そろそろ五輪メンバー予想でもすっか
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはUEFA EURO 2020 グループD第2戦、イングランド代表vsクロアチア代表の一戦です。
さぁ、母国イングランド、EUROに登場です。
近年はプレミアリーグに於いてイングランド人、特にイングランドの若手選手の台頭が著しく、これから2026年W杯頃までに向けてイングランドサッカーは黄金期を迎えるのでは?とすら言われるほどのタレントを揃えています。その面子の豪華さは優勝すら狙えるタレント力。無論、優勝候補の一角です。
対するクロアチアはスカッドとしてはやや高齢化が進んでいるのでコンディション面での不安はありますが、昨日のベルギーvsロシアがそうだったようにそれゆえにもたらされる強みもあるでしょう。何よりこの2チームは3年前…ロシアW杯準決勝で決勝進出を巡って戦い、最後はマリオ・マンジュキッチのゴールでクロアチアが延長戦を制した背景もあります。両チームとも当時の選手も多くいますし、イングランドからすればリベンジマッチの側面も持つ…いきなりビッグマッチが実現しました!
両チームスタメンです。
ガレス・サウスゲート監督体制になってから結構様々なフォーメーションに着手してきたイングランドは4-1-2-3を採用。ボランチはカルバン・フィリップスとデクラン・ライスのWボランチも予想されていましたが、今日はライスがアンカー、フィリップスとメイソン・マウントがインサイドハーフの位置をとります。また、右SBの方が本職のキーラン・トリッピアーは左に入っています。
クロアチアはズラトコ・ダリッチ監督体制で定番となっている4-2-3-1。クロアチアも3大リーグで活躍する選手が多いだけに、中盤でのマテオ・コヴァチッチとメイソン・マウントのチェルシー対決、右SBと左SBで噛み合う形になったシメ・ヴルサリコとトリッピアーのアトレティコ・マドリード対決にも注目です。
ちなみに、ロシアW杯準決勝のクロアチアvsイングランドに出場した選手で今日ベンチ入りしているのは、ジョーダン・ピックフォード、カイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、トリッピアー、ジョーダン・ヘンダーソン、ラヒム・スターリング、ハリー・ケイン、マーカス・ラッシュフォード、クロアチアがヴルサリコ、ドマコイ・ヴィダ、マルセロ・ブロゾビッチ、アンテ・レビッチ、ルカ・モドリッチ、イヴァン・ペリシッチ、アンドレイ、クラマリッチ、ミラン・バデリと共に8人ずつ。監督もどちらも当時と同じです。
本日の会場はイングランド、ロンドンのウェンブリー・スタジアムです。
ブラジルのマラカナンがサッカーの聖地なら、このウェンブリーはまさしくフットボールの聖地。今大会ではグループDの試合の他に準決勝・そして決勝を開催する、いわゆる「ウェンブリーに行きたいかー!」的な構図の大会になっていますが、今回のような大会方式になった以上、歴史と背景を見れば決勝をウェンブリーで行う事に異議を唱える者はいないでしょう。
ちなみに先日、金曜ロードショーでイギリスのロックバンドQUEENの伝記映画である「ボヘミアン・ラプソディー」が公開され、クライマックスの「LIVE AID」の会場としてもウェンブリーは登場しました。ただし、当時のウェンブリーは2003年に取り壊され、現在のスタジアムは2007年に建て直されたもの。その為、現地では日本でいう「新国立」のように「新ウェンブリー」とも呼ばれているそうです。
立ち上がりは完全にイングランドペース。前半から積極的にクロアチアを押し込んで行ってクロアチア陣内でのプレーを続けていき、カウンターに対しても上手く対処しながら試合の主導権を握って行きました。しかし、開始10分までにフィル・フォーデンのポスト直撃シュートとラヒム・スターリングの突破でのチャンスがあった以外は、クロアチアの守備に対してイングランドの攻撃はどうしてもサイドに投げるような形になっていってしまい、エースのハリー・ケインも若干最前線で孤立気味になるなど、押してはいたけど攻撃は微妙な回転をし続けていました。
クロアチアもうまくイングランドに対処しているうちに、前半の半分過ぎ辺りからは今度は逆にイングランドのラインを押し返し、試合は両陣営のバイタルエリアを中心に展開されるようになっていきました。しかしクロアチアも攻め込めるようにはなったものの、攻撃に関してはイングランドに似たような状況が発生し始めて上手くチャンスまで繋げられません。
結局、前半10分は以降は両チームともに目立ったチャンスや決定機はなく、前半終了間際にキーラン・トリッピアーが良い位置で得たFKも壁に直撃。前半はスコア動かず終えます。
後半が始まっても膠着状態はなかなか動きませんでした。なかなか両チームともにきっかけが掴めない時間が続いていましたが、58分にイングランドは縦パスが一本ビシッと決まると、これを受けたカルバン・フィリップスが上手くDFを剥がしてスルーパス。これに抜け出したスターリングが押し込むような形でイングランドがようやく先制点!
先制直後には左サイドから良いクロスボールが入り、そこにケインが飛び込む決定的なシーンも。良い流れが来ている時間帯に2点目を取るべく、イングランドは良い流れの間に追加点を取ってしまおうとフォーデンを下げてマーカス・ラッシュフォードを投入。しかし追い込まれたクロアチアもボールを回しながらピッチをワイドに使い、なんとかイングランドの隙を作ろうとしていきます。
ただ、クロアチアはアンカー的な位置で配球に徹したルカ・モドリッチを中心に、マリオ・パシャリッチなどのアタッカーも投入しながら反撃のチャンスを伺いますが、終盤は5バック気味に守りを固めたイングランドの牙城を一向に崩せず。ラストワンプレーではロングスローこらパシャリッチがシュートチャンスを得ましたが枠の上に逸れて試合終了。難しい初戦でしたがしぶとく勝利を掴んだイングランド。実はイングランドにとってこれが史上初めてのEURO初戦勝利だそうで…!
前半は立ち上がりに決定機を続けて作って以降はビルドアップが上手く回らず、ちょっとスターリングやメイソン・マウントあたりが単騎突破するしかないような形になってしまってちょっと大丈夫か…?とも思ったのですが、終わってみれば押し切ったというか、なんとかこじ開けてきた感じでしょうか。
後半は無理にビルドアップしてポゼッションして…というよりは、先制点のシーンを筆頭に、割とシンプルめな攻撃主体に切り替えたのが結果的には功を奏したのかなと。イングランドにとっては苦しい試合だったと思いますが、最終的には細部での技術の高さがよく見えた試合でしたね。先制してからは攻撃も上手く回るようになっていましたし。クロアチアも悲観するほど悪かったわけではないと思いますが……。
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ではでは(´∀`)