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新型コロナウィルスでJリーグは3月いっぱい延期……ACLやルヴァン杯の兼ね合いと、東京五輪期間中のJリーグ開催を極力避けたいワケ

これ書いてる今、鳥谷敬氏の千葉ロッテマリーンズ入団が決まりました。

 

どーもこんばんは

 

トリタニターカーシー

 

 

 

さてさて、あくまでこのブログを書いている時点(3月12日時点)ですが……新型コロナウィルスは終息するどころか、今や「日本よりやべぇところ」すら続々と出てきてしまっている状態です。

そんな中、2月25日の時点で「3月18日までのJリーグ公式戦全試合を延期する」と発表していたJリーグは3月12日、新たに「3月のJリーグ公式戦全試合を延期する」と発表。現時点でJリーグの再開予定日は4月3日(J1第7節、J2第8節、J3第5節)となりましたが、いかんせん事態が事態である以上それが叶うかどうかも断言は出来ないので、4月3日の再開可否は3月25日に発表されるとの事。

 

www.jleague.jp

 

まずは新型コロナウィルスが早く収まり、少しでも早く今までの日々が戻る事が先決…というか大前提ですが、Jリーグが再開出来たとして気になるのはやっぱり中止になった試合をどう埋め合わせるかです。

3月9日にJリーグ村井満Jリーグチェアマンが語ったところに拠ると、4月3日に再開出来るのであれば過密日程は余儀なくされるもののルヴァン杯も含めて現行の大会方式で運営出来るとの事。ただ、これ以上延期が伸びた場合、或いはJリーグが設定した6段階のレベルに於いて4や5を超えてきた時には東京オリンピック期間中の開催や国際AマッチデーJリーグを組み込む必要性と可能性も出てくる……と。

 

soccermagazine.jp

 

今年のJリーグの当初予定されていたスケジュールから既に各チーム5〜6試合の延期が発表されている為、4月3日に再開出来れば現行方式でリーグを開催出来るとしても、3月の日程を丸々全部延期する形になった以上、平日ナイトゲーム…それも水曜開催のカードが増えることで毎週中2〜3日という過密日程になる事はもはや避けられなくなってきました。東日本大震災Jリーグが中断した2011年のようにルヴァン杯の大会方式変更は手段の一つですが、ヴァンの大会方式変更に関する大きな問題は既に各チーム1試合を消化してしまっているところ。既に勝点3を獲得しているチームにそれを無効にするような通達を迫るのも難しい話でしょうし、逆に第1節を1回戦という扱いにすればそれはそれで反発も強い事でしょう。第1節を開催出来た事がルヴァン杯に関しては少し状況をややこしくしています。

更にFC東京横浜F・マリノスヴィッセル神戸の3チームはACLが絡んできて、ACLとなればもはや日本だけの問題じゃなくなってくるので尚更ややこしい話になってきます。ACLは既にスケジュールが大幅に後ろ倒しになりつつあります。Jリーグは日本国内で終息すれば再開の目処が立ちますが、ACLに関しては中国や韓国、イランなども絡んできますし、入国可否を含めた国際問題も生じる事が予想されるのでここからのスケジュール繰りが難しくなる事が容易に想像出来るだけでなく、上記3チームが各コンペティションで勝ち上がった場合はJリーグ側としても「これまで考えた事の無かった事」すら考えなければならない可能性もある訳で。

 

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2011年を振り返ると、あの時は参加予定だったコパ・アメリカを辞退し、それ用に取っておいた中断期間に延期分の試合を捻じ込みました。奇遇にも今年は東京五輪に伴う中断期間が設けられており、そこを使えば…という事も考えてしまいますが、それはそれで現実的に結構ハードルが高かったりもします。東京五輪の中断期間を活用するのは案の一つとしてJリーグ側も検討はしているでしょうが、Jリーグ側としても恐らくそれは「最終手段」という認識が強いと考えられます。

東京五輪ではサッカー競技場として札幌ドーム、宮城スタジアム(ひとめぼれスタジアム宮城)、茨城県立カシマサッカースタジアム埼玉スタジアム2002、新国立競技場、東京スタジアム(味の素スタジアム)、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)の7会場が予定されています。昨年のラグビーW杯期間中がそうでしたが、Jリーグ会場が使えない期間に試合をするならばある程度日程は練りに練る必要があります。ですが今、東京五輪中断期間に試合を入れると会場問題が発生するのです。札幌ドームが使えなくても札幌厚別公園競技場を使える北海道コンサドーレ札幌、そもそも宮城スタジアムでの試合を行っていないベガルタ仙台は問題なく試合を消化出来るでしょうが、問題は鹿島アントラーズ浦和レッズFC東京東京ヴェルディ横浜F・マリノスの5チームです。

 

昨季、ラグビーW杯期間中のFC東京はアウェイ8連戦という日程を組む事でスタジアムが使えない状況を乗り切りましたが、東京五輪の期間にJリーグの延期分を投入すると鹿島、浦和、FC東京、東京Vの4チームは日程を根本から組み替える必要が出てきます。要するに、本来は五輪期間外に開催予定だった試合を無理矢理五輪期間中に持ってきて上記4チームのアウェイゲームにする…みたいな。横浜FMに関しても昨年のラグビーW杯期間中はニッパツ三ツ沢球技場で試合を行っていましたが、今年同じ事をやろうと思うと同じ三ツ沢を本拠地とする横浜FCとぶつかる事になりかねません。昨年は最初からそれを前提としたマッチスケジュールを組んでいたのでスムーズに進みましたが、このタイミングでその措置を取るのは相当難しい作業と言わざるを得ないでしょう。ですので、東京五輪中の試合開催はJリーグにとって最終手段という認識と考えられます。

 

一部では無観客試合の開催も検討されているみたいですが、クラブ側にとってもこれは色んな意味で結構重大な案件だったりするんですよね。「今そんな事言ってる場合じゃないだろ」と言えばそうかもしれないですが、例えば無観客試合の対象がどのカードになるかとなった時に「ホーム神戸戦」を無観客に割り当てられたところからは多分反発も出るでしょうし、ただでさえ経営ダメージの強い中でそうなれば割り切れない部分もあると思いますし……難しくなってきましたね…,

 

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何とか4月3日に開催出来る状態に戻っている事を祈るばかりです…。

ではでは(´∀`)