4年で色々変わったなぁ…
どーもこんばんは
さてさて、来たる3月24日、日本サッカーの運命を左右するオーストラリア戦がキックオフのその時を迎えます!
カタールW杯出場に王手を賭けた日本。そのW杯出場を決める為の条件は実にシンプルです。勝利あるのみ。勝って、勝点3を手に入れれば晴れてカタールへのチケットを手にする事になります。
引き分けた場合だと、最終節のベトナム戦を引き分け以上でOKという状況で迎えられるのでそれはそれで悪くはない結果ではありますが、仮に敗れれば得失点差の兼ね合いで日本は3位に転落。プレーオフに回らねばならない可能性が高くなってしまうので、文字通りオーストラリア戦は運命を左右する一戦です。「運命の一戦言える〜」でも「運命の一戦と言っても過言ではない〜」ではなく、運命の一戦なんです。
…はい。という訳で今回のブログでは少しでも縁起の良いテーマを…という事で、日本が過去のW杯出場を決定させた全試合を振り返っていこうと思います。Go To Qatar!!!!
2022FIFAワールドカップカタール大会アジア最終予選・オーストラリア戦&ベトナム戦招集メンバー
【GK】
シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV)
谷晃生(湘南ベルマーレ)
【DF】
山根視来(川崎フロンターレ)
板倉滉(シャルケ04)
中山雄太(PECズヴォレ)
【MF/FW】
伊東純也(KRCヘンク)
守田英正(CDサンタ・クララ)
三笘薫(ユニオン・サンジロワーズ)
前田大然(セルティックFC)
旗手怜央(セルティックFC)
上田綺世(鹿島アントラーズ)
田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
監督:森保一
1位 サウジアラビア(19)+5
2位 日本(18)+6
3位 オーストラリア(15)+9
4位 オマーン(8)-2
5位 中国(5)-8
6位 ベトナム(3)-10
3月24日18:10(現地時間20:10) vsオーストラリア(A)@スタジアム・オーストラリア
3月29日19:35 vsベトナム(H)@埼玉スタジアム2002
↓
【1998年フランスW杯出場決定試合】
1998FIFAワールドカップフランス大会アジア第3代表決定戦
日本3-2イラン
1997年11月16日@ラルキン・スタジアム(マレーシア、ジョホールバル)
日本得点者:中山雅史(39分)、城彰二(75分)、岡野雅行(118分)
イラン代表:アジジ(46分)、アリ・ダエイ(58分)
FW14 岡野雅行(浦和レッドダイヤモンズ)
監督:岡田武史
記念すべき、初のW杯出場を決めた試合。日本サッカーを語る上で最も重要な試合は、この試合とドーハの悲劇、そして日韓W杯ベルギー戦の3試合だと思っている。
「ジョホールバルの歓喜」と呼ばれるこの試合を取り巻く空気感は、私を含めた今の20代の日本人にはおそらく一生味わえないようなものだったように思うし、インタビューの場で当時の選手の多くが「喜びよりホッとした」と語るように、当時のプレッシャーは想像を絶するほどのものだったはず。日本サッカー殿堂にチームとして殿堂入りを果たしたのは1938年ベルリン五輪と1968年メキシコシティー五輪の2チームだが、次にチームとして選ばれるとしたらジョホールバルのメンバーか2011年のなでしこジャパンのどちらかだろう。
アジジ作戦、2トップの同時交代、岡野雅行というカタルシス……チームとしての一挙手一投足の全てが伝説となった試合である。
【2006年ドイツW杯出場決定試合】
2006FIFAワールドカップドイツ大会アジア最終予選グループB第5節
北朝鮮0-2日本
2005年6月8日17:35@スパチャラサイ国立競技場(タイ、バンコク)
GK1 楢崎正剛(名古屋グランパスエイト)
MF6 中田浩二(オリンピック・マルセイユ)
DF14 三都主アレサンドロ(浦和レッドダイヤモンズ)
DF26 坪井慶介(浦和レッドダイヤモンズ)
監督:岡田武史
ドイツW杯出場に王手をかけたアウェイ北朝鮮戦は、ホームゲームでの観客の暴挙に対する制裁が北朝鮮に科された事で、中立地・タイでの無観客試合として行われた。それ以外にも中田英・中村・三都主が揃って出場停止となった試合だったが、柳沢と当時時の人となっていた大黒のゴールで勝利。「世界最速でのドイツW杯出場決定」と大きく取り上げられたが、それ以上に日本にとっては史上初めて予選をストレートで通過してのW杯出場決定となった。
この予選にも紆余曲折はあり、特に第4節バーレーン戦前の中東合宿における「アブダビの夜」というエピソードは語り草になっている。また、スタンドの外にはスタジアムに入れないながらも日本代表サポーターが多く詰めかけていた。
※当時の無観客試合は昨今のコロナ禍による措置とはまるで性質が異なり、ましてや日本側に非がある話でも無かったので、特に問題のある行動ではなかった…という事は誤解も生みそうなので一応記しておきます。
【2010年南アフリカW杯出場決定試合】
2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会アジア最終予選グループA第8節
ウズベキスタン0-1日本
2009年6月6日19:00@パフタコール・マフカジイ・スタジアム(ウズベキスタン、タシュケント)
日本得点者:岡崎慎司(9分)
FW16 大久保嘉人(VfLヴォルフスブルク)
MF17 長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)
MF 松井大輔(ASサンテティエンヌ)
監督:岡田武史
フランスW杯予選を除けば、最も過酷な予選を強いられているのは今回だと思う。だがW杯出場決定試合に限れば、ジョホールバル以降で最も壮絶なのはこの試合だった。
敵地・ウズベキスタンでの試合は早い段階で岡崎慎司のゴールで先制したのは良かったが、シャツキフとジェパロフという当時のアジアトップクラスの2人を擁する相手に苦戦し、更には長谷部と岡田監督に不可解判定で退場処分が科せられる。それでもなんとか前半のゴールを守り切って勝利。予選を通じて苦戦はしたが、なんやかんやで負けなかった事で早々とオーストラリアとの2強状態に持ち込めたのは大きかった。
【2014年ブラジルW杯出場決定試合】
2014FIFAワールドカップブラジル大会アジア最終予選グループB第8節
日本1-1オーストラリア
2013年6月4日19:35@埼玉スタジアム2002
日本得点者:本田圭佑(90+1分)
オーストラリア得点者:トミー・オアー(82分)
GK1 川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
DF3 酒井高徳(VfBシュトゥットガルト)
MF8 清武弘嗣(1.FCニュルンベルク)
FW9 岡崎慎司(VfBシュトゥットガルト)
FW10 香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)
MF13 細貝萌(バイヤー・レヴァークーゼン)
MF17 長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)
監督:アルベルト・ザッケローニ
「歴代最強の日本代表」が議論される時に最も多く名前が挙がるのはこの頃のチームだろう。人気先行で語られる事もあったが、それに説得力を持たせるくらいにはこのチームのレベルは戦力も完成度も相当高いところにあった。予選敗退が全くチラつく事なくW杯出場を決めたのはこの時くらいだと思う。
とはいえ、当時もオーストラリアには苦戦しており、日本自体も2013年の代表戦は結果・内容ともに芳しいものではなかった。日本からすれば引き分けでも突破が決まる中でお互いに決定機を得るスリリングな展開となり、終盤には遂に先制点を許す。それでも後半アディショナルタイム、本田がど真ん中に打ち込んだPKはザックジャパンのハイライトの一つとして余りにも美しかった。
ちなみに、日本がホームゲームでW杯出場を決めたのはこれが初めて。
松木&中山「ハンドぉぉ!!(狂乱)」
笛「ピピィーッ」
名波「…PKですねぇ(冷静)」
【2018年ロシアW杯出場決定試合】
2018FIFAワールドカップロシア大会アジア最終予選グループB第9節
日本2-0オーストラリア
2017年8月31日19:35@埼玉スタジアム2002
MF10 香川真司(ボルシア・ドルトムント)
FW11 久保裕也(KAAヘント)
MF13 小林祐希(SCヘーレンフェーン)
FW14 乾貴士(エイバルCD)
MF16 山口蛍(セレッソ大阪)
MF17 長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)
FW18 浅野拓磨(VfBシュトゥットガルト)
DF19 酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ)
MF 髙萩洋次郎(FC東京)
監督:ヴァイッド・ハリルホジッチ
UAEに敗れる衝撃的なスタートとはなったが、その後は白星先行に転じグループ首位。だが、勝点は日本が17、サウジアラビアとオーストラリアがそれぞれ16という壮絶な三つ巴だった。日本はこの試合に王手をかけていたが、試合前の時点でサウジアラビアがUAEに敗れた事でオーストラリアも勝てばW杯出場決定という状況になってしまっていた。日本は仮に敗れても王手を次に持ち越すだけと言えばそうだが、最終節はアウェイでのサウジアラビア戦。引き分けすら避けたいシチュエーションだったのは言うまでもない。
ハリルジャパンを巡る見解は、JFAとの絡みを含めてファンや有識者の中でも賛否両論となっている。個人的に、時期や対応の問題はあったとしてもハリルホジッチ監督の解任自体は間違いだったとは思っていないという立場ではある。だが、この試合に関しては彼の濃厚な監督キャリアの中でも会心の出来だったと思うし、ハリルジャパンのベストゲームだったのは間違いない。あと当然ながらガンバファンは狂喜乱舞した。
ちなみに、日本は2大会連続で埼玉スタジアムのオーストラリア戦でW杯出場を決めたのだが、オーストラリアの監督はどちらもアンジェ・ポステコグルーだった。まさか井手口のセルティック移籍で邂逅するとは……。完全に余談だが、現在のグラハム・アーノルド監督を含めオーストラリアの歴代監督はJリーグの監督経験者めちゃくちゃ多い。
回を重ねる毎に積み重なる歴史とドラマ…新たなる未来に期待したいところです。
てりたま。
ではでは(´∀`)