さぁ、いよいよ!
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2022 FIFAワールドカップカタール大会、グループA第1戦であり開幕戦、カタール代表vsエクアドル代表の一戦です!!
カタールW杯観戦ガイド更新中!是非覗いてください!
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オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
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自称・当ブログ的カタールW杯テーマソング
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さぁ、やってきましたカタールW杯!!
前回のロシアW杯からは色々な事が世界的にありすぎました。疫病、戦争……世界情勢の流れは凄まじい時代に突入し、日本は元号が平成から令和になりました。新時代に突入したような世界の変化は、これからもますます加速していくでしょう。
しかしどれだけ時代の流れが変わろうとも、決して変わらないものは熱情と熱狂はいつもこの空間の中にあります。W杯とは何か?それはひとえに狂気です。喜怒哀楽……人間が持ち合わせた感情の全てがぶつかり合う1ヶ月が始まります!
その記念すべき開幕戦はカタールvsエクアドルという対戦カードになりました。
今大会、開催国という事でW杯初出場を果たしたカタールにとっては、言うまでもなくこれからの時間は自分達の国が経験したことのない体験を、見たことのない景色を味わう時間になるでしょう。経験を含めた個々としては他国に劣る彼らですが、それでもカタールは豊富な資金力を活かしてスペインから複数の指導者を招き、国としてかねてから力と資金を惜しみなく注ぎ込んだ育成組織「アスパイア・アカデミー」を軸にした長期育成計画は確かに実りの季節を迎えている頃合いです。実際、アジアカップで日本にも韓国にも勝っちゃったんだから…。彼らにとってはW杯デビューの試合でもある訳ですから、彼らが抱くロマンと組織力に期待したいところです。
対するエクアドルは2014年ブラジルW杯以来の出場となりますが、南米予選は世界でも最も過酷な予選の一つとも言われています。しかし南米のチームらしい個々のクオリティとチームとしての質はやはり高く、チリやコロンビアといった強力な国を下してW杯まで駒を進めてきました。先日の日本戦を見れば、彼らの実力は否が応でも分かるはずです。この開幕戦で、我こそがいわゆるダークホースなりと言ってのけるチームはどちらになるでしょうか。
両チームスタメンです。
カタールは基本的には優勝したアジアカップ 2019の頃からメンバー・システム共に大きな変更はありません。5バック気味のシステムで後ろからビルドアップを狙いつつ、アクラム・アフィムとアルモエズ・アリという不動の2トップを軸にしたメンバーになっています。
エクアドルは9月の日本戦の時点では4-1-2-3システムでしたが、今日のはシステムをオーソドックスな形の4-4-2に変更してきました。ミカエル・エストラーダとエネル・バレンシアで2トップを組み、これまではアンカー+2インサイドハーフだったボランチはモイセス・カイセドとジェクソン・メンデスが組む形になりました。
本日の会場はカタール、アル・ホールのアル・バイト・スタジアムです。メディアによっては「アル・ベイト・スタジアム」と表記している媒体も多いですね。
アル・ホールSCのホームスタジアムであるこのスタジアムは、ドーハ付近にスタジアムが固まる今大会の中では数少ないドーハから少し離れたところにあるスタジアムです。砂漠地帯の中に聳え立つ形のスタジアムで、このスタジアムではグループステージ6試合、決勝トーナメントを3試合と、今日の開幕戦から準決勝までの9試合が開催される予定になっています。特徴的かつ、ザ・中東という雰囲気を漂わせる外観は、かつてこの地に住んでいた遊牧民が使用していた伝統的なテントをモチーフにデザインされており、スタジアムの名前もテントの名前である「バイト・アッ・シャアル」に由来。6万人収容で、デザイン性の高さを見せてくれる、いわゆる絵になる建造物ですね。
試合前に開会式が行われ、俳優のモーガン・フリードマンやBTSのジョングクらが出演。カタールの歴史や文化も交えながら、派手で優雅な開会式が展開されましたね。
カタールW杯で使用される全スタジアムの紹介はこちらからどうぞ!
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試合は想定外なほど早い時間に動きました。3分、エクアドルはハーフェーライン付近で得たFKでロングボールを蹴り込むと、GKサード・アルシーブが混戦の中でボールを確保しきれず、この競り合いに参加していたフェリックス・トーレスがシュート性のボールを蹴り、これにエネル・バレンシアが反応してエクアドル先制!…かと思われましたが、これはいきなりのVAR介入によりノーゴール判定。
しかしエクアドル優勢の試合展開は変わりません。16分には中央突破で仕掛けると、スルーパスに一気に抜け出したバレンシアをGKアルシーブが倒してしまいエクアドルがPK獲得。これをバレンシアが冷静に決めてエクアドル先制!今大会のファーストゴールはPKから生まれ、バレンシアにとっては9月の日本戦でシュミット・ダニエルにPKを止められた流れを払拭する一発に。
エクアドルは20分にもミドルレンジからのスルーパスにペルビス・エストゥピニャンが抜け出してクロスを入れると、そこに飛び込んだミカエル・エストラーダがヘッド。これは枠の外に外れましたが、エクアドルは早い時間から度々決定機を創出していきます。
エクアドルのコンパクトな守備な守備の前に攻めあぐねるカタールは「押し込む」という段階まで辿り着けないままにエクアドルにボールを奪われて逆襲を喰らう事を繰り返していました。32分にはまたしてもエクアドルが右サイドで時間を作ると、アンヘロ・プレシアードのクロスにニアに入ったエストラーダが作ったスペースに飛び込んだバレンシアの今日2点目のゴールでエクアドル追加点!
ここまではエクアドルの状態の良さと強さを見せつけられる展開になっていたカタールがようやく決定機を迎えたのが前半アディショナルタイム。右サイドをパスで崩すと、右サイドを抜け出したハサン・アルハイドスのクロスにアルモエズ・アリが抜け出しましたが…この決定的な場面のヘッドはヒットせず。前半はエクアドル2点リードで終えます。
後半もエクアドルのゲームでした。高い位置からのプレスで後半も文字通りカタールを制圧。プレッシングとショートカウンターの連続で、カタールの攻撃を牽制するかのように果敢に守っていきます。GKに防がれこそしたものの、55分にはロマリオ・イバーラも惜しいシュートを放つなど、やはりカタールは苦しい時間をなかなか脱し切れません。
カタールは72分に10番のハサン・アル・ハイドスとエースながら今日は孤立気味だったアルモエズ・アリを下げてモハンマド・ワードとモハメド・ムンタリを投入。しかしエクアドルの前にカタールはただただフラストレーションばかりを溜め続けて、ストレスフルな試合展開もあってか、カタールはラフプレーも目立つような展開になっていきました。
それでも試合終了間際、自陣からのロングフィードに高いラインのエクアドルDFの背後を一気に貫いたムンタリがダイレクトで惜しいシュートを放つと、エクアドルが背後を警戒する意識が強まったことでミドルゾーンに少しスペースが生まれるようになり、カタールはやや高い位置でボールを回せる時間は増え始めました。
しかしそういう展開になるにはあまりに遅すぎて試合終了。
世界が注目するカタールW杯の開幕戦は、エクアドルが快勝とも言うべき展開で2-0で勝利!一方、開幕戦であると同時にW杯デビュー戦でもあったカタールは、開幕戦及び初戦で敗れた初の開催国という形になってしまいました。
「制圧」というフレーズが最もしっくりくるゲームだったように思います。「攻撃的守備」とも言えよう守り方とそこからのショートカウンターは圧巻でしたし、守備の心地良いリズムでそのまま攻撃とリンクさせる事が出来ていました。ビルドアップを徹底したいカタールに常に詰みの感覚を与える事でミスを誘発させる…そしてエクアドルは何も守りに入ってる訳じゃなくて攻撃とリンクさせて考えている訳で、そこから攻撃に渡す流れも全ての事柄が連結していたと思います。鮮やかな勝利でしたし、期待できる存在になったんじゃないでしょうか。それだけにバレンシアの怪我の具合は気になりますが……。
カタールとしては、やはり常に追い込まれた状態でプレーせざるを得ない形にエクアドルに導かれてしまったのはしんどかったと思います。組織的な完成度は高いと思いますが、まだ個がそこまでリンク出来ていない以上、自分達が上手くリズムにハマった展開に持っていかないといけない。その点でやっぱり、W杯の難しさを体感したのではないでしょうか。
W杯検定解答編更新しとくの忘れてた
ではでは(´∀`)