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拠り所〜2022 FIFAワールドカップカタール大会 イングランド代表vsセネガル代表 マッチレビュー〜

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結局ベスト16が一番面白い

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー2022 FIFAワールドカップカタール大会、決勝トーナメント1回戦、イングランド代表vsセネガル代表の一戦です!!

 

カタールW杯観戦ガイド更新中!是非覗いてください!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

自称・当ブログ的カタールW杯テーマソング

 

 

 

開幕から2週間の月日が経ち、舞台はいよいよ決勝トーナメントとなりました。

大会前は不振を極め、母国のファンを疑心暗鬼へと誘ったイングランドでしたが、蓋を開けてみれば少なくともグループステージでは2勝1分。今大会の傾向を思えば、負けずに勝点7を記録したという数字の事実は少なからずポジティブに捉えられるべきでしょう。まさしく黄金メンバーを揃えた2006年以降、イングランド代表は混迷の時代を迎えました。しかし制度設計を含めた育成改革は今や功を奏し、今のイングランドは大会でも屈指のレベルのタレント集団と化し、2018年ロシアW杯は4位、2021年のEUROは準優勝…そこに結果はついてき始めています。いつの間にか、半年もその手を離れた国際大会でのメジャータイトルを取り戻すべく、彼らの本当の冒険はここから始まります。

対するセネガルですが、グループステージ最終戦ではエクアドルとの激闘を制し、大旋風を巻き起こした2002年以来となるグループステージ突破を果たしました。ただし、彼らの選手層を見ればそれは何ら驚く結果ではなく。ましてや彼らのレギュラー陣の多くは、他でもないイングランド・プレミアリーグでプレーしている人が多い。サディオ・マネがいなくともタレント集団でい続ける彼らの冒険にイングランドが立ちはだかる時の妙を、彼らは楽しむ準備はきっと出来ているはずです。さぁ、負けたら終わりのトーナメントが幕を開けます…!!

両チームスタメンです。

 

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第1〜2戦は4-2-3-1的に挑んだイングランドですが、今日は第3戦ウェールズ戦から採用した4-1-2-3を継続。ウェールズ戦か、のメンバー変更はラッシュフォードではなくブカヨ・サカを右WGの先発に戻し、フィル・フォーデンを再び左サイドに戻しています。DFラインはマンチェスター選抜みたいな感じですね。

イドリサ・ゲイェを出場停止で欠くセネガルはスタメンを2人変更。イドリサ・ゲイェと共にパペ・ゲイェも今日は先発から外れており、今日はナンパリス・メンディとパペ・シスがWボランチを形成します。今日はイングランド戦という事ですが、スタメンの11人のうち半数に当たる5人がイングランドでプレーする選手という事になりまきた。

 

本日の会場はカタール、アル・ホールのアル・バイト・スタジアムです。

試合会場がドーハ近辺に集中している今大会ですが、唯一少し北部に位置する開催都市なのがアル・ホール。かつては真珠産業で栄えた港町だそうで。砂漠の中に佇むように建てられたこのスタジアムは遊牧民のテントをイメージしてデザインされており、そのビジュアルはザ・中東。それゆえに、カタールW杯関連の広報物のカバーデザインに使われる事もあるようですね。

このスタジアムでは開幕戦のカタールvsエクアドルの試合が開催されており、準決勝まで試合日程が組まれるなど、決勝を行うルサイル・アイコニック・スタジアムに次ぐ扱いを受けており、キャパシティールサイルスタジアムに次いで多い数字となっています。イングランドにとってはグループステージ第2戦のアメリカ戦の会場でもありましたね。

 

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カタールW杯で使用される全スタジアムの紹介はこちらからどうぞ!

 

 

 

序盤からリズムを掴んだのはイングランドでした。しっかりと自陣からビルドアップしてボールキープを徹底しつつ、攻撃は主に左サイドからの攻撃を展開。そこから何度か鋭いクロスを入れられるようや段階までイングランドは到達しましたが、そこから先が合わなかったり、セネガルの対応に遭ったりでシュートまで持ち込めない時間が続きます。

 

一方のセネガルは結構積極的にイングランドに対してプレッシングをかけ続けていきました。そんな中でセネガルがシュートチャンスを掴んだのは22分、イングランドのクリアミスを拾ったセネガルは右サイドへと攻撃を開始。右サイドから入ったクロスをディアが反応すると、こぼれ球にサールが詰めましたが…これは枠の上へ。更に31分にもイングランドのビルドアップをサールがカットしてパスに繋げると、抜け出したディアが決定機的なシーンを迎えましたが、シュートはGKピックフォードがファインセーブ。

 

押し気味に試合を進めながらもイングランドはなかなかシュートを打つ段階に持ち込めず。逆に効率性のある攻撃で自分達の時間に持ち込み始めたセネガルのプレッシングの前に、イングランドセネガルに押され気味な展開ににじわじわとなっていました。

しかしそういう嫌な時間帯だった38分に試合は動きます。自陣でビルドアップしたところから最前線のハリー・ケインに当てると、ケインは自分のところで溜めてからインナーラップ的に走るベリンガムへ絶妙すぎるスルーパス。これに抜け出したベリンガムの折り返しをヘンダーソンが冷静に流し込んでイングランド先制!

 

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これで憑き物が取れたかのようなイングランドは一気に水を得た魚のように躍動感を出し始めると、ここまで苦められていたセネガルのプレスを上手く剥がせるようになっていき、度々サイドから可能性のあるクロスを入れられる回数が増えていきました。

そして前半アディショナルタイム、自陣でベリンガムがボール奪取すると、そこから一気にドリブルで持ち上がってカウンター攻撃。左にパスを振るとフォーデンがワンタッチでスルーパスに変え、最後はケインがGKメンディーとの1対1を制して追加点!ここまでポストプレーやパスの出し手など攻撃の起点として活躍してきた絶対的エースの今大会初ゴールが遂に決まり、イングランドの2点リードで前半を終えます。

 

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セネガルは後半開始と共にパペ・ゲイェ、バンバ・ディエン、パペ・サールの3人を同時に投入し、一気に局面の打破を図ろうと試みます。

しかし後半もイングランドペースでした。57分、自陣でのボール奪取から流れるようなパスワークでショートカウンターを仕掛けると、ケインの突破が止められたところのフォローに入ったフォーデンが左サイドを抜け出してからグラウンダーのクロス。ここにサカが反応して流し込んで遂に3-0…!

 

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3-0になってからは試合のペースというか、テンションがトーンダウンしたように落ち着いた試合展開になっていきました。イングランドは前線のタレントを入れ替えつつ、バックラインにも変化を加える余裕のある采配を見せながらゲームをコントロールしていき、セネガルも攻撃的なプレーヤーを投入して何とか一点を返そうと試みますが…イングランドの守備陣も老練な動きを見せ、セーフティーファーストの体勢をとったイングランドの前に歩を進めきれません。

 

試合はそのままイングランドが3-0で快勝。イングランドはこれで2大会連続のベスト8進出という事になりました!

一方、20年ぶりの決勝トーナメント進出を果たしたセネガルの冒険は惜しくもベスト16で終わりを告げる事となりました。

 

 

 

前半はむしろ、苦しんでいたのはイングランドの方だったんですよね。それだけセネガルの積極的なプレッシングが上手くハマってましたし、そこからの鋭いショートカウンターで何度もゴールに迫っていました。途中からイングランドもなかなか前進出来なくなっていたんですよね。前半だけ見れば、むしろ勝利に繋がるチャンスはセネガルの方に多く転がっていたようにすら見えました。

しかしセネガルがその良い流れの中で点を取りきれなかった事を責めるよりは、あそこで取られなかったイングランドと、あの流れの中で取り切ったイングランドを讃えるべきだったのかなと。そういう意味ではやはりハリー・ケインという存在はイングランドにとって明確なストロングポイントで。味方からすれば、ケインにさえボールが入れば何とかなるし、DFはケインへのコースさえ開けばそこに自信を持って縦パスを打ち込める。そして周りのアタッカーはそれに呼応して走り出す事が出来る。結果的に今日はケインも点を取りましたけど、ケインが点を取っていないのに「MVP級」と言われ続けていた理由が詰まっていたのがあの1点目だったと思います。自分達の流れであのやられ方をした事で、セネガルもガクっと落ちた感じがしましたしね…。劣勢の中でこそ拠り所の意味が深くなる、といった感じの試合でした。セネガルも予選から通じて素晴らしい試合をしていただけに、そして彼らの拠り所がこの大会に参加できなかった事を含めて、惜しい気持ちもありますが…。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

12月4日(大会15日目)

ベスト16

フランス3-1ポーランド

イングランド3-0セネガル

 

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12月5日(大会16日目)

ベスト16

24:00 日本vsクロアチア

28:00 ブラジルvs韓国

 

 

BS4Kで見た。

ではでは(´∀`)