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日本代表が強くなる為には何が必要か?
メディア、SNS、或いは居酒屋なんかでよく繰り広げられるテーマですね。
強くなる為のヒントは無数にあり、おそらくその全てが完全に間違いではなく、そして100%の正解ではないものばかりでしょう。その議題の中でよく案の一つとして挙げられるのが「特定の一つのチームをベースに代表チームを構成する事」です。
代表チームの活動期間は限られています。その限られた時間の中で組織力を高める事が国際大会で結果を出す為の必要不可欠な要素なのですが、例えば自国リーグに一つ圧倒的な力を持つクラブがあるのならば、そのチームのシステムや戦術をベースにチームを組み立てれば組織力を高める作業が大幅にカット出来ると。そしてそのチームの足りない部分は、代表チームの特権として他の選手の招集をいわゆる補強のように扱う事で最大公約数を目指していく…というやり方です。
このやり方で代表チームを構成して結果を出した国を具体的に挙げると、真っ先に思い浮かぶのはスペイン代表とドイツ代表の黄金期でしょうか。前者はFCバルセロナ、後者はバイエルン・ミュンヘンをベースにチームを構築しており、当然スタメンにも登録メンバーにもこの2チームからの選手抜擢が多くなっていました。元々完成している状態のチームに対して、レアル・マドリードやボルシア・ドルトムントのような当時ライバル関係にあったチームの選手を移植するような形で構成されたチームの完成度は当然ながら高く、少なくともベースチームの黄金期のサイクルが終わるまでは代表も強く在り続けていたのです。
このやり方は「自国籍選手中心の構成」「圧倒的な強さを持つ」「高い完成度を誇る」の3条件が必要となっています。ですので、一概にサッカー強国とはいえども多くの自国籍選手が国外でプレーするフランスであったり、外国籍選手を中心として有力な自国籍選手が点在する構成になっているイングランドはこの形を採用していません。一時期はイタリアもユベントスをベースとした構成でしたが、最近はイングランドと同じ感じになってきていますね。
逆に自国のトップレベルの選手が国内リーグの、そしてそこのトップクラブに集まりやすい国ではこの方式は非常に有効です。例えば東京オリンピックの際のメキシコはクラブ・アメリカ所属選手が中心でしたし、アジアカップ2019決勝で対戦したカタールはスタメンがほぼ全員アル・サッドの所属で、そこに2〜3人アル・ドゥハイル所属の選手を組み込むような構成でしたしね。
じゃあ日本はどうかと言うと、確かに日本も「一つのチームをベースにしてみてはどうか」とは昔からよく言われてはいました。南アフリカW杯を境に国内トップクラスの選手は確実に欧州移籍に踏み切るようになり、Jリーグ自体が群雄割拠である状況からこの案が積極的に議論される機会は減ってはいましたが、近年ではJリーグに於いて川崎フロンターレが圧倒的な力と完成度を見せるようになってきた……この川崎の躍進により「川崎をベースチームにすればいいのでは?」という意見が多く出てくるようになってきたのが今の日本のこの案に対する状態です。
個人的には、今の日本でベースチームを設定するやり方で代表を構成する事には否定的です。それは今の川崎が更に独走状態に入っても、或いはこれから川崎以上のクラブが出てきても。理由としては、日本代表でもレギュラーを張ってくるような選手の目標は国内より欧州に向けられているという今の図式が成立している以上、結局Jリーグトップレベルの選手は欧州を目指す事になります。川崎にしても、田中碧や三笘薫が今夏にこうして欧州に挑戦の場を求めた訳ですから。
例えば今、川崎をベースに代表を構成して、じゃあその為に今の代表メンバーから誰を切るのか?みたいな事になってくるとなかなかに悩ましい訳です。ですので、今の現状で日本代表がこのやり方で代表強化を図る事には私は否定的です。
……なんて長々と語りましたが、ハッキリ言ってここまでは単なるイントロダクションでございます。
「否定的」とは言いましたが、実際問題として一つのチームをベースに代表を構成する作業を妄想の中で行うのは非常にロマンのある作業だと思います。そして上述した通り、南アフリカW杯以降は海外移籍の流れが変わったのでこのやり方をやる事に無理が生じてきましたが、逆に南アフリカW杯以前は代表に海外組が5人もいれば「増えた!」と言われる時代だった訳で、実際に「あれ?このやり方の方がいいんじゃない?」という案が説得力を持つ時代はあった訳です。
ですので今回は単なるイントロダクション。次回更新するブログに於いて、「もしあの時、特定のJリーグチームをベースに代表チームを組んだらどんな感じになっていたのか」を今となっては妄想に過ぎませんが考えていきたいと思います。
ベースチームは私の独断と偏見で「Jリーグ内に於ける実力を確かに有しているチーム」「日本人選手の戦力値が高いチーム」「組織的な完成度が高いチーム」「日本代表として成立しそうなベースを持つチーム」の4点からサンプルのベースチームを選定してみました。ベースチームは「◯◯年の△△△」みたいな形で選出していくので、他チームから補強するように招集する選手は当時の実力基準で考えていこうと思っています。
…ハイ、要するに今回は予告ブログです。
騙し討ちみたいで申し訳ない……。次回からベースチーム制にしても成立しそうだったチーム考察をしていきたいと思います!更新し次第、この下にリンク貼りますね。
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左肩蚊にやられた。
ではでは(´∀`)