RK-3はきだめスタジオブログ

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好循環と悪循環〜明治安田生命J1リーグ第13節 浦和レッズvsサンフレッチェ広島 マッチレビュー〜

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去年と今年でガガガッとみんな30周年になるね

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第13節、浦和レッズvsサンフレッチェ広島の一戦です。

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

リーグを面白くする為に必要な要素といえば、やはり外国人監督が持ち込む新たなる刺激という点が一つのポイント。そういう意味では、今年共にクラブ創立30周年を迎えるこの両者は歴史の中で、特徴的な外国人指揮官がクラブの歴史を積み上げてきました。

そしてそれは今年も同じ。昨年から就任したリカルド・ロドリゲス監督の下でスペイン式のポゼッションスタイルを志す浦和、そして今年から就任したミヒャエル・スキッベ監督の下でドイツ式のハイ・インテンシティーのサッカーを目指す広島……スペイン・ドイツとW杯で同組になった日本にとっても、その辺りのイズムが交差するこの試合はなかなか一見の価値があるのでは。

状態としては広島に分があるでしょうか。広島は内容が向上しつつある中で、前節は鹿島相手に3-0の快勝と上昇気流。対する浦和はACLを含む過密日程の影響は避けては通れないとは言えども開幕戦から不振が続いており、現状は残留争いのゾーンに追い込まれている状態です。とはいえ30年目を迎え、お互いにとって「サンフレッズ」と呼ばれた時代も今は昔。30シーズン目の5月15日がやってくる今週、因縁渦巻くオリジナル10同士の対戦が始まります。

両チームスタメンです。

 

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酒井宏樹など怪我人を多く抱える浦和は前節柏戦からはスタメンを2人変更。江坂任のところに小泉佳穂、柴戸海のところに伊藤敦樹を起用し、キャスパー・ユンカーもベンチに戻ってきています。

対する広島は前節鹿島戦からスタメンの変更はなく、ベンチメンバーの7名も前節と全く同じ。野津田岳人をアンカーに配置し、ジュニオール・サントスとナッセル・ベン・カリファを2トップに置いた前節から採用している3-1-4-2システムを今節でも継続します。

 

本日の会場は埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002です。

今日の試合は唯一の金曜開催、フライデーナイトJリーグ(金J)として開催されます。浦和はACL参加の為に3週間ほどタイに遠征していたので、埼スタでの試合は4月6日の第7節清水戦以来となりました。

浦和の5月のホームゲームの相手は広島・横浜FM・鹿島と続くことから、クラブはこの3試合を「030th Urawa Anniversary Week -ORIGINALS- Match of 3」と題して開催。5月の間はスタジアム内の3ヶ所に、現所属選手と歴代のレジェンド選手が描かれた記念ウォールが設置されています。また、本日からはコンコースで「埼スタ横丁」なる新エリアもオープンするそう。

 

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立ち上がりの主導権を握ったのは浦和でした。今日は比較的設定ラインの高い状態でボールがよく回り、強度の高さで刺してくるような広島が、なかなかその鋭さを発揮出来ないような具合に自分達のコントロールの下で試合を進めていきます。

そんな中で14分、浦和はゴールからは遠い位置でFKを獲得すると、馬渡和彰が蹴ったボールは敵味方選手の頭上をすーっと越えてゴールのファーサイドに吸い込まれて浦和が先制…かと思いきや、これはオフサイドポジションにいた岩波拓也がプレーに関与していたとしてゴール取り消し。

 

しかし浦和もなかなかそれを決定機に結びつけられないでいると、今度は広島がボールを持ちながら浦和を押し返すようになってきて、試合はまさしくがっぷり四つのような展開になってきました。42分、広島はビルドアップから自陣でボールを受けた森島司が一気に右のスペースへロングスルーパス。これに抜け出した藤井智也とジュニオール・サントスでシュートまで持ち込みますが、これはGK西川周作が阻みます。やや浦和ペースだけどほぼ五分…トータルで見ればそんな感じで前半は0-0で終了。

 

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スキッベ監督は後半からベン・カリファを下げて松本泰志を投入し、システムを3-1-4-2から3-4-2-1のような形に変更。Wボランチにしてインサイドハーフだった満田誠と森島司をシャドーの位置に置く、鹿島戦以前の形に戻して浦和の中盤に対抗します。対する浦和も60分に関根貴大とアレックス・シャルクを下げて江坂とユンカーを送り込みます。後半は広島のシステム変更の影響もあるのか、前半以上に中盤で激しくぶつかるような試合展開になっていきました。

 

浦和は55分にダヴィド・モーベルグのシュートをGK大迫敬介が好セーブで阻止。広島は69分にハーフェーライン付近からテンポの良いパスワークでショートカウンターを繰り出すと、松本の縦パスをサントスがリターンで返して再び松本がミドルをGK西川周作が阻んだところに満田が飛び込むもゴールならず。浦和も72分に自陣でのボール奪取からユンカーと江坂の連係で飛び出しますが、またしても大迫に阻まれてスコアは動きません。ボールの奪い合いが激しくなっていっただけに、一つのロストが決定機に繋がるスリリングな展開になっていきます。

 

雨が豪雨へと変わる中で、浦和は74分に松尾佑介と柴戸海も投入する一方、広島はハーフタイムの交代以降は選手をいじらずに構えます。試合展開が激しくなる中で79分には、右サイドを崩した広島が最後はファーサイド柏好文が松本のクロスに反応するこの日最大の決定機を迎えますがシュートがミートせず。

終盤はほぼ広島が押し込む形になりましたが、広島も広島であと一歩が届かず……見応えのある攻防戦でしたが、最終的にはゴールが埋まらないままドローで終わっています。

 

 

 

前半の構図はかなり明確で、ボールを持つ浦和に対して構える広島という構図でずっと進んでいる中で、浦和は浦和で打開の局面が上手くいかなかったとは言っても、中盤の支配権は確かに浦和が持っているような状態と時間が続いていました。それを後半、広島が松本を投入してシステムを変更し、中盤を厚くした事は広島にとっては明確に中盤を潰しにいく効果を持てた……あそこが今日の試合の一つのポイントであり、後半からはかなりカオスなゲームになっていきましたし、カオスな展開に持ち込む事は広島の狙いでもあったと思います。そういう意味では、勝ち切れなかったという感情により近かったのは広島の方だったかもしれませんね。

後半はお互いに決定機も多くて、非常にスリリングで見応えのある試合ではありました。ただ、得点がほとんど取れていない状況を思うと…浦和としては今日も内心穏やかな状態では無かったでしょうね。

 

 

スマホの容量やべーんだけど

ではでは(´∀`)