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MAGIC 1 !!!〜明治安田生命J2リーグ第39節 京都サンガFCvsブラウブリッツ秋田 マッチレビュー〜

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11年前…まだ義務教育だよ……

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第39節、京都サンガFCvsブラウブリッツ秋田の一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

2010年11月14日、埼玉スタジアム2002──浦和との試合を終える笛が鳴り響いたあの瞬間から、サンガの長く険しい…そして望まぬ旅路は挟まりました。希望を見た2011年、あと一勝が届かなかったその後の2年、全てが壊れた2014年、J3降格すら現実味を帯びた2018年、最後の悲劇に泣いた2019年…悔しさ、虚しさ、屈辱─あの日からの11年、それはサンガにとって、少なくとも名誉と呼べるものではありませんでした。

2021年11月14日、サンガスタジアム by Kyocera──私達にとっては埼スタにも負けない本拠地で、今のサンガは「J1」を現実的なものとして捉えられる位置にいます。一方で、見事な戦いこそ演じたものの前節磐田戦を落とした代償は小さくなく、サンガの昇格も現実的、しかし3位長崎にひっくり返される可能性も現実的に考えられるものです。苦汁を舐めるには足らず、浴びるような日々だったこの11年間にケリをつけ、J1に進むべく、真価を問われる一戦が始まります。

両チームスタメンです。

 

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サンガは前節磐田戦からスタメンを2人変更。CBの麻田将吾が出場停止の為、今日はヨルディ・バイスとコンビを組むCBに今季初先発となる長井一真を抜擢しました。また、今日は松田天馬がスタメンを外れて左WGには三沢直人が先発。キャプテンマークは川﨑颯太が担います。また、黒木恭平が第25節松本戦以来久々にベンチメンバーに名を連ね、前節第6節千葉戦以来となるベンチ入りを果たした野田隆之介も引き続きメンバー入り。庄司悦大を筆頭に、ベテラン勢の復帰も目立っています。

ちなみに、現在サンガでコーチを務める杉山弘一コーチは2017年から2018年途中まで秋田の監督を務め、2017年には秋田を初のJ3優勝に導いたという実績もあります。

 

 

本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアム by Kyoceraです。

本日の試合は「ワコールスペシャルデー」として開催されます。2007年から2018年までユニフォームサプライヤーを務めたCW-XのTシャツなどが当たる抽選会が開催される他、今日はサンガスタジアムにJリーグスタジアムグルメ大賞受賞やサポーター投票全国1位の実績を誇る、普段はセレッソ大阪のスタグルとして知られる「鶴心」が出店。サンガファン兼ガンバファンの私とて愛する味だけにここに来ての出店はクソ嬉しい…。

なお、今節から応援の際のフラッグやタオルの使用条件が緩和。サンガもコレオグラフィーを行い、スタジアムの雰囲気はサンガスタジアムがまだ知らない「日常」へと戻ってきました。

 

 

そして本日は現地観戦でございます!観戦日記はまた後日更新!!

 

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試合は想像以上に早いタイミングで動きました。2分、GK田中雄大ゴールキックがバランスを崩してミスキックになったところをピーター・ウタカがカットすると、ウタカはそのまま左サイドからDFを翻弄して折り返し。中央にいた宮吉拓実ポストプレーから走り込んだ川﨑がミドルシュートを放つと、これをウタカが当ててコースを変えてサンガ先制!!

 

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さらに11分には宮吉の絶妙な浮き球のパスに抜け出した三沢直人が決定機を迎えますが、これは惜しくもゴールならず。しかし前半は途中から、高いインテンシティーを誇るサンガにインテンシティーでぶつかってきたような秋田に少し押される時間も増えていきました。31分、左サイドでボールを受けた藤山智史のクロスをファーサイドで茂平がヘッドで折り返すと、武楓でが難易度の高いボレーで合わせて秋田が同点に追い付きます。

 

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しかしやや嫌な流れになったところで迎えた42分でした。秋田陣内に押し込んだ右サイドで秋田のスローインをカットすると武田将平がサイドチェンジ。これを胸トラップで受けたウタカは2度の切り返しで秋田DFをてんてこまいにしてからシュート!ウタカの技術が全て詰まったようなゴールでサンガが勝ち越し!

 

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更にその直後、44分にはサンガ陣内でルーズボールを回収すると縦パスを受けたウタカが一気にカウンタードリブル開始。ウタカのパスはブロックされましたが、そのボールをウタカ同様一気に駆け上がった武田がラストパス。最後は宮吉!!ウタカのカウンタードリブルに、宮吉と武田もしっかりついていった事で生まれたゴールでサンガが2点リードで前半を終えます。

 

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後半もサンガはチームとしての実力、完成度をいかんなく発揮するような試合を見せていきました。特にウタカと宮吉の2人は終始キレッキレのパフォーマンスで秋田守備陣に脅威を与え続けて、秋田がクリアしたボールは武田、川﨑、福岡慎平の中盤がしっかり回収。そのサイクルは選手交代をした後でも一切途切れる事なく、得点こそ生まれなかったものの試合は確実にワンサイドゲームになっていきました。

 

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そんな中で、後半ほぼ唯一訪れた決定的なピンチはGK清水圭介のファインセーブで阻止。途中から出場した松田天馬、白井康介、庄司悦大といった面々も決定機に絡み、4点目が入らなかったことは少し惜しかったところもありますが、試合としては今季の良いところを象徴するようなパーフェクトな内容!昇格を争うチームとして、そしてJ1を目指すものとして相応しい勝利を挙げたサンガ。いよいよJ1昇格に王手です。

 

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見事な試合でした。前半は少し押し込まれた時間もありましたけど、そこで何をするべきは一年間サンガがずっとやり続けたことから変わる事も変えるつもりも無かったでしょうから、ここまでの38試合で積み重ねた自信がサンガのワンサイドゲームに引き戻したような試合でした。研究されたり、少し苦しい時期が続いたり…そんな時期を経て今日のこのレベルに到達したと思うと、勝利の喜びと同時に感慨深ささえ感じています。

 

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さぁ、もうこうなったら戦術や評価云々の話をする気もないですよ。昇格マジックは1です。油断もできない。確かに長崎は怖い。次節の相手の岡山は絶好調。決してまだ安心すべき状態ではない。でもボールを握っているのはサンガです。今年の物語に添えるのに相応しい結末を掴み取ってください!!

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J2リーグ第39節

アルビレックス新潟2-0愛媛FC

レノファ山口FC0-1ギラヴァンツ北九州

V・ファーレン長崎3-0栃木SC

FC琉球2-2ジェフユナイテッド千葉

SC相模原2-3ファジアーノ岡山

ヴァンフォーレ甲府3-2松本山雅FC

モンテディオ山形2-2大宮アルディージャ

水戸ホーリーホック1-3ジュビロ磐田

FC町田ゼルビア1-1ザスパクサツ群馬

ツエーゲン金沢0-4東京ヴェルディ

京都サンガFC3-1ブラウブリッツ秋田

 

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1位 ジュビロ磐田(86)

2位 京都サンガFC(81)

3位 V・ファーレン長崎(74)

4位 ヴァンフォーレ甲府(73)

5位 アルビレックス新潟(66)

6位 FC町田ゼルビア(65)

7位 モンテディオ山形(65)

8位 FC琉球(60)

9位 ジェフユナイテッド千葉(59)

10位 ファジアーノ岡山(55)

11位 水戸ホーリーホック(52)

12位 東京ヴェルディ(51)

13位 ブラウブリッツ秋田(47)

14位 レノファ山口FC(41)

15位 栃木SC(39)

16位 ザスパクサツ群馬(39)

17位 大宮アルディージャ(38)

18位 ツエーゲン金沢(37)

19位 ギラヴァンツ北九州(35)

20位 SC相模原(34)

21位 愛媛FC(34)

22位 松本山雅FC(32)

 

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前節、京都との首位攻防戦を制した事でJ1昇格に王手をかけていた磐田は水戸に3-1で勝利。この結果、2019年以来となるJ1復帰を今節で確定させました!おめでとうございます!!昨年は昇格候補の本命と言われながらも6位に終わる屈辱の年になりましたが、今季は遠藤保仁を中心に山田大記大森晃太郎山本康裕といった経験と実績のある選手、そしてルキアンという強い個と組織がガッチリハマって、隙のないチームでしたね…強かったです。

残り一枠となったJ1昇格の切符は、今節では昇格の可能性のある京都、長崎、甲府がいずれも3得点を挙げて勝利。この結果、上位4チームの勝点差に変動は無いので、京都は次節岡山戦に勝利すれば昇格決定。引き分け以下でも長崎、甲府の結果次第では昇格が決まります。

 

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一方、ますます激しさを争う残留争いですが…降格の可能性がある14位山口以下のチームで、今節勝利を挙げたのはその山口を直接対決で下した北九州のみ。北九州はこの勝利で順位を19位に上げ、残留圏内となる18位金沢との勝点差を2に詰めており、次節には20位相模原と21位愛媛の直接対決が組まれているなど、残留争いはラスト2試合も凄まじいサバイバルレースが見れそうです。なお、今節は上位の甲府と壮絶な撃ち合いの末に敗れた松本は最下位から抜け出せず。他会場の結果次第では次節にもJ3降格が決まる可能性があります。

また、中位ながらここに来て調子を上げてきた岡山は相模原に勝利して3連勝。これで10戦無敗となりました。

 

 

 

さぁ、岡山戦…!

ではでは(´∀`)