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MOTTAINAI…〜明治安田生命J2リーグ第21節 京都サンガFCvsV・ファーレン長崎 マッチレビュー〜

ACLとEUROのせいで曜日感覚バグる

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第21節、京都サンガFCvsV・ファーレン長崎の一戦です!

 

 

 

目下15戦無敗。最後に負けたのが3月の第5節秋田戦ですから、4月以降サンガは一敗たりとも喫していません。ただし、贅沢と言えば贅沢な事を言っているのかもしれませんが……15戦無敗とは言えども、6月は絶好調とは言えない時期が続いていました。第17節甲府戦からは3戦連続ドロー。やや得点を取りきれない試合が続いていましたが、第19節で金沢に勝利すると前節岡山戦では内容も伴った見事な勝利。磐田と勝点で同率とはいえ、首位の座につけています。

一方、対戦相手の長崎は序盤戦こそ不振に陥っていたものの、松田浩監督が就任してからは絶好調。前節こそ磐田に敗れて連続無敗が7試合でストップしましたが、松田監督就任後は6勝1分1敗となっており、J3降格すらチラついていた順位は8位まで挽回してきました。昇格戦線の第一勢力は首位のサンガから4位琉球までだとすると、長崎は今第二勢力の中にいます。挽回を目指す長崎の勢いを止め、釘を刺す意味でもここでの勝利が重要なのは言うまでもありません。

そして本日は第21節です。J2は第42節まであるので、今日が文字通り前半戦のラストという事になりますね。今日でシーズンは折り返し地点。もし今日勝利して、前半戦を首位で折り返す事が出来れば……実に2005年以来、15年ぶりの首位での折り返しとなります。

両チームスタメンです。

 

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サンガも長崎もスタメンは11人全員同じメンバーを起用してきました。長崎は前節で連勝が止まった訳ですけれども、相手も磐田でしたし変えなければならない理由が生じたわけではない…という松田監督の判断でしょう。サンガに関しても、今季はここまで一貫して同じシステムを採用し、基本的なスタメンは21試合を通じてあまり変えずにやってきた印象です。

 

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本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアム by Kyoceraです。

最近では京都府の大規模ワクチン接種会場としても使用されているスタジアムですが、関東地方の主な競技場が東京オリンピックの準備で使えない事もあり、7月の日本代表戦は主に関西での開催が予定されています。U-24日本代表がヨドコウ桜スタジアムとノエビアスタジアム神戸で、そしてなでしこジャパン東京五輪前最後の試合となるオーストラリア戦をサンガスタジアムで戦う事になりました。

……そういえば、U-24日本代表は東京五輪の初戦で南アフリカと戦う事になっているんですけど、実は当初、サンガスタジアムでの最初の国際試合は昨年3月の南アフリカ戦が予定されていたんですよね。何の因果か……(ちなみに私チケット持ってた)

 

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前半からサンガはいつものパターンである高い位置でのボール奪取もハマり、やや構え気味にプレーする長崎に対して立て続けに好機を作って行きました。4分の松田天馬のミドルに始まり、16分には宮吉拓実もシュートを放つなど立て続けに惜しいシーンを迎えますが、GK富澤雅也の好セーブもあって決められそうで決められない嫌〜な展開。

 

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すると嫌な予感とは当たるものなのか22分でした。長崎の右サイドからの攻撃は一度は凌いだものの、その後の対応が中途半端になってしまい都倉賢にボールを回収されると、都倉からエジガル・ジュニオ、毎熊晟矢と繋いで最後はカイオ・セザール。長崎に今日初めてといえる決定機を確実にモノにされ、サンガはビハインドを背負う事に。

 

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先制されてもサンガは上手く主導権を握っていて、ショートカウンター気味の攻撃を何度も繰り返してはいました。確かに試合としては優勢ではあったものの、長崎のプラン通りと思わしきゲームコントロールにも苦しめられる形で同点弾は奪えず。前半はサンガの1点ビハインドで終えます。

 

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後半、早いうちに同点に追いつきたかったサンガでしたが苦しい展開を強いられます。56分、ゴールキックでパスを受けた飯田貴敬のところに長崎の選手が2人一気にプレスに来たことで飯田が追い込まれる形になってしまい、たまらずGK若原智哉にバックパス。しかし若原のクリアも中途半端になってしまい、最後はエジガルに冷静に流し込まれて手痛い追加点……。

 

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61分、サンガは曽根田穣、中川寛斗、白井康介の3人を同時投入。しかし1点ビハインドまではサンガもいつもの攻撃を繰り出せてはいたものの、15戦無敗という背景もあるのか……焦りの方が強くなり始めて行きました。67分には自陣からカウンター気味に攻め込み、松田の粘りのポストプレーからオーバーラップしてきたヨルディ・バイスが強烈なシュートを放ちますが…これも長崎守備陣にブロックされます。

 

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76分になるとサンガは森脇良太李忠成を更に投入し、森脇と川崎颯太をダブルボランチのような形の4-2-3-1に近い布陣で反撃に出ます。ベテラン2人の投入で焦りで空回りする展開こそ少し解消されたものの、元々守備の堅さには定評のある長崎のブロックを崩してシュートを打つ事はなかなか叶わず。結局0-2で敗れたサンガ。連続無敗記録は15でストップしてしまいました。

 

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見方としては2つあると思います。まず15戦無敗が途切れた事については特に気にする必要は無いです。さすがに第42節まで負けずにいられるなんて川崎でもない限りほぼ無理でしょうから、対戦相手が長崎という実力あるチームだった事を踏まえても、特に気に病むようなものではないのは確かです。むしろこういう長い記録が途絶えた時に大事なのは次の試合をどう終えるかですからね。

ただ、記録的な意味で今日は負けたのはそこまで気にしなくてもいいのはそうですけど、試合を単体で見ればかなり勿体ない試合ではありました。失点は2点とも守備時の中途半端な対応がきっかけでしたし、攻撃陣も前半はあれだけ得点機があった訳で、先制するチャンスも追いつくチャンスもいっぱいあった。攻守それぞれの面に於いて詰めきれない試合ではあったと思います。結局、それが積み重なって長崎の得意なパターンに持っていかれてしまった事で終盤はシュートにもなかなか行けなかった訳で……記録とは別のところで悔やまれる試合だったとは思います。形は出来ているだけにね…。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J2リーグ第21節

水戸ホーリーホック0-0レノファ山口FC

栃木SC1-1FC町田ゼルビア

ジェフユナイテッド千葉2-0ザスパクサツ群馬

SC相模原0-0ギラヴァンツ北九州

松本山雅FC2-1東京ヴェルディ

京都サンガFC0-2V・ファーレン長崎

大宮アルディージャ1-3モンテディオ山形

ツエーゲン金沢1-2FC琉球

ジュビロ磐田3-2アルビレックス新潟

ファジアーノ岡山1-3ヴァンフォーレ甲府

愛媛FC(7月4日19:00)ブラウブリッツ秋田

 

1位 ジュビロ磐田(47)

2位 京都サンガFC(44)

3位 FC琉球(43)

4位 アルビレックス新潟(41)

5位 ヴァンフォーレ甲府(37)

6位 モンテディオ山形(36)

7位 V・ファーレン長崎(36)

8位 FC町田ゼルビア(35)

9位 京ヴェルディ(33)

10位 ジェフユナイテッド千葉(28)

11位 水戸ホーリーホック(27)

12位 ファジアーノ岡山(25)

13位 ブラウブリッツ秋田(25)※1

14位 ツエーゲン金沢(25)

15位 レノファ山口FC(22)

16位 松本山雅FC(22)

17位 栃木SC(21)

18位 ギラヴァンツ北九州(19)

19位 愛媛FC(18)※1

20位 ザスパクサツ群馬(17)

21位 大宮アルディージャ(16)

22位 SC相模原(13)

 

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J2は明日行われる愛媛vs秋田の試合で前半戦が終了します。

首位の京都が長崎に敗れたのに対し、3位新潟との直接対決に挑んだ2位磐田は終盤に猛反撃を喰らいながらも逃げ切って3-2で勝利。京都の無敗記録が15で止まった一方で11戦無敗と8連勝を達成した磐田が前半戦を首位で終える事になりました。昇格争いの構図としては磐田、京都、琉球、新潟の第一勢力を甲府、山形、長崎、町田の第二勢力が追う形になっています。

下位争いでは、名波浩監督のホームでの初指揮となった松本が東京Vを2-1で下して名波体制初勝利を挙げています。一方、昨年大躍進を果たした北九州、昇格候補にも挙げられていた大宮は不振から抜け出せていません。

 

 

さ、仮眠仮眠…。

ではでは(´∀`)