お待たせしました。
お待ちでないかもしれません。
毎年恒例、2023明治安田生命J1リーグ、RK-3アウォーズ開幕です!
今年もこの季節がやってきました。
商品もなければ名誉もない、なんなら受賞した本人もおそらくその事を知らずに過ごしていくであろう勝手にやっているアウォーズ企画も今回で6回目。ちゃんと毎年恒例企画になってきましたね。
さて、Jリーグも最終節を残すのみになりましたが、当ブログのアウォーズは例年通り「最終節の前」に更新しております。ですので各種データは第33節終了時点(11月26日)でのデータになっておりますので予めご了承くださいませ。
今回の部門はこちら!
・新人王
・おっさん王
・ベストヒット補強賞
・最優秀監督賞
・MVP
以上、6部門になります!
過去のRK-3アウォーズはこちらから↓
2018年 / 2019年 / 2020年 / 2021年 / 2022年
2023年のJリーグを振り返る記事も色々更新しています。それらの記事はこちらにまとめておりますので是非!
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Jリーグ30周年記念特集はこちらから!
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オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
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【新人王】
・今季ルーキーとして新加入した選手が対象。
DF 中野就斗
生年月日:2000年6月27日
今季成績:29試合1得点
今季は例えば、昨季の松木玖生や満田誠のような圧倒的なインパクトと話題性と成績を残したルーキーはあまりいませんでしたが、その中で大卒ルーキーは着実に出場機会を伸ばした選手が複数いました。
その中で中野は序盤は途中出場メインながらもスキッベ監督の選ぶ18人の座はしっかりとキープしており、クラブとして昨季から人を決め切れていなかった右WBのポジションを獲得。広島のWBはこれまでサイドハーフ的なタイプの選手が務める事が多かったですが、中野はむしろ本職はCB。にも関わらず持ち前の守備力をWBで活かしつつ、攻撃時にも第33節G大阪戦に代表されるように思い切ったトライを見せた姿勢は素晴らしかったですね。中野がスタメンに定着してから広島の成績が上向いたところもポイントです。
【新人王候補】
MF 俵積田晃太(FC東京)
FW 山田新(川崎フロンターレ)
DF 林幸太郎(横浜FC)
MF 近藤友喜(横浜FC)
DF 福田心之助(京都サンガFC)
インパクトしてはやはり俵積田が強烈でしたね。クラモフスキー監督就任以降はレギュラーの時期もありましたし、スーパーサブ的なインパクトは大きかったです。林や福田もサイドバックのレギュラーとしてしっかりプレーし、山田や近藤も貴重なオプションとして機能。ここには入れませんでしたが、浦和の早川隼平なんかも過密日程のチームで助けになっていました。
【おっさん王】
・35歳以上(1988年生まれ/北京五輪世代以前)の選手が対象
DF 長友佑都
(FC東京)
生年月日:1986年9月12日
今季成績:29試合0得点
過去の受賞歴:Jリーグベストイレブン(2009),Jリーグ優秀選手賞(2008,2009),AFC年間国際最優秀選手賞(2013),AFC年間ベストイレブン(2011,2012)
日本代表通算成績:142試合4得点
昨季のカタールW杯後には引退も考えたという不屈のレジェンド。2021年9月のJリーグ復帰後のパフォーマンスは芳しくなく不振と言わざるを得ない時期が長く続いていましたが、カタールW杯を経て、一度引退も考えた末に現役続行を決意して挑んだ今季のパフォーマンスは素晴らしかった。今年の長友は凄かったです。
チーム状況に応じて左右のSBをこなしつつ、全盛期のような爆発的な運動量とスプリントにはさすがに衰えがあるとはいえ、特に守備の面でSBとしての対人の強さと熟練の守備技術を披露。良い意味でゾンビに見えてきました。10年後もしれっとSBやってそう。
【おっさん王候補】
FW パトリック(京都サンガFC)
西川と東口に関してはもはや説明不明というか、この両者は殿堂入りでもいいような気がしてきました。
特筆すべきはパトリック。今季から京都に加入し、立ち位置としてはスーパーサブながらも10得点を記録。第33節終了時点で90分辺りの得点率が7割を超えるどころか、そのほとんどが終了間際の決勝点のようなチームが勝点1か3かを左右する得点だったのは…技術だけでは取れないスペシャルを感じましたね。ACL決勝などホセ・カンテがハマる前の浦和の攻撃を支えた興梠、序盤はベンチ入りもままならなかったところから夏場の躍進に大きく寄与した倉田も素晴らしかったです。
【ベストヒット補強賞】
・先日、ブログで書いた特集企画のアウォーズ版。特集企画ではポジション別にランキングを付けたが、ここではそれを踏まえて今季のベストヒット補強を考える。
DF 本多勇喜
生年月日:1991年7月2日
今季成績:26試合
例えばですけど、ユンカーやレオ・セアラ(横浜FM→C大阪)辺りはそもそもが大型移籍的に認識されていた訳で、言うなれば「そりゃ活躍するよね」みたいな部分はあったと思うんです。そういう意味での「大当たり」で言えば、やはり今季は一森、キム・ミンテ、そして本多勇喜が該当してくるのかなと。
本多は長らく京都でプレーし、昨季も主力ではありましたが…サンガの中で左サイドに軸を置く選手が増えたこともあって契約満了となった中で、いわば拾われれ形で神戸に行った訳ですね。私はサンガファンでもありますし、契約満了は残す選択肢もあったとは思う一方、寂しいけれどその判断がおかしい…とまでは思ってませんでした。その状況での本多獲得は神戸サポからも懐疑論があったと思いますが、守備の要として今季のパフォーマンスは圧巻の一言でした。サンガファンとしても、怪我も繰り返す中で長らくJ2を戦ってくれたレジェンドの戴冠には報われてよかった…という気持ちでいます。
【ベストヒット補強賞候補】
DF マリウス・ホイブラーテン(ボデ・グリムト→浦和レッズ)
MF 齊藤未月(湘南ベルマーレ→ヴィッセル神戸※昨季はガンバ大阪に所属)
↑ベストヒット補強については先日のブログを読んでね!
【最優秀監督賞】
(ヴィッセル神戸)
生年月日:1977年3月14日
在任歴:2022年6月〜
★月間最優秀監督(2・3月)
今思い返せば神戸が最初にバルサ化を掲げた時、その時の監督も吉田孝行でした。終わってみれば、最後に全てを持っていたのも吉田孝行だった。執念で実らせた偉業だったなと。
「選手が良かったから優勝出来た」みたいな過小評価を監督にしたくはないんですよ。それが真理なら少なくとも神戸は2019年には優勝しているでしょうし。監督の能力は多岐に渡ります。一般的に優秀な監督と言われるのは緻密かつ戦術的なサッカーを仕込む監督がその称号を受ける事が多いですけど例えば優勝争いが得意な監督が残留争いでも力を出せる訳ではないし、その逆も然り。若手を伸ばす監督もいればベテランを再起させるのが上手い監督もいるし、競技は違いますが…プロ野球阪神タイガースの優勝に至るまでの過程のように、監督の強みはそれぞれ違う。最終的に一番チームの現状と合った監督は誰なのか?というところで吉田孝行という答えは正解だったのでしょう。
また、今季の吉田監督で触れておかなければならないのはやはりイニエスタとの事でしょう。当の神戸サポがどう捉えていたかはわかりませんが、少なくとも外野から見る分にはイニエスタを使って欲しかった気持ちは私を含めて持っている人は多いと思います。勿論昨季終盤も含めてイニエスタがいない状況で結果が出たところが大きかったのでしょうが、もしこれで失速でもしようものなら国賊かのような非難を受ける可能性もあった訳じゃないですか。あの決断と方向転換そのものには賛否は当然あるでしょうが、それをやり切った覚悟は人間として立派だったのかなと。
【最優秀監督賞候補】
マチェイ・スコルジャ(浦和レッズ)
ケヴィン・マスカット(横浜F・マリノス)
ミヒャエル・スキッベ(サンフレッチェ広島)★月間最優秀監督(4月)
スコルジャ監督は最後まで1位にするかどうか悩みました。個人的には開幕前、Jリーグファン的にはまだスコルジャ監督が若干謎めいた存在だった時に「『勝つために大切なこと』と『タイトルを獲ること』は全く別の話」と言い切っていたインタビューを読んだのですが、あの言葉はなかなか痺れましたし、最終的にタイトルはACLを除いて獲得できませんでしたが、その言葉の説得力はある働きぶりだったと思います。
候補に挙げた監督以外では、前半戦に限れば長谷川健太監督(名古屋)、後半戦に限れば山口智監督(湘南)のオーガナイズも素晴らしかった。そして結果は苦しいものになりましたが、四方田修平(横浜FC)監督も自身の仕事は立派にやり切ったと言える活躍だったのでは。
【MVP】
(ヴィッセル神戸)
まぁ、本家のJリーグアウォーズもこうなるでしょうし、実際問題…贔屓クラブの選手への感情を抜きにして選ばせれば大抵の人が大迫を挙げるでしょう。ちょっと今年は圧倒的と表現するしかなかったですね。
ベストイレブンの項でも書きましたが、去年までは大迫はあんまり調子良くなかったんですけど…それでも去年取ったゴールの多くが、清水やG大阪との残留決戦のように決定的なゴールばかりだったりして、今季に限らずそういうところも含めて、やっぱり"選ばれし男"という人種はこの世界にはどこかしらに要るもんなんだなぁ…と。イニエスタが去ってもなお武藤や酒井、山口蛍といった猛者が揃う神戸でも別格の存在感。MVPらしいMVPだったように思います。
【MVP候補】
山口蛍(ヴィッセル神戸)
アレクサンダー・ショルツ(浦和レッズ)
来年こそはガンバサンガ…
ではでは(´∀`)