行く予定だったんだよな…今日…
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは東京オリンピック男子サッカーグループA第2戦、U-24日本代表vsU-24メキシコ代表の一戦です!
さぁ、日本にとっての大一番です!
初戦の南アフリカ戦…苦しみに苦しみながらも、なんとか日本は勝点3を手にする事が出来ました。しかしこのグループA最大の敵は今日対戦するメキシコです。2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得するなど、これまでも五輪世代のメキシコは超有力チームの一つとして君臨してきましたが、今大会でも初戦からフランスを4-1で撃破。今大会の優勝候補と言っても過言ではなく、日本が厳しいグループに入れられたと言われる要因がこのメキシコなのです。
日本は同じく勝点3のメキシコに勝てば決勝トーナメント進出が濃厚になる一方、勝てなければ最終節はフランスとの文字通りの直接対決を迎える事となります。1968年メキシコシティー五輪、日本は他でも無いメキシコに3位決定戦で勝利してサッカーで史上初の銅メダルを獲得しました。一方で2012年ロンドン五輪、準決勝…ウェンブリー・スタジアムで激突し、日本は逆転負けを喫してメダルを逃しました。五輪サッカーの日本代表を語るには欠かせない相手との、多くのドラマを持つこのカードの新たな歴史がまた、この日本の地で刻まれます。
両チームスタメンです。
日本はスタメンの変更は一人。左サイドハーフだけ三好康児から相馬勇紀に変更し、あとの10人は南アフリカ戦と同じメンバーを起用。南アフリカ戦を欠場した冨安健洋は今日もベンチから外れてましたが、同じく南アフリカ戦を欠場した三笘薫が今日はメンバー入りを果たし、代わりに町田浩樹がベンチから外れています。浦和への移籍が確定した酒井宏樹はJリーグ復帰に先駆けての埼スタでの試合ですね。
メキシコはクラブ・アメリカ所属選手を中心としたメンバー構成。特にオーバーエイジで入ったGKギジェルモ・オチョアは過去のW杯で度々強烈なインパクトを与えてきた名物GKです。また、メキシコのスタッフとして日本人の西村亮太コーチが参加しています。彼もまた、日本戦にかける想いは強い事でしょう。
本日の会場は埼玉県さいたま市、埼玉スタジアム2002です。
浦和レッズのホームスタジアムであり、そして今ではサッカー日本代表のホームスタジアムとして定着した日本最大のサッカースタジアムも今回のオリンピックを彩る舞台の一つとなります。それだけに無観客がいっそう残念ですが……20年前に完成した埼玉スタジアムにとって国際大会の試合会場となるのは2002年日韓W杯以来で、今大会では3位決定戦などメダルの懸かったゲームも開催されます。
このスタジアムを中心とした一帯の施設は「埼玉スタジアム2002公園」と呼ばれており、メインスタジアムの他に天然芝と人工芝のサブグラウンドを一面ずつ、更にフットサルコートも一つ備えています。ちなみに、日本での表記は「埼玉スタジアム2002」として扱われますが、海外向けの表記としては「2002」を取っ払った「Saitama Stadium」になるとの事。
立ち上がりからメキシコペースの時間が続き、日本はメキシコのサイドと中を使い分ける攻撃で度々日本にとって難しい場面を作っていきます。メキシコのパスワークに翻弄されていった日本は苦しい展開も予想されたものの6分でした。右サイドでボールを受けた酒井宏樹が縦パスを一本通すと抜け出した堂安律がマイナスに折り返せば、ここに走り込んだ久保建英が冷静に叩き込む2試合連続ゴールで先制!!
更に日本は再びチャンスを作ります。11分でした。今度は左サイドからスタメンに抜擢された相馬がドリブル突破から折り返すと、林大地が潰れて逆サイドの堂安…といきたいところでしたが、堂安はDFのチェックに遭ってシュートまでは打てず。…しかし、VARチェックが入ると相馬のところでPK判定が下され、これを堂安が名手、ギジェルモ・オチョア相手にど真ん中に蹴り込んで追加点!!
立ち上がりこそメキシコのパスワークに翻弄される時間もあった日本でしたが、リードも奪えた事で落ち着いて対処できる精神的余裕も生まれて、その間にメキシコのリズムに徐々に慣れていきました。すると遠藤航を中心にボールをハーフェーライン付近で刈り取れるようになり、かつそこから2列目+FWの4人での攻撃にもスムーズに繋げていきます。
ボールポゼッション自体はメキシコの方が高かったものの、日本にとっては実に効率的かつ安定した、見事な前半を2点リードで終えます。
後半はほぼ一方的に日本がボールを持たれる、メキシコがボールを保持する時間が続いていました。しかし全員日本代表経験を持つ4バックが高い集中力を保ち、かつ吉田麻也を中心にラインも下げすぎずに一定の高さをキープする事で、メキシコに押し込まれながらも決定的なチャンスはほとんど許しませんでした。
その上で日本も機を見て堂安や久保が積極的にカウンターアタックを敢行。特に前線で林が粘りに粘りまくる事で、実に日本の効率性はメキシコに対しても際立つ試合展開に。68分には裏に抜け出した堂安の突破をファウルで止めたホアキン・バスケスが決定機阻止で一発レッド。日本は数的優位というアドバンテージも手にします。
85分に右サイドからのFKをロベルト・アルバラドに直接決められてからはメキシコの猛攻を喰らいます。メキシコはこのゴールから一気にギアを入れたように、一人少ないとは思えないような猛攻を受ける形になってしまいます。それでもアディショナルタイムにはGK谷晃生のスーパーセーブも炸裂!終盤は薄氷を履む様な感じではあったものの、それでもなんとか耐えて試合終了。グループ最強の相手に見事勝利を飾りました!!!!
いやー……よかった。早い段階で2点を取れたことは展開として楽になったと同時に、ある意味ではそれゆえに受ける時間が長くなってしまった側面もありますが、猛攻を喰らったラスト10分を除けばチームとしても非常にオーガナイズされていて、プレスの嵌め方であったりボールを取ったあとの進め方であったり……全てが効いていたと思います。特にこのサッカーをする上で、林を最前線の軸として据えられるようになったのは大きかったですね。
最後はヒヤヒヤしたとは言っても、なんやかんやで決定的なピンチはセットプレーくらいだったと思います。そう考えるとやっぱり日本サッカーも一つずつ進歩しているのかなと。そう感じた試合でした。最終戦はフランス。勝点や得失点差を見ると、まだアトランタ五輪の時のような結果になってしまう可能性は残っているので油断はならない一戦ですが、王手をかけた事に間違いはなく、メキシコを倒したことは十二分に評価に値することです。お疲れ様でした!
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
グループA
フランス4-3南アフリカ
日本2-1メキシコ
1位 日本(6)+2
2位 メキシコ(3)+2
3位 フランス(3)-2
4位 南アフリカ(0)-2
グループB
ルーマニア0-4韓国
1位 韓国(3)+3
2位 ホンジュラス(3)±0
3位 ニュージーランド(3)±0
4位 ルーマニア(3)-3
グループC
エジプト0-1アルゼンチン
オーストラリア0-1スペイン
1位 スペイン(4)+1
2位 オーストラリア(3)+1
3位 アルゼンチン(3)-1
4位 エジプト(1)-1
グループD
ブラジル0-0コートジボワール
サウジアラビア2-3ドイツ
1位 ブラジル(4)+2
2位 コートジボワール(4)+1
3位 ドイツ(3)-1
4位 サウジアラビア(0)-2
第2戦は全体的に激しい試合が多くなった印象です。フランスは南アフリカに3度リードされながらも、最後は終了間際のゴールで4-3と逆転勝利。ニュージーランドvsホンジュラス、サウジアラビアvsドイツも激しい打ち合いとなる中で、第1戦では不覚を取った韓国、アルゼンチン、スペイン、ドイツなどが初勝利を飾っています。また、第2戦ではレッドカードも非常に多く、メキシコ、ルーマニア、ドイツが退場者を出し、ブラジルvsコートジボワールに至っては両チームに退場者が出る展開となりました。
順位表で言うと、現時点で決勝トーナメント進出が決まったチームはいません。それは唯一の2連勝となった日本も同様で、逆に南アフリカとサウジアラビアは敗退が決まっています。特にグループBは全チームが勝点3で並ぶ大混戦です。
行きたかったナー…
ではでは(´∀`)