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ガンバ大阪2021補強プラン移籍優先度…夏。

ブログ用にガンバJr2012のメンツ見直したら震えたわ

 

どーもこんばんは

 

さてさて、ACLを終えて帰国したガンバに待ち受けるのは15連戦という鬼の日程です。いいですか?もう一度言いますよ?15連戦です。

 

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そして重要なのは、ただの15連戦ではなくこれがスランプの中で迎える15連戦という事です。その為に重要なのが……補強です。

もちろん、今のご時世での外国人獲得ハードルはかなり高いですし、日本人選手を獲得しても今のガンバは連戦連戦連戦の中にいるわけですから、常に中2〜3日の中でチームに組み込まなければならない…という難しい状況がチーム・個人共に発生します。そもそも補強というものは選手と該当クラブの三者の利害関係が一致して初めて成立するものですから、プラン通りに物事が進む確率は決して高くないので、プランが全て空振りする事も別に不思議な話ではありません。

あくまでそれを前提にして、今回は夏のガンバにどういう補強が必要なのか…といった辺りを、ポジション別に分けて考えていきたいと思います。

 

 

 

①GK

補強優先度★☆☆☆☆

(現有戦力:東口順昭、一森純、林瑞輝、石川慧、加藤大智)

 

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GKに関しては特に補強の必要性がないのは皆様の見解も一致するところでしょう。東口は言わずもがなとして、そもそも3月の時点で一森と林の長期離脱を受けて加藤を補強しており、石川もACLでじわじわと出場経験を積みました。一森も合流したみたいですしね。補強の有無とは別に、一向に情報のない林がどうしているのかは凄く気がかりですが……。

 

 

センターバック

補強優先度★☆☆☆☆

(現有戦力:昌子源三浦弦太菅沼駿哉、佐藤瑶大、キム・ヨングォン)

 

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3バックの場合はここに髙尾瑠も加わる形になりますね。

ここも誰かが長期離脱をした…みたいな事態が発生しない限りは、質も量も揃えているとは思うので特に補強の必要は無いでしょう。髙尾を右WBに出した上で3バックにするなら頭数の少なさは少し気になるものの、だとしても優先度は低いです。

 

 

サイドバック

補強優先度★★★★★

(現有戦力:藤春廣輝三浦弦太小野瀬康介、福田湧矢、佐藤瑶大、奥野耕平、黒川圭介、髙尾瑠、シン・ウォノ)

 

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言うまでもなく補強最優先ポジションであり、かつ今夏に何としても誰かを迎え入れてほしいポジションです。特に右。結局のところ、今季の出遅れはコロナ禍は勿論としても「本職右SBが髙尾しかいない」という状況が招いたのはかなり大きく、今季の右SBは小野瀬に始まり、佐藤、奥野、三浦と本職でない選手の起用が続いていました。まずここを解決する事は最重要課題です。

左に関しても誰か欲しいところです。今季は黒川が台頭した事で右サイドほどの事態には陥っていませんが、長期離脱していた藤春と福田は復帰した瞬間に再び負傷……これを書いている時点で起用できる、計算出来る本職SBは黒川だけという危機的状況となっています。さすがに今、どこかのレギュラークラスを引き抜くのはハードルの高い作業ですので、例えば実力がありながらも出番が少ない選手をレンタルでもいいから獲ってくるのはマストでしょう。

これは昨季にオ・ジェソクが退団して似たような状況になった際にもブログで言ったのですが、もし誰もSBを補強しないスタンスなのならば、松波監督には「俺はもう3-4-2-1固定でいくんや」「絶対最後まで3バックでやったるんや」くらいの覚悟を示して欲しいかな…と。頭の中に4バックをまだ残しているのなら、誰か一人は確実に補強すべきです。福田が復帰したとしても、いくら万能型だからって福田をあまりグルグルたらい回しにするのも良い事では無いですし…。というか3バックにしても、現状は小野瀬と黒川の酷使状態ですしね…。

 

…とまぁ、ここより上の部分は実は7月25日より前に書いたもので。その7月25日、水戸ホーリーホックに所属する柳澤亘の加入が決定しました!彼は急務だった右サイドバックを本職とするだけでなく左もこなせる選手なので、実現すれば大きな助けにはなるかと。欲を言えば二人くらい欲しいですが、まずは一人は来てくれてありがとう…!

 

 

 

ボランチ

補強優先度★★★☆☆

(現有戦略:チュ・セジョン、倉田秋井手口陽介、奥野耕平、矢島慎也、山本悠樹)

 

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ある意味一番判断に困るのはボランチかもしれません。代表クラスである井手口がいるところに昨季は山本が台頭。そこに韓国代表のチュ・セジョンを補強し、矢島も含めた4人のローテーションで上手く回せる…と思われていました。しかし蓋を開けると井手口はスランプで、山本も昨季ほどの動きを見せられていない現状に、チュ・セジョンもデビュー当初のこそ圧巻のパフォーマンスでしたが徐々に低下傾向。矢島は今季ポジティブな印象を与えている数少ない選手の一人ですが、最近はボランチよりは2列目がメインです。となると、ボランチで期待以上の働きを見せていると言えるのが奥野くらいになってきて、松波体制では倉田のボランチ起用も目立ちますが、これが最適解なのかどうかははっきりしていません。

ただ、第22節神戸戦のようにWボランチ総替えみたいな事が出来るくらいには頭数は揃っている事、現存の選手も実力に疑いの余地はないので、起用法の整理や何らかのきっかけを与えればリズムを取り戻せるのは可能ではあるでしょうし、よっぽどの即戦力を取れるチャンスがある…とかで無い限りは優先度は低い気はします。

 

 

⑤2列目

補強優先度★★★☆☆

(現有戦力:小野瀬康介倉田秋小野裕二、福田湧矢、矢島慎也ウェリントン・シウバ、塚元大、チアゴ・アウベス、白井陽斗、川﨑修平、宇佐美貴史)

 

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4-4-2で考えるか3-4-2-1で考えるかによって捉え方は変わりますが、一応頭数で言えば十分に揃っています。ただ問題は8割近くが怪我かスランプというところで……。5月から合流したシウバが存在感を示している一方でチアゴは沈黙気味。宇佐美にしても小野瀬にしても去年まであったものが無くなってしまっている印象で、上記のメンバーで一定のクオリティをキープしながら常時プレー可能な状態なのは矢島とシウバくらいでしょうか。塚元と川﨑も随所に存在感は見せていますが、結局松波監督が彼らの立ち位置をどう捉えているのか読めない部分がありますし。

唯一の光明としては、最近の試合では宇佐美、矢島、倉田辺りが狭い区域に入った時の細かいパス交換のテンポは少し戻りつつあるのが第22節神戸戦で見られましたが、それも次の鹿島戦ではまた消えかかっているような感じで……何か一つ、打開策が欲しい…最終的に浦和を選びましたが、江坂任の獲得にガンバも動いていたのはそこの部分もあるのでしょう。現実味はともかく、江坂クラスを獲る事が宇佐美や小野瀬を甦らせるきっかけになるのでは…みたいな感じにフロントが考えているような気はします。

 

 

フォワード

補強優先度★★★★☆

(現有戦力:レアンドロペレイラ、パトリック、一美和成、塚元大、宇佐美貴史)

 

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パトリック自体のパフォーマンスには何も不満はありません。が、パトリック頼みがここまで来れば当然パトリックだって無力化してくる訳で。ここから12月の最終戦まで、少なくとも今の攻撃パターンを継続するだけでは守れても状況は変わらない事は自覚するべきです。例えば典型的なのがペレイラで、ペレイラは現時点で金額に見合う活躍とは程遠く、期待外れと言われるのは仕方ない事ではあります。一方、ペレイラだけの問題というよりは、ペレイラと他の選手の相性やプレースタイルが全くあっていないというか、むしろペレイラのタイプを度外視してガンバ側がペレイラに余りにもパトリックと同じ働きを求めてしまっている感はあるんですよね。ペレイラに合ったサッカーをすべきかどうかはともかく、まずペレイラにパトリックの役割を求めるのは不可能という事を理解すべきで、それは一美にも同じ事が言えます。

あんまりこれを言いたくはなかったのですが、今になって痛感するのはやっぱりアデミウソンの穴でした。ドリブルである程度のところまで一人で運ぶ事が出来る彼の存在があるからこそ、昨季の「ツネ様スペシャル」の2トップ総替え采配では宇佐美もパトリックも渡邉千真もそれぞれのタスクをこなすだけである程度機能したと。本来その役割は宇佐美が担うべきなのでしょうけど、今の宇佐美は完全に2列目の選手になっていますし、一列目タイプはパトリック、ペレイラ、一美がいて、飽和状態になるのも良くはないので、1.5列目タイプのFWはもう一枚欲しいかも…。

別にアデミウソンクラスを連れて来いとは思いませんし、そんなハードルの低い話だとも思っていません。勿論それが出来ればベストですがね。ただ、タイプとしてアデミウソンに近いタイプの選手を配置するのは必要かと。アデミウソンに近いっていうよりは…「パトリックの近くでプレー出来て、ペレイラの遠くでプレー出来る選手」…でしょうか。

 

 

 

⑦おまけ

 

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現時点で、私の松波監督に対する考え方?というかスタンスは「応援はするけど支持はできない」「非難はしたくないけど擁護はできない」みたいな感じです。というか松波さんも相当難しい立場に置かれたというか…そもそも松波さんにしても、宮本恒靖監督が解任された時点で本人は「暫定監督」のつもりでその座についたわけであり、松波監督の元の立場、ガンバとの関係を踏まえれば、正式就任を依頼されれば松波監督は「話が違う」と思ったとしても断れるような立場ではありませんでした。2012年、或いは宮本監督が就任した2018年とやってる事は全く同じなんですよね。こういう過程を経てこういう結果になったときに「クラブのことを考えているなら断れ」という人もいますが、むしろこれに関してはそこへの考えであったり、或いは責任感があるがゆえに断れない…という事情もあります。だから支持や擁護もしたく無いけど、同時にあんまり無碍に松波監督を批判もしたくないというか、出来ないのが一応私の本音なんですよね…。

だからちょっと怒ってるのはフロントに対してなんですよ。「宮本監督を解任すべきか否か」が騒がれていた時に私もブログYouTubeを更新しましたが、宮本監督は少なくとも「愚将」と呼ぶべき監督ではありません。なので解任するのであれば、後任監督にある程度の目星をつけてから解任してくれ、と。近年は西野朗監督、長谷川健太監督と長期体制を実現できた期間が長かった弊害もあって監督招聘プロセスのノウハウが著しく欠如しています。結果西野さんの後も健太さんの後も盛大に失敗してしまった訳ですし。だから何の目星もなく解任するくらいなら宮本監督でやってくれ…とは当時から思っていました(下記ブログ&YouTube参照)。

 

 

宮本監督を解任した時、何かしらの目星を付けての解任である事はもはや祈りに近い気持ちでした。しかし実際は「候補」すら決まっていなかったと。結局、大岩剛監督との交渉に失敗したタイミングで松波監督の正式続投が決まった訳ですけど、なぜ「浦和とFC東京に完敗して徳島と横浜FCに辛勝した事>2人目の監督交渉」という方程式にしてしまったのかがわからないですし、前述の理由から「松波なら断らない」という闇の自信もあったのでしょう。最終的にそれを判断したのが社長なのか、松波さんのいない強化部なのかはわかりませんが(どちらにしても社長は自分が決めたって言わなきゃなんないだろうし)、ちょっと最近のガンバは行き当たりばったりになってきたな…と。育成部が長期的な視野で物事を見れているのとは対照的に、このままでは今後、せっかくユースで育った才能も使い潰すか、或いは普通に出ていかれるかの二択になってしまうのではないか…と。

選手補強はもちろん大事ですが、その辺の事はもう少し考えて欲しいな…と。なんなら個人的に強化部長としての松波さんはなかなか良かった、悪くなかったと思っているので、それゆえに余計に…。

 

 

 

ともかく、夏の補強期間は大事です。

もちろん移籍は両者クラブと選手の三者の合意があって初めて成り立つものですので、交渉失敗を責めようとはあまり思いませんし、獲得失敗を嘆く前にまずはそこを理解する必要はあると思っています。しかし一方で、少なくともアクションは示して欲しい、むしろ何かしらの動きは見せて欲しい……選手サイドからしてもフィットするのは大変な状況が揃っていますが、何卒、何卒……。

 

 

マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ

ではでは(´∀`)