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二撃二殺〜明治安田生命J1リーグ第30節 ガンバ大阪vs柏レイソル マッチレビュー〜

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ハァァァァンシィィィィンタイガァァァァァァス!!!!!

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第30節、ガンバ大阪vs柏レイソルの一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

これまでにも多くの名勝負を生み出し、親会社がPanasonicと日立である事から「家電ダービー」とも言われたりしたこの試合ですが、両チームとも悲壮度合いで言えば今日は歴代の様々な試合よりも上回るのかもしれません。リーグ戦も残り9試合となり、それぞれの争いが佳境を迎えている中で13位柏は勝点33、14位ガンバは勝点30という状況。14位ガンバは17位徳島に勝点差が4まで迫られています。

即ちこの試合、柏とガンバ…どちらがこのまま残留争いに巻き込まれていくのか、という非常に深刻な試合になるのです。ガンバは負ければ残留争いに本格的に参戦してしまう事になるでしょう。一方の柏は負ければまだまだ沼のようなところに引き摺り込まれていきます。思えば去年のガンバvs柏は上位進出を狙う、ポジティブな思考の中での試合だったと思いますが、今日はそういうわけには行きません。強豪の意地の問われる一戦です。

両チームスタメンです。

 

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水曜日に行われた天皇杯湘南戦ではガンバはターンオーバーを敢行。しかしその試合でガンバが見せたパフォーマンスがすこぶる良かった事も影響してか、今日のメンバーはDFラインを除いては湘南戦のメンバーを中心に構成してきました。システムも湘南戦宇佐美貴史をトップ下に配置した4-2-3-1とし、倉田秋の右サイド起用も湘南戦と同じです。柏は広島に完敗した前節からスタメンを5人入れ替えてきました。ボランチのヒシャルジソンが累積警告で出場停止という事情はあるにせよ、マテウス・サヴィオボランチに入る攻撃的な形になっています。

思えば松波正信監督が初めて監督に就任した2012年、J2降格を喫しながらも勝ち進んだ天皇杯の決勝で、松波監督率いるガンバを下したチームこそネルシーニョ監督が率いる柏でした。そして今年のガンバとしても、そもそもの不振の始まりは第9節柏戦だったと思います。松波監督は湘南戦の良い感覚のまま、リベンジを果たす事が出来るでしょうか。

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

壁画や柱にガンバのカラーや選手の装飾が為されるなど、今季は30周年記念事業の一環として更にガンバのホームスタジアムとして雰囲気を強めている施策を行っているガンバとパナスタ。今日は先着2000名様にオリジナルタオルがプレゼントされ、また、人気サッカー漫画「ブルーロック」とのコラボ企画としてフォトスポットが設置されていたりもします。スタジアム外では「秋の体力測定会」と題し、挑戦前に自分の成績を予言して当たると景品が貰える…というイベントも。

次のホームゲームとなる10月2日の札幌戦は「ガンバ大阪クラブ創立30周年記念試合」として行われ、同試合では30周年記念ユニフォームが着用されます。事前購入者は昨日・一昨日辺りから届き始めているので、早くもそれを着ているファン・サポーターも多そうですね。

 

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試合は開始早々に動きました。序盤から前への圧力を強めたガンバは開始3分、左サイドの深い位置で倉田がフリーキックを獲得すると、クロスを上げると思ったところ……宇佐美の強烈な低弾道FKはそのまま直接ゴールへ!!飛び込んできた菅沼駿哉が上手くGKキム・スンギュの視界を塞いだ事もあり、一番決めて欲しい男のゴールでガンバが先制を奪います!

 

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しかしその後は柏に攻め込まれる時間が続き、12分にはクリスティアーノ、15分には瀬川祐輔がチャンスを迎え、ガンバからすればなかなか難しい時間がずっと続いていきました。GK東口順昭の好セーブもあってなんとか凌いでいたところ、25分には倉田が負傷退場。矢島慎也との交代を余儀なくされます。

しかし26分、少し嫌な流れに傾きそうだったところで右サイドでフリーキックを獲得すると、今度は宇佐美がクロスボールとして蹴ったセットプレーを菅沼が頭で合わせてガンバ追加点!!元々は宇佐美と同じ2009年にトップ昇格を果たした菅沼。他チームへの移籍を経て、念願のガンバでの初得点をゲット!

 

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その後も難しい流れでこそあったものの、変に引きこもるというよりは出るべきところでは前にベクトルを向ける事が出来ており、なにより2点先に取れた事で選手達も落ち着いた対応を常に出来ていました。ガンバは前半を2点リードで終えます。

 

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柏は後半から北爪健吾を下げて武藤雄樹を投入。システムを3バックから4バックに変更し、右からクリスティアーノ、武藤、瀬川の2列目を形成する4-2-3-1の布陣に変更します。後半もやはりガンバは自陣内で柏の攻撃を受ける時間が長くなり、それだけシュートを打たれる場面も増えていったものの、今日は菅沼と倉田の交代以降はキャプテンマークを巻いたキム・ヨングォンの高い集中力で跳ね返し続けていきます。

 

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ガンバはその後76分にチュ・セジョンと柳澤亘を下げて井手口陽介、髙尾瑠とそれぞれのポジションで選手交代。対する柏は神谷優太、戸嶋祥郎、三原雅俊を次々と投入して反撃に仕掛けてきました。圧力を増す柏の猛攻の中で、86分には左サイドを突破したクリスティアーノの折り返しを神谷に詰められて失点を喫してしまいます。

それでも終盤の柏の猛攻に対しても折れる事なく対応し続けたガンバ。何度放り込まれても跳ね返し続けて、跳ね返ってきたボールも宇佐美やパトリックが懸命に追い、なんとか前半に奪ったリードを守り切って試合終了!残留争いを左右する直接対決、死闘の末にガンバが大きな大きな勝点3を手にしました!!

 

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いやぁ……最後までハラハラしましたねぇ…。とは言えども、前半から劣勢な試合ではありましたけど、湘南戦の勢いもあるのか、チームとしてのベクトルは前向きにプレーできていたようにも思いますし、そういう入りが出来たからこその宇佐美のFK弾でもあります。そしてやっぱり、あの段階で先制点を取れた事ですよね。ガンバが劣勢になって攻め込まれるような試合は何も今日に限った話ではありませんが、やはり先制している立場で攻め込まれるのとこの前の鹿島戦のような攻め込まれ方では守る側の気持ちも全然違うと思いますし。

とにかく、今日はこの後第38節までの間で一二を争う重要な試合だった事は明白でした。そこで勝点3を取れた事…今日は内容よりも、その目に映る結果こそ大事と言える試合ではあったので、そういう意味では天晴れというべきでしょう。もちろん修正点や課題なんかは当然あるにしても、ミッションは果たしました。宇佐美が点を取れたのもチームにとって大きいでしょうしね。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第30節

清水エスパルス0-2ヴィッセル神戸

ベガルタ仙台0-1徳島ヴォルティス

FC東京1-2浦和レッズ

横浜FC2-2横浜F・マリノス

アビスパ福岡3-0サガン鳥栖

北海道コンサドーレ札幌0-2サンフレッチェ広島

セレッソ大阪1-2鹿島アントラーズ

名古屋グランパス1-0大分トリニータ

川崎フロンターレ2-1湘南ベルマーレ

ガンバ大阪2-1柏レイソル

 

 

1位 川崎フロンターレ(75)

2位 横浜F・マリノス(66)

3位 名古屋グランパス(57)※1

4位 ヴィッセル神戸(54)※2

5位 浦和レッズ(54)

6位 鹿島アントラーズ(53)※1

7位 サガン鳥栖(51)

8位 アビスパ福岡(46)

9位 FC東京(46)※1

10位 サンフレッチェ広島(42)※1

11位 セレッソ大阪(39)※1

12位 北海道コンサドーレ札幌(39)

13位 ガンバ大阪(33)

14位 柏レイソル(33)

15位 清水エスパルス(29)

16位 湘南ベルマーレ(27)

17位 徳島ヴォルティス(26)

18位 ベガルタ仙台(22)

19位 大分トリニータ(21)

20位 横浜FC(19)

 

※1 31試合消化

※2 29試合消化

 

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川崎と横浜FMの優勝争いは、今節ではそれぞれ残留争いに巻き込まれているチームとの対戦となりました。川崎は湘南相手に先制されながらも、アディショナルタイムに知念慶のゴールで逆転勝利。一方の横浜FMは最下位横浜FCとの横浜ダービーとなりましたが、激闘の末に横浜FMは終了間際に追いつかれて2-2のドロー。両者の勝点差は9に広がっています。

ACL圏内を争うチームは鳥栖が敗れた一方で名古屋、神戸、浦和、鹿島はそれぞれ勝利。そして残留争いではG大阪vs柏の残留圏内、仙台vs徳島の降格圏内のそれぞれで直接対決が組まれましたが、前者はG大阪が前半の2点を守り切り、後者は徳島アディショナルタイムの決勝点でそれぞれ勝利を収め、16位湘南と17位徳島の勝点差は1に縮まっています。

 

 

30周年記念ユニ届いた!

ではでは(´∀`)