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前半をなぞる〜明治安田生命J2リーグ第18節 京都サンガFCvsザスパクサツ群馬 マッチレビュー〜

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ちなみにアテネ五輪の10番は京都パープルサンガから輩出しとるで

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第18節、京都サンガFCvsザスパクサツ群馬の一戦です!

 

 

 

代表戦ラッシュだのEUROだのコパ・アメリカだのサッカー界でイベント尽くし、サッカーファンには慌ただしく忙しい日々ではありますがJ2もやってますよ!…というわけで、首位新潟の無敗が途切れて以降、J2の上位戦線は大混戦に揺り戻されていきました。新潟は町田→京都→琉球甲府との上位陣との対決が続く4連戦で1勝1分2敗と足踏み。第15節で新潟との首位天王山を制して首位に浮上したサンガも続く甲府戦栃木戦で引き分けに終わり、琉球も少し失速気味。首位新潟と2位サンガが勝点37、4位琉球が勝点34の中、今度は磐田が勢い付いて勝点35で3位までやってきました。ああ大混戦!

J2もぼちぼち折り返し地点です。サンガは12試合無敗かつ6試合連続無失点と安定感は抜群ながら2試合連続無得点で、複数得点も第11節山形戦を最後にありません。3-0で快勝した天皇杯2回戦今治戦を一つの契機に、プラスとプラスを重ねる事は出来るのでしょうか。

両チームスタメンです。

 

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天皇杯今治戦ではターンオーバーを敷いていた事もあり、今治戦から連続でスタメン出場となったのは中野克哉のみ。そして栃木戦を欠場したピーター・ウタカセンターフォワードに復帰しています。他はいつもの面子ですね。今治戦でゴールを決めた李忠成や上月壮一郎もベンチに入っています。

ちなみに、サンガの曹貴裁監督と群馬の奥野僚右監督は同学年で共に京都出身。小学校の時から知る仲の監督対決となりました。

 

 

本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアム by Kyoceraです。

昨年まで大河ドラマ館が営業していたスペースに保育園が開業したり、無観客の聖火リレーをやったり、それで芝がやられちゃったり、或いは京都府の大規模なワクチン接種会場になったり……何かとトピックが多い最近のサンガスタジアム。そういえば対戦相手となった群馬は新スタ元年の昨年の最終節を飾った相手で、その時は0-1で敗れてしまいました。あの時の怨念を、今…!

 

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前半から「今季の良い流れのサンガ」が展開されていきます。8分にいきなり荻原拓也のクロスからウタカが決定的なシーンを迎えると、これはGK松原修平に阻まれましたが、その直後の10分にはヨルディ・バイスのフィードを武田将平が競り合いを制して落とし、ショートバウンドになったところをウタカが見事に脚を振り抜いて先制点!

 

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前節栃木戦は攻めあぐねたり、最近は水戸戦のように少し劣勢になったりする試合もありましたが、武富孝介の負傷退場というアクシデントこそ早い時間であったものの、今日に関しては好調時のサンガの特徴を表すような良い流れかつ連続した攻撃が何度も繰り返されて行きました。ただ、CBのバイスも含めて多くのシュートチャンスを作ったものの追加点が取れないもどかしさは徐々に試合の流れとして現れ始めていきます。

 

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前半アディショナルタイム、浮き球のルーズボールに対して麻田将吾が処理をミス。それをきっかけに群馬に攻め込まれると、最後は松田天馬のチャージがファウル判定を受けてPKを与えてしまいます。これを大前元紀にチップキックで仕留められて失点。試合の展開的としては非常に嫌〜な流れで追いつかれて後半へ。

 

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サンガは後半から福岡慎平を中野克哉に代えて投入。松田を一列前に上げると61分には武富の負傷時に投入した中川寛斗を下げて三沢直人もピッチに送り込みます。後半もずっとサンガペースで、高い位置でのボール奪取も含めて長い時間攻撃ターンを続けていましたがゴールが遠く…。

 

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それでも63分でした。直前に決定機を逃したウタカでしたが、その直後に高い位置でボールを持った川﨑が縦パスを入れると、松田とウタカのコンビネーションで崩そうとした時に群馬DFも転がり込んできて大混戦に。この混戦からウタカが抜け出すと、最後はGK松原もかわしてシュート!決定機を外してからゴールという前半と同じ流れで2点目…!!サンガ7試合ぶり複数得点!!!

 

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勝ち越しに成功した直後にはまたしてもサンガに決定機が訪れます。ウタカらが度々シュートチャンスを得て、試合展開としては群馬を圧倒ムード。……しかし流れはまるで前半を踏襲するかのように、追加点を取れない間にじわじわと流れは群馬に傾いていってしまいます。

 

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70分、大前の完璧なタイミングでのシュートがクロスバーを叩いた辺りから風向きは明らかに悪くなりました。そして77分、大前のCKに群馬の渡辺広大が頭で合わせて群馬がまたしても同点に。まるで前半の流れをそのままなぞったかのような試合展開に……。

 

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追いつかれたサンガは86分に李、白井康介と天皇杯で活躍した2人を同時投入。なんとか前線にボールを送り込もうとしますが……どうしても3点目が遠く試合終了。サンガにとっては余りにも勿体なく、悔しい結果になりました。

 

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ここ数試合は得点が取れていなかった中で、今日は攻撃は良い時のサンガが存分に出ていたというか、相当機能していたと思うんですよ。群馬のカウンターになりそうな場面、群馬のボール保持のターンになった際は川﨑がいち早くその芽を潰す事でサンガの攻撃を途切れさせないようしていましたし、内容だけで言えばここ最近で一番良かったのはそうだと思います。しかし……そのチャンスを活かし切れなかったのも勿体なければ、数少ない群馬のチャンスがほぼ決定機だったのも苦しかったですかね。中立的な視点から見れば面白いゲームだったんだろうと思いますが、サンガ視点では非常に悔やまれる勝点1でした。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J2リーグ第18節

モンテディオ山形2-0レノファ山口FC

水戸ホーリーホック2-0SC相模原

ジェフユナイテッド千葉0-1東京ヴェルディ

アルビレックス新潟0-1ファジアーノ岡山

京都サンガFC2-2ザスパクサツ群馬

V・ファーレン長崎1-0松本山雅FC

FC町田ゼルビア0-2ブラウブリッツ秋田

ジュビロ磐田1-0ヴァンフォーレ甲府

愛媛FC1-3ツエーゲン金沢

大宮アルディージャ1-1栃木SC

FC琉球3-0ギラヴァンツ北九州

 

1位 京都サンガFC(38)

2位 ジュビロ磐田(38)

3位 アルビレックス新潟(37)

4位 FC琉球(37)

5位 ヴァンフォーレ甲府(30)

6位 V・ファーレン長崎(30)

7位 FC町田ゼルビア(28)

8位 モンテディオ山形(27)

9位 東京ヴェルディ(27)

10位 水戸ホーリーホック(25)

11位 ツエーゲン金沢(25)

12位 ジェフユナイテッド千葉(24)

13位 ブラウブリッツ秋田(24)

14位 ファジアーノ岡山(22)

15位 栃木SC(20)

16位 レノファ山口FC(20)

17位 松本山雅FC(18)

18位 ザスパクサツ群馬(17)

19位 ギラヴァンツ北九州(17)

20位 愛媛FC(15)

21位 大宮アルディージャ(12)

22位 SC相模原(11)

 

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2位京都は勝利こそ逃したものの実に13試合無敗を達成し、そして首位新潟が岡山に敗れた事で勝点で上回って首位に浮上。そしてサンガと同じく13試合無敗で一気に成績を上げてきた3位磐田は5位甲府との上位対決を制し、今シーズン初めての昇格圏に食い込んできました。勝点も首位の京都と同率です。岡山に敗れた新潟は4位琉球と勝点で並ぶ3位に転落。京都、新潟、磐田と上位対決が続いた甲府は5位の座こそキープしましたが、勝点差では少し離されてしまいました。

松田浩監督就任から6戦無敗の長崎は4連勝で6位まで浮上。山形もピーター・クラモフスキー監督就任から5戦無敗と監督交代の効果が出ています。一方、霜田正浩監督の初陣となった大宮は栃木と引き分け発進。前節から高木琢也監督が就任した相模原は敗れ、降格圏から脱出できていません。

 

 

ではでは(´∀`)