noteの競馬シリーズがどんどん悲しい方向に向いてきた…。
どーもこんばんは
さてさて、コロナ禍はサッカー界にも大きな被害を及ぼし、その影響は5月に入っても継続している一方で、5月8日には無観客ではあるものの韓国・Kリーグが開幕し、5月16日からはドイツ・ブンデスリーガの再開も予定されているなど、条件付きではありますが少しずつサッカーが帰ってくるようになりました。
そんな中で5月8日、国際サッカー評議会(IFAB)はサッカー競技規則の一時的な変更を発表。その内容は、とりあえず2020年に限って交代枠を1試合5人までにしますよー、という限定ルールでした。
ちょっとややこしい部分もいくつかあったので、今回はこの2020年限定ルールについて解説していこうと思います。
目次
①そもそも国際サッカー協議会(IFAB)とはなんぞ?
②具体的に今回の「交代枠5人ルール」はどういうルールなのか?
③今回のルールを適用した理由とは?
④その影響はどうなる?
⑤その他に8日に発表された事は?
①そもそも国際サッカー協議会(IFAB)とはなんぞ?
今回の件で「…国際サッカー競技会ってなんぞ?」って思った方もいると思うので、まずはそこから説明していきます。
国際サッカー競技会(以下IFAB)の正式名は「International Football Association Board」と言いまして、ざっくり言うと競技規則……即ちサッカーのルールを決める事が出来る唯一の機関です。この評議会は基本的にFIFAとイングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズのイギリス4協会で構成されており、2013年からは専門家から成る「テクニカル諮問委員会」「サッカー諮問委員会」が設けられました。
時代に応じて競技規則の発展を目指す組織…という事になっており、近年のルール変更で言えば「キックオフのやり方」「ゴールキック時のポジション」「延長戦での交代枠追加」などが挙げられますね。本部はFIFAと同様、スイスのチューリッヒに置かれています。
②具体的に今回の「交代枠5人ルール」はどういうルールなのか?
今回のルール改正で若干を混乱を生んでいるのは、交代枠は5人まで増えましたが「交代回数はハーフタイムを除いて3回まで」とされている部分でしょう。要するに、5人交代出来るといっても日本代表の親善試合のように1人ずつの交代で交代枠を使い切る事は出来ないのです。近年ではゼロックススーパーカップがそんな感じのシステムですね。ハーフタイムを加えると交代回数は4回までとなり、5枠を使い切る為にはどこかしらで同時交代をしなくてはならない、というルールですね。
また、もう一つ特例条項として「同時に両チームが選手交代をした場合は両チームそれぞれ交代枠を加算する」というルールも挙げられました。基本的に交代回数を制限した理由は「試合全体の交代回数を減らす事」が目的なので、単純計算して両チームが同時に選手交代を行えば、その分1回分の余裕が出来る…という考え方に拠るものかと思います。延長戦に入ると交代枠が一つ追加されるルールも変わらず継続されるという事で、延長まで行けば交代は最大6人まで可能になりますね。
前述の通り、今後正式採用となる可能性はありますがこのルールはとりあえず2020年限定のルールです。また、従来はIFABのルールが世界のサッカーの共通ルールとなるので、IFABが裁定したルールを求められるのが基本ではありますが、今回に関しては「特例」という形なので、実際に5人制を採用するのかこれまでの3人制を維持するのかは各国、各競技団体の判断に委ねるとの事。なので、現段階ではJリーグもこれを採用するかどうかはわからないので、IFABとしてはルールを決定したというよりは「こういう形にしてもOKよ?」的な選択肢を与えたという形になります。
③今回のルールを適用した理由とは?
IFABや各種メディアでも既に説明されていますが、多くの国で少なくとも丸々2ヶ月分の日程が延期となってしまっています。
ここからシーズンを終わらせる為には当然ながら中2〜3日を連続するような過密日程が組まれる事になるでしょうし、加えてここからはより消耗の多くなる夏場にその過密日程がブッ込まれるのです。なので、交代枠を増やす事によって少しでも選手の疲労を軽減出来るように…というのが一番の狙いになります。IFABはこれに加えて、夏場の過密日程に対して飲水タイムやクーリングブレイクを積極的に設ける事も奨励しています。
④その影響はどうなる?
交代枠が5人になった事で、疲労軽減以外にも純粋にサッカーの内容にも変化は出てくると思います。単純に枠が増えたので、試合中の戦術変更・修正などの幅は間違い無く広がるでしょうし。極端な話、ビハインドのラスト10分に5人同時投入…みたいな事も出来ますからね。なのでこれは、より一層監督のマネジメントの手腕が求められる形になるでしょう。
ただ、チーム全体という目で見ると過密日程がまず前提になってきます。戦力で劣るチームは11人を固定する事でチームとしてのケミストリーを高め、それでなんとか戦い抜いているチームもいる訳で、やはり5人も選手を代えるとシンプルにチーム力がガクンと落ちてくるチームだって出てくるでしょう。そうなると、5人を代えてもチーム力があまり落ちないチーム…それは必然的に戦力が既に整備されているチームという事にも繋がります。ですので、ここから先のリーグ戦は「サプライズ」と呼べる面は少なくなるんじゃないかなー…とも思っています。
⑤その他に8日に発表された事は?
今回の発表で、IFABはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に関しても言及しています。まず大前提にあるのは、VARは密室のオペレーションルームにこもって仕事をする事になります。要するに、今の状態では感染リスクが高い場所という見方が出来るのです。
これに関してIFABが提示した事は2つです。
一つは既に導入済みのルールであっても、昨今の情勢を省みた上で運用停止を認めるという事。VARを導入した上でリーグを行っているところも、感染リスクなどを考慮して途中で中止にしてもOKですよ、という選択肢です。
もう一つは、VARを継続する場合はこれまでのシステム通りにやらなければならないという事です。例えば感染リスクを考慮して審判員を別室にしてVARを…などという事は認めないというものです。要するに、やるなら100%やる、やらないならやらない…みたいな感じですね。
とりあえず……まぁ、色んな意味で岐路ですよねぇ…。
競馬で高い飯を食いに行けるのはいつの日やら。
ではでは(´∀`)