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耐えなければならずに…〜明治安田生命J1リーグ第30節 セレッソ大阪vs鹿島アントラーズ マッチレビュー〜

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相馬監督見れば見るほどスピッツにしか見えん

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第30節、セレッソ大阪vs鹿島アントラーズの一戦です。

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

思えば昨季の最終節、ACL出場権を巡って激闘を繰り広げた両チームですが、現在は双方ともに苦しい状況に追い込まれています。

鹿島はACL圏内を争ってはいるものの、9月はルヴァン杯を含めた公式戦でここまで1勝4敗。前節は川崎相手に先制しながらもラスト10分で追いつかれ、アディショナルタイムに逆転される鹿島らしくないしたい展開を喫してしまい、3位との差はまたしてもじわじわと開いてしまっています。一方、今日が13連戦の最後となるセレッソは小菊昭雄監督の就任直後こそG大阪戦札幌戦に連勝したものの、その後はまたしても黒星先行でACL浦項戦も敗れて敗退してしまいました。特にホームゲームではカップ戦を含めて未だ小菊体制で勝利がありません。

両者ともに難しい状況の中で迎える一戦…浮上のきっかけを掴めるのはどちらでしょうか。両チームスタメンです。

 

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どちらも水曜日に試合を行った上で今日の試合に挑みます。

セレッソはスタメンを3人変更。FWに入った大久保嘉人は先発出場としては第22節鳥栖戦以来となりました。一方の鹿島は前節川崎戦からスタメンを4人入れ替えましたが、特に2列目より前の選手は右サイドのファン・アラーノだけを残して総替え。松村優太は第19節大分戦以来の先発起用となります。

 

 

本日の会場は大阪府大阪市ヨドコウ桜スタジアムです。

長居球技場を回収する形で、実質的に新スタジアムの扱いとしてオープンしたのが今年の7月。今日はヨドコウ桜スタジアムでは初めてのデイゲームとなっています。今日は「シャープサポーティングマッチ」と称され、シャープ製品やセレッソグッズが当たる抽選会が行われる他、東京オリンピックの女子スケートボードで日本人最年少、そして21世紀生まれの日本人選手として初となる金メダルを獲得した西矢椛さんが試合前のコイントスを務めます。また、試合前には怪我で欠場の清武弘嗣から名前にちなんだ248番のユニフォームが贈呈されました。

しかし、鹿島にとってセレッソはここ数年抜群に相性の良い相手で、鹿島から見てここ10試合のセレッソ戦は8勝1分1敗。特にセレッソホームの試合では鹿島は8連勝中と抜群の相性の良さを誇りますが、スタジアムが変わった今季は果たして…?

 

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開始早々の7分、原川力の絶妙なフィードに大久保嘉人が抜け出し、いきなりGK沖悠哉との1対1の場面を制して先制点…かと思われましたが、開始早々の決定的な場面はオフサイドによってノーゴールにとなります。このシーン以降は基本的にずっと鹿島ペース。セレッソはビルドアップは試みるものの、大久保の裏抜けを狙ったロングフィード以外になかなか自陣を脱出する術を見つけられません。

 

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鹿島もゾーンディフェンスで守ってくるセレッソに対して、基本的にはしっかりボールポゼッションを維持しつつ、攻撃の緩急を使い分ける形で左サイドを抜け出した安西幸輝の折り返しに土居聖真が飛び込む決定機を2度作りました。その後はセレッソも何度かサイドを起点に攻め始められるようにはなってきましたが、両チームとも決定的なシュートシーンには乏しいまま前半を終えます。

 

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後半もチャンスを作ったのは鹿島でした。54分には個人で突破した松村優太のミドルシュートをGKキム・ジンヒョンが弾いたところにディエゴ・ピトゥカが詰めますがゴールならず。鹿島はこの流れを更に推し進めるべく56分に和泉竜司、荒木遼太郎、上田綺世を一気に投入します。

しかし先制したのはセレッソでした。直後の58分、中盤でボール奪取に成功した原川がそのまま持ち上がると左サイドの乾貴士へ。乾がドリブルで仕掛けたからスルーパスを出すと、ここに再び反応した原川が冷静にゴール右隅に流し込んでセレッソが先制します。

 

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今度はセレッソが乾が負傷交代となった事もあってアダム・タガート、西川潤、中島元彦の3枚替えを敢行します。しかしなぜか…鹿島もセレッソも3枚替えをする度に試合が動く不思議な展開となっていきました。66分、左サイドから攻めていった鹿島は三竿健斗がボールを持つとファーサイドにクロス。抜け出した和泉が絶妙なファーストタッチから折り返すと、上田が一歩DFの前に出てきてヘディングシュートを決めて鹿島が同点に追い付きます。

 

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鹿島は更に攻勢を強めます。82分、ペナルティエリア内の右でボールを持ち出した上田が瀬古歩夢に倒されて鹿島がPKを獲得。これを上田が冷静に決めて鹿島が遂に逆転!ここから試合は怒涛の終盤戦に突入します。

 

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セレッソは85分に松田力を投入。ここから中島や西川が積極的な突破を仕掛けて猛攻を開始しました。86分には坂元達裕のクロスにタガートが飛び込みますが鹿島の守備の前に阻まれ、89分には左サイドからの原川のCKを瀬古がフリックして西川が飛び込みゴールを揺らしますが…これはこの日2回目のオフサイドでのノーゴールに。アディショナルタイムにはGKキム・ジンヒョンも参加しての怒涛の攻撃を仕掛けますが、あと一歩及ばず試合終了。セレッソはホームでの鹿島戦9連敗となってしまいました。

 

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試合全体として優勢だったのは間違いなく鹿島でした。セレッソは1-2になってからの猛攻は坂元、中島、西川といったドリブラーの動きもあって確かに迫力はありましたが、それ以前の80分でどれだけ迫力と脅威を鹿島に与えられていたかと言えば微妙でしたし、先日の浦項戦しかり、今日の開始早々の大久保の幻ゴールや原川の先制点もそうですけど、ワンチャンスに賭けるという事に重きを置きすぎている印象はありましたね。いや、もちろんそれはそれで大事な事ですし、勝ち続ける為には必要なんですけども。ティーナ時代のやり方に戻すのは良いとして、ロティーナ時代のやり方をロティーナ以上に意識してしまっている節はあるのかもしれません。

そしてそういうサッカーをするなら、そういうサッカーで先制したのなら何がなんでもその1点を守り切らないといけない訳で、表現としては「耐え切れなかった」という言葉がしっくりくる結果だったのかなと。

 

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さぁ、次はガンバや…。

ではでは(´∀`)