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極上の悔しさ〜明治安田生命J1リーグ第19節 ガンバ大阪vs浦和レッズ マッチレビュー〜

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BIG SUMMERの始まりだぁぁぁぁ

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第19節、ガンバ大阪vs浦和レッズの一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

かつてはナショナルダービーと称された東西の雄の称号も今や昔の話。それぞれの低迷期の中で、それぞれが新たな可能性を模索し、それぞれが新時代を築こうと苦慮している最中で、今季もお互いになかなか上位に進出出来ず、苦しい苦しい状況が続いていることは否めません。

そんな中でガンバはずーーーっと産みの苦しみのような時期が続いていましたが、未消化になっていた水曜日の広島戦ではきっかけやヒントにも繋がりそうな価値ある勝利をゲット。降格圏を一気に抜け出した12位まで浮上。この勝利を繋げ、続けていく事で、片野坂知宏監督の求めるスタイルのサッカーを更に肉付けしていかねばなりません。一方、大いなる期待と共に2022年シーズンに入った浦和は大不振に陥り、一時は9戦未勝利という以上事態にも陥りました。しかし、中断期間が明けてからの2試合は連勝を飾り、彼らも糸口に手をかけたところです。

かつてはナショナルダービーとも呼ばれた両チーム。互いが"ここではない、どこかへ"的な場所で再び上位争いをできるような、そんなステップとして大きな意味を持つ伝統の一戦が始まります。…というかパナスタが出来て以来、なんでガンバvs浦和ってお互いアウェイでばっか勝つのよ!そろそろホームで勝とう!!

両チームスタメンです。

 

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延期試合として組み込まれた広島戦から中2日のガンバでしたが、広島戦の手応えを逃さない為にもスタメンのベースは広島戦と同じ。スタメン変更は2人で、最近出ずっぱりだった山見大登とダワンはベンチスタートとなり、シャドーには倉田秋ボランチには奥野耕平がそれぞれ入りました。ベンチメンバーを含めた18人というくくりでは、広島戦と同じ18人が登録されています。

前節神戸戦に勝利した浦和はスタメンを1人だけ変更。神戸戦で負傷退場となったキャスパー・ユンカーのポジションには前節は右MFだった明本考浩が入り、トップ下に小泉佳穂が起用されるなど、スタメン変更は一人ですが前線の配置には少なからず変更が見られています。神戸戦から復帰した酒井宏樹はベンチスタートです。

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

本日はTOYO TIERSパートナーデーとして行われ、先着1万名にはTOYO TIRESロゴ入りオリジナルシリコンバンドと記念カードがプレゼントされます。また、千里中央駅や万博記念公園駅には大型パネルも設置されるなど「イチガン」を合言葉に様々な広告展開が為されています。また、7月開催のホームゲーム3試合は「ガンバサマーフェスティバル」として開催され、試合前には打ち上げ花火の演出も。

そして今日は試合前に、ガンバへの移籍が決まった鈴木武蔵がサポーターの前に初お披露目!更に今季からは試合前に、毎試合ガンバOBを一人ゲストに招いてトークが行われていますが、今日は浦和OBでもある都築龍太氏が登場。浦和ファンにも嬉しい人選なのでは。

 

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立ち上がりは劣勢が続いていたガンバでしたが、浦和が攻勢を仕掛けてくる時間が少し落ち着き始めるとガンバも前向きにボールを持ち出していきました。9分、小野瀬康介のシュートは倉田に当たる形になるも、そのボールを収めた倉田のポストプレーを坂本一彩が折り返して再び小野瀬がシュート。しかしこれはゴールライン付近の相手DFにブロックされてゴールには至らず。それでも広島戦同様に積極的なプレスでリズムも産もうとしていきます。

 

その後は一進一退、見応えのある攻守の展開が続きガンバの攻め込む形と浦和の攻め込む形が交互に繰り返されていきます。ただ、チャンスに繋げられていたのはガンバの方で、19分には右に開いた倉田のパスを受けた坂本が見事なターンからシュート。これもゴールにはなりませんでしたが、ガンバは可能性を見せる攻撃は繰り返せていました。

 

すると33分、ガンバのチャンスは浦和のセットプレーから生まれました。相手のCKを東口順昭がキャッチすると、4年前の日本vsベルギー、ないしは去年の鳥栖戦を彷彿とするかのようなカウンターを発動。東口からボールを受けた坂本は自陣からデブライネばりのカウンタードリブルを繰り出し、左サイドに展開すると坂本に呼応した石毛秀樹のクロスにファーに走り込んだ齋藤未月が叩き込んでガンバ先制!!!!

神様!!これは本当にガンバなのか!!坂本!!覚醒しすぎだ!!!!!

 

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更にガンバは39分、小野瀬のパスを受けた倉田が左脚一閃でゴール…かと思われましたが、これはオフサイドによりゴール取り消し。それでもここ数ヶ月の鬱憤の全てを解き放つかのような試合展開で前半をリードで終えます。

 

 

リカルド・ロドリゲス監督は後半から怒りの3枚交代を敢行。柴戸海、宮本優太、小泉佳穂を下げて平野佑一、酒井宏樹ダヴィド・モーベルグの3人を一気に投入。

後半は前半に比べるとお互いにアバウトな試合展開というか、カウンターの応酬のような展開になってきました。ガンバは運動量とプレスの強度を担保すべく、59分には奥野と黒川圭介を下げてダワンと藤春廣輝をおくりこみます。

 

しかし後半は全体的に運動量が低下し、前半飛ばしすぎた弊害が少しずつチームを蝕み始めます。しかしそんな中でも最後のところは、途中から福岡将太に代わって途中から入った昌子源を含む強力な3バックのクオリティと高い集中力でもって、浦和に決定機までは与えない対応でなんとか持ち堪えていました。

 

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ただ、この暑さ、中2日という状況、浦和の猛攻…その全てがガンバを蝕んでいき、クォン・ギョンウォンが脚を攣る場面なども見られるようになっていて、それでもゴールエリアの前で昌子や三浦が跳ね返すことで耐えていたガンバでしたが、最後に待っていたのは悲劇でした。

アディショナルタイム、途中出場の松尾佑介のドリブルを三浦が脚をかけて倒してしまいPK献上。これをアレクサンダー・ショルツに決められて…。

 

ガンバ大阪、完璧過ぎた前半、なんとか意地で耐え抜こうとした後半……真夏の死闘は最高の結末まであと一歩に迫っていたものの、あまりにも悔しい引き分けで勝点1を分け合う形になりました。

 

 

 

前半のガンバは本当に完璧としか言いようのない試合を見せたと思います。そのサッカーの洗練具合は前節広島戦すら超えるもので、齋藤のカウンターに繋がる先制点も、オフサイドで取り消された倉田のゴールも、そこに至るまでの流れは芸術そのものでした。

暑さと日程、そして前半にかなりエネルギーを消費した事、浦和もパワーを持った交代策による圧を受けて、後半は目に見えてガス欠状態にはなっていたものの、そこで昌子やパトリックのような…いわゆる"堅い"選手を投入する片野坂監督の采配も理に適っていたと思いますし、パトリックはクリアボールの収めどころに、そして昌子はクォン・ギョンウォンや三浦が疲れてくる中で懸命にクロスを弾く役割をしてくれていた。スタメンの選手から途中出場の選手まで、今日出場した16人は全員がタスクを果たしてくれていたとは思います。ただダワンを含めたスタメン組の疲労度が、前述の二人と髙尾&藤春の途中出場の選手がカバーできる範囲を超えていたようには映りました。

 

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…ただただ悔しいですよ。今日は。ただただ悔しい。

ただそれでも、それでも見応えのある試合だったのは間違いないですし、浦和の粘りも含めて称賛に値するものでした。悔しさと共に、久しぶりに試合を見て心地よい疲れを抱いているのも本心です。

近年はこの言葉が値するのかどうか疑問な日々も続いていて、今の利用者の順位的には間違いなく正しくない表現なんですけど、久々に"ナショナルダービー"を感じる90分でした。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第19節

FC東京2-2アビスパ福岡

柏レイソル1-2鹿島アントラーズ

サンフレッチェ広島3-0ジュビロ磐田

京都サンガFC2-1北海道コンサドーレ札幌

清水エスパルス3-5横浜F・マリノス

ガンバ大阪1-1浦和レッズ

セレッソ大阪2-1川崎フロンターレ

湘南ベルマーレ0-0名古屋グランパス

サガン鳥栖0-2ヴィッセル神戸

 

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1位 横浜F・マリノス(40)

2位 鹿島アントラーズ(37)

3位 川崎フロンターレ(34)

4位 サンフレッチェ広島(33)

5位 セレッソ大阪(30)

6位 柏レイソル(30)

7位 サガン鳥栖(27)

8位 FC東京(26)

9位 京都サンガFC(23)

10位 北海道コンサドーレ札幌(23)

11位 浦和レッズ(22)

12位 名古屋グランパス(22)

13位 ガンバ大阪(21)

14位 アビスパ福岡(20)

15位 湘南ベルマーレ(20)

16位 ジュビロ磐田(19)

17位 清水エスパルス(17)

18位 ヴィッセル神戸(14)

 

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清水エスパルス30周年記念マッチとして、国立競技場に56131人の大観衆を集めて行われた清水vs横浜FMの試合は、大入りの観客の前で壮絶な撃ち合いが展開された末にレオ・セアラがハットトリックを記録した横浜FMが5-3で勝利。1993年5月15日、同じ国立で、Jリーグ開幕戦で飾った初勝利から数えて、マリノスは鹿島に次いで史上2クラブ目となるJ1通算500を飾りました。清水は多岐にわたるイベントやド派手な演出の中でアグレッシブなサッカーを見せ、エンタメとしての成功は収めたものの、降格圏脱出とはなりませんでした。

首位固めに入りつつある横浜FMを追うチームとしては、上田綺世の退団が発表された2位鹿島は柏との上位対決を制して首位との勝点差3をキープ。一方、こちらもC大阪との上位対決となった川崎は、先制しながらもアディショナルタイムに逆転弾を許して手痛い逆転負け。鹿島に敗れた柏が6位に転落し、広島とC大阪がそれぞれトップ5入りを果たしています。

下位争いは福岡と湘南がドローで勝点1を積み上げたのに対し、広島に完敗を喫した磐田が降格圏となる16位に転落。一方、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督を解任した神戸は終盤に武藤嘉紀の2ゴールで2-0で勝利し、吉田孝行監督3度目の初陣を勝利で飾っています。

 

 

デジャヴ2017…

ではでは(´∀`)