サンガスタジアムって間だけはぶっちぎり良くないよな…
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J2リーグ第11節、京都サンガFCvs愛媛FCの一戦です。
4月開催ゲームは怒涛の5戦全勝で乗り切ったサンガ。5連勝で一気に勝点15を積み上げ、順位も3位にまで押し上げてきました。新潟と琉球がなかなか順位を落としてくれない難しさはありますが、この2チームを追撃するには非常に良い地位につけています。
一方、対する愛媛は開幕からの不振もあって和泉茂徳監督が辞任という形で監督交代。すると後任に就いたのは昨季のサンガを率いた實好礼忠監督でした。實好監督の下では2勝1分1敗と好調を維持。昨季の實好体制のプレーヤーも多い中で、勝利で返したいところです。
両チームスタメンです。
右サイドバックを白井康介から飯田貴敬に戻した以外は前節山口戦と同じメンバー、というか、基本的なメンバー構成は開幕戦から大きくは変わらず、4月で完全に固まった感はあります。また、今日は第6節千葉戦で負傷交代を余儀なくされた本多勇喜がベンチに帰ってきました。
實好監督率いる愛媛のベンチには元サンガの横谷繁もメンバー入り。そして先日、ガンバ大阪からの育成型期限付き移籍加入が発表された18歳唐山翔自も早速ベンチに入っています。
本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアムby Kyoceraです。
東京都、大阪府、兵庫県に加えて京都府にも発令された緊急事態宣言。これに伴い、今日の愛媛戦と5月9日の山形戦の2試合をリモートマッチ(無観客試合)として行わざるを得なくなってしまいました。ホームゲームとしては昨年の再開初戦となった第2節磐田戦以来。スタンドには様々な横断幕が設置されていますが、曹貴裁監督の提案により選手やスタッフが筆を入れた横断幕も掲げられています。
試合はいきなり動きます。開始5分でした。高い位置でのボール奪取から縦パスが一本入ると前線でピーター・ウタカが潰れ、そのボールを拾った武田将平がフリックで前線へ。これに抜け出した宮吉拓実がGKとの1対1を冷静に制してサンガ先制!
2019年にサンガに復帰してからは得点数にも悩まされていた宮吉がここにきて3試合連続ゴール、そしてサンガスタジアムでの初ゴールを記録します。
その後の前半も決定的なシーンこそさほど多くはなかったものの、試合を通じては完全にサンガが主導権を握った安定した試合展開。愛媛がちょこちょこチャンスに結びつけるシーンはありましたが、サンガのポゼッション、そして高い位置からの守備と攻守の切り替えの徹底により4月に一気に形になった有機的なサッカーを絶えず披露していきました。
そして41分、福田慎平の横パスを受けた武田がペナルティエリアの右側にスルーパスを送ると、左サイドからダイアゴナルランで抜け出した松田天馬がこちらも2戦連続弾を決めてサンガが追加点!!武田2アシスト!高い集中力を見せていた愛媛の守備を再び攻略に成功します。
しかし、その直後に訪れた川村拓夢のミドルシュートはGK若原智哉が好セーブで応えましたが、前半のラストプレーで森谷賢太郎のマイナス気味の折り返しを川村拓夢にダイレクトで合わせられて1点を返されます。前半は2-1。1点リードで終了。
ですがここで予想外の事態が。前半終了間際から雨脚は強くなってはいましたが、ハーフタイムになるとそれは雷雨という形で悪化。これにより試合は1時間近く中断される事に。今日がリモートマッチだったのは不幸中の幸いか…。ともかく、後半からは両チーム一人ずつ選手を入れ替え、予定外に1時間延びた影響もあるのか慎重な入りを見せます。
ですがそれでも体の状態が戻るにつれて試合は再びオープンな展開に。基本的にボールポゼッションはサンガが持っていたものの、愛媛も愛媛で高い位置からしっかりアプローチをかけてショートカウンターに繋げるシーンで面白い展開を迎えました。
そして76分、ボール回しの流れからヨルディ・バイスがバイタルエリアに顔を出すとそのままエリア内までオーバーラップ。ウタカのパスを受けた松田のシュートのこぼれ球にバイスがいち早く反応して押し込んでサンガが追加点!
79分には森谷賢太郎のFKからのヘディングシュートがポストに当たったこぼれ球に藤本佳希がいち早く反応して愛媛に1点を返されます。愛媛は新加入の唐山を投入して攻勢に出ますが、一方のサンガは森脇良太と李忠成のベテラン二人を投入。山口戦同様にこの二人を中心に上手くゲームをクローズさせて試合終了……2013年以来の6連勝です!!!!
無観客という状況とハーフタイムが1時間近くに及んだというイレギュラーな状況が重なって、集中力が欠けても仕方のない要素は多かったと思いますが、そんな中でも集中力を切らさずに締まった試合をしてくれなのは見事でした。それはサンガのみならず愛媛もしかりで、その辺りはプロだなと。サンガの場合はむしろ救われた部分もあるかもしれませんが。
2点目を取るまでの流れはほぼほぼ完璧だったと思います。その後は愛媛がサンガの上手く背後を上手く突くようになってきたことで試合が難しくなった部分もありましたが、全体的には焦れる事なくやる事が出来たのかなと。とにかく6連勝は称える他ないです。やったぁ!!
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J1リーグ第11節
1位 アルビレックス新潟(29)
2位 FC琉球(28)
3位 京都サンガFC(25)
4位 ジュビロ磐田(21)
5位 ヴァンフォーレ甲府(18)
6位 FC町田ゼルビア(17)(※1)
7位 ツエーゲン金沢(17)
8位 ファジアーノ岡山(15)
9位 ブラウブリッツ秋田(15)
10位 V・ファーレン長崎(14)(※1)
11位 栃木SC(13)
12位 モンテディオ山形(13)
13位 松本山雅FC(13)
14位 水戸ホーリーホック(12)※1
15位 ジェフユナイテッド千葉(12)
16位 東京ヴェルディ(11)※1
17位 ザスパクサツ群馬(10)
18位 SC相模原(10)
19位 レノファ山口FC(9)※1
20位 愛媛FC(9)
21位 大宮アルディージャ(8)※1
22位 ギラヴァンツ北九州(8)
※1 10試合消化
新潟と琉球の勢いは一向に途絶える事がありません。新潟はFCバルセロナで長らく重要な役割を果たしていたアルベルト・プッチ・オルトネダ監督の下で培ったパスサッカーで千葉に完勝して開幕からの無敗を11に伸ばし、樋口靖洋監督率いる琉球はJ2昇格組の相模原に5得点で圧勝しています。ここに6連勝で一気に飛ばしてきた京都、開幕5試合で2勝3敗とスタートダッシュに失敗しながらそれ以降は5勝1敗と好調に転じた磐田がこの2チームを追撃しています。
實好さん愛媛で上手いこといってるやん…
ではでは(´∀`)