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世紀末よ過ぎてくれ〜明治安田生命J1リーグ第22節 ガンバ大阪vsヴィッセル神戸 マッチレビュー〜

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五輪始まったね!!

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第22節、ガンバ大阪vsヴィッセル神戸の一戦です!

 

 

 

東京オリンピックも遂に今日から始まり、Jリーグは基本的に中断期間に入っています……が、1チームだけ中断期間なんて関係のないチーム…それがガンバ大阪です。今日に関してはセレッソ大阪vsFC東京の試合も行われますが、各チームが中断期間に入る中でガンバだけは3月に延期になった試合が組み込まれる為、ここからは怒涛の15連戦に突っ込んでいく事になります。一つの勝利が、一つの敗北がその後の流れに大きく作用する連戦の中で、ガンバはその初戦となるアビスパ福岡戦は非常に苦しい展開ながら終了間際のパトリックのゴールで何とか白星をモノにしました。チームとしてのパフォーマンスを公式戦を戦いながら高めていかないといけない厳しい状況はまだまだ続きますが、いくら連戦として一つずつの勝利を積み重ねていかないと何も始まりません。

一方の神戸も今季はここまで3位と好調ではありますが、前節C大阪戦を最後にエースの古橋亨梧が海外移籍。この試合がターニングポイントになり得るのはガンバだけでなく神戸も同じです。福岡戦の勝利を無駄にしない為にも久々のホームゲームで何としても勝点3を手にしたいところ。

両チームスタメンです。

 

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ガンバは15連戦という背景もあって福岡戦からメンバーを6人変更。システムは松波体制で定着しつつある3-4-2-1を維持していますが、センターラインはほぼほぼごっそり入れ替えた事になります。今日は昌子源をベンチスタートとしつつキム・ヨングォンを3バックの中央に配置。2シャドーにはウェリントン・シウバと一美和成と入るなど、これまでとは少し選手の配置を入れ替える形になりました。また、ACLでは登録外となっていたチュ・セジョンは第17節横浜FC戦以来の出場です。

神戸はアンドレス・イニエスタが負傷中のところに加えて古橋の退団、更にGK前川黛也が怪我していたところに飯倉大樹まで前節で負傷してしまう非常事態。今日は先発から第3GKの廣永遼太郎が入りました。古橋のポジションには田中順也が入ります。また、UEFA EURO 2020にベルギー代表として出場する為に離脱が続いていたトーマス・フェルマーレンがベンチに戻ってきています。

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

ACLウズベキスタン遠征を挟んだので久々の、6月の天皇杯以来のパナスタ…どころか、J1リーグ戦で有観客で試合を行うのがなんと4月18日の清水戦以来というガンバ。3月はガンバが活動停止を余儀なくされ、5月は大阪府に発令された緊急事態宣言の影響で、しかもその期間にホームゲームが固まっていたガンバは、これでJ1の試合で有観客ホームゲームを行うのは3試合目という異常自体……松波正信監督にとっては就任以来、初めて有観客のパナスタでリーグ戦を戦います(6月の天皇杯は一応有観客開催)ファン・サポーターにとっては待ちに待った待望の1日。久々に仙石MCの叫びが聞けるぞ!!

ガンバは今年でクラブ創立30周年ということで、その30周年記念企画の一環として「パナスタガンバ化プロジェクト」を行っています。壁がガンバの現役選手や歴代レジェンド、或いは過去に獲得したタイトルの軌跡が装飾され、これまでにも増してガンバ大阪の本拠地」感を醸し出します。

ちなみに、今日対戦する神戸はこれまでJ1リーグ戦でのパナスタ4戦4勝という記録を持っていましたが、神戸のパナスタ全勝記録は昨年11月の対戦で打破。ここから神戸にとっての鬼門になっていって欲しいものです。

 

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今日のガンバは前線から良い動きを見せました。神戸がパスを繋いでくるチームという事は分かりきっている為、中盤の陣形をコンパクトに保ちつつ、ボランチか2シャドーと小野瀬康介か黒川圭介のWBで2人でボールを取りにいく形を徹底。更にそこからパトリックやシウバがファストアタックに繋げていくと、19分には左サイドでボールを持ったシウバのクロスを一美がフリックして最後はパトリック!やっぱりパトリック!!

 

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しかし先制までは抜群のリズムで試合を運べていたガンバも、1点をリードしてからは受け身に回る時間が多くなっていって神戸にセットプレーを与える回数が増えていきました。23分の郷家友太のクロスに合わせたドウグラスのヘッドはGK東口順昭のファインセーブで凌いだものの、飲水タイムを挟んだ27分には元ガンバの初瀬亮のマイナス気味のCKをドウグラスに今度は決められてしまって同点……。

 

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ガンバは30分にペナルティエリアの中でボールを持ったシウバが右に展開。ここに走り込んだチュ・セジョンがグラウンダー気味の鋭いシュートを放ちましたがこれはGK廣永のファインセーブ。すると直後の32分でした。右サイドでボールを持った酒井高徳が黒川とマッチアップする形になると、酒井は黒川を巧みなキープ力で翻弄して最後は振り切って抉ってクロス。そこにガンバキラー感の出つつある田中に頭で合わせられて一気に逆転を許す事態に……。

前半を全体的に見ればシウバを中心としたガンバの方が狙い通りに進めている感はあったものの、結局神戸が神戸の良い時間帯に確実に2点取ってしまったというガンバからすれば悔やまられる前半に。

 

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後半は多くの時間でガンバがボールを持つ時間が続きました。59分に一美を下げて宇佐美貴史を投入したガンバは両サイドを広く使いながら、時には三浦弦太までもが前線に顔を出す形を作ってほぼほぼ神戸陣内でゲームを作っていきます。しかしパトリックには菊池流帆がほぼマンツーマン気味に付き、ガンバとしては局面を打開する…という場面にまでは持っていけません。

 

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74分には倉田秋と山本悠樹の投入でボランチ2枚替えを敢行。5分後にはシウバを下げてレアンドロペレイラ更に三浦を下げて矢島慎也を投入してシステムを4-4-2に変更します。一方の神戸はドウグラスを下げてフェルマーレンを投入して更に中央をガチガチに固めてきました。完全に構えてきた神戸はガンバのパス回しに対して焦れる事なくブロックを乱さずに迎え打ってきます。

 

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それでも終了間際になるとガンバも可能性のある崩しは見せるようになりました。しかし矢島のループパスに完璧なタイミングで抜け出したパトリックのシュートはポストに直撃し、直後に宇佐美が倉田とのワンツーで左の黒川にパスを通して黒川のクロスに繋げますがパトリックのヘッドは威力を持たず。アディショナルタイム、ラストワンプレーの宇佐美のシュートも僅かに枠を逸れ………久々の有観客ホーム、非常に悔やまれる逆転負けとなってしまいました。

 

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試合を通じてはガンバペースでは一応あったとは思うんですよ。パトリックが先制点を奪うまでのプレッシング攻勢は「お?今日行けるんじゃね?」って少し思いましたし、神戸が専守防衛に入ったとは言っても宇佐美と倉田のワンツーから黒川に繋いだような崩しは今季なかなか見られなかった形でしたし。

ただ、その中で唯一明確に神戸ペースだった10分間でものの見事に2点を取られたというのは……それもフワッとした形で。初瀬のボールが良かったとか、酒井の個人として能力が高過ぎたとかそういうところはあったとしても、あそこで「え?入ったの?」みたいなやられ方を2回もしたところに状態の悪さはやっぱり見え隠れしていたように感じてしまいました。例えば今日の試合が開幕から1〜5試合目くらいとか、あるいは勝点に余裕のある時であればポジティブな感情を持てたのかもしれないですけど……んー……とにかく15連戦は待ってくれないし、また土曜日には鹿島をホームに迎えるわけで、とにかく引きずらない、引きずらないで……。

 

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なでしこ初戦ドローは大きい!

ではでは(´∀`)