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アウェイ8連戦!東京オリンピックのスタジアム使用で最も影響を受けるJリーグクラブはどこ?

【ブログを読む前に♡】

今回のブログは3月4日に書いたものです。つきましては、ガンバ大阪の代替試合であったり、或いはACL延期に伴う日程再編などが起こった場合は状況が変わってくる可能性があるのを予めご了承ください。

 

それでは始まりまーす。

 

 

 

 

 

 

 

風呂に浸かりながらAmazon Primeを見ることがささやかな幸せです

 

どーもこんばんは

 

さてさて、今年のメインイベントといえばやはり東京オリンピックパラリンピックでございます。

 

 

 

(…あればね)

 

 

 

すっごい個人的な事を言うとね、私…一応サッカーのチケット持ってるんすよ。札幌ドームの。だから結構これ重要な問題なんですよ。やってくれるなら行きたいし、中止なり延期ならそれはそれでこのご時世仕方ないと思うし。ただ今のところ…ね、北海道のホテルを予約するべきなのかどうか、するとしてどのタイミングですればいいのか…とか。まぁその辺は下のブログに書いたんすけど。

 

…とまぁ、個人的な事情はさておき。

現在では状況が幾分か変わらざるを得ない形となりましたが、コロナ禍到来以前、関東方面に於いて音楽業界が「アリーナ会場争奪戦問題」に直面していたのをご存知でしょうか?

ある程度集客が見込めるアーティストにとって、アリーナ規模でのコンサートは大いなるドル箱コンテンツです。特に首都圏なんて尚更。ですが東京五輪期間中、及びその前後は日本武道館国立代々木競技場第一体育館、更にはさいたまスーパーアリーナ幕張メッセといったアリーナコンサートの定番会場が悉く東京五輪の会場になっている事で、関東圏の主要アリーナで該当期間中にまともに稼働しているのが横浜アリーナくらいになってしまい、数少ないアリーナの箱を巡って色んな芸能事務所やらレコード会社やらが火花を散らした…という水面下で激しい戦いがあったんです。東京ガーデンシアターやぴあアリーナMMの建設もこれとは無関係じゃないでしょう。

 

当然ですが、音楽業界のような場所取り合戦みたいにはならずとも、影響を受けるのはもちろんサッカーも同じ。記憶に新しいのが2019年のラグビーワールドカップで、この時はFC東京「アウェイ8連戦」というパワーワードが世間に轟きました。あの時は他競技だったので、サッカーも絡む今年の東京五輪は一応1ヶ月近い中断期間が設けられる事になっていますが、方々に大きな影響が及ぶのには変わりありません。

「五輪が日曜日と土曜日に行われるとして、じゃあ水曜日なら試合開催できるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、オリンピックやワールドカップなど、規模の大きい国際大会だとそうもいきません。スタジアムの装飾、メディア関連の準備、会場周辺の導線確保…諸々のセッティングが必要なので、主催者側は「○月○日」ではなく「○月○日〜△月△日」といったくくりで会場を押さえているのです。オリンピック仕様にはオリンピックのルールがあり、Jリーグ仕様にはJリーグのルールがある。そんな頻繁に設営・搬入と撤去・搬出を繰り返すと多分スタッフは血反吐とゲ○を撒き散らす結末が待っているでしょうし、細々とした問題を発生させるリスクも産みます。なのでそういう押さえ方をするのです。

となると、スポット的ではなく一定の期間でスタジアムを押さえるので、必然的にその影響はJリーグクラブにも及ぶわけです。

 

 

 

というわけで、今回は東京五輪が開催されるという前提で……東京五輪が及ぼすJリーグ開催会場への影響をまとめていきたいと思います。

 

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CASE1 ベガルタ仙台

影響度→皆無

 

対象会場→キューアンドエースタジアムみやぎ(宮城スタジアム)

 

2002年日韓W杯では日本代表が、更にはアルゼンチン代表が敗れた地であり、嵐の4daysライブやGLAY20周年記念ライブ、サザンオールスターズ乃木坂46のスタジアムツアーファイナルなど近年ではコンサート会場としての知名度が高いスタジアム。今大会では女子日本代表戦が割り当てられるとの報道も。宮城県なんで仙台のホームっぽいイメージはありますし、実際に一時期は準ホームでした。

ですが現在ベガルタは完全撤退状態で、ユアテックスタジアム仙台に一本化しています。なのでベガルタに及ぶ影響はありません。ちなみにそのユアスタサッカーイタリア代表のキャンプ地として使用される予定でしたが、肝心のイタリア代表が男女共に出場権を逃してしまったので……。

 

 

CASE2 横浜F・マリノス

影響度→極小

 

対象会場→日産スタジアム(大会時は横浜国際総合競技場)

 

 

2002年日韓W杯2019年ラグビーW杯の時と同じく、男子サッカーの決勝戦が行われる事が決定している日産スタジアム(女子決勝は新国立)。実質的にオリンピックの開幕から閉幕から使用される事になるので日産スタジアムの使用制限は長期に渡り、実際にマリノスの日程で言えば第17節清水戦(5月30日)を終えると次の日産開催は第27節鹿島戦(8月28日)と3ヶ月もの間隔が空きます。しかし、マリノスの場合強みなのは第2ホームとしてニッパツ三ツ沢球技場を有している事。毎年一定数の試合を三ツ沢で行っていますし、日産の間隔は空いてもホーム&アウェイの間隔は通常のリーグ戦と特に変わりません。

思えば2019年、最後の優勝争いは三ツ沢を有していたマリノスとアウェイ8連戦を強いられたFC東京との争いでマリノスが一歩抜け出す形になりましたが、それは第2ホームの存在も少なからず影響していたのかな…と。

 

 

CASE3 北海道コンサドーレ札幌

影響度→小

 

対象会場→札幌ドーム

 

 

札幌に関しても基本的には状況はマリノスと同じ…ではあるのですが、札幌が第2ホームとして札幌厚別公園競技場札幌ドーム開催試合では練習会場になっているので、札幌ドームが使えない期間中は同様に厚別も使えない事になっています。ただ、札幌はグループステージ のみの開催になるので、結果として影響はそこまで大きくない形ですかね。

ただ、現時点では第21節徳島戦(7月4日)と第23節浦和戦(8月9日)は札幌ドームor厚別という形で会場未定になっています。

 

 

CASE4 浦和レッズ

影響度→中

 

対象会場→埼玉スタジアム2002

 

 

埼玉スタジアムでは男子サッカーの準決勝、女子サッカーの3位決定戦と大会終盤まで試合会場として稼働する為、浦和は第20節福岡戦(6月27日)を終えると、次の埼スタでの試合は第29節C大阪戦(9月18or19or20日)と3ヶ月近く間を挟む事になります。浦和といえば埼スタ埼スタといえば浦和といっても過言ではない事を思うと、この影響は決して小さくはないでしょう。

ただ、浦和も1回アウェイ3連戦が組まれているだけで他に影響はありません。というのも、浦和は埼スタ稼働前に本拠地としていた浦和駒場スタジアムでホームゲームを開催する事を既に発表しており、8月のホームゲームである第24節鳥栖戦(8月14日)と第26節広島戦(8月26日)の2試合が駒場での13年ぶりの主催試合となります。

…にしても、こんな偶発的な駒場開催2試合がよりにもよって鳥栖と広島ってのが凄いですよね。仕組んだのか?ってぐらい出来過ぎというか。2000年の鳥栖、1999年の広島…。

 

 

 

CASE5 鹿島アントラーズ

影響度→大

 

対象会場→茨城県立カシマサッカースタジアム(茨城カシマスタジアム)

 

 

原則、Jリーグはホームもアウェイも連戦は2試合までとしています。ただし、鹿島もホームスタジアムが開催会場である事からアウェイ3連戦、一度ホームに帰って再びアウェイ3連戦という日程になりました。

そんな鹿島の7〜8月の日程がこんな感じ。

 

6月27日 第20節 vs札幌(H)@カシマ

7月4日 第21節 vs名古屋(A)@豊田

7月7日 天皇杯3回戦

7月11日 第22節 vs柏(A)@三協F柏

8月9日 第23節 vs湘南(A)@レモンS

8月15日 第24節 vs徳島(H)@カシマ

8月18日 天皇杯ベスト16

8月21日 第25節 vs神戸(A)@ノエスタ

8月25日 第26節 vs清水(A)@アイスタ

8月28日 第27節 vs横浜FM(A)@日産

9月1日 ルヴァン杯ベスト8第1戦

9月5日 ルヴァン杯ベスト8第2戦

9月11日 第28節 vs福岡(H)@カシマ

 

…後半の3連戦はオリンピックというよりは別の事情か、或いは日程調整的にこうなったのかわかりませんので、8月18日の天皇杯は勝ち進めば多分カシマ開催になるんじゃないかとは思います。ですが3回戦は確実に敵地か中立地になりそうな感じはしますね。

 

 

CASE6 FC東京

影響度→特大

 

対象会場→味の素スタジアム(東京スタジアム)

 

 

2019年のラグビーワールドカップではアウェイ8連戦というパワーワードにも程がある言葉を誕生させてしまったFC東京。一度リーグが中断した事による日程再編で変更されましたが、予定通りに2020年が進めば2020年もアウェイ8連戦の予定でした。

味の素スタジアムがその他のサッカー会場、埼スタや日産といった主要会場とも異なるのは、味スタはサッカーのみならず7人制ラグビーの会場にもなっている事、味スタのある調布市サウジアラビア選手団の事前合宿地になっている事の2点。その為、現段階では7〜8月がフルで使用できない状態です。そんなFC東京の日程がこんな感じ。

 

6月30日 第20節 vs大分(H)@味スタ

7月4日 第21節 vsC大阪(A)@ヨドコウ

7月7日 天皇杯3回戦

7月11日 第22節 vs湘南(A)@レモンS

8月9日 第23節 vs鳥栖(A)@駅前スタ

8月14日 第24節 vs札幌(A)@札幌ド

8月18日 天皇杯ベスト16

8月21日 第25節 vsG大阪(A)@パナスタ

8月25日 第26節 vs仙台(A)@ユアスタ

8月28日 第27節 vs神戸(A)@ノエスタ

9月1日 ルヴァン杯ベスト8第1戦

9月2日 ルヴァン杯ベスト8第2戦

9月11or12日 第28節 vs柏(H)@味スタ

 

 

 

FC東京、8連戦回避で7連戦になりました!!

……まぁ、天皇杯に関しては少なくとも味スタ開催はないでしょうし、東京都内での開催も避けそうな気はするので、ルヴァン杯第1戦がアウェイなら事実上のアウェイ10連戦が完成する可能性はありますが。

…8連戦ではないんですけど、この7連戦の内訳は結構しんどいですね。8月18日の天皇杯がどこが会場になるのかはわかりませんが、鳥栖→札幌→G大阪→仙台→神戸の並びはもはやちょっとした水曜どうでしょうみたいなルート。FC東京からすればG大阪と仙台の順番逆にしてくれって思ってそう…。

 

 

CASE7 東京ヴェルディ

影響度→MAX

 

対象会場→味の素スタジアム(東京スタジアム)

 

ラグビーW杯の際は駒沢オリンピック公園などJ2基準に通ったスタジアムを使用する事で日程を緩和していたヴェルディですが、今回はそれらの施設もオリンピック・パラリンピックに使用される事になるので、今回被る影響はFC東京以上になってきそうです。日程はこんな感じ。

 

5月29日 第16節 vs秋田(H)@味スタ

6月5日 第17節 vs岡山(A)@Cスタ

6月13日 第18節 vs千葉(A)@フクアリ

6月20日 第19節 vs相模原(A)@ギオン

6月26日 第20節 vs栃木(H)@味スタ

7月3日 第21節 vs松本(A)@サンプロ

7月7日 天皇杯3回戦

7月11日 第22節 vs群馬(A)@正田醤油

7月18日 第23節 vs愛媛(A)@ニンスタ

8月9日 第24節 vs水戸(A)@Ksスタ

8月14日 第25節 vs磐田(A)@ヤマハ

8月18日 天皇杯ベスト16

8月21日 第26節 vs栃木(A)@グリスタ

8月28日 第27節 vs京都(A)@サンガS

9月5日 第28節 vs大宮(A)@NACK5

9月11日 第29節 vs松本(H)@味スタ

 

恐ろしいのはアウェイ3連戦からホームを一つ挟んでアウェイ8連戦、6〜7月のJ2リーグ11試合のうちアウェイ10試合というなかなかに狂った日程になりました。

その要因はというと…上で言うところの鹿島でもこれから出てくるチームでもそうですが、アウェイ連戦がねじ込まれるチームは序盤にホームでの連戦を多く組む必要があります。ですがFC東京ヴェルディは同じスタジアムを本拠地とする以上、同時期に連戦を入れようとすると必然的にぶつかってしまう訳です。なのでヴェルディは5月にはホーム3連戦があり、大体のホームゲームを2連戦とする事で日程を合わせていますが……これはなかなか……。

 

 

CASE8 川崎フロンターレ

影響度→MAX

 

対象会場→等々力陸上競技場

 

さぁ、今年のアウェイ連戦地獄の伏兵です。

まず東京五輪で使用されるサッカー会場は以下の通りです。

 

札幌ドーム

キューアンドエースタジアムみやぎ(宮城スタジアム)

茨城県立カシマサッカースタジアム(茨城カシマスタジアム)

埼玉スタジアム2002

国立競技場(オリンピックスタジアム)

味の素スタジアム(東京スタジアム)

日産スタジアム(横浜国際総合競技場)

 

 

…そうです、等々力は別に開催地じゃありません。ですが川崎にはアウェイ8連戦が組まれる事になりました。

 

…というのも、川崎市を中心とした神奈川県の地域が事前キャンプ地としてイギリス選手団と契約を締結。この計画において等々力競技場は重要な部分を担っており、サッカーや陸上など幅広い競技の練習場となる事が決定しています。オリンピックのみならず、オリンピック後に開幕するパラリンピックでもイギリス選手団の練習場になる為、場所の拘束期間は9月にまで差し掛かっているのです。日程はこんな感じ。

 

6月26日 第20節 vs仙台(H)@等々力

6月30日 第13節延期分 vsG大阪(A)@パナスタ

7月3日 第21節 vs横浜FC(A)@三ツ沢

7月7日 天皇杯3回戦

7月11日 第22節 vs名古屋(A)@豊田

8月9日 第23節 vs大分(A)@昭和電工

8月14日 第24節 vs柏(A)@三協F柏

8月21日 第25節 vs広島(A)@Eスタ

8月25日 第26節 vs福岡(A)@ベススタ

8月28日 第27節 vs札幌(A)@札幌厚別

9月1日 ルヴァン杯ベスト8第1戦

9月5日 ルヴァン杯ベスト8第2戦

9月11or12日 第28節 vs神戸(H)@等々力

 

等々力の場合は、他のチームとは違ってパラリンピックにも絡んでいます。パラリンピック閉幕が9月5日なので、ルヴァンは川崎主催試合も中立地開催になる事が避けられません。そうなってくると厳密な意味でのアウェイではありませんが、天皇杯を含めると実質的にアウェイ11連戦になる可能性もあるという……。まぁ…川崎だしハンデって事には…。

 

 

 

この期間は結局のところあれですよ、スポーツもエンタメ業界も…如何に関西…というか西日本の会場を上手く使えるか、というところが重要になってきます。実際にこれまでは関東メインでやっていたものを関西で見れるかもしれないとなると、京都府民としては少し楽しみでもあります。

 

 

…で、結局やるの?どうなるの…?

ではでは(´∀`)