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ガンバ大阪2020-2021補強プラン考察

選手会長髙尾やったのこの前知ったわ

 

どーもこんばんは

 

さてさて、色々あった2020年もようやく終わり………2

 

 

 

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勿論、2位で終えたガンバにはこれから天皇杯という挑戦が待っているわけで、シーズンが終わった訳ではないのですが、なんとかリーグ戦34試合を終えたというところでまずは一段落。

となると、ガンバはここから天皇杯とオフシーズンの移籍市場を同時に戦わねばならないのです。

 

 

という訳で、今回はガンバの2021年に向けた補強のあれこれを考察してみたいと思います。

考えられる主なポイントは以下の通り。

ACLとの両立が可能な選手層の維持+補強

②レンタル組とU-23組の処遇

③コーチ陣の人選

アデミウソンに代わる強力なFWの獲得

⑤右サイドの戦力拡張

 

まずは①②③について書いて、④⑤はポジションごとの考察のところで書いていきたいと思います。

 

まず、1月9日時点での入団、退団状況は以下の通り↓

 

入団選手

GK林瑞輝レノファ山口FC(復帰)

DF 佐藤瑶太←明治大学

MF チュ・セジョン←FCソウル

FW 一美和成←横浜FC(復帰)

 

退団選手

GK 猿田遥己→柏レイソル(復帰)→横浜FC(レンタル)

GK イ・ユノ→ベガルタ仙台(復帰)→未定

DF タビナス・ジェファーソン→川崎フロンターレ(復帰)→水戸ホーリーホック

DF 松田陸ツエーゲン金沢

DF 山口竜弥→東京ヴェルディ

DF 新里亮ジュビロ磐田(復帰)→V・ファーレン長崎

MF 芝本蓮→SC相模原(レンタル)

FW アデミウソン→未定

FW 高木大輔レノファ山口FC

FW 渡邉千真横浜FC

 

レンタル移籍で2020年は他チームに所属していた選手

GK 林瑞輝(レノファ山口FC)→ガンバ大阪(復帰)

GK 谷晃生(湘南ベルマーレ)→レンタル延長

MF 高宇洋(レノファ山口FC)→アルビレックス新潟(完全移籍)

MF 市丸瑞希(FC琉球)→完全移籍

MF 遠藤保仁(ジュビロ磐田)→レンタル延長

MF 髙江麗央(FC町田ゼルビア)→完全移籍

FW 一美和成(横浜FC)→ガンバ大阪(復帰)

FW 髙木彰人(松本山雅FC)→ザスパクサツ群馬(完全移籍)

 

(このブログ自体は12月18日に書いており、内容を書き換える事はありませんが、入退団情報の部分に関してはガンバ大阪のリリースに合わせて随時追記していきます)

 

 

 

ACLとの両立が可能な選手層の維持+補強

 

来年のガンバは2017年以来となるACLでの戦いが待っています。Jリーグの中ではクラブとしてのACL経験が豊富にあるチームですから、まずそれだけで十分ハードなスケジュールになる事は理解しているはず。加えて、このブログを書いている時点でACLの成績な日程や大会方式が決まっていないんです。従来のような制度の可能性もあれば、去年のようにセントラル方式なる可能性もあるし、そもそもこのご時世ですから発表されたところで変更の可能性もある……そうなると、まずやるべきは厚い選手層を維持+更に増強する事です。

即戦力が欲しいポジションはありますが、例えば2006年や2008年、2009年みたいに大型補強をする程ではなく、それよりも重要なのはいわゆる「準レギュラー格」の慰留でしょう。まず渡邉千真が既に横浜FCへの移籍が確定的と報じられており、菅沼駿哉矢島慎也も確実に先発で出られるチームに新天地を求めるのでは?と言われていたり。特に菅沼は三浦弦太昌子源の負傷時にスタメンで出場した際のパフォーマンスは圧巻でしたので、自分が仮に他所のクラブのGMなら少なくとも確実にリストには入れると思いますし…。

ACLを戦う上で選手層の拡張は必要ですが、コロナ禍の影響で移籍市場がどう転ぶかわからない今季は特に「維持」がより一層意味を持ちます。

 

②レンタル組とU-23組の処遇

 

2020年12月19日時点でガンバからレンタルで他クラブでプレーしている選手は以下の通り↓

 

GK 谷晃生(湘南ベルマーレ)

GK 林瑞輝(レノファ山口FC)

MF 高宇洋(レノファ山口FC)

MF 髙江麗央(FC町田ゼルビア)

MF 市丸瑞希(FC琉球)

MF 遠藤保仁(ジュビロ磐田)

FW 一美和成(横浜FC)

FW 髙木彰人(松本山雅FC)

FW 中村敬斗(シントトロイデンVV)

 

一番気になるのはヤットさんこと遠藤大先生でしょうが、報道によると2020年で切れるガンバとの契約を更新した上で、再度レンタルという形で磐田に残留するとの事。なので来年もプレー先は磐田と思われます。

中村以外の遠藤を含めて8選手に関しては、少なくとも交渉に於けるボールはガンバが持っている状況です。後述しますが、それを踏まえると一美は復帰、逆に谷はもう一年湘南に置くんじゃなかろうかと。林、高、髙江は補強の進み具合によって変わってくるんじゃないでしょうか。市丸と髙木の動向もすごく気になりますが…。

 

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そして最も気になるのはU-23組の選手達です。2016年以降のガンバはU-23があるが故に他のチームよりもトップチーム契約選手を多くしていました。それが無くなる訳ですから、必然的にスカッドはここ5シーズンと比べると少ない人数になるはずです。要するに、U-23もあるからとりあえず残しておこう、みたいな事は出来ない…と。そうなると「トップチーム起用を前提にした選手」「レンタルとして一旦放出する選手」「契約満了選手」の3つに振り分ける必要が出てきます。どこからどこまでをU-23組と定義するかは意見が分かれると思いますが、何にせよ誰が残るかは強化部にとって神経を使う作業になるでしょうね。

 

③コーチ陣の人選

 

既に発表されているのは宮本恒靖監督の続投と山口智ヘッドコーチの退任。宮本監督体制が継続し、結果も出ているので大きな刷新は無いでしょうが、少なくともヘッドコーチの枠は今のコーチ陣の誰かが就く、昇格するとは思いません。可能性が高そうなのは京都の監督を退任した元ガンバU-23監督の實好礼忠氏か、或いはU-23チーム消滅に伴い森下仁志監督が昇格という形になるのか。現実的にはこの二択でしょうね。

 

では、ここからはポジション毎に見ていきます。

 

 

 

GK

補強必要度:★

2020登録選手:東口順昭、一森純、石川慧、猿田遥己(レンタル/U-23)、イ・ユノ(レンタル/U-23)

 

今年もやっぱり「ありがとう東口様」な1年でした。来年も確実にやってくれる事でしょう。第2GKの一森も確かな実力者なので、補強の緊急性はほぼ皆無と言えます。ただ、レンタル組の猿田とイ・ユノはU-23も活動終了したのでガンバからは退団が既定路線と思われます。こうなるとGKは石川を入れた3人。ACLを踏まえると最低4人は欲しいです。

レンタル組としては林と谷がいますが、来季にガンバに戻すならどちらかと言えば林でしょうか。個人的には谷はもう一年湘南でやらせた方が良いように思っています。今季みたいに両者ともレンタルを延長して、第4GKはレンタルで…という方法もありますし。

 

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センターバック

補強必要度:★

2020年登録選手:昌子源三浦弦太菅沼駿哉新里亮(レンタル)、キム・ヨングォン、タビナス・ジェファーソン(レンタル/U-23)、松田陸(U-23)

 

こちらも補強の緊急性は現段階では皆無です。昌子と三浦には怪我で長期離脱した時期もあった今季でしたが、そこで実力を大いに見せつけたのは菅沼でした。他チームのファンからすればCBを昌子、三浦、菅沼、キム・ヨングォンで回すなんてチートレベルだと思いますし、新里とタビナスはレンタル終了しそうな気もしますが、来季はそこに松田も入ってくるでしょうし、大学屈指のCBと言われている佐藤瑶大の加入も内定しますし。

ただ、気になるのは菅沼とキム・ヨングォンに移籍関連のニュースが出ている事。キム・ヨングォンに関しては出ている報道はKリーグの仁川ユナイテッドなので、正直…今このご時世でキム・ヨングォンを引き抜けるだけのチームが日韓合わせてどのくらいあるのか、という部分でそこまで心配していません(これが中東とか中国ならちょっと怖い)。一方、少し去就が心配なのが前述した菅沼。菅沼は間違いなくチームに残っていて欲しい人材である事に疑いの余地はありませんが、それ故に今季菅沼が見せたパフォーマンスと菅沼の現在の立ち位置を見た時に、移籍市場の注目銘柄となる事は否定出来ません。菅沼を残せれば補強の必要は無いと言い切れますが…。

 

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サイドバック

補強必要度:★

2020年登録選手:藤春廣輝、福田湧矢(U-23)、黒川圭介(U-23)、髙尾瑠、山口竜弥(U-23)、シン・ウォノ(U-23)

 

左に関しては特に手をつける必要もないと思います。今季は福田がレギュラーとして定着し、8月頃は批判の的にもなっていた藤春も終盤戦はパフォーマンスを取り戻した感がありました。U-23では黒川と山口もインパクトを残しているので、どちらかをレンタルに出す可能性はあるでしょうが、基本的にはこのままで大丈夫かと。

逆に補強が必要なのは右。レギュラーに関しては髙尾で何の問題もありませんが、2020年のガンバは3バックをやるつもりで編成を進めてしまった事もあって、本職の右SBは髙尾しかいない状態です。元々は本職が右SBだった松田、右SBも対応可能な三浦、福田、奥野を起用する選択肢もあるにはありますが、西野朗監督時代の「右SB加地亮しかいない」問題を繰り返さない為にも、右SBには本職の選手をバックアップに加えて欲しいところです。

 

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ボランチ

補強必要度:★

2020年登録選手:井手口陽介矢島慎也、奥野耕平(U-23)、山本悠樹(U-23)、芝本蓮(U-23)

 

2020年に大きかったのはこのポジションで長年の課題の答えが見つかった事。完全に遠藤依存の状態が続いていたポジションでしたが、その役割を担える人物として山本がブレイク。井手口は圧倒的な存在感を増していますし、さすがに井手口には劣るとはいっても奥野も十分戦力として活躍してくれました。

水面下では韓国代表MFのチュ・セジョンの獲得が決定しているとも報じられており、どちらかと言えば遠藤に近いタイプのゲームメーカーの山本、どちらかといえばよりダイナミック系なゲームメーカーのチュ・セジョンの二人を組み込めばバリエーションも確実に増えます。後は矢島を残し、状況に応じて高を戻す…みたいな形になれば完璧でしょう。

ただ、昨季の圧倒的なパフォーマンスを見せられた以上、井手口に海外から再び声がかかるのも時間の問題…とも言われています。そうなった時に奥野や高がどこまで育っているか、或いは誰を獲れるかは検討し始める必要はあるかもしれません。

 

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2列目

補強必要度:★

2020年登録選手:小野瀬康介倉田秋小野裕二高木大輔、川﨑修平(U-23)、白井陽斗(U-23)

 

状況としてはサイドバックに似ていて、左に関しては9月頃からグッと調子を上げてきた倉田、ユースから台頭した川﨑、負傷で長期離脱してしまったものの開幕ダッシュには大きく貢献した小野がいて、特に緊急性が高い訳ではありません。問題は右です。

右SBの髙尾と同じで、レギュラーは小野瀬で問題はありませんが、その小野瀬が怪我で離脱して以降にこのポジションで起用された矢島は右MFの選手という訳では無く、万能性が高すぎる福田は宮本監督は左SB1番手として考えているとするとポジションをたらい回しにする訳にもいきません。小野でも良いっちゃ良いんですが、小野もどちらかと言えば倉田と同じで左の方が向いてそうですし。となると右MF…というか右サイドの本職の選手をMF、DF共に獲得して欲しいんですよね。高木大輔を引き上げるという選択肢もありますが、例えば元々小野瀬がそうだったようにJ2で存在感を増している選手を今から獲得する…とか。

 

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FW

補強必要度:★

2020年登録選手:アデミウソン、パトリック、塚元大(U-23)、宇佐美貴史、唐山翔自(U-23)、渡邉千真

 

確実に補強の緊急性が高いのはFWです。まず第一に、今季のガンバは実力のあるFW4人を対戦相手、試合状況に応じて様々な組み合わせでツートップを組ませる事で結果を出してきた側面があります。パトリックと宇佐美は来年も残るでしょうが、後の2人が退団濃厚…と言われている以上、補強は必須でしょう。

横浜FCへの移籍が決定的とされている渡邉のところに関しては、現在横浜FCにレンタルで送っている一美を戻して…という形である程度落ち着くとは思います。問題はアデミウソンのところ。10月の事件が起訴された以上、アデミウソンの残留の可能性は限りなく低くなったでしょうし、仮に残留したとしても10月以前のパフォーマンスを出せるか?と言われれば難しいと思います。コロナ禍の影響もあって、ガンバ自体やパナソニックがどこまで予算を計上出来るかは分かりませんが、出来れば強力な、個で打開できるような外国人FWは入れて欲しいです。アデミウソン離脱後は「アデミウソンがいれば…」と思うシーンがいくつかあった事は否定出来ませんし、さすがに現段階で塚元や唐山にそこまでを求めるのは酷でしょうし。久々のACLなので、なんとかパナソニック……頑張って……!

 

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…とりあえずそんな感じです!

ただ、心がけておきたいのは選手の獲得決まるという事は獲られるクラブもあるという事で、交渉が決裂は別に不思議な事ではない……という部分だけは念頭において移籍シーズンを楽しみたいと思います。

 

 

選手会長って意外と若めな人やるよね。

ではでは(´∀`)