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【コロナウィルスでJリーグの日程はどうなる!?】Jリーグルヴァン杯第2節中止で3月初旬の開催可否も検討という事で状況は全然違うけど参考資料として2011年のケースを振り返る。

【このブログを読む前に】

このブログはJリーグルヴァンカップ第2節中止が発表された後くらいのタイミングで、3月15日のJリーグ開催の延期を検討しているという報道のタイミングで書いています。ブログの終盤辺りで3月15日までの公式戦の延期が決定したので、若干文脈的におかしいところとタイムラグが生じている事を予めご了承ください。

重ねて記述しておくと、Jリーグは2月25日に2月26日〜3月15日のJリーグ主催の全公式戦の延期を発表しました。3月18日以降の公式戦は未定となっております。

 

www.jleague.jp

 

 

普通に何の他意も無いけど「コロナ○○」って付けてる商品と施設の心境やいかに。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、中国・武漢を発端とする新型コロナウィルスが世界を震撼させています。当ブログは医療ブログでは無いので、コロナについて論じれる知識はありませんが……身近な範囲としても、日中韓の東アジアエリアでは様々なイベントや行事が既に中止になっており、アジア以外でもヨーロッパではイタリアでも感染者が増え始めて遂には世界的にも世界各地の市場で株価が急落するなど、コロナウィルスそのものの脅威だけでなくコロナウィルスの流行が及ぼす影響も目に見える形で強くなってきました。当然ながら、今夏に予定されている東京オリンピックに関する懸念なども出始めている状況で、ロンドンの市長選に立候補しているショーン・ベイリー氏がロンドンでの代替開催を提案するツイートをして賛否両論になるなどの話もあったり。

 

 

無論、その影響はサッカー界にも多く与えられています。

中国スーパーリーグは当然ながら開幕が延期。各クラブはスペインやUAE、日本や韓国にタイなどで「予定より遥かに長いキャンプ」を過ごすハメになっており、AFCチャンピオンズリーグは開幕はしましたがvs中国勢の試合は総じて延期が確定し、既に変則的な日程になっています。韓国ではKリーグの開幕が延期され、Jリーグでも本拠地が屋内競技場(札幌ドーム)となる北海道コンサドーレ札幌の主催試合を無観客試合として行う可能性も言及されていましたが、2月25日にJリーグは2月26日に予定されていたYBCルヴァンカップグループステージ第2節の全試合中止を発表。このブログを書いている時点(2月25日17時前くらい)ではどういう結論に至るかわかりませんが、2月28日〜3月15日の間に予定されているカードも延期するべきかどうかを理事会で検討するとの事で、いよいよJリーグにも本格的にコロナウィルスの影響が表れる事になりました。

 

2月25日の時点でわかっている事は以下の通りです。

 

中止が確定したカード

 

JリーグYBCルヴァンカップグループステージ第2節

2月26日

A組

名古屋グランパスvs清水エスパルス@パロマ瑞穂スタジアム

B組

ベガルタ仙台vsセレッソ大阪@ユアテックスタジアム

浦和レッズvs松本山雅FC@埼玉スタジアム2002

C組

サンフレッチェ広島vs北海道コンサドーレ札幌@エディオンスタジアム広島

サガン鳥栖vs横浜FC@駅前不動産スタジアム

D組

湘南ベルマーレvs柏レイソル@Shonan BMWスタジアム平塚

大分トリニータvsガンバ大阪@昭和電工ドーム大分

 

※その後、追加で延期が発表されたカード

 

明治安田生命J1リーグ第2節(2月28日〜3月1日)

明治安田生命J2リーグ第2節(2月29日、3月1日)

JリーグYBCルヴァンカップグループステージ第3節(3月4日)

明治安田生命J1リーグ第3節(3月7、8日)

明治安田生命J2リーグ第3節(3月7、8日)

明治安田生命J3リーグ第1節(3月7、8日)

JリーグYBCルヴァンカップグループステージA組第2節 鹿島アントラーズvs川崎フロンターレ@県立カシマサッカースタジアム(3月11日)

明治安田生命J1リーグ第4節(3月13、14日)

明治安田生命J2リーグ第4節(3月14、15日)

明治安田生命J3リーグ第2節(3月14、15日)

 

 

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実際のところ、今回が最終的にどこまでどうなるかはわかりませんが…近年のJリーグで日程が大幅に変更になったケースは1回だけありました。それは東日本大震災が発生した2011年シーズンです。

勿論、東日本大震災と今回のコロナウィルスの件に於ける中止や延期の意味・事情・背景を比較する事は出来ませんが、偶然にも2011年の時も東日本大震災が発生してJリーグの全試合が延期になったのは「開幕戦だけ終わったタイミング」でした。

ですので、今回はあくまで参考資料程度のモノとして、2011年のJリーグ日程がどうなったのかを振り返っていこうと思います。

 

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2011年のJ開幕戦が行われたのは3月5、6日。J1、J2ともに第2節は3月12、13日の開催が予定されていましたが、第2節開催前日にあたる3月11日に東日本大震災が発生した為、当日中に12、13日に予定されていた第2節の延期が決定しました。その後14日、22日と段階的にリーグ戦、及び当時のナビスコ杯の延期・中止が発表され、最終的にJ1は第2〜6節の5試合、J2は第2〜7節の6試合が延期となり、ナビスコ杯についてはグループステージを中止して大会方式を変更。Jリーグの再開は4月23、24日のJ1第7節、J2第8節という事になり、1ヶ月半近くリーグが中断される事になりました(※1)。この背景には日本国内の動乱は勿論の事、ユアテックスタジアムやカシマサッカースタジアムなど被災地にあたるスタジアムが小さくない被害を被った事も大きな要因で、再開後も鹿島はカシマサッカースタジアムの修復工事の間は国立競技場を使用するなどの影響が発生しています。

 

※1 AFCチャンピオンズリーグ2011に出場していた名古屋グランパスガンバ大阪セレッソ大阪鹿島アントラーズのゲームに関しては、G大阪C大阪のゲームは当初の予定通りに開催されている。名古屋と鹿島は3月15、16日に予定されていた第2節が4月12、13日に延期。名古屋はその他のカードは予定通り行われたが、鹿島は前述のように開催会場を国立競技場に変更した上でホーム・アウェイの順番を入れ替えるなどの措置が取られた。

 

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この年は元々、アルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表が7月1日から7月24日アルゼンチンで開催されるコパ・アメリカ2011に参加する予定になっていました。この時、日本代表は海外組の招集に強制力が無い事からJリーグ最強チームを組んで出場する為に、J1は6月28日の第18節から7月30日の第19節まで約1ヶ月の中断期間が設けられていたのです。しかし、1ヶ月分のリーグ戦を埋め合わせる為にはコパ・アメリカ用に設けられた中断期間を活用する必要に迫られた結果、海外クラブの協力を取り付けるのも困難で結局コパ・アメリカ参加を辞退する事を余儀なくされた…という背景がありました。

2011年の大きな日程変更は以下の通り。

 

J1第2節 3月12、13日→7月2、3日

J2第2節 3月12、13日→6月29日、7月6日

J1第3節 3月19、20日→7月6、9、10日

J2第3節 3月19、20日→8月5、6、7、17日

J2第4節 3月26、27日→9月1、3、4日

J1第4節 4月2、3日→7月6、13日

J2第5節 4月2、3日→9月14、21、28日

J1第5節 4月9、10日→7月16、17、18日

J2第6節 4月9、10日→10月19日

J1第6節 4月16、17日→7月23、24日

J2第7節 4月16、17日→10月26日

 

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また、更に大きな変更があったのはナビスコ杯。ナビスコ杯ではグループステージが全試合に中止になり、従来と大きく異なる大会方式となりました。

当初予定の大会方式と変更後の大会方式は以下の通り。

 

当初予定の大会方式

ACL出場チーム(名古屋、G大阪C大阪、鹿島)を除いた14チームを2グループに分けて1回戦総当たり(3月15日〜6月5日)

②各グループ上位2チームにACL出場チームを加えてホーム&アウェイの準々決勝(7月16、23日)

③ホーム&アウェイの準決勝(10月5、9日)

④国立競技場での決勝(10月29日)

 

 

変更後の大会方式

①グループステージ制から全試合ノックアウト方式に変更。ACL出場チームを除く14チームのうち、抽選で大宮と新潟を1回戦シードとした12チームでホーム&アウェイの1回戦を戦う(6月5日、7月27日)

②1回戦で勝利した6チームに大宮、新潟を加えた8チームでホーム&アウェイの2回戦を戦う(9月14、28日)

③2回戦で勝利した4チームにACL出場チームを加えた8チームで準々決勝。準々決勝はACL出場チームのホーム開催で一発勝負(10月5日)

④準決勝も準々決勝同様にどちらかのホームスタジアムで一発勝負(10月9日)

⑤国立競技場での決勝(10月29日)

 

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開幕戦を終えた時点での変更である事や、夏場に中断期間が設けられている事など、今年のJリーグの試合が延期となると2011年と少し被る部分はあります。ただ、2011年より中止試合は少ないものの、今回の原因はウィルスという色んな意味で予測を立てにくいものである事、世界的な影響でもある為にJ1、ルヴァン杯に加えてACLも絡んでくるであろう事、そもそも2011年と比べると色んな意味でJリーグと世界のサッカーの状況が違うのは確かです。Jリーグの2020シーズンが、そもそもコロナウィルスがどのような形に落ち着くのかは未だ見えませんが…何にせよ、今回延期が発表された3〜4試合分の扱いはJリーグの結果にも影響を与えるかもしれません。

 

 

この延期で得するチームと損するチームは出てきそう。

ではでは(´∀`)