RK-3はきだめスタジオブログ

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【ステップアップさせまくったJクラブはどこ!?】◯◯はワイらが育てた王決定戦〜ステップアップ選手ベストイレブン〜②

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…はい、前回に引き続きまして「ブレイク&ステップアップさせまくりクラブはどこ!?◯◯はワイらが育てた王決定戦!」をお届けします。

 

 

 

今回は第2回です。この企画がどういう趣旨なのか、この企画の選出にあたってのルール的なものは第1回のブログを読んでいただきたく。

 

 

 

当企画は全3回で更新。第1回では3チーム、第2〜3回は5チームずつ取り上げていきます。

 

第1回

第2回

第3回

第4回

 

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

エントリーNo.4

ベガルタ仙台

 

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近年、その育成力に注目が集まりつつあるのが仙台。出場機会の少ない選手、ポテンシャルを活かし切れていない選手を完全移籍やレンタル移籍で獲得し、そこから覚醒させる術は卓越している。その流れの先駆けとなったのが後に広島でレジェンドになった佐藤で、野津田や三田、山田らがこれに該当。最たる例が板倉で、レンタル移籍期間が終了したタイミングで川崎には戻らず、そのまま海外移籍を果たした。

上記の中でユース卒の選手は奥埜のみなのでそこはクラブとしても伸ばしたいところだが、関口、シュミット、西村のように、新卒選手を伸ばして日本代表クラスに育てた事例は複数ある。特にGKでは常に良い人材が仙台にはいて、林も六反も前所属クラブで決して出場機会に恵まれていなかったのを代表まで引っ張りあげていったし、その後のヤクブ・スウォビィクや現在のGK陣のように、スカウト力や見極める力は非常に高い。

 

【上で挙げた選手のステップアップ先】

GK 林卓人→広島(2014)、六反勇治→清水(2017)、シュミット・ダニエル→シントトロイデン(2019.7)

DF 角田誠→川崎(2015)、鎌田次郎→柏(2016)、板倉滉→フローニンゲン(2019)、永戸勝也→鹿島(2020)、柳貴博→札幌(2021)、アピアタウィア久→京都(2022)

MF 関口訓充→浦和(2013)、三田啓貴→神戸(2018)、野津田岳人→広島(2019)、奥埜博亮C大阪(2019)、椎橋慧也→柏(2021)

FW 佐藤寿人→広島(2005)、萬代宏樹→磐田(2008)、赤嶺真吾G大阪(2015)、武藤雄樹→浦和(2015)、西村拓真→CSKAモスクワ(2018.7),横浜FM(2022)、山田寛人→C大阪(2021)

 

エントリーNo.5

徳島ヴォルティス

 

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今でこそJ2の有力クラブという立ち位置を気付いている徳島だが、一時期はJ2の最下位争い常連の時期も短くなかった。しかし当時から、J1クラブで燻る若手のレンタル先としての評判は高く、上で挙げた中で言えば丹羽(←G大阪)、ドゥンビア(←柏)、柿谷(←C大阪)はこの時期の選手となる。特に柿谷の徳島時代はある種の伝説とも化しており、ドゥンビアにしても、当時J2で最下位クラスだったチームからストレートで欧州移籍を果たした事は異例中の異例だった。

リカルド・ロドリゲス監督を招聘してスペイン路線に踏み切った2017年以降は、ポゼッション適性のある選手が徳島で覚醒し、相次いでステップアップを果たしており、特に昨季のJ1を戦ったメンバーの多くは今年のJリーグで存在感を発揮している。毎年多くの中心選手の退団を目の当たりにする徳島ファンからすれば複雑な気持ちもあるだろうし、レンタル移籍中心の補強は最終的にリリースしなければならない難しさも持っているが、若手選手の預け先としての徳島への信頼と価値は非常に高い。

 

【上で挙げた選手のステップアップ先】

GK 梶川裕嗣→横浜FM(2020)、上福元直人→京都(2022)

DF 丹羽大輝→大宮(2008)、馬渡和彰→広島(2018)、大崎玲央→神戸(2018.7)、広瀬陸斗横浜FM(2019)、内田裕斗鳥栖(2020)、岸本武流→清水(2022)、福岡将太→G大阪(2022)

MF 柿谷曜一朗C大阪(2012)、柴崎晃誠→広島(2014)、藤田穣瑠チマ→横浜FM(2022)、鈴木徳真→C大阪(2022)、岩尾憲→浦和(2022)

FW ドゥンビア→ヤングボーイズ(2008.6)、渡大生→広島(2018)、山﨑凌吾→湘南(2018.7)、垣田裕暉→鳥栖(2022)、宮代大聖→鳥栖(2022)

 

エントリーNo.6

アルビレックス新潟

 

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Jリーグ屈指のステップアップ実績を誇るのが新潟であり、彼らの育成力と輸出力の凄まじさはJリーグを見ている者なら誰もが身に沁みて感じているはず。酒井や本間のユース組、高校卒業組の鈴木や原、大卒組の東口やキム・ジンスに、他クラブで伸び悩んでいた矢野や松原を育て上げるなど、全パターンでの育成実績を挙げに挙げに挙げまくっている。まさに全方位型育成クラブと言える。

新潟の場合に特筆すべきなのが、比較的安価なブラジル人選手を獲得して活躍させる手腕である。特に2000年代後半から2010年代前半頃は「新潟が引っ張ってきたブラジル人FW」というだけで説得力を有していた。上に書いたように、新潟で大活躍した後に資金力のある他クラブに移籍した選手も多くいて、Jクラブでのステップアップはしなくとも、新潟で活躍してからブラジルに帰ったような選手は多い。

なお、何かと浦和と移籍取引を行う機会が多く、一時期浦和には「新潟からブラジル人FWを獲得した年は監督が途中解任される」というジンクスがあった。2008年のエジミウソン(ホルガー・オジェック)、2011年のマルシオ・リシャルデス(ゼリコ・ペドロビッチ)、2017年のラファエル・シルバ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)が該当し、4人目のレオナルドで途中解任のジンクスは途切れたが、当時の大槻毅監督も同年限りでの退任となっている。

 

【上で挙げた選手のステップアップ先】

GK 北野貴之→大宮(2010)、東口順昭G大阪(2014)

DF 千代反田充→名古屋(2010)、西大伍→鹿島(2011)、永田充→浦和(2011)、千葉和彦→広島(2012)、酒井高徳シュトゥットガルト(2012)、鈴木大輔→柏(2013)、キム・ジンスホッフェンハイム(2014.6)、松原健横浜FM(2017)

MF アン・ヨンハ→名古屋(2005)、マルシオ・リシャルデス→浦和(2011)、レオ・シルバ→鹿島(2017)、小泉慶→柏(2018)、原輝綺→鳥栖(2019)、本間至恩→クラブ・ブルージュ(2022.7)

FW エジミウソン→浦和(2008)、矢野貴章フライブルク(2010.8),名古屋(2013)、チョ・ヨンチョル→大宮(2012)、川又堅碁→名古屋(2014.8)、ラファエル・シルバ→浦和(2017)、レオナルド→浦和(2020)

 

エントリーNo.7

北海道コンサドーレ札幌

 

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J2開幕より前にJリーグに加盟していた事もあり、新潟や鳥栖が台頭するより前の時代の育成クラブの代表格。特に岡田武史監督が率いた1999〜2001年のメンバーは新人王を獲得した山瀬を始め、吉原、播戸、今野といった選手がステップアップを果たした。前述の新潟と同様、新卒ルーキーはもちろんの事、山下や三好のようなレンタルで移籍した選手も代表候補に名が挙がるほどに育てており、ユースも西や奈良を輩出するなど実績を残している。

ベストイレブンを組んだから攻守のバランスが崩壊気味なシステムになってしまったが、札幌も外国人選手を発掘する術に長けたチームで、特にエメルソンとウィルはJリーグの歴史を振り返っても稀に見るほどのインパクトを残した。また、東京Vの印象が強いフッキはその前の2006年に札幌でプレーして25得点を叩き出しており、そのフッキの穴を埋めるべく獲得したダヴィもブレイクさせ、その後Jリーグで長期間プレーする礎を築いた。中盤ではコロンビアからダニルソン、タイからチャナティップを獲得し、特にチャナティップはクラブのアジア戦略を大きく牽引しただけでなく、川崎移籍の際にはJリーグ史に残る移籍金収入を得たという。また、吉原、播戸、鈴木など日本人ストライカーのブレイク実績も豊富。

 

【上で挙げた選手のステップアップ先】

GK 藤ヶ谷陽介G大阪(2005)、林卓人→仙台(2007.6)

DF 大森健作C大阪(2004.9)、加賀健一→磐田(2007)、西大伍→新潟(2010)、山下達也C大阪(2013)、奈良竜樹FC東京(2015)、進藤亮佑→C大阪(2021)、キム・ミンテ→名古屋(2021.8)

MF 山瀬功治→浦和(2003)、今野泰幸FC東京(2004)、ダニルソン→名古屋(2010)、藤田征也→新潟(2011)、三好康児横浜FM(2019)、チャナティップ→川崎(2022)

FW 吉原宏太G大阪(2000)、エメルソン→川崎(2001)、ウィル→横浜FM(2002)、播戸竜二→神戸(2002)、フッキ→東京V(2007)、ダヴィ→名古屋(2009)、鈴木武蔵→ベールスホット(2020.7)

 

 

 

続きは次回

 

 

オールドルーキー見てたら中田浩二出てきて草