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ありがとう東口様…ありがとう…〜明治安田生命J1リーグ第32節 浦和レッズvsガンバ大阪 マッチレビュー〜

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来年で日韓W杯20周年なのね

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第32節、浦和レッズvsガンバ大阪の一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

ガンバ大阪30周年を迎えた今年、ガンバは今、大きな危機の上に立たされています。天皇杯湘南戦第30節柏戦に勝利して掴んだかに見えた流れはクラブ創立30周年記念試合の札幌戦でものの見事に全てを吐き出してしまい、14位とはいえ勝点差的には十分しっかり残留争いの渦中です。17位湘南との勝点差は6。今日の結果次第では、それが一気に3にまで縮まってしまう訳ですから。ガンバが置かれた立場は中々に危ないポジションである事を誰も否定出来ません。

1993年、ガンバ大阪というチームのJリーグでの始まりは他でも無い、浦和レッズとの対戦でした。初期はお荷物と言われたチーム同士でしたが、いつしかこのカードは「ナショナルダービー」と呼ばれ、タイトルを懸けたビッグゲームの一つとして認識されるようになった。今年、色々な屈辱と絶望に触れたガンバは、この伝統の一戦を制する事で何かを取り戻すきっかけを掴むことは出来るのでしょうか。

両チームスタメンです。

 

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最大のトピックは白井陽斗の起用です。怪我もあってなかなかトップチームに絡めず、これまでのトップチームでの出場は昨年のU-23組中心の人選で挑んだルヴァン杯以来2試合目。そんな白井を松波正信監督はこの大舞台でJ1デビューさせてきました。三浦弦太昌子源が離脱中のところに、韓国代表帰りのキム・ヨングォン別メニュー調整が続いていたガンバは今日は菅沼駿哉と佐藤瑶大のセット。システムは再び4-4-2に戻しており、ベンチには怪我から復帰した小野瀬康介ACL以来の復帰となる福田湧矢が入っています。

ルヴァン杯準決勝ではセレッソに敗れた浦和ですが、そこからメンバーを5人変更。ルヴァン杯では左SBで出場した明本考浩をワントップで起用。日本代表帰りの酒井宏樹も早速右SBとしてスタメンに入っています。

 

 

本日の会場は埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002です。

先日のアジア最終予選、日本vsオーストラリアの激闘の記憶が生々しく残る埼スタですが、埼スタは2021年10月13日に開場20周年を迎えました!日本代表戦や浦和の試合は当然としても、ガンバ大阪というチームは浦和、そして埼スタにとっても特別なチームの一つである事は確かだと思います。2006年に最終節直接対決が浦和が優勝を決めたあの試合埼スタを静まり返らせた伝説のACL2014年にガンバが浦和の優勝の夢を破壊してみせたあの試合2015年伝説のチャンピオンシップ、2016年のルヴァン杯決勝……この歴史を31年目からも紡いでほしいところです。

ちなみに、10月27日に行われる天皇杯準々決勝もガンバ大阪vs浦和レッズという対戦カードになっていますが、こちらはパナソニックスタジアム吹田での開催予定です。

 

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ガンバは前半から劣勢を強いられます。度々サイドの背後を江坂任辺りに突かれるシーンが多く、なんとか中央で管沼や佐藤が跳ね返していたものの、徐々にシュートまで持っていかれるシーンが増えていきました。15分には右サイドを突破した酒井のクロスに飛び込んだ汰木のシュート、直後の16分にも左サイドを崩されて明本に決定的なシュートを打たれ、いずれも枠は逸れたもの立て続けに決定的なシーンを作られまくると共に、攻撃やターンは延々と浦和のまま進んでいきます。

 

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前半の中頃からはガンバも少しボールを持てるようになって、浦和のアタッキングサードにも選手を進めることが出来るようにはなっていきました。しかしエリア内で最後に浦和の守備を崩すほどの手段もアイデアには欠け、基本的にずっと攻められてるのにたまに攻めたらカウンターを喰らうという非常に悲しい試合展開に。

 

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浦和は35分に明本が負傷退場して小泉佳穂を投入。江坂をワントップにスライドしても試合の流れは特に変わりません。前半アディショナルタイムには小泉のスルーパスから江坂が一気に抜け出してGKと1対1。これはなんとか東口順昭のスーパーセーブで阻みますが、前半は非常に苦しい試合展開のまま0-0で終えます。

 

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松波監督は後半から白井を下げてパトリックを投入。最近のやり方なら宇佐美をトップ下の位置にすることが多かったですが、今日はそのままパトリックと宇佐美のツートップとして後半に挑みます。しかし、宇佐美のミドルシュートのチャンスこそ1度あったものの、その後はやはり浦和の攻撃に対して後手を踏み続けるガンバ。60分には関根貴大のスルーパスに抜け出した汰木康也の決定的なシーンをまたしても東口がファインセーブ。埼スタに強い男のおかげで何とか0-0は維持します。

 

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ガンバは62分に倉田秋を下げて小野瀬を投入。70分にはウェリントン・シウバと髙尾瑠を下げて福田と柳澤亘をピッチに送り込みます。しかし試合の流れは変わるどころか試合展開はますます浦和のワンサイドゲームになって、ガンバにとっては延々と終わりなき浦和の攻撃を耐え続けるだけの時間が続いていきます。

 

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しかしアディショナルタイム、意味不明な展開に陥ります。そして90分でした。左でボールを受けた江坂が決定的な場面を迎えましたが、途中からキャプテンマークを巻いた管沼がナイスカバーで江坂のシュートをブロック。……ですが、VARの介入により管沼がハンドを取られてPKを取られてしまうと、これを江坂に決められて痛恨の失点…。

おそらく完全に勝利を確信したであろう浦和と埼スタしかしドラマというか茶番は終わりませんでした。キックオフから井手口陽介がロングボールを放り込むと、最前線で佐藤が競り合ったこぼれ球をパトリックが拾うと、これが最終的に岩波拓也のハンドを誘って今度はガンバがPK獲得!これをパトリックが決めて同点!!

 

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そしてアディショナルタイム、まず手始めに小泉のミドルシュートをファインセーブで止めた東口は、その後再び小泉の縦パスからリフレクションを挟んで途中出場の田中達也にゴール確定演出が訪れます。しかしそこは東口様、もはや人間やめてるレベルの鬼神セーブで決定機を阻止。なんとか、なんとか勝点1を意地で掴みとりました。

 

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まず最初に、お互いにとって唯一の得点になったPKに関してはお互いにとって気の毒なものだったと思うので、結果的にそこはおあいこだったのかなと思います。管沼も岩波も不用意だった部分は無い訳じゃないし、審判も誤審だった訳では無いから責めようが無いのは仕方ないですが……まぁ、結果的におあいこだったという事で。

とにかく今日は守備陣、というか東口のおかげで勝点1を得られたという事実を、ファンやサポーターはともかくチームとしてはポジティブには捉えない方が良い試合でした。東口がJ1のセーブ数1位である事が度々放送で紹介されていましたけど、あのデータは東口が素晴らしいのは言わずもがなとして、あれがチームにとって良いデータかと言われればそうではありません。=それだけのシュートを打たれている…ということなので。前半はバタついたとはいえ、管沼と佐藤の奮闘には目を見張るものもありましたが、チームとしてのこの試合の扱いは「土壇場で追いついた試合」ではなく「東口の鬼神パフォだけでドローに出来てしまっただけの試合」として認識すべきなのは確かです。

 

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東口様、お歳暮はどちらに送ればいいですか…?

ではでは(´∀`)