は「あくまでうちには現状の選手がおり、もし移籍する場合はどんな条件になるかなどを話した。期限を設けて交渉しているわけでもないので、どうなるかは分からない」と、交渉には至っていないものの昌子側、及びトゥールーズ側との接触自体は認めた格好に。更にその夜の時事通信のニュースでは昌子のガンバ移籍が確定的になっている事、最初は古巣の鹿島アントラーズ復帰を検討していたのが破断した事、またヴィッセル神戸も獲得を検討していた事が報じられています。
というわけで、今回はガンバファンとして書かずにはいられない…!という事で慌ててブログ書いております。
今回は以下のポイントに分けて書いていきます。
①とりあえず改めて昌子源の来歴を振り返る
②移籍が実現する可能性と何故鹿島ではなくガンバだったのか?というポイント
③ガンバ側から見る大金を払ってでも昌子を獲得するメリットと昌子獲得に成功した場合の予想布陣
①とりあえず改めて昌子源の来歴を振り返る
昌子は兵庫県神戸市出身で1992年12月11日に生まれて現在27歳。父親はJFA公認S級ライセンスを取得しているほどのサッカー指導者で、母親はなでしこリーグの前身でもある日本女子サッカーリーグでのプレー経験があるなど、まさにアスリート一家というよりもサッカー一家に生まれました。
当然のようにサッカーの道を進み、FWとしてトレセンの常連にもなった昌子は中学生になるとガンバ大阪ジュニアユースに入団。しかしガンバ大阪ユースといえば日本でも有数の育成組織で同年代では屈指のタレントが集まる事で有名な組織です。特に昌子の生まれた1992年は日本サッカーで言うところの「プラチナ世代」。そして、そのプラチナ世代の代表的選手と言われていた宇佐美貴史が在籍しており、宇佐美の他にも大森晃太郎などの逸材がいたチームでFWとしてポジションを掴む事は困難を極め、中学3年の秋にはガンバを退団して一時サッカーとも疎遠になりました。その後、再起を目指して進学した米子北高校でFWからセンターバックにコンバートした事が転機となってプロからも注目される存在となり、2011年に同い年の柴崎岳、土居聖真らと共に鹿島に入団します。この辺りの話はロシアW杯前のデイリースポーツの記事がなかなかに泣ける↓
鹿島入団後の活躍は周知の通りです。最初の数年は出場機会もカップ戦が主だっていましたが、2014年に全試合出場を果たすとハビエル・アギーレ監督率いる日本代表にも招集されてアジアカップ2015でもメンバー入り(初出場はアジアカップ後の2015年3月のウズベキスタン戦)。鹿島では2015年のナビスコ杯に始まり、2016年のJリーグと天皇杯の二冠、2018年のACL制覇などチームの大黒柱として多くのタイトルに貢献し、特に2016年のクラブW杯決勝レアル・マドリード戦では海外からも注目を集めました。日本代表でも2016年3月に招集されてからはヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下で代表に定着。森重真人、槙野智章とのレギュラー争いを制し、西野朗監督に代わったロシアW杯ではレギュラー組唯一の国内組としてプレー。そこでMVP級の活躍を見せてベスト16進出に貢献し、名実ともに国内最高クラスのCBとしての評価をモノにしました。
2019年からはフランスのトゥールーズFCに入団し念願の海外挑戦。18-19シーズン途中からの入団にも関わらずチームに欠かせない存在となって18試合に出場しました…が、更なる飛躍を期待された19-20シーズンは怪我で出遅れ、更には怪我を何度も繰り返してしまった事で出場機会が激減。そんな中で浮上したのが昌子のJリーグ復帰、そして「遠回りの復帰」だったのです。
②移籍が実現する可能性と何故鹿島ではなくガンバだったのか?というポイント
ここまで出ている報道を見る限りは、そもそも今回の移籍話はガンバが熱望しているというよりも昌子側がJリーグ復帰とガンバへの移籍を望んでいる事に端を発しています。また、元々昌子の所属するトゥールーズは欧州の小クラブでよく見られる「なるべく高く売れたらOK」というスタンスであると同時に、現在リーグ・アンで最下位で2部降格の可能性が高まっており、2部に落ちた際の一番手っ取り早い資金確保は選手を売る事ですので、移籍金を得られるのであれば今現在試合に出ていない昌子を放出する事に大きな抵抗も無いと考えられます。
前述の通り、今回の移籍は昌子が望んでいる側面が強いのがここまでの報道ですので、それらの報道が事実であれば移籍が成立する為の条件はトゥールーズが提示する違約金をガンバが払うかどうかの一点に集約されていると見るのが妥当でしょう。要するに、可能性は高いとか低いとかというならガンバ側がゴーサインを出すか否かという状況になっている以上、現実味は高いと言えるのは確かです。
トップチームでは鹿島とトゥールーズの2クラブでプレーした昌子ですが、ジュニアユースでは出身地により近い神戸では無くわざわざガンバを選んでいる事もあって、昌子や昌子の家族にもガンバへの思い入れや多少の未練はあるはず(実際、ガンバは鹿島在籍時の2016年にも昌子にオファーを提示おり、その際にも昌子のガンバへの思い入れはクラブ関係者によって言及されていた)。
昌子にとっては怪我がちになったコンディション面の問題解決、Jでの再起、東京五輪のオーバーエイジも含めた日本代表への復帰の他に、精神的な意味でも10年越しのリベンジという想いもあるのかもしれません。
では何故、本来の古巣である鹿島では無かったのか?となると、上にリンクを貼った時事通信の記事によるとガンバより先に鹿島と接触したとされており、条件面などが合わずに破談と書かれています。記事では「条件面」という広い言い方になっていますが、単純に金銭面というよりは鹿島側が編成を完了してしまった事による都合である事は確かでしょう。要するに、鹿島にとってはタイミングが悪過ぎた…と。
今季の鹿島は年明け早々から一気に7人の即戦力の獲得を発表。勿論クラブとしては昌子を欲しい気持ちはあったでしょうし、移籍金も出そうと思えば出せたのでしょうが、そうなると今季の補強予算からは明らかにオーバーする事になって夏や来季用の予算から前借りするような形になってしまいます。プラス、上記の7人のうちの一人であるセンターバックの奈良竜樹に関しては他のチームとも争奪戦になっていて、秋田豊、岩政大樹、そして他でもない昌子が背負った事から鹿島の守備の象徴と目される「背番号3」を与え、DFの主軸という立場を約束した事は他チームとの争奪戦を制した大きな要素になっていたと思います。ここで安易に大金を費やして昌子を獲得すれば奈良からすれば「話が違う」という事にもなりかねず、内外から「クラブへの信用」という問題が噴出する可能性もある。鹿島にとっては単純に予算が足りないのでは無く、編成が完了したクラブとして動けない事情がありました。加えて、FWのセルジーニョの退団が決まったので捻出しようと思えば捻出出来る予算はそちらに優先的に使う必要が出てきた部分もあるでしょう。
編成がほぼ完了してしまった鹿島に対し、逆にガンバは韓国代表MFのチュ・セジョンの獲得に動いていましたが、それに関して一向に続報が無い事から「チュ・セジョンの移籍が破談して、その結果チュ・セジョン獲得用の予算が浮いた」という想像が成り立つ事からも昌子ガンバ移籍説が濃厚になっているのかと(勿論両獲りしてくれたらこれ以上の事はないです)。
ちなみに、鹿島が勝利した奈良の争奪戦で涙を飲んだのは他でもないガンバです。ガンバからすればまさかのウルトラC、鹿島にとってはまさかここまで皮肉な結末が待っているとは…。
③ガンバ側から見る大金を払ってでも昌子を獲得するメリットと昌子獲得に成功した場合の予想布陣
ガンバにとって昌子を獲得するメリットは非常に大きいです。そもそも、今季の大きな補強ポイントの一つにはセンターバックも挙げられていた以上、そこにJリーグどころか日本全体で間違いなくトップクラスの選手を獲れるとなれば100点満点どころか満点オーバーの成果でしょう。昨季の3バックに当てはめた時に、昌子源、三浦弦太、キム・ヨングォンでGK東口順昭という面子になれば近年のJリーグでも屈指の顔触れと言っても言い過ぎでは無くなってきます。一部報道では違約金は1億と言われていましたが、昌子の持つリーダーシップなども含めて考えればむしろ1億なら安いとすら言えるかと(金額次第では話は変わってくるけど…)。また、結果的に今季は残留しましたが三浦弦太に海外移籍説が昨季から頻繁に囁かれており、三浦自身も海外志向を持っている以上、三浦に対する海外からのオファーに抗えない可能性は高くなっています。リスクヘッジの意味でも昌子を予め大金を使って獲得しておく意味は大きく、個人的な意見ですがこの千載一遇のチャンスを逃す手は無いのかなと思います。
今季は怪我がちで殆ど試合に出られていないので、いくら昌子とてガンバに来ても開幕からすぐに圧倒的なパフォーマンスが出来るとは思っていません。DFは特にある種の「慣れ」が重要なポジションで、そこに急なタイミングでの合流と試合勘とコンディションを取り戻す事も求められていますから、すぐに鹿島時代や日本代表で見せたパフォーマンスを求めるのは酷とも言えるでしょう。ですが、これについては似たような事が昨季の宇佐美や井手口にも言えたので、ガンバでの成功を焦って見る必要も無い…昌子にとってもジュニアユース時代の同期である宇佐美を始め、日本代表で東口順昭、遠藤保仁、倉田秋、井手口陽介らとの面識もあるでしょうし、移籍先としては馴染みやすい環境と考えられます。
ガンバの沖縄キャンプでは昨季の3バックをベースに小野瀬康介や髙尾瑠のポジションを一列挙げたり、井手口をアンカーにしたりといったテストもしたり4バックも試したりしているので最終的にどう落ち着くかまではわかりませんが、現段階で昌子獲得後を予想するならこんな感じでしょうか。
本当に昌子来てくれたら踊り狂う…。
…ちょうど3番空いてる!
ではでは(´∀`)