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当ブログ的、2021年J1ベストイレブンと各部門賞の最終節を前にやるアウォーズ。

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千葉まで行った余韻にかえってまだブログで手をつけれてない…

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、長かった2021年のJリーグもいよいよラスト1試合になりました。

そこで今回は……「当ブログ的アウォーズ!2021明治安田生命J1リーグベストイレブン」を選んでいきたいと思います。

 

選出項目は以下の通り。

 

ベストイレブン

②最優秀新人

③最優秀ベテラン

④最優秀監督

⑤MVP

 

 

本家のJリーグアウォーズが閉幕直後に開催されるので、このブログでは昨年同様、敢えて最終節前に行わせていただきます。

 

※出場成績に関しては、最終節が終わった後に追記しています。

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

【当ブログ的、2021明治安田生命J1リーグベストイレブン

 

 

【GK】

ランゲラック

(名古屋グランパス)

 

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生年月日:1988年8月22日

今季成績:37試合30失点

過去の受賞歴:Jリーグ優秀選手賞(2020)、Jリーグ月間MVP(2020年12月)

オーストラリア代表成績:8試合0得点

過去の当ブログアウォーズ:ベストイレブン候補(2018、2020)

Jリーグ月間MVP(9月)

 

823分という驚異的な無失点記録を樹立し、J1史上最多完封試合数も記録。それには前線の選手も含めた高い守備意識とDF陣のクオリティも勿論だが、万が一シュートを打たれてもランゲラックがいるという「絶対感」は抜群だった。

オーストラリア代表を引退してまで懸けた今シーズン。私は名古屋ファンではないが、最初の2年の孤軍奮闘っぷりを踏まえるとルヴァン杯優勝でランゲラックが報われたのは少し嬉しい部分もあった。

 

 

【その他のGK候補選手】

ヤクブ・スウォビィク(ベガルタ仙台)

チョン・ソンリョン(川崎フロンターレ)

谷晃生(湘南ベルマーレ)

東口順昭(ガンバ大阪)

村上昌謙(アビスパ福岡)

朴一圭(サガン鳥栖)

 

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村上と朴はセンセーショナルな活躍を見せ、それぞれのチームの躍進を大きく支えた。チョン・ソンリョンに関しては昨年にも同じことが言えるが、2019年に一度不安定な時期を経て盛り返したのは見事という他ない。

残留争いに巻き込まれたチームからは東口・谷・スウォビィクを選出。特に谷は東京五輪を含めて大ブレイクの一年となった。スウォビィクは苦しいチームの中で孤軍奮闘。GKが彼でなければ降格はもっと早まっていただろう。

 

 

 

【DF】

DF13 山根視来

(川崎フロンターレ)

 

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生年月日:1993年12月22日

今季成績:36試合2得点

過去の受賞歴:Jリーグベストイレブン(2020)

日本代表成績:6試合1得点

過去の当ブログアウォーズ:ベストイレブン(2020)

 

昨季に「川崎のラストピース」として大ブレイクを果たした男の飛躍は今年も止まらず。今年の川崎はチームとしてターンオーバー制を採用し、その上で主力の負傷や海外移籍もあった中で山根はずっとレギュラーで出場し続けた。第37節G大阪戦では似たような形から2アシストを記録したが、ああいう場面を何度も作れてしまう事が川崎の、ああいうプレーを何度も出来てしまう事が山根の凄さでもある。

3月に初招集された日本代表にもすっかり定着。酒井宏樹が欠場した11月の最終予選では2試合にフル出場。来年はまだまだピークは先である事を証明する一年にしたい。

 

 

DF13 チアゴ・マルチンス

(横浜F・マリノス)

 

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生年月日:1995年3月17日

今季成績:31試合0得点

過去の受賞歴:Jリーグベストイレブン(2019)

過去の当ブログアウォーズ:MVP(2019)、ベストイレブン(2019)

 

近年のマリノスの印象と言えばやはりアタッキングフットボール。一方で、そのスタイルゆえにカウンターを喰らう機会が多いのはある種の性みたいなもので、2020年も失点は5番目の多さだった。しかしそんなスタイルにも関わらず、今期はここまで37試合で34失点。最終節で4失点さえしなければ1試合平均失点を0点台で終える事が出来る数字を残しているが、その中心は間違いなくチアゴである。

カウンター時の戻りの速さを見ると、今のマリノスのサッカーを完成させるにはチアゴの存在無しでは考えられない。今季は副キャプテンを務めてキャプテンマークを巻く機会も多かった。

 

 

DF4 中谷進之介

(名古屋グランパス)

 

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生年月日:1996年3月24日

今季成績:36試合2得点

過去の受賞歴:Jリーグ優秀選手賞(2016、2020)

日本代表成績:3試合0得点

 

元々柏ユースのホープだったDFも今ではすっかり名古屋の顔の一人であり、そして「名古屋の選手」というイメージを抱かせるほどの活躍だった。昨季から続くランゲラック-中谷-丸山ラインはアームの主役とも言えるほどだったが、主将も務める丸山祐市が長期離脱を余儀なくされて以降は中谷が主将の座に就いてチームを牽引し、ACLベスト8進出やルヴァン杯優勝も果たす。

ずっとCBコンビを組んでいた丸山の分も背負ったのか、丸山負傷以降のパフォーマンスには凄みさえ帯びさせるようになっていたと思う。日本代表デビューも当然と言える活躍だった。

 

 

DF17 菊池流帆

(ヴィッセル神戸)

 

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生年月日:1996年12月9日

今季成績:36試合5得点

 

神戸といえばイニエスタに始まり、大迫勇也など主役と呼ぶべきタレントは大勢いる。だが「躍進のキーマン」「躍進の象徴」という観点から見れば菊池以上に当てはまる人物はいないだろう。菊池の覚醒は昨季のACLから顕著だったが、今季は得点力やキャラクターも含めてますます圧倒的な存在になっていった。

菊池の成長に関しては、やはりフェルマーレンとCBを組み、日頃からトレーニングを主にしている事の影響は計り知れない。これは初瀬亮と酒井高徳のところにも同じ事が言えるだろう。大物選手を獲得するメリットは何もブランド力の拡大だけではないという事がよくわかる。菊池の例を見ていると、攻撃だけじゃなく守備のスーパースターとかもっと来日してくれないかなぁ…とも思う。

 

 

【その他のDF候補選手】

登里享平(川崎フロンターレ)

ジェジエウ(川崎フロンターレ)

畠中槙之輔(横浜F・マリノス)

吉田豊(名古屋グランパス)

トーマス・フェルマーレン(ヴィッセル神戸)

酒井高徳(ヴィッセル神戸)

エミル・サロモンソン(アビスパ福岡)

エドゥアルド(サガン鳥栖)

 

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酒井とフェルマーレンには「神戸を変化させた」という意味合いも含んでいる。菊池の項でも書いたが、同じポジションの菊池や初瀬の急成長は彼らの存在抜きでは語れないはず。登里・ジェジエウ・吉田はやはり安定。畠中に関しては終盤の長期離脱は非常に悔やまれるところ。

鳥栖エドゥアルドは若い選手が精力的に動く鳥栖のサッカーの中でファン・ソッコと共に上手いバランスを常に取り続けていた。また、サロモンソンのクロスとFKは福岡のソリッドな戦術との相性が良く、福岡が「ただ守備が堅いだけのチーム」で終わらなかったのは彼の貢献が非常に大きい。

 

 

 

【MF】

MF47 旗手怜央

(川崎フロンターレ)

 

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生年月日:1997年11月21日

今季成績:29試合5得点

日本代表成績:0試合0得点(招集のみ)

過去の当ブログアウォーズ:最優秀新人候補(2020)

★東京五輪出場

 

試合を見ていれば昨季からクオリティの高さは伝わっていたが、いかんせん三笘薫が尋常じゃなかったせいでインパクトは少し陰に隠れていたところもあった。しかし今年は疑いようのない大ブレイク。昨季は3トップの一角での起用が主立っていたが、登里の負傷で左SBを任された事がスター街道の始まりだったかもしれない。

登里の復帰後はインサイドハーフとしてプレーし、圧倒的な成績で優勝チームのし主役の一人に躍り出た。東京五輪にも出場し、特にフランス戦でのパフォーマンスは圧巻そのもの。シーズン終了後に海外移籍の話があるが、果たして…。

 

 

MF15 稲垣祥

(名古屋グランパス)

 

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生年月日:1991年12月25日

今季成績:37試合8得点

過去の受賞歴:Jリーグ優秀選手賞(2020)

日本代表成績:1試合2得点

過去の当ブログアウォーズ:ベストイレブン候補(2020)

Jリーグ月間MVP(2・3月)

 

今季の稲垣は全てが圧倒的であり、インテンシティーが求められる現代サッカーのボランチに必要な要素の全てをピッチ上で見せつけていた。攻撃時にはガンガン前に出て行くスタイルは、どちらかといえば中盤をコントロールするタイプの米本拓司や長澤和輝との相性も良く、ルヴァン杯決勝の2点目など今季の名古屋のハイライトシーンにはいつも稲垣がいた。過密日程を強いられた中でもJ1全試合に出場したのはちょっとヤバい(1試合だけ途中出場)。

3月には遅咲きの日本代表デビューも果たした。代表で見る機会がもっと増えてほしい選手の一人ではあるが…。

 

 

MF6 セルジ・サンペール

(ヴィッセル神戸)

 

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生年月日:1995年1月20日

今季成績:32試合0得点

 

神戸の中盤で言えば山口蛍とで少し悩んだが、今年はサンペールを選出。

神戸に来てからのサンペールは、2019年の天皇杯決勝や昨年のACLで外国人枠の都合でメンバーから漏れるなど挫折も多かったはずである。だが今年のサンペールの働きぶりはもはや神戸の最重要人物の一人といっても過言ではなかった。イニエスタが負傷離脱していた序盤戦にはラストパスの出し手も担っており、特に古橋亨梧の得点量産にはサンペールの貢献は相当大きい。2020年は出られなかったACLでの輝きに期待したい。

 

 

【その他のMF候補選手】

荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)

小泉佳穂(浦和レッズ)

平野佑一(浦和レッズ)

脇坂泰斗(川崎フロンターレ)

橘田健人(川崎フロンターレ)

山口蛍(ヴィッセル神戸)

アンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)

前寛之(アビスパ福岡)

 

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J2から個人昇格し、初めてのJ1ながらチームの目指すスタイルの中でも重要な役目を担った小泉と平野の活躍は印象的だったし、新監督の下で新しい戦術・新しいスタイルに取り組んだ今季の浦和を体現する二人だったと思う。中村憲剛が引退し、大島僚太も負傷がち。そして夏には田中碧も退団する中でゲームメイクとチャンスメイクを担い続けた脇坂も素晴らしかった。

今回はベストイレブンにはサンペールを選んだが、イニエスタと山口を含めた中盤は補完性も含めて完成度が高い。

 

 

 

【FW】

FW9 レアンドロ・ダミアン

(川崎フロンターレ)

 

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生年月日:1989年7月22日

今季成績:34試合22得点

過去の受賞歴:Jリーグ優秀選手賞(2020)

ブラジル代表成績:17試合3得点

過去の当ブログアウォーズ:ベストイレブン候補(2020)

Jリーグ月間MVP(4月)

 

昨季のJリーグベストイレブンは11人中9人が川崎。しかしFW枠の2人だけ川崎じゃなかったのは彼にとっては少し悔しさもあったかもしれない。だが今季は圧倒的なエースストライカーとして、或いは副キャプテンにも就任してチームリーダーとしても圧倒的な成績を残した。

これを書いているのは最終節前なので得点王の座がどうなるかはわからないが……得点王を獲れなかったとしても、彼の価値と貢献が色褪せる事はない。まさしくロンドン五輪に次ぐ2度目の黄金期を謳歌している。今季限りで退団する噂もあったが契約更新を発表。来季も川崎のエースとして、他チームの脅威で在り続ける。

 

 

FW41 家長昭博

(川崎フロンターレ)

 

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生年月日:1986年6月13日

今季成績:36試合8得点

過去の受賞歴:JリーグMVP(2018)、Jリーグベストイレブン(2018、2020)、Jリーグ優秀選手賞(2016、2019)、Jリーグ月間MVP(2020年2・7月)

日本代表成績:3試合0得点

過去の当ブログアウォーズ:MVP(2018)、ベストイレブン(2018、2020)

 

中村憲剛が引退した今、川崎のシンボルといえばやっぱり家長になる。中村という象徴が引退して初めてのシーズンにも関わらず、チームとしての動揺や戸惑いを最小限に抑えられたのは、中村の退団までの間に家長が「象徴」としての存在感を確固たるものに出来ていたからであろう。今年で35歳になるにも関わらず、この過密日程の中で出場せずに終わったのは1試合のみ。いつでもガンバ帰ってきてくれてええねんで。

昨季からは右WGが主戦場となり山根視来と右サイドでコンビを組むようになったが、家長と山根のプレーとコンビネーションを見ていると…山根はめちゃくちゃ楽しいだろうなぁと思う。

 

 

FW38 前田大然

(横浜F・マリノス)

 

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生年月日:1997年10月20日

今季成績:35試合22得点

過去の受賞歴:TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD(2017)

日本代表成績:2試合0得点

★東京五輪出場

 

昨夏にマリノスに移籍したが、昨夏はなかなか不振から抜け出せずに不完全燃焼に終わった。しかし完全移籍に切り替えた今年はまさしくゾーン状態に突入していたと言える。昨年の不振もあって東京五輪メンバーの座も危うくなった時期もあったが、開幕からの絶好調でその座を自ら取り返したと言える。以前までは足の速さだけが取り上げられがちだったが、今季からは足の速さはそのままに、FWとして出来る事の幅が凄まじく広くなった。

前田にとって重要なのは来季もこのペースで活躍出来るかどうかである。それが出来れば近い未来の代表定着を求める声はもっと大きくなるはず。

 

 

【その他のFW候補選手】

上田綺世(鹿島アントラーズ)

ディエゴ・オリヴェイラ(FC東京)

マルコス・ジュニオール(横浜F・マリノス)

アゴサンタナ(清水エスパルス)

マテウス(名古屋グランパス)

パトリック(ガンバ大阪)

武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)

 

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アゴサンタナとパトリックの2人は所属チームが低迷し、それも特に深刻な得点力不足に陥っていた中での奮闘が光った。清水やG大阪のように残留争いに巻き込まれていた訳ではないが、ディエゴ・オリヴェイラにも近い事が言える。

武藤に関しては夏のウィンドウで古橋亨梧が退団し、新加入の大迫勇也ボージャン・クルキッチが怪我やコンディションの問題もあった時期に誰よりも早くフィットした点は非常に大きかったし、最終的に3位でフィニッシュした神戸にとって大きな助けになったはず。

 

 

 

【最優秀新人】

・2021年度にルーキーイヤーとして入団した選手が対象なので、以前に特別指定選手・2種登録としてJリーグデビューしている選手も含む。

 

MF22 橘田健人

(川崎フロンターレ)

 

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生年月日:1998年5月29日

今季成績:28試合0得点

 

今季、桐蔭横浜大学から大卒ルーキーとして入団。シーズン当初は守田英正が退団したアンカーは名古屋から獲得したジョアン・シミッチが務めており、シミッチ自体も悪いパフォーマンスでは無かった事から橘田の出場機会は主に途中出場で、インサイドハーフサイドバックでの起用も多かった。しかし川崎に怪我人が多発し、チーム自体も少し調子が落ちていた9月頃からアンカーとして先発に定着。攻守に渡って気の利いたプレーを披露し、川崎の復調と優勝の立役者の一人となっている。

やはり川崎といえば大卒ルーキーの育成が抜群に上手い。中村憲剛に始まり、小林悠登里享平谷口彰悟車屋紳太郎、長谷川竜也、守田英正、脇坂泰斗、旗手怜央…ユース出身なので大学経由と言った方が近いが三笘薫も。その辺りのノウハウはちょっと凄すぎ。

 

 

【その他の最優秀新人候補選手】

FW 小柏剛(北海道コンサドーレ札幌)

DF 真瀬拓海(ベガルタ仙台)

DF 常本佳吾(鹿島アントラーズ)

GK 鈴木彩艶(浦和レッズ)

MF 田中聡(湘南ベルマーレ)

DF 中野伸哉(サガン鳥栖)

 

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昨季が特殊なレギュレーションで各クラブも若手の登用を積極的に行った事もあって、今季のルーキー組は多くが特別指定選手・2種登録選手としてJリーグデビューを飾っていた。その中でも特に田中、中野辺りはルーキーイヤーという印象は少なく、本人もチームも良い意味でそういう感覚では扱っていなかったように思う。

その中で言えば特別指定選手だった昨季は1試合のみの出場ながら、相馬監督就任後に右SBに定着しチームの浮上に貢献した常本の活躍は印象的。ユース時代からその才能を絶賛されていた鈴木も一時西川周作からレギュラーを奪いとり、東京五輪のメンバーにも滑り込んだ。

 

 

【最優秀ベテラン】

※今年で35歳以上になる選手、即ち1986年以前に生まれた選手が対象となる。

 

GK1 東口順昭

(ガンバ大阪)

 

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生年月日:1986年5月12日

今季成績:37試合49失点

過去の受賞歴:Jリーグ優秀選手賞(2014、2015、2018、2020)、Jリーグ月間MVP(2014年11・12月)

日本代表成績:8試合0得点

過去の当ブログアウォーズ:ベストイレブン(2020)、ベストイレブン候補(2018)

 

2021年と言えば、東京五輪での大活躍により谷晃生が一気に名を上げた一年となった。しかし忘れてはいけないのは、あれだけのGKがどうしてもポジションを奪えなかった存在がいる……それこそが東口順昭、その人である。

クラブ史上類を見ない危機的状況の中でも、なんやかんやで3試合を残して残留を決められたのは他でもなくこの「神」、控えめに言って「神」のご加護によるものが大きい。特に第32節浦和戦での活躍は伝説級で、その後の代表発表で東口の名が無かった際にはガンバより浦和方面のファンから疑問の声が寄せられたとかなんとか。今年で35歳になっても衰えるどころか凄みを増すばかりである。

 

 

【その他の最優秀ベテラン候補選手】

GK 菅野孝憲(北海道コンサドーレ札幌)

MF 関口訓充(ベガルタ仙台)

GK 西川周作(浦和レッズ)

GK チョン・ソンリョン(川崎フロンターレ)

MF 家長昭博(川崎フロンターレ)

FW 大久保嘉人(セレッソ大阪)

DF トーマス・フェルマーレン(ヴィッセル神戸)

MF アンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)

 

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神戸の大物外国人2人、そして西川は若手の育成にも一役買ったという側面が大きい。前者は神戸というクラブ全体に対してもそうだし、西川の場合は鈴木彩艶の成長を促しつつ、ポジション争いでは鈴木を制した辺りにベテランの凄みを見た気がする。

昨季からク・ソンユンの穴をしっかり埋めている菅野、苦しむチームで精力的に動いた関口の奮闘も印象に残った。また、序盤戦の大爆発以降、ゴールこそ後半戦は減少していたが、今季限りで引退する大久保も39歳ながらジョーカーとして機能していたのは素晴らしい。

 

 

【最優秀監督】

長谷部茂利

(アビスパ福岡)

 

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生年月日:1971年4月23日

今季成績:14勝11分12敗

 

ただでさえ昇格一年目で、かつ福岡に5年毎にJ1に上がり1年で降格するという5年周期ジンクスがあって、その上で4チームが降格するという昇格組にはかつてないハードなシーズンだったにも関わらず、残留はおろか、チームを一桁順位にまで導いた手腕は見事という他ない。

昨季から継続して続けているソリッドな戦術は練度を増し、かつ今年は外国人選手を多く補強。彼らの起用法を始め、全体としてのベンチメンバーを含めた18人の構成を試合毎に整理していく術は圧巻であった。

 

 

【その他の最優秀監督候補】

相馬直樹(鹿島アントラーズ)★月間最優秀監督(5月)

リカルド・ロドリゲス(浦和レッズ)

鬼木達(川崎フロンターレ)★月間最優秀監督(4月、9月)

ケヴィン・マスカット(横浜F・マリノス)★月間最優秀監督(8月)

マッシモ・フィッカデンティ(名古屋グランパス)★月間最優秀監督(2・3月)

三浦淳寛(ヴィッセル神戸)★月間最優秀監督(7月、10月)

ダニエル・ポヤトス(徳島ヴォルティス)

金明輝(サガン鳥栖)

 

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鬼木監督はもはや説明不要として、リカルド監督のようにスタイルを植え付ける作業に取り組んだ監督もいれば、逆に三浦監督のようにやり方をシンプルに整理する事で結果を出した監督など今年も上位陣は多種多様なタイプが見られた。スタイルでいえば、前任者が築いた特殊なスタイルを見事に引き継いで結果を出したマスカット監督は、前任者のサッカーを引き継げる監督として招聘してきたフロントも込みで讃えられる。

後半戦こそ失速したが、金監督は若手の育成と内容を両立させながら鳥栖の規模で7位まで持っていたのは見事。パワハラ疑惑の進展次第では結果とは切り離して対処しなければならないが、逆に言えば今季の功績もパワハラ疑惑とは別で評価される権利はある。鹿島サポからも賛否両論ある相馬監督にしても、来季をどうするかは別問題として、就任時点で15位だったチームを最終的に上位まで持っていた事は相応の評価を受けるべきだと思っている。

また、絶対的な存在だった前任者が去ったチームで、自身も検疫によりキャンプや序盤戦に合流出来なかったポヤトス監督も徳島が残留を果たせばここに入ってくる。ただでさえ昇格組には酷とも言える今年のレギュレーションで、徳島の規模で来季にも繋がる戦いをしながらここまで生き残れているのは口で言うほど簡単な事ではない。その点で言えば、ポヤトス監督も が合流出来ていない間に負け越さずにバトンを渡した甲本偉嗣監督の働きも秀逸であった。

 

 

【MVP】

FW9 レアンドロ・ダミアン

(川崎フロンターレ)

 

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【その他のMVP候補選手】

DF 山根視来(川崎フロンターレ)

FW 家長昭博(川崎フロンターレ)

FW 前田大然(横浜F・マリノス)

 

 

 

当ブログでは今後もJリーグ閉幕に関して、シーズンまとめ的なブログを更新していくのでぜひ♪

 

 

なんかデカい背番号多いな…。

ではでは(´∀`)