さしも知らじなビーザハート
どーもこんばんは
さてさて、正直このブログをどのタイミングで更新できているかはわかりませんが、これを書いている今は11月28日。J1最終節前の段階です。
ガンバ大阪は第33節広島戦で完敗というよりは惨敗に近い敗北を喫しましたが、他会場の結果によりどうにか残留が決定。よく「ジェットコースターみたいなシーズン」という比喩表現を耳にしますが、グラフにしたらこれほどまでに綺麗なジェットコースターを作ったシーズンもそうそうないでしょう。最も似ている施設を思い出すと富士急ハイランドのFUJIYAMAでしょうか。
しかし落ちる時こそ楽しいジェットコースターのようには行かないのが順位推移。その順位推移を良くするための鍵を握るのがオフシーズンの補強と過ごし方です。
補強といえば言うまでもなく来季を左右するとともに、オフシーズンのサッカーファンにとっての酒の肴であり、噂に釣られた我々自身が魚になるという狂気のイベントです。当ブログもそれに乗っかり……とは言っても、記者でも関係者でも情報通でもないので、既にメディアが出した情報でしか語れませんが、補強展望としてどんな感じになるのかしら〜…みたいなふんわりした事を書いていきたいなと思います。
【ガンバ大阪2023-2024移籍情報】
(12月28日時点)
《加入》
GK 張奥林←ガンバ大阪ユース
GK 一森純←横浜F・マリノス(復帰)
DF 今野息吹←法政大学
DF 中野伸哉←サガン鳥栖(完全移籍に切り替え)
MF 美藤倫←関西学院大学
MF 岸本武流←清水エスパルス
FW 山下諒也←横浜FC
FW 坂本一彩←ファジアーノ岡山(復帰)
《退団》
GK 市川暉記→横浜FC(復帰)
DF 佐藤瑶大→浦和レッズ
DF クォン・ギョンウォン→未定
DF 柳澤亘→徳島ヴォルティス
MF 山本悠樹→川崎フロンターレ
FW 鈴木武蔵→北海道コンサドーレ札幌(レンタル)
FW 塚元大→ツエーゲン金沢
FW 杉山直宏→モンテディオ山形(レンタル)
FW 山見大登→東京ヴェルディ(レンタル)
《他クラブにレンタル移籍中の選手》
GK 一森純(横浜F・マリノス)→復帰
GK 谷晃生(FCVデンテルEH)→2024年6月まで
MF 髙橋隆大(奈良クラブ)→未定
MF 奥野耕平(湘南ベルマーレ)→完全移籍に切り替え
MF 山本理仁(シントトロイデンVV)→2024年6月まで
FW 坂本一彩(ファジアーノ岡山)→復帰
※このブログの内容自体は11月28日に書いたものから書き直す事は基本的にはありませんが、移籍情報に関しては随時更新していく予定です。
【おしながき】
①スカッドとポジションのおさらい
②大幅入れ替え?継続?改革?現状維持?どうなる今年の補強スタンス
③レンタル組の動向は?
④他人事じゃない!選手慰留(次回)
⑤ポジション別補強優先度(次回)
2023年のJリーグを振り返る記事も色々更新しています。それらの記事はこちらにまとめておりますので是非!
↓
Jリーグ30周年記念特集はこちらから!
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オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
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①スカッドとポジションのおさらい
まずは2023年のガンバ大阪のメンバーと、現時点での内定選手のポジション分布を再確認しておきましょう。
・☆がついている選手は2024年度入団内定選手
・◇がついている選手は他クラブからレンタル移籍でガンバでプレー中の選手
・[]の選手はレンタル移籍で他クラブでプレー中の選手
【GK】東口順昭,石川慧,◇市川暉記,☆張奥林[一森純,谷晃生]
【CB】福岡将太,三浦弦太,佐藤瑶大,クォン・ギョンウォン,江川湧清
【SB】福岡将太(左右),半田陸(右),藤春廣輝(左),髙尾瑠(右),☆今野息吹(左),黒川圭介(左),柳澤亘(左右),◇中野伸哉(左右)
【アンカー】ネタ・ラヴィ,ダワン,柳澤亘,☆美藤倫,山本悠樹,[山本理仁,奥野耕平]
【インテリオール(インサイドハーフ)】宇佐美貴史,倉田秋,ダワン,柳澤亘,☆美藤倫,山本悠樹,ファン・アラーノ,石毛秀樹,[山本理仁,奥野耕平]
【WG】宇佐美貴史(左右),食野亮太郎(左右),倉田秋(左右),福田湧矢(左右),塚元大(左右),杉山直宏(左右),山見大登(左),中村仁郎(右),ファン・アラーノ(左右),石毛秀樹(左右),[髙橋隆大(左右)]
【FW】宇佐美貴史,鈴木武蔵,イッサム・ジェバリ,唐山翔自,[坂本一彩,南野遥海]
②大幅入れ替え?継続?改革?現状維持?どうなる今年の補強スタンス
SNSなんかを見ても色んな意見がありますよね。
いかんせん、今年はダニエル・ポヤトス監督を就任させ、ガンバとしてはここ数年とは異なるアプローチを試みたシーズンになりました。それ自体は昨年もそうだったと思いますが、それが途中で頓挫した去年とは異なり今年はポヤトス体制で最後までやり切って、そして来季も続投する事になった。となると「この選手はポヤトスサッカーに合うのか?」みたいなポイントが出てくるようになる事、その中で継続を選んだ時には編成を含めた継続路線とするのか、ないしは編成は大幅に入れ替えるべきなのか…そこが争点になる事は自然ではあると思います。
近年のガンバはパフォーマンスの悪さから、ファンを中心によく相手チームの関係者が言う「ガンバはタレントはいる」的な発言を否定しに行く傾向にありますが、個人的にはこれこそが今のガンバの編成の難しさを物語っていると思っていて、いわば現状は「いると言えばいない、いないと言えばいる」という状況なのかなと。例えば…この辺りの話はポジション別補強優先度のところでも書きますけど、構想外すら疑われた時期もあった倉田や前半戦はポヤトスとの相性を疑問視された食野が徐々に調子を上げて終盤には鈴木も復調の気配を見せたように、現状では構想外かもしれない位置にいるような選手でも「いや、でも急に上げてくるかもしれんしな…」「いや、それこそ倉田みたいに少しやり方を調整したらビタッとハマる可能性あるしな…」という考えも、一年間ポヤトスのカリキュラムを受講したからこそ、ポヤトス自身が強く持っている可能性もある。また、例えばCBが最も顕著だと思いますが…ポヤトスサッカーへの適応という意味では福岡が最も適したCBだけど、純粋にCBとしての守備能力はやっぱりまだ三浦が秀でている。そういう一長一短具合を見ると、望んだ選手を全て獲れる確証でもない限りは大幅入れ替えは迂闊にな敢行しにくいだろうな…と。切るだけ切って、人が減っただけでした…ならば悪夢でしかない訳で。
実際問題として、パトリックと小野瀬康介を切った昨オフのようなインパクトのある放出が生じる可能性は確かにあると思います。しかし、切りすぎたけど選手を獲れない…では本末転倒。「最終的に大幅な入れ替えになる事」と「大幅な入れ替えを目的とする事」は全く異なる訳ですし、個人的には…補強は監督の意向に全力で沿うべきですが、放出はある程度クラブの意向があってもいいと思っているので、そもそもガンバは複数年契約の選手が多いゆえに誰が今年で満了対象なのかはわかりませんが、契約非更新とする選手のチョイスは慎重にやるべきかなと。
試合に出場していない時の倉田や藤春の姿勢が賞賛されたように、スポーツが団体行動である以上はピッチ外の事も踏まえて考える必要があります。人間関係だったり、看板と呼べる選手が一人いる事そのものの重要性であったり…我々の目から見えるものは基本的にピッチの中だけですが、クラブとしての活動はそれだけでは成立しない。例えばヒステリックな程に宇佐美放出を唱える人もいますが、本人が強く移籍を望んだ場合や「断った方が企業として問題」みたいな金額のオファーでもあれば別ですけど、現時点でクラブが自発的にそれを断行する事は総合的にマイナスの方が遥かに大きいでしょうし。あんまり定義はわかってないですけど、ポヤトスという戦術家を招聘した事で所謂"戦術クラスタ"的な人の目が結構ガンバに向けられるようになったというか、ガンバファン自身にそういう目を持つ人が増えたように思います。それ自体は良いことだと思いますが、それと同時にあまりにもクラブというものをピッチ上の平面的な部分だけで断罪しようとする人が異常に増えたように感じるので、思い切った決断は悩んでいる時の最後の一押し以外では使うべきではないだろうと。
③レンタル組の動向は?
現在、レンタルで他クラブでプレーしている選手は以下の7選手です。
GK 一森純(横浜F・マリノス)
GK 谷晃生(FCVデンテルEH)
MF 髙橋隆大(奈良クラブ)
MF 奥野耕平(湘南ベルマーレ)
MF 山本理仁(シントトロイデンVV)
FW 坂本一彩(ファジアーノ岡山)
FW 南野遥海(テゲバジャーロ宮崎)
言うまでもありませんが、この中で事情が異なるのは谷と山本です。まず彼らは欧州の23-24シーズンが終わるまでのレンタルですから、どのみち来季開幕にはいない事は間違いない。同時に、谷と山本は「上手く行けば戻ってこない」という立場ですから、仮に来季途中で戻ってくる事になったとしても、少なくとも開幕時の戦力計算としては2人をカウント出来ないと考えるのが自然でしょう。
坂本と南野はレンタル継続の可能性の方が高いかなと。まず南野はJ3で結果を出したからJ1にいきなり上げる…とはさすがに考えにくいので、024年は南野をJ2クラブへのレンタル先変更がガンバとしては理想なのかなと。坂本は岡山というJ2の中でも一定の競技力を持つクラブで出場機会を掴んでいますし、ガンバとの関係性もある木山隆之監督も続投しましたから、もう一年岡山でプレーさせる形で考えているだろうなと。ただ坂本に関しては、オフシーズンのガンバの補強が著しく不調になった場合はプランBとして復帰要請を出す可能性もあるかもしれません。一方、レンタル先でほぼ出場機会を得られなかった髙橋は現状の奈良では試合出場な困難な状況です。ここからカテゴリーを落とすとしてもJFLしかない訳で、J3クラブで他のクラブを探すか、ないしはいっそ復帰させて、今年は半年〜1年ガンバで練習させる…という可能性もあるのかなと。
現実的に復帰させることをガンバが検討していると予想出来るのは一森と奥野でしょう。
一森に関してはもう言わずもがなですよね。あれだけのプレーをマリノスで見せられれば、ガンバとしては復帰要請を出す以外の選択肢がない。一方で、一森に関してはまず今年で契約が切れるかどうかが不透明であり、前者であれば主導権はガンバ、後者であれば一森にあるという事。前者ならともなく、後者だった場合は…チームの順位以前に、東口がいて夏に谷が帰ってくる可能性もあるガンバと守護神の座を掴んでいるマリノスという二択で見た時に、一森がガンバ復帰を望むのか…と言えば、そこははなんとも言えないところがあるのは否めません。契約がまだ残っているなら一森を戻せますし、マリノスが残したいなら移籍金を獲得出来ますが、今年で契約満了であれば金額以上の条件を一森に示す必要があるだろうな…と。
奥野は湘南では田中聡の存在もあってレギュラー定着とまでは行きませんでしたが、それでも途中出場として大体の試合に出場していたのは大きなポイントでした。奥野に関してはガンバ的には湘南に残す選択肢もガンバに復帰させる選択肢も両方持っている状況と考えられて、中盤も補強ポイントである以上、アンカーもこなせる奥野は何気にそこに合致してくる存在ですから。湘南残留もガンバ復帰も、どちらも現実性を持って考えられるような状況でしょうね。
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言いたいこととか思うところはめちゃくちゃあるのよね、どっちかといえば一部ファンにさ…
ではでは(´∀`)