RK-3はきだめスタジオブログ

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最後の決め手に〜明治安田生命J2リーグ第7節 ジェフユナイテッド千葉vsアルビレックス新潟 マッチレビュー〜

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ベトナム代表キャッキャしてたね

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第7節、ジェフユナイテッド千葉vsアルビレックス新潟の一戦です。

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

昨季のJ2で前半戦に大躍進した新潟、対して終盤戦に調子を上げていった千葉……降格組が4チームもいる熾烈な昇格争いの予想の中でも、この2チームは昇格予想で相応の人気を獲得していました。

アルベル監督のサッカーを松橋力蔵監督体制でも引き継いでいる新潟は開幕4戦未勝利という厳しいスタートだったながらも、ここ2試合は2連勝。ようやく内容に結果が追いついてきたような感覚はあり、現時点では若干抜けた状態になっている横浜FCの後をぴったりマークしておきたいところ。結局、去年の新潟は逆の立場で磐田と京都に捲られた訳で、今度はそれを「してやる側」として首位横浜FCを睨んでいる事でしょう。

一方、ユン・ジョンファン監督体制3年目を迎える千葉ですが、ここまでは2勝1分3敗で黒星先行。それも栃木や群馬、そして昇格組の岩手と、昨季の下位チームとの試合での黒星が響いている状況です。出遅れたのは否めない状況の中で、この出遅れを致命傷にしない為にはそろそろ現状を打破する必要があります。

両チームスタメンです。

 

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千葉は前節栃木戦から2人変更し、前節はボランチ起用だったチャン・ミンギュも従来のCBに戻しています。新潟は前節群馬戦から4人メンバーを変更してきた中、左SBに入った渡邉泰基は今日が今季初出場となりました。

新潟のスタメンである高木善朗と、千葉でベンチ入りした高木俊幸の兄弟対決は実現するのでしょうか。

 

本日の会場は千葉県千葉市フクダ電子アリーナです。

今季、まだホームで勝利を挙げられていない千葉。しかしトリビアとして……実は千葉って、フクアリで新潟にリーグ戦で勝った事がないんですよね(ナビスコ杯なら2006年に勝ってる)リーグ戦に於けるフクアリでの対新潟戦の戦績は0勝2分6敗。なぜか鬼門になってしまっているホーム新潟戦でそろそろ勝ちたいところ。

昨日のベトナム戦を以て日本代表のカタールW杯アジア予選が終了しましたが、無観客試合となったモンゴル戦とミャンマー戦がフクアリで開催され、特にモンゴル戦はフクアリスコア」とまで言われたりしましたね。昨年は京都が昇格を決めた試合を観に行ったんですけど、その観戦日記はまだ前編しか書けていません…もう半年経つぞ…。

 

 

いつも通りのスタイルでボールを握りつつ打開する際を見計らうような戦い方の新潟と、新潟にボールはある程度持たせながら構える形をとった千葉といった具合に、ある程度試合前の予想通りの展開を見せた前半ですが、やはりスタイルの影響もあるのか、新潟がペースを徐々にチャンスに漕ぎ着けるようになっていきました。22分、右サイドを抉った松田詠太郎のクロスがファーに流れたところにオーバーラップしてきた渡邊泰基のシュートは惜しくもサイドネット。

 

しかし22分の決定的な場面の後は、千葉もワイドに広くボールを展開していく事で前に行くリズムは掴み始めていきました。どちらかといえばコンパクトなポジショニングで攻めようとする新潟と、ワイドに広く使う形で攻めようとする千葉みたいな構図になっていき、ペースとしては互角な展開に戻っていきます。ただ千葉は外に開きすぎた弊害もあったのか、1トップ2シャドーとの間を完全に遮断された感じもあり、点を近くに感じたのは新潟…という形で前半終了。

 

 

後半も基本的には前半と変わらない形で、千葉も新潟もそれぞれの形で攻撃の糸口を掴んでおり、主導権はどちらもキープ出来ずにお互いが攻め合う見応えのある展開になっていきました。新潟は59分に本間至恩のスルーパスに抜け出した松田が決定機を迎えるもこれはゴールならず。

攻撃の形は作りながらも、なかなか櫻川にボールが入らない千葉は60分に高木俊幸と末吉塁、67分に米倉恒貴とサウダーニャを立て続けに投入。すると72分には左サイドを抉った末吉の折り返しを受けたサウダーニャのシュートは左のサイドネットに…。

 

選手交代を機に一気に攻勢に出て、前半からやっていたサイド攻撃が決定機に繋がり始めた千葉に対し、新潟は62分に伊藤涼太郎、74分にイッペイ・シノヅカ堀米悠斗を投入し、ゼロトップ気味の形にしつつ、前がかりになり始めた千葉の背後を高木やシノヅカが突こうと試みます。

まさしく一進一退の試合展開、どちらが点を奪ってもおかしくないような、0-0というスコアが試合のスリリングさを一層際立てた攻防戦はオープンに殴り合いながら劇的なクライマックスへ。

 

4分のアディショナルが4分を超えたタイミングで、千葉はラストプレーになるであろうコーナーキックを獲得します。左のコーナーから田口泰士が蹴り込んだボール…このボールをニアでバックヘッド気味に合わせたのは鈴木大輔!!

 

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キャプテンであり、そして新潟がプロデビューの地だったディフェンスリーダーの劇的な一撃!!熱戦を劇的展開で制した千葉が今季初勝利&J2通算200勝を達成しました!!

 

めちゃくちゃ見応えのある面白い試合でした。

千葉も新潟も前半から狙いの形は表現出来ていた中で、その中で新潟がチャンスに繋げる場面を増やしていき、そして後半は千葉が前半にはなかなか繋がらなかった点と線を選手交代を通じて一気に繋げてみせた、新潟もそれに対応してゼロトップにし、千葉の攻勢を逆手に取るような場面も作った……千葉視点でも新潟視点でも勝利に値するだけのゲームだったと思います。

ただ、そういう意味では…サウダーニャや末吉の投入で一気にリズムを変えた千葉の攻撃に対し、新潟が若干疲弊してしまった部分は少なからずあるのかなと。そして最後はパワーで押し切った……千葉からすれば、内容も結果も展開も非常に手応えのある試合だったのではないでしょうか。

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J2リーグ第7節

ブラウブリッツ秋田0-0ヴァンフォーレ甲府

ベガルタ仙台1-3大分トリニータ

水戸ホーリーホック0-1栃木SC

ザスパクサツ群馬2-3V・ファーレン長崎

ジェフユナイテッド千葉1-0アルビレックス新潟

FC町田ゼルビア3-0大宮アルディージャ

横浜FC2-1モンテディオ山形

ツエーゲン金沢2-2ロアッソ熊本

ファジアーノ岡山0-1いわてグルージャ盛岡

レノファ山口FC0-0徳島ヴォルティス

FC琉球2-5東京ヴェルディ

 

 

阪神

ではでは(´∀`)