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手負いのディフェンス-天晴れ栗本編-〜明治安田生命J2リーグ第6節 大宮アルディージャvsファジアーノ岡山 マッチレビュー

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昨日の野球って5回で終わったよね?

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第6節、大宮アルディージャvsファジアーノ岡山の一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

J2残留が最終節まで確定しなかった昨季の屈辱を振り払うべく、J2屈指の資金力を駆使して積極的な補強を敢行した大宮。しかしここまでの5試合は2分3敗で、前節徳島戦の敗北によりまさかの最下位転落。京都の昇格により空席になった「千葉の心の支え枠」にすらなれないかもしれない状態が今年も続いています。霜田正浩監督の進退も騒がしくなってきた今日この頃、ここらで一つ、状況を好転させる白星を挙げる事は出来るのでしょうか。

対する岡山は、昨季終盤戦の躍進を支えた選手は数名クラブを去ったものの、J1からJ2まで幅広い実力者から韓国やオーストラリアの世代別代表経験者まで補強し、監督にもJ2で結果を残し続けている木山隆之監督を招聘。クラブとして、J1昇格を現実的な目標として捉え始めた事を示すような補強は行いました。ここまでは2勝2分1敗ながら、前節は横浜FCの連勝を止めるなど悪くはない滑り出し。積極的な補強を結果に反映させる糸口を掴むのはどちらでしょうか。

両チームスタメンです。

 

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大宮は前節栃木戦からスタメンを4人変更。その4人もうち3人が今季初スタメンとなり、特にアメリカから移籍してきた栗本広輝はJリーグでのデビュー戦。CBはその栗本と田代真一のコンビで2人とも入れ替えてきました。

岡山は前節横浜FC戦か10人はそのままスタメン起用。センターフォワードはミッチェル・デュークがオーストラリア代表招集により欠場となったので、川本梨誉が開幕戦以来となるスタメンに入っています。

 

本日の会場は埼玉県さいたま市NACK5スタジアム大宮です。

本日は「アルディージャCUP 2022春」という名前のeスポーツ選手権が開催されるとの事。優勝者には全選手のサイン入り公式球に加え、大宮のホームゲームの観戦チケットもプレゼントされるんだとか。それ以外にも、対象店舗でスタジアムグルメを購入するとコスタコーヒーが貰えるなど、今週はJ1がないだけに施策も色々打っています。

名物スタジアムも気が付けばJ2生活がかなり長くなってしまいました。現在のスタジアムは2007年に大規模改修が行われたものですが、元々は1960年にオープンした歴史あるスタジアム。1964年東京オリンピックの会場とするべくスタンドを設置しましたが、それ以前は河川敷みたいな感じですらあったんだとか。それでも当時はスタンドを備えたサッカー場は日本では珍しく、Jリーグ開幕以前に日本で行われた大会(1964年東京五輪、1979年ワールドユースなど)の開催会場に多く選ばれており、ディエゴ・マラドーナが国際大会でのデビュー戦を戦っただとか、キャプテン翼に登場する主要会場の一つだとか…エピソードも豊富なスタジアムです。

 

 

立ち上がりは岡山が良い試合の入りを見せましたが、大宮もサイドに狙いを定めた攻撃でじわじわと試合のリズムを掴み始めました。13分、大宮のボールが左サイドでDFの背後に入ると、一度は岡山ボールになったところを小野雅史が粘って取り返し、フォローに入った柴山昌也がダイレクトでクロス。これをファーサイドに突っ込んだ矢島慎也が突っ込んできて大宮が先制!

 

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苦しい状況の続いていた大宮でしたがこの日は積極的なプレッシングが上手く効いていて、序盤の劣勢からリズムを取り戻したような試合展開を披露していきました。

しかし30分を過ぎた頃には再び試合の攻撃ターンは岡山に回り始めて、39分にはヨルディ・バイスミドルシュートをGK南雄太がこぼしてしまったところから岡山が波状攻撃。これは南がミスを取り返すような気迫溢れる守備で阻止し、最後のチアゴ・アウベスのヘッドもポストに当たりなんとか阻止。ですが、このプレーの一部始終で南が負傷。前半終了まではプレーを続けたものの、ハーフタイムに負傷交代を余儀なく不穏な空気で前半を終えます。

 

 

南がプレー続行出来なくなった大宮は第3節熊本戦以来の出場となる上田智輝を投入。後半開始直後から岡山が攻め込み、47分には右サイドを抜け出した川本梨誉が右から強烈なシュート。直後には攻め上がったバイスが川本とのパス交換からシュートを放ちますが、前者はGK上田のファインセーブ、後者は枠を逸れて大宮は点を奪い切れず。

 

しかし……大宮にとって"最悪のシナリオ"が訪れたのは62分でした。自陣でのパス回しの流れでボールを受けたGK上田はロングキックを蹴ろうとしますが、その際に足を痛めて立ち上がれなくなってしまいプレー続行が不可能に。交代枠は残っているものの既にGKを交代してしまっている以上控えのGKは残っておらず、誰もレッドカード貰ってないのにCBの栗本がGKを託されるという緊急事態発生。

栗本がGKに入ったタイミングでタイミングでDFを2人投入し、大宮は全員が自陣に戻って、とにかくシュートを打たせてはいけないとブロックを固めながら徹底した全員守備を行います。大宮守備陣の気迫の前に岡山も少し気圧されたのか、ミドルシュートを含めてシュートまで持っていけない時間が続きました。

 

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しかしそれでもアディショナルタイム、シンプルなクロスボールから一発を狙いに行った岡山は徳元悠平のクロスのこぼれ球を途中出場のステファン・ムークが叩き込んで岡山同点!大宮、気迫としぶとさは見せましたが…待望の初勝利は直前ですり抜けていきました。

 

 

 

前半の大宮は岡山に対して積極的なプレスをかけれていて、岡山を落ち着かせない、岡山にボールをコントロールする時間を与えない事を徹底出来ていました。大宮の先制点もその延長線上にあったようなもので、一度は岡山ボールになったところを小野にカットされて攻撃ターンに引き戻された…と。ボール奪取から攻めへの切り替えも含めて、後半はノーカンとした上でこの試合を単体で見れば、大宮は悪くないゲームは出来ていた…と思います。

……すごい、なんというか…終盤は「大宮がんばれ」と思わせる状況と展開だったんですけどね。勝てていない状況だっただけに傷とダメージは少なからずあるでしょう。逆に岡山からすれば、大宮の気迫はあったとしても、この状況なら2点は取りたかったかなと…。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

 

阪神

ではでは(´∀`)