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BECOME A LEGEND〜東京オリンピック グループA第3戦 U-24フランス代表vsU-24日本代表 マッチレビュー〜

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リプレーしくじった時点で野球絶対負けたと思った…

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー東京オリンピック男子サッカーグループA第3戦、U-24フランス代表vsU-24日本代表の一戦です!

 

 

 

激闘続く東京五輪サッカー。今日がいよいよグループ最終戦です。本日の結果をもって、決勝トーナメントに駒を進めるチームが決まります。

 

 

日本は第1戦で南アフリカ第2戦でメキシコ…いずれも接戦をモノにして決勝トーナメント進出に王手をかけました。そして最終戦で待ち受ける相手は現世界王者のフランス……もちろん、この世代の旗頭であるキリアン・ムバッペを筆頭に東京五輪世代のベストメンバーを揃えたチームではありませんが、それでも彼らは豊富なタレント層は世界屈指なわけで、やはり掘れど掘れど優秀なタレントは次々と出てくる訳です。追い込まれた立場のフランスはやはり日本にとって強大な敵となるでしょう。

一般的に今回のようなフォーマットでは勝点6を取れば決勝トーナメントに進めるとされています。しかし日本がアトランタ五輪でそれに泣いたように、今日フランスに2点差以上で敗れると、日本は勝点6を取りながらも敗退する可能性が出てくるのです。それを避ける為に日本が求められていることはただ一つ。勝点を取り、文句なしの突破を果たすこと……勝負強さというか、日本のベースがどこまで上がったかが問われる試合となります。

両チームスタメンです。

 

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日本はメキシコ戦からはメンバーを3人変更してきました。左サイドハーフに入った旗手怜央とワントップに入った上田綺世は今大会初先発。2試合続けて先発だった林大地はベンチからも外れています。そしてここまでの試合で欠場していた冨安健洋が遂に帰ってきました!

一方のフランスは今日は南アフリカ戦からメンバーを2人変更。オーバーエイジとして招集された選手も3人ともスタメンです。トップ下に入ったフロリアン・トヴァンはロシアW杯優勝時のメンバーの一人で、昨季まではオリンピック・マルセイユでエース的な存在であると主に酒井宏樹と右サイドで抜群の連携を見せていました。

 

 

本日の会場は神奈川県横浜市横浜国際総合競技場です。

普段は横浜F・マリノスが本拠地としている当会場は国立競技場開場後も陸上競技場としては日本一の収容人数を誇るスタジアムで、これまでに2002年日韓W杯や2019年ラグビーW杯の決勝戦の会場にもなっており、その両大会では日本代表戦の会場になっています。そしてそれは今回も同じで、今日の日本戦を開催した上で8月7日…男子サッカーの決勝戦会場となる事が予定されています。日韓W杯の決勝はブラジルvsドイツというカードでしたが、7月22日の試合で両者が再び横浜で激突したのは一つのトピックにもなりましたね。

宮城・静岡会場以外は無観客となった今回の五輪も関係者がスタンドで盛り上げるなどして、テレビで見る分には無観客感を感じないこともある今大会ですが…横浜国際ほどのキャパになるとさすがに広く感じる……。

 

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試合前に取材等で語られていたらしい「フランスは前がかりになって攻めてくるからこそ、ポゼッション権は自分達で持ちたい」との言葉通り、日本はしっかりとビルドアップをしながら攻撃を組み立てていきます。これまでの試合と違ったのはワントップを林から上田に代えたことで、林に当てて2列目を…というよりは、比較的ストレートに裏抜けを図る形が多く見られました。

 

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すると27分でした。田中碧の縦パスは久保を経由して上田へ。ペナルティエリアの右でボールを持った上田の強烈なシュートを放ちます。これはGKに阻まれたものの、旗手が詰めてDFのクリアを阻止した事で時間を作り、こぼれ球に久保!!久保の3試合連続ゴールで日本先制!!

 

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フランスもやはり突破の為には最低でも2点差での勝利が必要ともあって前がかりになってきました。それでも日本は早め早めのチェックでアタッキングサードにフランスの選手を入れさせずに高い位置でのボール奪取を確立させていきます。

そして34分、久保と旗手のパス交換から最後は久保がスルーパスを送ると、抜け出した上田のシュートが再びGKに阻まれたところに詰めていたのはまさかの酒井宏樹!!フランスで活躍し続けたサイドバックの豪快な攻め上がりで日本が大きな2点目を手にします!

 

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ややオープンな展開というか、若干カウンターの応酬のような形になった時間こそあったものの、全体的には非常にオーガナイズされた守備とプレッシング、そして攻撃へのリンクを見せた日本。攻撃バリエーションの広がりも見せながら、展開としては理想的な前半を2点リードで終えます。

 

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4失点でもしない限り突破できるようになった日本はハーフタイムに疲労を考慮して久保を下げて三好康児、55分には前半にもらった警告で準々決勝は出場停止となった酒井を下げて橋岡大樹を投入します。56分にはその橋岡が右サイドを突破して上げたクロスに逆サイドの旗手が頭で合わせたものの僅かに枠外という決定機も。

 

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そして70分でした。深い位置に上田に縦パスが入ると、上田がためて旗手に落とし、旗手がバイタルエリアに流したところを三好が左脚で鮮やかに決め切って日本が決定的な3点目をゲット!!決勝トーナメント進出へ…これ以上ないほど大きな意味を持つ一発を叩き込みます!

 

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森保一監督はイエローカードの累積が絡む遠藤航と堂安律を下げて相馬勇紀と板倉滉を投入。更に72分には三好に対するラフプレーでランダル・コロムアニに一発レッドカードが与えられます。実質的に5点リードと言える状況で数的優位まで手にした日本。試合終了間際には大カウンターから相馬が抜け出して途中出場の前田大然が流し込んで4-0!!

フランス相手に歴史的な圧勝を飾り、3連勝で首位通過を決めました!!!

 

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いやぁ、見事でした!日本に地力が着実についてきていることを証明した試合、そしてトータルでのグループステージでしたね。スペインもブラジルも出来なかったグループステージ全勝という結果がその全てを物語っています。

酒井の出場停止という代償こそ背負ったものの、旗手や上田、或いは途中出場の橋岡辺りがなかなか機能する事を確認できたのは大きな収穫でした。特に上田に関しては、これはどちらが良いとかではなくて…林を使った時と上田を使った時で攻撃パターンを分けられるバリエーションの豊富さを見せる事が出来たのはこれからも強みです。

 

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この世代は「史上最強」との呼び声も高く、自国開催という事もあって、選手達にはそれに伴うプレッシャーも多くのしかかっていたと思います。苦しい展開も多かったですけど、その中で考え得る最大の結果を手にしてみせた……もちろん課題はあるでしょうし、それはこれから準々決勝までにチームとして考えるところでしょうが、いちファンとしては素直に称賛したい想いでいっぱいです。

ここから始まるのは「史上最強」の称号を永遠にする為の戦いです。歴史を動かし、歴史を固める事、東京世代の真夏の大冒険の行く末に期待です。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

グループA

南アフリカ0-3メキシコ

フランス0-4日本

 

1位 日本(9)+6

2位 メキシコ(6)+5

3位 フランス(3)-6

4位 南アフリカ(0)-5

 

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グループB

ルーマニア0-0ニュージーランド

韓国6-0ホンジュラス

 

1位 韓国(6)+9

2位 ニュージーランド(4)±0

3位 ルーマニア(4)-3

4位 ホンジュラス(3)-6

 

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グループC

スペイン1-1アルゼンチン

オーストラリア0-2エジプト

 

1位 スペイン(5)+1

2位 エジプト(4)+1

3位 オーストラリア(4)-1

4位 アルゼンチン(4)-1

 

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グループD

ドイツ1-1コートジボワール

サウジアラビア1-3ブラジル

 

1位 ブラジル(7)+4

2位 コートジボワール(5)+1

3位 ドイツ(4)-1

4位 サウジアラビア(0)-4

 

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準々決勝 7月31日

17:00 スペインvsコートジボワール@宮城スタジアム

18:00 日本vsニュージーランド@茨城カシマスタジアム

19:00 ブラジルvsエジプト@埼玉スタジアム2002

20:00 韓国vsメキシコ@横浜国際総合競技場

 

 

全チームが勝点3で並ぶ大混戦となったらB組では韓国がファン・ウィジョのハットトリックなどで6-0の圧勝を飾り首位通過。ルーマニアと引き分けたニュージーランドは得失点差の末に初のベスト8進出を決めています。C組ではここまで未勝利だったエジプトがオーストラリアを下し、大逆転でのベスト8進出。コートジボワール北京五輪以来となるベスト8を決めました。

その一方でフランス、アルゼンチン、ドイツがグループステージで敗退。特にアルゼンチンは2002年日韓W杯に続き、日本で涙を呑む事となってしまいました。

 

 

アァァァァァァァ!!!!(歓喜)

ではでは(´∀`)