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内田篤人を巡る情念〜明治安田生命J1リーグ第12節 鹿島アントラーズvsガンバ大阪 マッチレビュー〜

チャンピオンズリーグの日にち1日間違えたのはワタシデース。

 

どーもこんばんは

 

逆パターンじゃなくてよかった…。

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第12節、鹿島アントラーズvsガンバ大阪の一戦です!

 

 

 

前節は浦和相手にミスが重なり、半ば自滅に近い形で今季最多失点となる1-3で敗れたガンバ。1試合試合消化が少ないとはいえ、順位としてはFC東京と同率の6位にまで転落してしまいました。

2〜6位までは大混戦状態となっている今季のJ1。上位戦線に踏み留まる為には何気に無敗のアウェイゲームで負ける訳にはいきません。少しずつ調子を取り戻している鹿島の復調を阻止する意味でも重要な一戦、対鹿島戦としては2016年以来となる勝利を目指します。

両チームスタメンです。

 

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前節の浦和戦を欠場したキム・ヨングォンが先発に復帰。倉田秋は第6節広島戦、福田湧矢は第7節神戸戦以来の先発、パトリックは今季初の先発出場となりました。3バックの一角に入った昌子源にとってはこれが自身にとって初めての古巣対決です。

一方、この試合では遠藤保仁がベンチ外。単純にベンチ外なのか、温存を含めたコンディション的な理由なのかはわかりませんが、遠藤がリーグ戦でベンチ外になるのは代表招集の為に欠場したJ2時代の第42節群馬戦以来、代表招集や出場停止を除けば体調不良で欠場した2011年第30節山形戦以来となっています。

 

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本日の会場は茨城県鹿嶋市茨城県立カシマサッカースタジアムです。

本来なら、ここも東京オリンピックのサッカー競技開催会場になる予定だったスタジアムの一つでしたね…。この地でかつて、鹿島伝統の背番号3を背負って幾多のタイトルを勝ち取ってきた昌子にとっては様々な感情が渦巻く一線になりそうです。

 

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そして、ブログやnoteにも書きましたが……今日は鹿島…のみならず日本サッカーのレジェンドとも呼べる内田篤人引退試合にもなりました。試合前には鹿島の選手がこの日はベンチスタートになった内田の背番号2のユニフォームを着用してウォーミングアップを行い、試合後には偉大なる右サイドバックのセレモニーも行われます。

よりにもよって今日ってのもすごい。

 

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開始早々、土居聖真と和泉竜司にシュートを打たれるなど危ないシーンが続いたものの、そこからは浦和戦の時のような自滅から派生するようなシーンもなく、むしろ良い出足を見せていきます。6分、倉田が福田、パトリックとのパス交換で抜け出して左サイドから折り返すと、エリア内で宇佐美貴史がDFを引き付けて生み出したスペースに走り込んだ小野瀬康介が冷静にコースを突く一発を決めてガンバがいきなり先制!

 

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しかし16分、鹿島の右サイドバック広瀬陸斗が負傷退場を余儀なくされると、誰も予期していなかったタイミングでまさかの内田篤人スクランブル出場。ただ、予想外の展開だったとはいえ内田投入で少しチームのバタつき具合は落ち着いたのか、試合はここから鹿島がチャンスを作る時間が増えていきます。

 

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後半は完全に鹿島ペース。ガンバのチャンスと言えばカウンターと相手のミスに乗じて宇佐美が抜け出した53分の決定機くらいで、それ以外の時間は右から左から、鹿島の徹底したサイドからの攻撃を受ける時間が続きます。しかし3バックの中央で守る昌子を中心にしっかりとしたブロックを敷いてDF陣が圧巻とも言えるパフォーマンスを披露。失点を許しません。

 

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(ちょっとここから先の記憶が飛んでいるので省略します。結果は1-1の引き分けでした)

 

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うーん……。

そもそも今日の試合というのは、優勝争いだとか残留争いだとかとも違うレアな……特殊な雰囲気の中で行われた試合だった、という部分はこの試合を語るにあたって避けては通れない部分だとは思います。それだけに立ち上がり、この試合の雰囲気に飲まれないような入り方をする事はとても重要でしたが、その点に於いて今日のガンバは100点満点とも言える入り方をしました。そして後半、鹿島のワンサイドゲームに試合が進んだ中でも実はガンバのDFが崩された…みたいなシーンはほとんど無かったですし、浦和戦の敗因に繋がった安易なミスや集中力の欠如があった訳でもなく。それどころか三浦弦太昌子源キム・ヨングォンにGK東口順昭を含めたDF陣のパフォーマンスは凄まじかった…特に古巣対戦となった昌子。そもそも、原因を追求するならワンサイドゲームに陥ったところから進めなければならないのでしょうが、ちょっと今は整理しにくい…です。思考も感情も含めて。

 

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内田に関しては、この前書いたブログやnoteに大体の事は書いたのでここではそこまでガッツリは書きませんが…日本人選手がこれまで辿り着いてこなかったステージを切り開いてきた人物である事に異論を挟む人はいないでしょう。あの壮絶な怪我との末に辿り着いたこの最後の試合、まさか内田のサッカー人生最後のタッチがラストワンプレーでの劇的同点弾を導く事になるとは…ある意味で、内田篤人を巡る鹿島の情念にも似たこの試合の結末としては、この同点劇は中立的な視点で見れば一番腑に落ちる結果だったのかもしれません。仮にも戦術だの戦力だのと曰うブログでスピリチュアルな事を言うのもアレですけど、全ては内田のキャリアの幕引きを飾る為に動いていた試合のような感覚を覚えました。ガンバファン的にはショックだけども…。

内田篤人のプレーを初めて見た日に想定したものと比べると長いキャリアではありませんでしたが、あの日から今日に至るまでの軌跡には賛辞以外に投げるものは無いでしょう。14年間お疲れ様でした。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのこーなー】

 

明治安田生命J1リーグ第12節

清水エスパルス2-3横浜FC

名古屋グランパス1-0川崎フロンターレ

サガン鳥栖(延期)北海道コンサドーレ札幌

鹿島アントラーズ1-1ガンバ大阪

浦和レッズ1-2ヴィッセル神戸

FC東京3-0湘南ベルマーレ

横浜F・マリノス2-1サンフレッチェ広島

セレッソ大阪2-1ベガルタ仙台

大分トリニータ0-0柏レイソル

 

1位 川崎フロンターレ(31)

2位 セレッソ大阪(24)

3位 名古屋グランパス(23)※1

4位 FC東京(22)

5位 柏レイソル(20)

6位 ガンバ大阪(20)※1

7位 浦和レッズ(20)

8位 横浜F・マリノス(17)

9位 ヴィッセル神戸(16)

10位 サンフレッチェ広島(14)※1

11位 横浜FC(14)

12位 北海道コンサドーレ札幌(13)※1

13位 鹿島アントラーズ(12)

14位 大分トリニータ(12)

15位 ベガルタ仙台(10)※1

16位 清水エスパルス(9)

17位 サガン鳥栖(7)※2

18位 湘南ベルマーレ(4)

 

※1 名古屋、G大阪、広島、札幌、仙台の5チームは現在未消化試合が1試合ある為、他のチームより1試合少ない状態。

※2 鳥栖は3試合が延期となった為、他のチームより3試合少ない状態。

 

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11連勝を懸けて敵地で3位名古屋との上位対決に挑んだ川崎でしたが、前半終了間際に金崎夢生に許したゴールを最後まで取り返す事とが出来ずに敗北。連勝は11でストップすると共に、これが今シーズンの初黒星となりました。名古屋以外の上位陣はC大阪FC東京が勝利して柏とG大阪が引き分け、浦和は神戸に1-2で敗れています。

下位では横浜FCがJ1ではクラブ初となる3連勝を果たして11位までジャンプアップ。大分が柏のオルンガの連続得点記録を8で止めた一方、湘南は6連敗となってしまいました。

 

 

落ち着いたら穴あきマッチレビュー埋めます…。

ではでは(´∀`)