RK-3はきだめスタジオブログ

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【ステップアップさせまくったJクラブはどこ!?】◯◯はワイらが育てた王決定戦〜ステップアップ選手ベストイレブン〜④

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…はい、お待たせしました。今回も「ブレイク&ステップアップさせまくりクラブはどこ!?◯◯はワイらが育てた王決定戦!」のお時間がやってまいりました。

 

 

 

今回は第4回、オーラスです!です。この企画がどういう趣旨なのか、この企画の選出にあたってのルール的なものは第1回のブログを読んでいただきたく。

 

 

 

当企画は全3回で更新。第1回では3チーム、第2〜3回は5チームずつ取り上げていきます。

 

第1回

第2回

第3回

第4回

 

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

エントリーNo.12

サンフレッチェ広島

 

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特殊な運命を辿ったヴェルディを別にすれば、J1優勝を経験したクラブの中では最も資金力は低い。それは選手層が薄すぎてコーチとして契約したはずの松田浩望月一頼、ヤン・ヨンソンを現役復帰させたところから始まるクラブの歴史が物語っており、サンフレッチェ広島というクラブの歴史は常に育成と流出の繰り返しの中で生きてきた。特にマツダが経営不振に陥った1990年代後半と主力の大量流出のみならず、監督の契約更新にも影響は及んだ。1990年代後半とミハイロ・ペトロヴィッチが浦和の監督を務めていた時代はそれが一層顕著で、そういう意味ではキャリアのピークを全て広島で過ごした佐藤寿人青山敏弘は稀有な存在だった。

一方、下部組織からの育成は前身のマツダSC時代から他のクラブに先駆けて力を入れており、今でも広島ユースはどれだね低く見積もっても国内で5本の指には確実に入る存在である。また、監督人事は外国籍監督を招聘する比率が他のクラブと比べても高く、特に若手を積極的に起用する人物を据える方針は現在のミヒャエル・スキッベ監督招聘でも伺えるように継続されている。要は、自分達の育成という確固たるベースと最大限の相乗効果を発揮できる監督をしっかりと連れて来れる人事を行っており、ペトロヴィッチ監督の続投判断など、育成を軸としたクラブの統一されたビジョンは賞賛に値する。

余談だが、寮設備と高校を連携させた広島の育成システムは、京都や鹿島が同様のシステムを構築する上で大いに参考にしたという。

 

【上で挙げた選手のステップアップ先】

GK 西川周作→浦和(2014)

DF 柳本啓成G大阪(1999)、駒野友一→磐田(2008)、槙野智章→ケルン(2011)、森脇良太→浦和(2013)、ファン・ソッコ→鹿島(2015)、塩谷司アル・アイン(2017.6)

MF ノ・ジョンユンNACブレダ(1998)、藤本主税→名古屋(2003)、柏木陽介→浦和(2010)、髙萩洋次郎(2015)、稲垣祥→名古屋(2020)、川辺駿グラスホッパー(2021.7)

FW 高木琢也V川崎(1998)、久保竜彦横浜FM(2003)、李忠成サウサンプトン(2012)、石原直樹→浦和(2015)、ドウグラスアル・アイン(2016)、浅野拓磨アーセナル(2016.8)

 

エントリーNo.13

ジェフユナイテッド千葉

 

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同じ千葉県に本拠地を置く柏と同様、比較的早い段階から下部組織に力を入れた活動をしていた事もあって、日本代表クラスにまで育つ選手は度々輩出する事が出来ている。今となっては他クラブのレジェンドというイメージが強い山口智佐藤寿人も元々千葉のユース出身で、特に山口は高校生としてJリーグに出場した史上初の選手でもあった。いわゆる「オシム・チルドレン」と呼ばれた選手には下部組織出身の選手が多く(阿部、佐藤勇人、山岸、村井等)、それもあの時代を特別たらしめた要因の一つだったように思う。

今回の企画で挙げた多くのチームのように資金難で苦しむチームではないが、基本的にはずっと下位に沈んでいた影響もあって、J2降格以前から主力が引き抜かれるケースは多々あり、その穴をユース組や新卒選手に優秀な外国人選手を組み合わせる事で長らく残留してきた。初タイトルを獲得したオシム時代の2005年も茶野と村井抜けたが、ストヤノフとハースの獲得で上位をキープしている。だが2008年に佐藤勇人、山岸、水本、水野、羽生らの同時退団は大きな痛手で、同年こそ残留したが翌年に降格を余儀なくされた。

それでも前述の佐藤、山岸、水本であったり、その前年の阿部の退団の際には多額の移籍金収入を得ている。また、ピークを過ぎてからではあるものの、千葉から移籍していった選手が最終的に千葉に戻ってくるケースも多い(2022年で言えば米倉がそれに該当する)

 

【上で挙げた選手のステップアップ先】

GK 髙木駿→川崎(2016)

DF 山口智G大阪(2001)、茶野隆行→磐田(2005)、水本裕貴G大阪(2008)、米倉恒貴G大阪(2008)、高橋峻希→神戸(2014)、山中亮輔→柏(2015)、大岩一貴→仙台(2016)

MF 酒井友之→名古屋(2001)、村井慎二→磐田(2005)、阿部勇樹→浦和(2007)、佐藤勇人→京都(2008)、羽生直剛FC東京(2008)、山岸智→川崎(2008)、水野晃樹セルティック(2008)、倉田秋C大阪(2011)、長澤和輝→浦和(2017)、為田大貴C大阪(2021)

FW 城彰二横浜M(1997)、バロン→清水(2001)

 

エントリーNo.14

水戸ホーリーホック

 

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「J2の門番」「J2に落ちたらまずは水戸さんに挨拶に行け」みたいなネタが散見されるほど、ある種"J2の象徴"的なポジションがジェフ千葉とは違って敬意として印象付けられているJリーグ界隈にとって唯一無二の存在感を放つクラブ。それまでは特に育成に秀でた訳でもなく、ただただ最下位近辺を彷徨っていた水戸にとって大きな転機となったのが2003年で、外国籍枠に漏れた広島の若手ブラジル人選手をレンタル移籍の形で迎え入れると、当時の前田秀樹監督にDFのポジションで自由を与えられた彼はDFながら10得点を叩き出して大ブレイクし、翌年には浦和に引き抜かれてスター街道を邁進するようになる。後に日本国籍を取得して"田中マルクス闘莉王"と名を変えるエポックメイキングな選手を覚醒させたところから、ステップアップの第一段階のクラブとして水戸が注目され始めた。闘莉王の後に、小椋というこれまた特徴のある選手をJ1に送り出した事も大きい。

柱谷哲二監督に見出された塩谷を始め、伊藤や平野、柳澤のように直接J1にステップアップする選手も少なくないが、水戸の場合の特徴は水戸の後にJ2上位クラブに進んでからJ1クラブに移籍する2段階ステップアップ的な選手が多く、その代表的な存在が前田であり、今季なら黒川がそれにあたる。前述のようにJ2上位クラブも主なステップアップ先としている為、前寛之のような躍進のキーマンになるような選手が出てくる事もある。

 

【上で挙げた選手のステップアップ先】

GK 笠原昂史→大宮(2018)、牲川歩見→浦和(2022)

DF 田中マルクス闘莉王→浦和(2004)、塩谷司→広島(2012.8)、輪湖直樹→柏(2014)、ジエゴ→徳島(2019)、伊藤槙人→横浜FM(2020)、宮大樹→鳥栖(2020)、志知孝明→横浜FC(2020)、前嶋洋太→横浜FC(2021)、柳澤亘→G大阪(2021.7)

MF 小椋祥平横浜FM(2008)、前寛之→福岡(2020)、黒川淳史→大宮(2020)、浅野雄也→広島(2020)、山田康太→山形(2021)、平野佑一→浦和(2021.8)、松崎快→浦和(2022)

FW 高崎寛之→浦和(2010)、前田大然→松本(2018)、小川航基→磐田(2020)

 

エントリーNo.15

大分トリニータ

 

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日本を代表するプロビンチャクラブであり、そして日本有数の育成実績を誇るクラブ。同じ九州では福岡の方が先に高体連や大学とのパイプを築いていた反面、大分は独自のアカデミーの発展に力を注いだ。大分のクラブ規模を思えば快挙としか言いようがない2008年の躍進とナビスコ杯優勝の主軸となった西川、森重、清武といった選手はいずれも大分ユースで育った選手であり、彼らは3人揃って2014年のブラジルW杯にも出場している。近年では鳥栖のアカデミーが著しい成長を見せているが、それまでは九州のアカデミー事情は大分の独壇場とも言えた。特に2008〜2009年頃の先発メンバーは伝説的な意味合いでSNSでも懐かしまれたりする。アカデミー育ちの選手は2008年の躍進を牽引したメンバーのみならず、梅崎、東、最近なら岩田といった日本代表クラスの選手が揃っており、大分ではブレイクしなかったので省いたが、松原健も大分のアカデミーで育った選手である。

2010年に前述の3人のみならず、金崎のような生え抜き選手を含めて多くの主力が退団し、クラブとしては危機を迎えたが、上で言うところの松原や岩田らを育てるなどアカデミーはしっかりと動いていた。再びJ1に上がった2019年は「"J2選抜"を作ること」を補強のテーマとし、その中で藤本やオナイウが後にステップアップを果たす活躍を見せている。新卒組である金崎や鈴木しかり、クラブ創立からコンスタントに人材を上のカテゴリーへと送り出している代表的なクラブ。

関係性としてはC大阪との関係が深い。クラブ事情により大量放出を余儀なくされた2010年には4選手をC大阪に移籍させており(家長のみレンタル元のG大阪から再レンタルの形で移籍)、逆に加地やキム・ボギョンC大阪からレンタルで受け入れ、特にキムはプロ1年目をC大阪から託される形になり、大分所属としてのW杯出場をアシストした。

 

【上で挙げた選手のステップアップ先】

GK 西川周作→広島(2010)

DF シジクレイ→神戸(2001)、加地亮FC東京(2002)、森重真人FC東京(2010)、上本大海C大阪(2010)、岩田智輝→横浜FM(2021)、鈴木義宜→清水(2021)、エンリケトレヴィザン→FC東京(2022)

MF 梅崎司グルノーブル(2007),浦和(2008)、家長昭博C大阪(2010)、高橋大輔C大阪(2010)、清武弘嗣C大阪(2010)、金崎夢生→名古屋(2010)、藤田義明→磐田(2011)、東慶悟→大宮(2011)、キム・ボギョンC大阪(2011)、田中達也→浦和(2021)

FW ウィル→札幌(2001)、山崎雅人G大阪(2008)、藤本憲明→神戸(2019.8)、オナイウ阿道横浜FM(2020)

 

完!!

 

 

右脚に走る痛み(ちょうどここ書こうとした時)