RK-3はきだめスタジオブログ

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薄氷〜明治安田生命J2リーグ第36節 愛媛FCvs京都サンガFC マッチレビュー〜

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ルヴァンの裏番組にて

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第36節、愛媛FCvs京都サンガFCの一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

J2の昇格戦線はここに来て、少しややこしい状況になって来ています。いつしか磐田とサンガがトップ2を形成する構図が固まっており、それ自体は今も続いています。しかし、サンガはラスト10試合のところから組まれた「残留争いチームとの5連戦」を3試合消化しましたが、これが1勝2分と第34節群馬戦、第35節山口戦に勝ち切れませんでした。3位以下の昇格戦線は試合を重ねる度に脱落チームが出て来ましたが、その分気がつけば10月全勝の3位甲府との勝点差は僅かに6。逃げ切れるかサンガ、耐え切れるかサンガ……文字通りここからの何試合がサンガにとっての最終試練であり、正念場です。

現在残留争い中の愛媛は18位金沢と勝点で並ぶ19位。19位以下が降格ですので、まさに残留争いの一番激しいところにいます。とはいえ、愛媛の場合は大不振だった序盤戦から、昨季はサンガを率いた實好礼忠監督の途中就任からは立て直し、後半戦に入るにつれて復調。10月は2勝1分1敗ですから、そもそも残留争いがここまでこじれたのは愛媛と相模原の復調という要素もあります。前節は首位磐田から勝点1をもぎ取ったチームですから、チームとしても意気揚々とサンガに襲いかかってくるでしょう。頼む、サンガ…!

両タームスタメンです。

 

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サンガは前節山口戦を出場停止で欠場した松田天馬がスタメンに復帰。GKには負傷離脱となってしまった若原智哉に代わって清水圭介前節に続いて入ります。基本的にはいつも通りのメンバー構成のサンガですが、今日の大きなトピックとしては庄司悦大がベンチに入った事。開幕戦の相模原戦でベンチに入って以来、出場はおろかベンチ入りの機会すらなく、今季の出場は天皇杯2回戦今治戦のみというNo.10のベンチ入りがチームに何をもたらすのか、期待です。

前節は磐田と2-2でやり合った愛媛はスタメンを3人変更してきました。ワントップにはここ3試合でベンチから外れていた唐山翔自が入り、榎本大輝は第29節大宮戦以来、そして元サンガの山瀬功治は第28節岡山戦以来の先発起用です。

 

 

本日の会場は愛媛県松山市ニンジニアスタジアムです。

2017年の国体の会場にもなるなど、四国でも有数のスタジアムです。1995年には加茂周監督が率いた日本代表とサウジアラビアの親善試合が行われた事もあり、2008年にはavex主催の音楽フェス「a-nation」が、1988年にはサザンオールスターズのライブが開催された事も。

本日は人気サッカー漫画「アオアシ」とのコラボTシャツやゲーム機、家電などが当たるガラポンが開催される他、愛媛発の音楽グループ「LONGMAN」のスペシャルライブがハーフタイムに開催されるそうで。

 

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試合はいきなり動きます。立ち上がりから積極的な出だしを見せたサンガは開始2分で左サイドのコーナーキックに近い位置でフリーキックを獲得。原拓也が入れた鋭い低空のボールを福岡慎平がニアでフリックすると、ファーサイドにいたピーター・ウタカが冷静に押し込んでサンガが先制!

 

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しかしその後は愛媛に度々押し込まれ、激しい圧力を受けながら何度も危険なクロスを入れられます。11分には左サイドの内田健太フリーキックをファーで唐山がシュート。ヨルディ・バイスに当たってコースが変わったボールはゴールライン上で宮吉拓実が何とかブロックして何を逃れますが、愛媛の積極的な攻撃に苦しむ時間帯が増えていきました。15分には左サイドを抜け出した榎本の折り返しに唐山がシュート。サンガDFがブロックしたこぼれ球を川村拓夢、更に山瀬が立て続けにシュートを放ちますが、いずれも何とかサンガがブロックに成功。

 

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愛媛の猛攻タイムをなんとか凌ぎ切ったサンガは徐々に落ち着きを取り戻し、飲水タイム以降は中央突破よりはサイドに散らし、そこからクロス主体で攻める形でボールポゼッションを取り返していきました。しかしサンガのサイドからの猛攻が落ち着くと再び愛媛がペースを握り、前半からやたらとハイテンションになった試合はなんとかサンガの1点リードのまま終えます。

 

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愛媛は後半から唐山を下げて藤本佳希を投入。後半は45分を通して押し込んでくる愛媛に対してサンガがカウンターを狙う、仕掛ける……といった形で試合が進んでいきます。後半のサンガはかなり割り切って形にはなっていましたが、圧力を与えてくる愛媛に対して効率の良いカウンターを仕掛ける事は出来ていました。

 

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74分には愛媛の内田のクロスに藤本のヘッド。直後には内田のFKのこぼれ球を山瀬にミドルシュートを打たれますが、いずれも僅かに枠を逸れて危機を回避します。86分には遂にリーグ戦今季初出場となる庄司を送り込み、終盤に訪れたカウンターのチャンスでトドメを刺すには至らずとも何とか守り切ったサンガ。結局開始3分のゴールがそのまま決勝点となり、1-0で大きな勝点3を手にしました!

 

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曹貴裁監督も試合後のインタビューでそんな感じのことを仰ってましたが、ここ何試合かは押し込む中で点が取れない…という試合が続いていた中で、今日はその真逆のような展開になった試合でした。文字通り耐えた、という。試合内容だけで言えば愛媛が上回っていた試合だったのは確かだったと思います。

ただ、サンガが良かったのは時間が経過すればするほど、選手一人一人が今すべき役割を遂行していた…という部分はあったと思います。もちろん愛媛がかなり前がかりになっていたのはあるにせよ、カウンターが結構高確率でチャンスに繋がったのはそういう部分もあったでしょう。守備陣も踏ん張ってくれていただけに、追加点取って楽にさせてあげて欲しかったところはありますが、とにもかくにも今必要なのは3ポイントなので、ポジティブには捉えたいと思っています。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J2リーグ第36節

ブラウブリッツ秋田1-1ツエーゲン金沢

ザスパクサツ群馬1-0松本山雅FC

大宮アルディージャ1-2ジュビロ磐田

ジェフユナイテッド千葉0-0レノファ山口FC

愛媛FC0-1京都サンガFC

ギラヴァンツ北九州1-2SC相模原

V・ファーレン長崎2-1水戸ホーリーホック

東京ヴェルディ0-0ヴァンフォーレ甲府

FC琉球0-0FC町田ゼルビア

ファジアーノ岡山(10月31日13:00)アルビレックス新潟

栃木SC(10月31日14:00)モンテディオ山形

 

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1位 ジュビロ磐田(77)

2位 京都サンガFC(75)

3位 ヴァンフォーレ甲府(67)

4位 V・ファーレン長崎(65)

5位 アルビレックス新潟(61)※1

6位 モンテディオ山形(61)※1

7位 FC町田ゼルビア(60)

8位 FC琉球(56)

9位 ジェフユナイテッド千葉(54)

10位 水戸ホーリーホック(50)

11位 ファジアーノ岡山(45)※1

12位 東京ヴェルディ(45)

13位 ブラウブリッツ秋田(43)

14位 栃木SC(38)※1

15位 大宮アルディージャ(37)

16位 ザスパクサツ群馬(37)

17位 レノファ山口FC(35)

18位 ツエーゲン金沢(34)

19位 SC相模原(33)

20位 愛媛FC(33)

21位 ギラヴァンツ北九州(31)

22位 松本山雅FC(31)

 

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首位磐田と2位京都は共に残留を争うチーム相手に大苦戦。しかし磐田は鈴木政一監督の検査入院による一時休養というアクシデントの中でアディショナルタイム山田大記のゴールで逆転勝利。京都は終始愛媛の猛攻を受けながらも前半3分のゴールを死守して勝利しました。一方、3位甲府は東京V相手に3倍近いシュートを打つ猛攻を見せたもののスコアレスドローに終わり、2位京都との勝点差は再び8に開いています。長崎は勝利。新潟と山形は明日の試合です。

残留争いは今日もドラマティックでした。群馬と松本の直接対決では群馬が1-0で勝利し、松本は最下位に転落。そして北九州と相模原の試合ではアディショナルタイムのユーリの得点で相模原が劇的逆転勝利。降格圏のチームが日替わりのように変わる熾烈な残留争いは益々激しさを増す一方で、明日試合が行われる栃木に関しては、明日山形に勝つことが出来れば残留争いを抜け出したと言えるかもしれません。

 

 

愛媛こんな強かったっけ…。

ではでは(´∀`)