キム・スンヨンって今香港にいるのね
どーもこんばんは
さてさて、現在カタールではAFCチャンピオンズリーグ2020が開催されております。これを更新している(予定)の今日はベスト8が開催されますね。対戦カードは蔚山現代vs北京国安、そして日本勢のヴィッセル神戸が水原三星と対戦します。
…で、今回はざっくりアジア各国のリーグを紹介してみようという事で、前回は中国スーパーリーグ、俗にいう中国超級を紹介してみたというブログを書いてみました。
今回は第2回。
今回は今年のACLのベスト8にも2チームが駒を進めた韓国・Kリーグです。
こちらもACLでよく名前を聞きますね。
今回も前回の中国編と同様にリーグの成り立ちやシステム、そして何チームか紹介したいと思います。
韓国のサッカーリーグがプロ化したのは1983年。当時は「スーパーリーグ」という名前でしたが、アジア諸国の中では比較的早い方ですね。きっかけは当時の大韓サッカー協会会長の崔淳永氏が、そもそも会長選の公約に「プロリーグ創設」を掲げていた事もあり、公約通りに1980年に崔淳永氏自ら韓国初のプロサッカーチームとなる「ハレルヤFC」を設立。また、当時の全斗煥大統領も(割と政治的な理由で)この流れを後押しした事で1983年のプロリーグ開幕に漕ぎ着けました。
……とはいえ、1983年の参加チームは僅か5チームで、しかもそのうちちゃんとプロチームとして運営していたのは2チームのみ。その後は実業団のプロ化やチーム数の増加が進み、1998年から名前を「Kリーグ」に改称。これには韓国メディアが1993年に開幕した日本のJリーグを真似てKリーグと呼ぶようになった事が思っていたより定着し、そのまま正式名称になったとの事。韓国は今でも財閥の影響力が強い事もあってJリーグ以上に企業色の強い部分がありますが、1997年には初の市民クラブとなる大田シチズンが誕生しています。サッカーに於いて一定以上の競技力を持つ国のリーグとしては長らく2部リーグが存在しないという状態が続いていましたが、様々な紆余曲折を経て2013年にようやく2部リーグが誕生。現在では1部を「Kリーグ1」、2部を「Kリーグ2」と称しています。
ちなみに、2008年に達成された「Kリーグ通算1万ゴール」はオウンゴールでした。
プロリーグでありながらも企業的な側面が強すぎるのも要因の一つなのか、Kリーグは他のアジア諸国のリーグと比べても若干闇が深めのところがあります。それは長らく2部リーグがなかった事や2011年の八百長事件やその後何回か起こった審判買収事件などの影響もありますが…。現在でも、例えば集客力はかなり乏しく、日韓W杯開催の2002年前後に大きなスタジアムが複数建設されても観客動員はJ1どころかJ2にも及ばないくらいで、まず国内での人気の部分で大きな課題が残っています。
そして韓国のスポーツや芸能を語る時に避けては通れない「兵役問題」について。
現在BTSがどうのこうのという事で改めてニュースになっていますが、韓国人男性には2年間の兵役義務があります。キャリアを2年間犠牲にするというのは競技生命が長いサッカー稼業では致命傷とさえ言えて、韓国人選手が兵役を免除する手段もオリンピックでのメダル獲得かアジア競技大会での金メダル獲得のみ。韓国代表が2002年日韓W杯でベスト4に入った際は特例として兵役免除が認められましたが、基本的にワールドカップや欧州サッカーでどれだけ活躍しようが関係ないので、多くの選手が2年間の入隊を余儀なくされます。
そのブランクを最小限に抑える為に存在しているのが「金泉尚武FC」で、Kリーグにも参加しているこのチームが入隊中の選手がプレーする場所として用意されています。ですが、このチームでプレーするには27歳未満である事と直前に1シーズンKリーグクラブでプレーする事(=前所属がKリーグクラブである事)が条件になっているので、兵役の為に退団した韓国人Jリーガーが一度Kリーグクラブを挟むのはそういう条件があるのが理由です。今年なら北海道コンサドーレ札幌から大邱FCに移籍したGKク・ソンユンがまさにそれですね。
Kリーグの育成的な側面では結構韓国の中でも議論があるらしく……例えば韓国史上最高の選手であるパク・チソンとソン・フンミンにKリーグでのプレー経験が一切無い事は、協会側がこれまで手を入れてなかったユース環境の改善に着手するようになった大きな理由とも言えます。ただし、韓国社会で「大卒」が持つ意味は日本とは比較にならないレベルなのでユース整備がどこまで上手くいくかはちょっとわかりませんが……。
更にKリーグの新人選手を獲得する際にはドラフト制度が存在しており、2002年に一度廃止されたものの2006年に復活。2015年まで続き、このドラフト制度は韓国人選手というよりKリーグとしての育成システムが大きく遅れをとるようになった理由とされています。一時期、JリーグにKリーグではなく韓国の大学生がルーキーとしてやたらJリーグクラブに入団していた時期がありましたが、勿論給与面なども理由にはありますが、ドラフト制度の回避も大きな理由だったと言われています。実際、前述のパク・チソンやソン・フンミンのようにKリーグでのプレー経験のない韓国代表クラスの選手は珍しくなく、2018年ロシアW杯韓国代表メンバーのうち、GKキム・ジンヒョン、DFキム・ヨングォン、チャン・ヒョンス、キム・ミヌ、パク・チュホ、MFチョン・ウヨンの6選手はJリーグがプロデビューの地だった選手でした。
一方、GKに関しては「外国籍選手のGK起用」を禁止している為、チョン・ソンリョンやキム・スンギュなどGK育成はかなり優秀と言えます。
若干Kリーグのネガティブな事を多く語ってしまったのでポジティブな事を言うと、Kリーグ勢で言うとやはりACLでの強さは特筆すべき部分だと思います。
というのも、基本的にKリーグクラブは欧州のみならず、日本や中国、中東のクラブに対しても選手を取られる側のリーグという表現が出来てしまうんですけど、にも関わらずACLではこれらの国々に引けを取らない成績を収めています。どちらが良い…という訳ではありませんが、要因の一つとしてはJリーグがJリーグを優先しているのに対し、KリーグはKリーグとしてACLを韓国勢が獲得する為のバックアップ体制がかなり出来ていて、基本的にACL最優先となるシステムが確立されている事が挙げられます。勿論、韓国はACL出場チームがかなり固定されているので、チーム単体としてのACL経験値やノウハウもあるでしょうし。
もう一つ特筆すべき事としては外国人選手の発掘がかなり上手い事。中国勢のように大枚をはたいて大物を連れてくる事は出来ない分、南米や北欧・東欧から無名だとしても良い選手を引っ張って来ていますし、Jリーグクラブもブラジルや東欧の選手を韓国から引っ張ってくる事例も多くあります。今季のJ1で言えばセレッソ大阪のマテイ・ヨニッチなんかがそうですね。
Kリーグ1部は12チームで構成されており、日本や中国とは異なり、オーストラリアと同様にポストシーズン制が採用されています。レギュレーションとしては総当たり制でホーム&アウェー+どちらかのホームで1試合を行う11試合×3の33試合でレギュラーシーズンが行われ、その結果に応じて優勝やACL出場を争う上位6チームと残留を争う下位6チームに分かれ、どちらかのホームで1試合ずつ戦う5試合の計38試合でシーズンが行われます。ただ2020年は新型コロナウィルスの影響で開幕が遅れた事により、特例としてレギュラーシーズンが短縮されてホーム&アウェーの22試合+5試合の27試合という形式に変更して行われました。ACL出場権は3位まで、最下位が2部リーグに自動降格となり、11位のチームは入れ替え戦に進みます。
一般的にポストシーズンというとレギュラーシーズンでの勝点をリセットして行われるイメージがありますが、Kリーグの場合は最後の5試合で稼いだ勝点をレギュラーシーズンで稼いだ勝点に加算した上で年間順位が決定します。要するに、上位リーグで1位になったからと言って優勝出来る訳ではないし、下位リーグで1位になったから残留出来る訳でもない……という事ですね。ただし上位と下位でリーグを分けている以上、上位リーグ進出チームの6位以上と下位リーグ参戦チームの7位以下は合計勝点がどうなると確定しています。
2020年シーズンの順位はこんな感じ↓
1位 全北現代モータース
2位 蔚山現代FC
3位 浦項スティーラーズ
4位 尚州尚武FC
5位 大邱FC
6位 光州FC
7位 江原FC
8位 水原三星ブルーウィングス
9位 FCソウル
10位 城南FC
11位 仁川ユナイテッド
12位 釜山アイパーク
レギュラーシーズンでは蔚山が1位の状態でファイナルステージに進出したものの、第26節の全北との直接対決を0-1で落とし、最終的には全北がKリーグ4連覇を達成しました。この結果、8度目の優勝を果たした全北は城南を抜いてKリーグ最多優勝クラブとなっています。
今季の意外なところで言えば水原とソウルの低迷です。ACLでも常連の2チームですが、レギュラーシーズンでソウルは6位光州に得失点差で劣って下位リーグへ、水原に至ってはレギュラーシーズンで11位に沈んでしまい残留争いを強いられました。
また、4位に入った尚州は軍のチームであり、AFCからプロクラブと見做さないと勧告されている事や本拠地移転の影響もあり、順位を問わずに2021年は2部で戦う事が決まっています。
では、そんなKリーグのチームの一部を紹介していきます。
(データは2020年シーズンのものです)
読み方:チョンブクヒュンダイモータース
創設年:1994年
2020年順位:優勝
ACL最高成績:優勝(2006、2016)
監督:ジョゼ・モライス(2年目)
本拠地:全羅北道・全州
ホームスタジアム:全州ワールドカップ競技場(42477人)
☆ACL2021出場決定!
言わずと知れた韓国最強クラブ。その名の通り、FIFAの公式スポンサーを務める現代自動車がオーナー企業となっている為に資金力も豊富で、今シーズンも最後の最後で蔚山を振り切ってKリーグ4連覇を達成。初優勝を果たした2009年以降で8回も優勝しており、ACLも2回制覇した。ちなみにACL初制覇は2006年なので、国内リーグ優勝より先にACL優勝を達成した珍しいチームでもある。大分トリニータやセレッソ大阪で活躍したMFキム・ボギョンを始め、元アルビレックス新潟のDFキム・ジンス、ドイツでのプレー経験がある韓国代表DFホン・ジョンホが所属しており、今シーズンからはアビスパ福岡でプレーしていた邦本宜裕を慶南FCから獲得した。監督はジョゼ・モウリーニョの下でアシスタントコーチを長らく務めていたジョゼ・モライス。
ACLでもコンスタントに決勝トーナメントに駒を進め、審判買収問題で出場停止になった2017年以外はほぼ毎年大会に参加しているので毎年どこかしらのJリーグチームと対戦しているが、その中でも特に柏レイソルは出場した全大会で全北と当たっている。しかも全北から見た戦績が2015年まで1分5敗だった事から一部韓国メディアに「柏恐怖症」とまで言われていた。だが2018年の対戦ではダブルを達成し、ジンクスの払拭には成功している。2015年ACL準々決勝でのガンバ大阪との激闘は今なお語り草。
読み方:ウルサンヒュンダイFC
創設年:1983年
2020年順位:準優勝
ACL最高成績:優勝(2012)
監督:キム・ドフン(2年目)
本拠地:蔚山広域市
ホームスタジアム:蔚山文殊サッカー場(44102人)
☆ACL2021出場決定!
元々有力なチームではあったが、近年は浦項や水原がパッとしない事もあって存在感が増してきている。全北と同じく「現代」の名を冠しているが、全北が現代自動車の傘下であるのに対し、蔚山は現代重工業のチーム。どちらも元々は現代財閥の企業であり、財閥から独立して現在に至っている。サッカー界で何かと悪名高い鄭夢準氏が絡んでいるのは全北ではなくこっちの方。2002年日韓W杯では、蔚山のクラブハウスなどを含めた施設をスペイン代表がキャンプ地として使用した。
やはり資金力が優れているだけあって優秀な選手は多く、大邱から引き抜いたジュニオール・ネグランは27試合で26得点を叩き出した。ロシアW杯で大活躍したGKチョ・ヒョヌを筆頭に欧州でのプレー経験も豊富なMFイ・チョンヨン、元JリーガーでロシアW杯にも出場したDFパク・チュホ、DFチョン・スンヒョン、更にはジュビロ磐田、ガンバ大阪でインパクトを残したFWイ・グノもいる。
また、過去にはMF家長昭博、増田誓志、FW阿部拓馬、豊田陽平、エスクデロ競飛王もプレーするなど日本との馴染みも深い。蔚山は2012年にACLを制したが、その際には直近2年以内にガンバ大阪でプレーした選手が4人もいた。
創設年:1983年
2020年順位:9位
ACL最高成績:準優勝(2013)
監督:パク・ジンサブ(2021年から)
本拠地:ソウル特別市
ホームスタジアム:ソウルワールドカップ競技場(66704人)
1983年に「LG電子」で主に知られるLGグループ傘下のチームとして5番目のプロクラブとして発足。2004年に本拠地を首都のソウルに移転したのを機に「FCソウル」に改称し、LGが2005年に系列分離を行なって以降はGSグループがオーナー企業となっている。首都クラブ同士という事もあってかFC東京とは交流があり、JリーグでもプレーしたFWチェ・ヨンスの引退試合も兼ねた2006年のプレシーズンマッチでは6万人以上の観客を動員した。Kリーグ史上最多の観客を集めたのもこのクラブの主催試合(2010年5月の城南戦)。ユニフォームはACミランや北海道コンサドーレ札幌と同様に赤黒の縦軸を常に採用。ガンバ大阪ファンからすれば、宇佐美貴史と堂安律のデビュー戦の相手としても知られる。
2013年には決勝進出も果たし、決勝トーナメントのみならず準々決勝にもコンスタントに駒を進めており、Kリーグも2010年代だけで3度優勝。要するに2010年代は2013年以外全部全北かソウルが優勝した事になる。だが、今シーズンは得失点差で光州の後塵を拝して残留争いに巻き込まれ、2018年には勝利こそしたものの入れ替え戦を戦う羽目になるなど近年は安定感が揺らいでいる。欧州経験豊富だが何かとお騒がせなFWパク・チュヨンやMFキ・ソンヨン、ガンバ大阪への移籍が度々報じられるMFチュ・セジョンらが所属。
読み方:テグFC
創設年:2002年
2020年順位:5位
ACL最高成績:グループステージ3位(2019)
監督:イ・ビョングン(2年目)
本拠地:大邱広域市
ホームスタジアム:DGB大邱銀行フォレストパーク(12415人)
☆ACL2021プレーオフ出場
昨今のKリーグ界隈で色んな意味で上がり調子のチームの一つ。2002年に韓国初の市民クラブとして設立されたが、資金力的な不利もあってKリーグ参戦以来基本的にはずっと下位に低迷しており、2013年には遂に2部に降格。その後も1部復帰をなかなか達成出来なかったが、2017年に1部に復帰するとそこからは安定した成績を残している。2018年に韓国FAカップを制して初タイトルを獲得すると2シーズン続けて上位リーグに進んだのみならず、2019年のACLではグループ突破は出来なかったものの、広州恒大から勝利を挙げるなど3勝を達成して爪痕を残した。
これまでは2002年日韓W杯3位決定戦の会場にもなった大邱スタジアムが本拠地だったが、2019年からサッカー専用スタジアムのDGB大邱銀行パークがオープン。今季は新型コロナウィルスの影響が襲った事が惜しまれるが、昨季は韓国のサッカーファンの満足度も非常に高いスタジアムとなった。現在は北海道コンサドーレ札幌から移籍したGKク・ソンユン、そして東欧のクラブを渡り歩いた日本人プレイヤー、MF西翼が2018年途中から所属している。
創設年:1995年
2020年順位:8位
ACL最高成績:ベスト4(2011、2018)
監督:パク・ゴナ(2年目)
本拠地:京畿道・水原
ホームスタジアム:水原ワールドカップ競技場(43959人)
「三星」とは「サムスン」と読み、オーナー企業はスマホのギャラクシーなどでお馴染みのサムスングループである。サムスンはプロ野球チームとプロバスケットボールチームを保有しているが、野球は大邱、バスケはソウルと本拠地が全て違う。サムスンという強力な後ろ盾がついている事もあって、クラブハウスの整備やスカウトを含めた育成組織などのハード面を他の韓国クラブと比べても早い段階で近代化させており、特にブラジルや東欧から引っ張ってくる助っ人外人のセンスには定評がある。韓国は集客力に問題を抱えているチームが多い中、国内屈指の人気チームとして比較的高い動員力を持っている。
現在の主力は元サガン鳥栖の韓国代表MFキム・ミヌの他にカナダ代表MFドニール・ヘンリー、オーストラリア代表FWでセレッソ大阪が獲得に動いているとも言われるアダム・タガートがいる。優秀な選手は多く、日本でも「韓国のチームといえば?」という問いに大体3番目以内に名の挙がるチームだが、ここのところ国内リーグでは不振が続く。特に今季はACLでは横浜F・マリノスを破ってベスト8に駒を進めたものの、リーグ戦ではレギュラーシーズンでまさかの11位とブービー。下位リーグで持ち直して何とか残留は果たしたが……。
読み方:ソンナムFC
創設年:1989年
2020年順位:10位
ACL最高成績:優勝(2010)
監督:キム・ナミル(2年目)
本拠地:京畿道・城南市
ホームスタジアム:炭川総合運動場(16000人)
元々は食品メーカーで、いわゆる「統一教会」系の企業である一和のチームだった。ホームタウンはソウル→天安→城南と2度移転している。城南一和時代は豊富な資金力を武器に優秀な選手を多く獲得し、全北の台頭前はぶっちぎりのトップである優勝回数を誇り、2010年にはACL制覇も成し遂げた。しかし2012年に統一教会の設立者である文鮮明氏が死去きた事を機に一和始め統一教会が完全撤退し、2013年からは市民クラブ「城南FC」として資金力が大きく落ちた状態での再出発を余儀なくされる。その市民クラブ時代になってからのトップスターこそ、後にガンバ大阪、フランスのボルドーに移籍する韓国代表FWファン・ウィジョだった。
現在監督を務めるのはヴィッセル神戸、京都サンガFCでプレーしたキム・ナミル。下位リーグ参入は余儀なくされているが、なんやかんやで残留には成功している。
読み方:チェジュユナイテッド
創設年:1982年
2020年順位:優勝(2部リーグ)
ACL最高成績:ベスト16(2017)
監督:ナム・キイル(2年目)
本拠地:済州特別自治道
ホームスタジアム:済州ワールドカップ競技場(35545人)
上の方でKリーグ発足当時、プロクラブは2つしか無かったと書いたが、それは韓国最初のプロクラブであるハレルヤFCと当時は「油公コッキリ」と名乗っていたこのチーム。要するに、ハレルヤFCの後継クラブに当たる高陽ザイクロFCが実質解散状態の今、韓国で最も長いプロクラブという事になる。かつては富川市を本拠地としていたが、2006年から現在の済州島、西帰浦市に移転。済州島とは日本で例えると沖縄県的なポジションであり、韓国ではリゾート地として知られている。
成績的には上位に入ったかと思えば下位に落ちる結構波がある。2016年以降は3位→2位→5位ときて2019年にはまさかの最下位で降格を喫したが、2020年は2部で優勝して来年からは1部復帰を果たす。ACLには3度出場しているが、最高成績は2017年のベスト16。そのベスト16というのが試合後の済州の一部選手による暴力事件が発生した浦和戦である。
Jリーグでドラフトやったら地獄みたいな事なりそう。
ではでは(´∀`)