G・BLUE〜ブログとは名ばかりのものではありますが...ブログ。〜

気ままに白熱、気ままな憂鬱。執筆等のご依頼はTwitter(@blueblack_gblue)のDM、もしくは[gamba_kyoto@yahoo.co.jp]のメールアドレスまでご連絡お願いします。

このゴールをいつかの蛍のように…〜カタールW杯アジア最終予選グループB第4節 日本代表vsオーストラリア代表 マッチレビュー〜

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220820j:image

 

昨日のB'z × GLAY尋常じゃなかった…

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー2022FIFAワールドカップカタール大会アジア最終予選グループB第4節、日本代表vsオーストラリア代表の一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

サウジアラビア戦……日本を応援するサッカーファンがあの試合で見た景色は絶望と表現するに相応しいモノでした。3試合を終えた時点で負け越し……これはJリーグが始まって以来の日本代表がかつて直面した事のない状況であり、まさしく崖っぷち。予選方式が同じ前回大会や今回の他チームの状況を踏まえても許される敗北数は2敗という予想を立てていましたが、その最低ラインは第2戦で既に使い果たしてしまいました。この大一番で敗れようものなら……いよいよTOKIO松岡氏が言ったように「崖の下」での戦いを強いられる事になります。これまで何度も日本と激闘を繰り広げてきたオーストラリア。少なくとも試合前の時点で、日本は過去のどの試合よりも悲壮な立場でこの試合を迎えるこの試合を迎える事になります。

それぞれがそれぞれに、色々思うところはあるでしょう。ですが誰が何を言えど思えど日本サッカーの運命は彼らに託されました。あとは、今は、この90分は…信じて祈る以外の選択肢はありません。

両チームスタメンです。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012191751j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012191749j:image

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220110j:image

 

森保一監督はここに来てシステムを若干変更してきました。メンバーとしてはサウジアラビア戦から3人変更。一人は浅野拓磨を変えてサウジアラビア戦で出場停止だった伊東純也を起用。そして柴崎岳、鎌田大地に代えて田中碧、守田英正を先発で起用し、中盤の構成をWボランチ+トップ下の4-2-3-1からアンカー+インサイドハーフの4-1-2-3に変更してきました。アンカーのポジションには遠藤航が入り、田中と守田の川崎出身コンビはインサイドハーフに入ります。

 

 

本日の会場は埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002です。

今年が開場20周年となる日本代表のホームスタジアム。今年は東京オリンピックの会場としてメキシコとの2試合スペイン戦の舞台にもなりましたが、東京オリンピックの開催に伴い今年の代表戦は西日本中心の開催でした。それもあって、意外にも今日がA代表にとって今年初めての埼スタでの試合になりますね。2001年の会場以来、埼スタは間違いなく日本代表のホームであり、ブラジルW杯とロシアW杯の予選ではホームゲームは全て埼スタ開催でした。数々のドラマを産んだ国立に次ぐ新たな日本サッカーの聖地は、果たして日本代表に巻き返しの機会を与えてくれるのでしょうか。

…余談ですが、オーストラリアのグラハム・アーノルド監督は2014年に4ヶ月だけベガルタ仙台を指揮し、J1で2分4敗という結果に終わり途中解任されたという過去があります。そして、その解任を決定付けた…Jリーグでのラストゲームがここ、埼玉スタジアムでの浦和戦でした。彼にとっては因縁のある試合です。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220844j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220841j:image

 

 

システムとしてインテンシティーを発揮しやすい4-1-2-3に変えた影響もあるのか、日本は従来のようにまずはポゼッションというよりもハイプレス的な形でオーストラリアを押し込もうと試みました。伊東が独走してチャンスを作る場面もあった中で迎えた8分、オーストラリアが自陣でのビルドアップでバタついたところをハーフェーライン付近で日本がボール奪取。そこからボールを受けた南野拓実が左サイドで粘ってからクロスを上げると、ファーサイドに流れたところに待っていた田中が冷静にシュートを決め切って日本先制!!

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220152j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220155j:image

 

4-1-2-3にした日本は積極的に最終ラインの設定を高くしつつ、遠藤が中央で配球役を担いながら両WGの伊東と南野は比較的サイドに張った立ち位置を取り、その間を田中や守田が埋めるような形で攻撃、そして守備のスタートを徹底していました。遠藤がある種の門番的な働きを見せて、ボールを奪うとショートカウンター気味な攻撃を繰り出しながら日本は優勢に試合を進めていきます。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220208j:image

 

それでも前半終了間際には日本にも大ピンチが。右からのボールが中央で少しバタバタっとすると、セレッソ大阪でプレーするアダム・タガートのシュートをGK権田修一が弾いてポストにヒット。こぼれ球にアーロン・ムーイが反抗しましたが、ここはDFがしっかりブロックに入って間一髪。前半は日本が1点リードで終えます。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220225j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220228j:image

 

 

後半も日本は前半と同じメンバー・やり方・システムで試合を運びます。前半ほどチャンスが多く訪れた訳では無かったものの、かといってオーストラリアにチャンスを与える訳でもなく、61分には大迫勇也が負傷退場して古橋亨梧が投入されるアクシデントがあったものの、日本はそれなりに上手くバランスを維持しながら視界を膠着状態に持っていきました。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220239j:image

 

ですが70分、オーストラリアは右サイドから攻撃を仕掛けてマーティン・ボイルが右サイドを突破。マイナスのグラウンダー折り返しに走り込んだアイディン・フルスティッチに対する守田のタックルがファウルと判定されてPK判定。これはVARの末にFK判定へと変更されましたが、しかしこのFKをフルスティッチ自身に叩き込まれて痛恨の同点弾献上…。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220252j:image

 

日本は78分に南野を下げて浅野、85分に守田と長友佑都を下げて柴崎と中山雄太を同時に投入。オーストラリアにとって引き分けは勝利に等しく、そして日本にとって引き分けは敗北に等しい……日本は怒涛の攻撃を仕掛け続けていきますが、79分に遠藤のパスに抜け出した古橋が粘り、最後は浅野がシュート。しかしアジア最強のGKの一人でもあるマシュー・ライアンにチャンスを度々阻まれます。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220309j:image

 

引き分け…敗北と同義の引き分けが頭をよぎった86分でした。

オーストラリアのクリアボールを回収すると、冨安と中山で繋いで一旦最終ラインの吉田麻也へ。吉田のロングフィードを受けた浅野が自ら仕掛けてシュート!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

 

 

 

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220330j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220333j:image

 

 

 

 

 

2-1!勝利!!!

 

 

 

 

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220407j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220403j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220410j:image

 

 

今日に関しては良くやったというか、内容含めて素晴らしい試合だったと思いますよ。森保監督が今日の戦い方・システム・メンバー構成をこれからのベースとして考えているのか、あくまで対オーストラリアとして考えたのかはわかりませんが、少なくとも今日のやり方で第1〜3節より遥かに良いサッカーが出来たのは間違いなく、内容的に見れば日本が勝つべき試合だったのも確かだと思います。ただ、その中でやはり苦しい状況に陥った中で、最後に何とか勝つ事ができた。大事なのは今日を起承転結の「結」ではなく「転」する事であって、そうする事で初めて今日の浅野のゴール(厳密にはオウンゴールですが)…あの一撃は意味を持つでしょう。とにかく今日に関しては素晴らしかったです。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220337j:image

 

 

そして…今日の森保監督の采配について言えば、まず第一に今日の采配とやり方は正しかったと思いますし、少なくとも今日の森保監督はシステム変更という賭けに勝った訳です。

もちろん、一勝が全ての免罪符になる訳では無いので、今日の試合一発で森保監督の今後を約束する必要は無いと思います。ですが、今日の勝利と森保監督の続投は別として考えるのであれば、それと同時に森保監督との解任とは別に今日の森保監督が賭けに勝利した事、それは評価されるべきでしょう。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20211012220448j:image

 

ふぁぁー…(めっちゃ疲れた)

ではでは(´∀`)