コパ・アメリカまで見る元気はなかった…
どーもこんばんは
さてさて先日、U-24日本代表がA代表、ガーナ、ジャマイカと戦った6月の代表活動を終えました。
特に6月12日に豊田スタジアムで行われたジャマイカ戦は文字通り「東京五輪メンバー発表前最後の試合」。これを書いている段階で正式な日付の発表はまだですが、あとは6月下旬に予定されている正式メンバー発表を待つのみになっております。
これまでも当ブログでは序列予想やらなんやらやってきましたが、おそらくそれが出来るのも今回の最終予想でおしまい。やるかやらないかはともかく、いよいよ近づいてるんだなぁと感じるばかりです。
そこで今回は東京オリンピックに挑むU-24日本代表メンバーを真剣予想していきます。
YouTubeラジオの方にも予想を書いてみましたのでそちらも是非見てください。
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それでは予想していきます。
まず予想するにあたって「代表候補」となるメンバーを先に見ていきましょう。
間違いなく言えるのは、東京五輪に挑む18人はほぼ確実に6月の試合に呼ばれたメンバーの中から選抜され、ラージリストの範囲を広げるとしても3月、6月の代表戦に招集されていない選手の中から選ばれる事はほぼ無いと言ってもいいでしょう。これがW杯であれば南アフリカW杯の川口能活やブラジルW杯の大久保嘉人のように急に選手が食い込んでくる事もありますが、五輪に限ってはそもそもその枠がオーバーエイジみたいなものですから、急に新戦力が割って入る可能性はほぼゼロだと思います。
ですので、選手の左側には記号を振っております。記号は【◎=当確】【◯=有力】【△=当落線上】【◇=厳しい】……という意味で使用していますので、一通りこの記号を全候補選手に振った上で「なぜ当確なのか」「なぜ当落線上なのか」みたいな事を述べていき、最後に最終メンバー18名を予想していく…そんな流れで進めていきますね。
という訳で早速、3月と6月のメンバーから見ていきましょう。
GK
△大迫敬介(サンフレッチェ広島)
△沖悠哉(鹿島アントラーズ)
△谷晃生(湘南ベルマーレ)
DF
◎板倉滉(FCフローニンゲン)
◇渡辺剛(FC東京)
◎中山雄太(PECズヴォレ)
◯旗手怜央(川崎フロンターレ)
◇原輝綺(清水エスパルス)
△町田浩樹(鹿島アントラーズ)
◎冨安健洋(ボローニャFC)
△橋岡大樹(シントトロイデンVV)
△瀬古歩夢(セレッソ大阪)
◯菅原由勢(AZアルクマール)
◇中野伸哉(サガン鳥栖)
MF
◯相馬勇紀(名古屋グランパス)
◯三笘薫(川崎フロンターレ)
◇田中駿汰(北海道コンサドーレ札幌)
△遠藤渓太(1.FCウニオン・ベルリン)
◎堂安律(アルミニア・ビーレフェルト)
△食野亮太郎(リオ・アヴェFC)
◎田中碧(川崎フロンターレ)
◇渡辺皓太(横浜F・マリノス)
FW
△林大地(サガン鳥栖)
△前田大然(横浜F・マリノス)
△上田綺世(鹿島アントラーズ)
◇田川亨介(FC東京)
…では、ここからは更に予想を掘り下げていきます。
◎当確メンバー(9名)
該当選手:DF吉田、酒井、板倉、中山、冨安、MF遠藤航、堂安、田中碧、久保
まず「そもそも当確メンバーとはなんぞや?」というところから考えてみると、当確メンバーの定義は「レギュラーの選手」でも「怪我さえなければ選ばれるだろう選手」でもなく、根っこの意味では同じかもしれませんが「100人に予想させても100人がメンバーに入れるであろう選手」というのが定義だと考えています。
実際、そういった選手がメンバーから怪我等の特別な理由が無い限り落選することは99%ありません。過去の日本代表のW杯で負傷以外の理由でサプライズ落選と言われた選手はフランスW杯の三浦知良、日韓W杯の中村俊輔が挙げられますが、三浦も当時は既に絶対的なレギュラーでは無くなっていたし、中村に関しても基本的にはベンチメンバーだったので、いずれも当確と呼べる地位ではありませんでした。私の記憶では、当確に近い立ち位置から落選したのは2012年ロンドン五輪の大迫勇也くらいではないでしょうか…。
…で、その定義に当て嵌めて考えると、現段階で当確を出せるのは上記の9名なのかなと。
まぁ、さすがにオーバーエイジの3人を今更外す事は無いでしょう。実力・実績を踏まえると、A代表でも常連の板倉、中山、冨安、堂安、久保も確定。そして彼等よりは一列劣るとしても、懸念されていたゲームメイカー枠のポジションを確保した感のある田中碧もここに名を連ねると思います。
◯有力メンバー(4名)
該当選手:DF旗手、菅原、MF相馬、三笘
有力メンバーというのは、当確…というほどでは無いですけど、先程の定義に当て嵌めて言うなら「100人に聞いたら80人は入れるであろう選手」という扱いになるでしょうか。
菅原を除く3人はここ1年で評価と価値、そして序列を一気に高めた印象ですね。特に旗手と三笘については当初の予定通りの日程で五輪が開かれていたら多分選ばれていなかったと思います。2020年1月のAFC U-23選手権から評価を高めた相馬を含めて、この3人のこの1年の上げ幅は相当なものだったなと。三笘なんて今や主役候補ですからね。
三笘はともかく、旗手、菅原、相馬の3人が共通して持っているのはユーティリティ性です。菅原は守備的なポジションは全てこなせますし、旗手は昨季から今季にかけて川崎でほぼ全部のポジションに入るほどの勢い。ユーティリティプレーヤーは時として「器用貧乏」と呼ばれる事もあり、それをコンプレックスにする選手もいるとは思いますが、五輪やW杯でメンバーに入りやすいタイプの選手であるのも事実。特に今は怪我のみならずコロナの可能性もある中で、こういう選手が一人スカッドにいるかいないかの違いは相当大きいでしょう。相馬に関しては、森保監督が3バックをどこかでやろうとした時にWBとしても起用できるのがキーでしょうね。加えて、ガーナ戦を見て思ったのは守備でも貢献できる相馬をスタートで使って、後半のどこかで三笘を入れる三笘スーパーサブ案もあるのかな…と。
ここまでで13名。あと5人です。なんやかんやでここまではね、当確とまでは行かずとも多くの人の予想が似たようなものになるんですよ。
結局ここからなんですよ。みんなが揉めて、監督も悩んで、意見が割れるのは。いわゆる当落線上…というやつですよ。それでは運命の当落線上エリアを考えていきましょう。
△当落線上メンバー(12名)
該当選手:GK大迫、沖、谷、DF町田、橋岡、瀬古、MF三好、遠藤渓太、食野、FW林、前田、上田
まずとりあえず、ここまで触れていなかったGKから見ていきましょうか。
2019年が終わった時点では大迫が一強、2番手に誰が入るか…みたいな構図でした。それが2020年に入るとここで挙げた沖と谷の他にも小島亨介(アルビレックス新潟)、オビ・パウエルオビンナ(横浜F・マリノス)、波多野豪(FC東京)、若原智哉(京都サンガFC)らもパフォーマンスを挙げて一気に激戦区になり、しかも2021年に入ってからは鈴木まで台頭してくる状態に。パリ五輪世代の鈴木はおそらく東京五輪はないだろうとは思いますが、GKは2枠である事を踏まえると大迫、沖、谷の3人が本当に横一線なので誰にも有力マークすら付けられませんでした。
じゃあこの3人から誰が選ばれるのか。クラブでのパフォーマンスや親善試合での使われ方を見ると、多分現段階での正GKは谷っぽいですね。ガンバファン的には歓喜ですわ。…で、もう一人が大迫か沖かとなると……少し大迫はピークが2019年だった感が否めなくて、それを踏まえてもスタイル的にもビルドアップに長けた沖が逆転で滑り込みそう、と思っています。
GKを入れたので残るメンバーは3人。ここからは選手の実力・調子のみならず、ポジション的な兼ね合いも当然必要になってきます。
今まで選んできた15人のポジション分布はこんな感じ。
GK:沖、谷
CB:吉田、板倉、中山、冨安、菅原
右SB:酒井、冨安、菅原
左SB:中山、菅原、旗手
2列目:旗手、相馬、三笘、堂安、久保
現時点ではまだFWを選んでないので、FW枠は少なくとも2人は入れたいところですね。
まず、もうメンバーを選ばなくても良いポジションを考えるとボランチより後ろになります。一見ボランチは遠藤航と田中碧しかいないように見えますが、DFとしてスカッドに入れた板倉、中山、菅原の3人がボランチをこなせて、冨安、中山、菅原はCBとSBもこなせるので、後ろの人数は結構足りてるんですよね。だから後の3人はFWか2列目から選んでいこうかと。
GKを除く当落線上メンバーを上の分布に当て嵌めるとこんな感じ。
CB:町田、瀬古、橋岡
右SB:橋岡
左SB:町田
2列目:三好、遠藤渓、食野、前田
FW:食野、林、前田、上田
この中から3人入れるとすれば、多分…林、前田、上田のFW3人をそのまま入れるかなぁと。全くノーマークだった林、コパ・アメリカでちょっと批判を受けた前田と上田…この3人はここ1年で一気に評価を高めました。前田なんて今ゾーン状態ですし、林と上田は最近の代表活動で強い存在感を見せましたし。
どのみち攻撃の核となるのは堂安と久保でしょうから、この2人は多分レギュラー固定になると思います。それを踏まえれば、ポジションと役割の被る三好や食野よりも、彼等からのパスを引き出す動きに長けた上田か前線で潰れ役も担える林をスタメンで起用し、圧倒的なスピードとインテンシティーを持つ前田をジョーカーに置く…というのが理想なのではとも思います。このFW3人のうち、誰か2人タイプが同じなら三好と食野のどちらかが入ったと思いますが、見事にこの3人が違う個性と強みを持っているので、堂安と久保が軸になる以上、当落線上メンバーからは林、前田、上田の3人をそのままセットで入れるのが得策なのかな…と。
当落線上のメンバーで上に挙げた3人以外で言うなら、まだ可能性のあるゾーンにいるのは町田、橋岡、三好、食野の4人。三好と食野は前述の通り、森保監督が前線の組み合わせをどう考えるかによって再び陽が当たる可能性は出てきます。町田と橋岡に関しては守備面でのユーティリティ性もですけど、いわゆるフィジカル要因を一人置きたいと森保監督が考えれば一気に可能性は出てくるのかなと。
…そしてもう一つ。オリンピックではバックアップメンバーの選出が4人まで認められています。
今のところ、アトランタ五輪以降で日本がバックアップメンバーとの入れ替えを行なったのは2016年リオデジャネイロ五輪の際に、最終メンバーに選ばれながらも、クラブ事情の急変により当時の所属クラブ派遣を認めなかった久保裕也を鈴木武蔵と入れ替えた一例のみ。ただ、今回はこういうご時世の中で開催する訳で、大会前や大会中にコロナ陽性者が出る可能性は普通にある訳で、バックアップメンバーがそのまま五輪に合流する可能性はこれまでの大会より遥かに高いのです。
以上のことを踏まえて、私の東京五輪男子サッカー日本代表予想メンバー18名+バックアップメンバー4名は以下の通り。
GK
沖悠哉(鹿島アントラーズ)
谷晃生(湘南ベルマーレ)
DF
板倉滉(FCフローニンゲン)
中山雄太(PECズヴォレ)
旗手怜央(川崎フロンターレ)
冨安健洋(ボローニャFC)
菅原由勢(AZアルクマール)
MF
遠藤航(VfBシュトゥットガルト)※OA
相馬勇紀(名古屋グランパス)
三笘薫(川崎フロンターレ)
堂安律(アルミニア・ビーレフェルト)
田中碧(川崎フロンターレ)
FW
林大地(サガン鳥栖)
前田大然(横浜F・マリノス)
上田綺世(鹿島アントラーズ)
バックアップメンバー
GK 大迫敬介(サンフレッチェ広島)
DF 橋岡大樹(シントトロイデンVV)
MF 三好康児(ロイヤル・アントワープFC)
MF 食野亮太郎(リオ・アヴェFC)
(海外組はバックアップメンバーなら派遣してくれない可能性は低くないですが、その点は今回考慮しないものとして扱っています)
YouTubeラジオの方も見てね
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……さぁ、泣いても笑ってもあと1ヶ月ほどで五輪は始まります。
グループ的にはかなりしんどいですし、どうやったってタフな大会にはなってくるでしょう。しかし今回の五輪世代は歴代の中でも史上最強クラスと言っても過言ではなく、そしてそんな世代が自国開催に当たった事は奇跡とも言うべき巡り合わせではないでしょうか。少なくとも、育成との両立もテーマに掲げていた過去大会以上に今回が結果にフォーカスした大会である事は間違いありません。
念願のメダル獲得へ……多くの選手にとって五輪は一度だけ。歴史と記憶に良い思い出として残るパフォーマンスを期待したいです。
五輪3回出場マヤ・ヨシダとかいうバケモン
ではでは(´∀`)