チェルシーおめでとうございます
どーもこんばんは
さてさて、そんなCL決勝の余韻も冷めやらぬ中、本日のマッチレビューは明治安田生命J2リーグ第17節、京都サンガFCvsヴァンフォーレ甲府の一戦です!
前節、これまでぶっちぎりで首位を走っていた新潟との天王山を制して遂にサンガが首位に立ちました!
…とはいえ、サンガの5月の躍進というのは一つ、J2時代の更なる混戦を生み出したという側面もあり、それは新潟と琉球はもちろん、4位磐田、そして5位甲府も同じ。追われる立場になったサンガはここからは「負けたら抜かれる」というプレッシャーと戦わねばなりませんし、逆に甲府にとってこの試合は勝てば一気に昇格戦線に殴り込めるゲームです。歴史上、何かと重要な場面でぶつかりがちな京都と甲府。歴史も積み上がりつつあるこのカードを制すのはどちらでしょうか。
両チームスタメンです。
メンバーの基本形は固まってきているサンガは基本的には今日もいつもの陣形と人選。インサイドハーフだけ新潟戦では三沢直人でしたが、今日は福岡慎平をスタメンに残しています。ベンチには冨田康平が今季初めてメンバー入りを果たしました。
本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアムby Kyoceraです。
昨年会場したサンガスタジアムで、サンガが首位として迎える初めてのゲームとなります。時間の問題だったとはいえ、去年のホーム甲府戦はサンガにとってJ1昇格の可能性が消滅した試合でもありました。
5月25日と26日には、新型コロナウィルスの緊急事態宣言の影響に伴い、開催方式が変更された京都府の聖火リレーがこのスタジアムでまとめて開催されました。このスタジアムも京都のスポーツのアイコンとしての意味合いが強くなってきましたね。まぁ、その影響で芝が……。
サンガは4〜5月で一気に形になった攻撃のパターンに基づいて試合を展開していきます。しっかりビルドアップしつつ…までは行ったのですが、甲府の組織的な守備の前に一本縦パスが入った次に進む事が出来ず、例えばピーター・ウタカにボールが入った時に両WGやIHがそれを追い越していくだけのスペースをなかなか与えてもらえません。
攻撃のスペースがなく、若干詰まり始めたサンガは飯田貴敬や荻原拓也に高い位置を取らせる事でシンプルにクロスを入れてみたり、或いはミドルシュートも打ってみるなどしますが、なかなか甲府の守備を引き出すまでには至りません。そんな展開でも集中力を維持し続けていたのは今年のサンガの成長でしょうが、前半は甲府のブロックを崩し切れずに終えます。
後半もサンガは中央を固める甲府に対してサイドにボールを出し、そこから中へ…という形で活路を見出そうとしていきます。前半以上に飯田と荻原のサイドバックが高い位置を取り、中と外のバランスを上手く使ったサンガは、飯田のクロスを武富孝介が落としてウタカ…という攻撃や武富のオーバーヘッドも見られましたが先制点を取り切れません。
しかし甲府も64分に三平和司と鳥海芳樹を同時投入すると、じわじわと甲府のカウンターが威力を発揮して、終盤はむしろ甲府ペースの時間が続いていきます。82分にはルーズボールを制した甲府が三平へのスルーパスに繋げて、三平もGK若原智哉をかわすところまでは行かれたものの、サンガも良い戻りを見せてなんとか阻止。上位対決は手に汗握る攻防を見せましたが、サンガにとっても甲府にとっても手応えの悔しさの残るスコアレスドローに終わりました。
言い方が雑ではありますが、サンガにとっても甲府にとっても褒められていいドローだったように思います。最後までゴールは生まれませんでしたが、両チームとも悔しさとともに手応えはあるドローだったんじゃないですかね。試合後の監督インタビューでもそんな感じの雰囲気が伺えましたし、内容としては上位対決の名に恥じないゲームだったんじゃないでしょうか。
今日は裏番組が新潟vs琉球だったので、勝ち星を落とした時点で順位が抜かれる可能性が高く、実際に新潟が勝利したのでサンガは首位を防衛出来なかったという結果になりましたが、まあ…また首位のチャンスは来るだろうと。そう思える試合ではあったと思います。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J2リーグ第17節
1位 アルビレックス新潟(36)
2位 京都サンガFC(36)
3位 FC琉球(33)
4位 ジュビロ磐田(32)
5位 ヴァンフォーレ甲府(29)
6位 FC町田ゼルビア(25)
7位 V・ファーレン長崎(24)
8位 モンテディオ山形(23)
9位 ジェフユナイテッド千葉(23)
10位 水戸ホーリーホック(22)
11位 東京ヴェルディ(21)
12位 ブラウブリッツ秋田(20)
13位 ファジアーノ岡山(19)
14位 ツエーゲン金沢(19)
15位 レノファ山口FC(19)
16位 栃木SC(18)
17位 松本山雅FC(18)
18位 ギラヴァンツ北九州(17)
19位 愛媛FC(14)
20位 ザスパクサツ群馬(13)
21位 大宮アルディージャ(11)
22位 SC相模原(11)
首位の京都と5位甲府の上位対決の裏では2位新潟と3位琉球の直接対決が行われていました。初黒星から2連敗していた新潟は琉球相手にホームで逆転勝利を飾り、京都が引き分けた為に得失点差ではありますが首位に立っています。4位磐田、5位甲府も上位戦線にしがみついていますが、6位町田には結構痛い敗戦だったかもしれません。
序盤不振だったチームはここにきて巻き返して来ました。長崎は松田浩監督就任後の4試合で3勝1分。千葉も5月は3勝2分1敗で乗り切り、それぞれ7位と9位にまで順位を上げています。そして、第9節終了時点で20位にまで沈んでいた山形は第10節以降の7試合でなんと5勝1分1敗。特にピーター・クラモフスキー監督就任後は3連勝かつ3戦連続クリーンシートで一気に8位にまで順位を戻してきました。一方、岩瀬健監督を解任し、なでしこジャパンでW杯優勝とロンドン五輪銀メダルを獲得した佐々木則夫監督を暫定監督に据えた大宮は、その初陣で黒星を喫しています。
芝のやられ方が露骨
ではでは(´∀`)