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当ブログ的、2022年カタールW杯ベストイレブン

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カタールW杯もいよいよ残り2試合になってしまいました。

 

 

あんなドラマやこんなドラマ、色々ありましたねぇ…。そのドラマは最後に繋がり、躍進した今大会の象徴同士の対戦となる3位決定戦、そして約束された運命に導かれたかのような決勝戦……残すはその2試合です!

 

 

…で、今回はですね。これまでのJリーグもそうですし、去年のEUROでもそうでしたが、当ブログ…最終節や決勝戦の前にベストイレブンを決める傾向がありまして。

 

 

という訳で今回は当ブログ的ベストイレブンを考えていきたいと思います!

 

カタールW杯観戦ガイド更新中!是非覗いてください!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

自称・当ブログ的カタールW杯テーマソング

 

 

 

【GK】

GK1 ドミニク・リバコビッチ

(クロアチア/ディナモ・ザグレブ)

 

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生年月日:1995年1月9日

カタールW杯成績:6試合6失点

過去のW杯出場:2018年ロシアW杯

 

今大会のシンデレラボーイはストライカーでもファンタジスタでもなく彗星の如く現れたGKでした。まぁ、我々にとっては悪魔だった訳ですが…(小声)

元々PKセーブを得意としており、PK戦にも連れ込んだベスト16の日本戦で実に日本の4人のうち3人のキックをセーブ。神懸かりなパフォーマンスで一躍母国の、そして大会全体のヒーローになると、準々決勝ではブラジル相手にスーパーセーブを連発。そして持ち込まれたPK戦でも、1人目のロドリゴのキックを止めて、彼はこの大会の主役の座に躍り出ました。

2試合連続のPK戦となったベスト16と準々決勝で受けた8本のPKのうち、実に4本を自らの手で防いでしまった彼はのカタールW杯は間違いなくゾーン状態だったと言えるでしょう。PK戦がフォーカスされますが、ブラジル戦は120分のパフォーマンスも圧巻でしたし。現在はクロアチアリーグでプレーしているだけに、今後のキャリアにも注目です(現にバイエルンが獲得に動いているとか…)。

 

【GK候補選手】

エミリアーノ・マルティネス (アルゼンチン/アストン・ヴィラ)

ウーゴ・ロリス (フランス/トッテナム・ホットスパー)

ヤシン・ブヌ (ロッコ/セビージャ)

アンドリース・ノペルト (オランダ/ヘーレンフェーン)

ヴァイチェフ・シュチェスニー (ポーランド/ユベントス)

 

 

 

【DF】

DF26 ナウエル・モリー

(アルゼンチン/アトレティコ・マドリード)

 

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生年月日:1998年4月6日

カタールW杯成績:6試合1得点

過去のW杯出場:初出場

 

昨年からアルゼンチン代表入りを果たした攻撃的右SBで、ここまで第2戦のメキシコ戦を除く全試合に先発。…話変わりますけど、そうだ、今回のW杯は26番があるんだね…。

W杯デビューとなったサウジアラビア戦は苦いデビューになりましたが、先発復帰した第3戦のポーランドからのパフォーマンスは圧巻そのもの。単に運動量が多いだけでなく、前に出る時の思い切りの良さはチームの大きな選択肢となっており、準々決勝オランダ戦で自らが挙げた先制点は勿論、準決勝クロアチア戦の2点目はモリーナのスプリント無しでは語れないゴールでした。

 

 

DF20 ヨシュコ・グバルディオル

(クロアチア/RBライプツィヒ)

 

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生年月日:2002年1月23日

カタールW杯成績:6試合0得点

過去のW杯出場:初出場

 

ライプツィヒの選手を見とけば若手は押さえられる」みたいな部分もあるだけに、欧州サッカーファンには既に注目されていた選手ではありましたが、今回のW杯での活躍により、無事に世界にバレる事に。フェイスガードも印象的でしたね。

19歳で出場したEURO2020では左SBとして参加していましたが、今大会では重鎮ロブレンと強力なCBコンビを結成。クロアチアの躍進はベルギー戦でのスーパーカバーから生まれたと言っても過言ではないですし、ベスト16日本戦での鬼神っぷり印象的。既に水面下では天文学的な金額飛び交う争奪戦が繰り広げられているなんて話も…。

そして彼の場合は、次回どころか2030年W杯も20代で迎えるんですよね…。彼は準決勝アルゼンチン戦で、メッシにぶち抜かれたあの残像を一生忘れないでしょうし、その残像を追うような4年間が始まる。そう考えると、やっぱりW杯の歴史やドラマは深い…。

 

 

 

DF2 アクラフ・ハキミ

(ロッコ/パリ・サンジェルマン)

 

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生年月日:1998年11月4日

カタールW杯成績:6試合0得点

過去のW杯出場:2018年ロシアW杯

 

ロッコはダークホース的な存在ではありながらも、そもそも元々世界のトップオブトップでプレーするトッププレーヤーを複数抱えたチームでもありました。スペインで生まれ、レアル・マドリードの下部組織で育ったハキミは典型でしょう。

常にトップレベルのところでプレーしていた彼から滲む自信はやはりハキム・ツィエクと共にモロッコにとって一つの拠り所になっていたでしょうし、ハキミ自身、ハードな試合展開に持ち込むモロッコの中で文字通りサイドを制圧していました。元々高かった評価を更に高く押し上げたと言うべきでしょう。世界最高クラスの右SBである事を誇示しました。

 

 

DF6 ロマン・サイス

(ロッコ/ベシクタシュ)

 

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生年月日:1990年3月26日

カタールW杯成績:6試合1得点

過去のW杯出場:2018年ロシアW杯

 

今大会で主役のような眩さを見せたモロッコの堅守の要であり、闘将。モロッコ伝説はグループF第2戦でベルギーに勝利したところから始まりましたが、この試合でベルギーの猛攻を身体を張って食い止め、そしてモロッコ伝説の始まりとなる先制点を挙げたのもサイスでした。前に出ても良し、後ろに引いても良しの激しいだけじゃない守備センスは圧巻でしたね。

ベスト16のスペイン戦で肉離れを追いながらも、その後の2試合も怪我を押して先発出場。準決勝フランス戦では無念の負傷交代となってしまいましたが、その際のスタンディングオベーションは、彼の今大会での働きに対する最大の敬意だったと言えるでしょう。

 

【DF候補選手】

ニコラス・オタメンディ (アルゼンチン/ベンフィカ)

クリスティアン・ロメロ (アルゼンチン/トッテナム・ホットスパー)

ラファエル・ヴァラン (フランス/マンチェスター・ユナイテッド)

テオ・エルナンデス (フランス/ACミラン)

ヨシプ・ユラノビッチ (クロアチア/セルティック)

フィルジル・ファン・ダイク (オランダ/リバプール)

チアゴ・シウバ (ブラジル/チェルシー)

マルキーニョス (ブラジル/パリ・サンジェルマン)

ペペ (ポルトガル/FCポルト)

板倉滉 (日本/ボルシア・メンヒェングラードバッハ)

カリドゥ・クリバリ (セネガル/チェルシー)

 

 

 

【MF】

 

MF7 アントワーヌ・グリーズマン

(フランス/アトレティコ・マドリード)

 

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生年月日:1991年3月21日

カタールW杯成績:6試合0得点

過去のW杯出場:2014年ブラジルW杯、2018年ロシアW杯

 

優勝した前回大会ではムバッペと共にメインキャストの一角を担っていましたが、今大会はどちらかと言えば繋ぎや守備の面で脇役的な働きを見せていました。

準決勝終了時点で得点こそないものの、もう…今大会のグリーズマンのポジショニングと堅実性は効きまくってるのなんの。ポグバとカンテのいない中盤が崩壊しなかったのは、グリーズマンの万能っぷりに救われたところは大きいです。モロッコ戦では相手に押される展開になった時、クロスボールのこぼれ球を全部処理していたのはグリーズマンでしたからね。ムバッペ、そしてデンベレグリーズマン抜きではあそこまで伸び伸び動けなかったはずです。

 

 

MF4 ソフィアン・アムラバト

(ロッコ/フィオレンティーナ)

 

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生年月日:1996年8月21日

カタールW杯成績:6試合0得点

過去のW杯出場:2018年ロシアW杯

 

圧巻でしたね。モロッコ躍進のキーマンでした。直前までモロッコの監督を務めてきたハリルホジッチ監督の日本代表時代で振り返るなら、まるで山口蛍と井手口陽介のタスクを一人でやり切ってしまっていた。特にスペイン戦・ポルトガル戦は本当にクレイジーでしたよね。それこそ「アムラバトは本当に一人なのか?」状態。ましてやスペイン戦については、120分に渡ってあれをやり切っていた訳ですし。

そしてその運動量も無闇に稼いだ訳ではなく、しっかりといてほしい場所を埋めてくれるんですよね。誰か走ってきてほしい場所の全部に走っていた。モロッコの戦い方も踏まえて、まさしく象徴的な選手でした。

 

 

MF10 ルカ・モドリッチ

(クロアチア/レアル・マドリード)

 

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生年月日:1985年9月9日

カタールW杯成績:6試合0得点

過去のW杯出場:2006年ドイツW杯、2014年ブラジルW杯、2018年ロシアW杯

 

まぁ、もう、説明不要ですよね。モドリッチに限らずメッシやクリロナ、今大会の出番は殆どなかったですけどダニエウ・アウベスとか、彼らのような大ベテランがその矜持みたいなものをプレーで表現してくれている、そひてそれにリアルタイムで触れられている事に素直に感謝したい気持ちでいっぱいです。

結局、ボール持たせたらクソうめえし、そのくせ誰より走るし、37歳の仕事量じゃないし……モドリッチのエピソードや選手のコメントなんかも聞くと、ほんと「こんな上司いてくれたらいいな」を地で行ってる漢というか。なんか、普通に次のW杯もバリバリやってそう。……ねぇ、本当に日本来るの…?

 

それと、候補選手の欄で言及しておきたいのはアルゼンチンの中盤…特にデ・パウル、マクアリスター、エンソ・フェルナンデスの3人ですね。いわゆるスタープレーヤーって感じのタイプの選手たちでは無いものの、彼らの献身と卓越したスキルが生んだ中盤の厚みは素晴らしかった。あれがアルゼンチンをチームとして強く推進させている要だと思っています。

 

【MF候補選手】

ロドリゴ・デ・パウル (アルゼンチン/アトレティコ・マドリード)

アレクシス・マクアリスター (アルゼンチン/ブライトン)

エンソ・フェルナンデス (アルゼンチン/ベンフィカ)

アドリアン・ラビオ (フランス/ユベントス)

オーレリアン・チュアメニ (フランス/レアル・マドリード)

マテオ・コヴァチッチ (クロアチア/チェルシー)

マルセロ・ブロゾビッチ (クロアチア/インテル・ミラノ)

アザディン・ウナヒ (ロッコ/アンジェSCO)

コーディ・ガクポ (オランダ/PSVアイントホーフェン)

ジョーダン・ヘンダーソン (イングランド/リバプール)

ジュード・ベリンガム (イングランド/ボルシア・ドルトムント)

堂安律 (日本/SCフライブルク)

三笘薫 (日本/ブライトン)

ブルーノ・フェルナンデス (ポルトガル/マンチェスター・ユナイテッド)

セルヒオ・ブスケツ (スペイン/ブラジル)

タイラー・アダムス (アメリ/リーズ・ユナイテッド)

 

 

 

【FW】

FW9 オリヴィエ・ジルー

(フランス/ACミラン)

 

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生年月日:1986年9月30日

カタールW杯成績:5試合4得点

過去のW杯出場:2014年ブラジルW杯、2018年ロシアW杯

 

優勝した前回大会でもレギュラーFWを担っていたジルーですけど、あの大会でのジルーってめちゃくちゃ効いてたんですよ。影のMVPって感じのプレーで。ただ、ワントップのレギュラーながら0得点だったこともあって、そこがあまり取り上げられなかったりもしたんですね。

そして今回、ベンゼマがまたしてもW杯に出られないという事態になって再びワントップのレギュラーを務める事になった。すると前回大会での献身性を残しつつ、今回はそこに得点という結果まで添えてみせた。準々決勝イングランド戦なんか、万能型というより完全にストライカーの矜持でしたね。

 

 

FW10 キリアン・ムバッペ

(フランス/パリ・サンジェルマン)

 

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生年月日:1998年12月20日

カタールW杯成績:6試合5得点

過去のW杯出場:2018年ロシアW杯

 

今大会のテーマというか傾向って、複雑化する現代サッカーにおいて「行き着く先は結局シンプル」っていう部分だったと思うんですね。そしてその象徴がムバッペだったのでしょう。フランス側からすればムバッペほどありがたく、そして頼もしい。同時に相手からすればこれほどまでに理不尽を感じさせる相手も、歴史という括りで見てもなかなかいないでしょう。相手に有無を言わせる余地を与えないようなスーパースターだと痛感しました。

 

 

FW10 リオネル・メッシ

(アルゼンチン/パリ・サンジェルマン)

 

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生年月日:1987年6月24日

カタールW杯成績:6試合5得点

過去のW杯出場:2006年ドイツW杯、2010年南アフリカW杯、2014年ブラジルW杯、2018年ロシアW杯

 

これを書いているのは準決勝が終わった時点なので……もし仮にアルゼンチンが敗れるような結果に終わったとしても、このカタールW杯が5度目にして、メッシが最もメッシらしかった大会だったのは間違いないと思います。「メッシを活かすやり方を上手く組み立てられたチーム」というのが今回のアルゼンチンの前評判だった訳ですが、サウジアラビア戦の失態を全て吹き飛ばしたメキシコ戦でのゴールはまさしく王でした。果たして決勝で彼のキャリアのピースは埋まるのか…。

 

【FW候補選手】

フリアン・アルバレス (アルゼンチン/マンチェスター・シティ)

ユセフ・エン・ネシリ (ロッコ/セビージャ)

メンフィス・デパイ (オランダ/FCバルセロナ)

ハリー・ケイン (イングランド/トッテナム・ホットスパー)

ネイマール (ブラジル/パリ・サンジェルマン)

リシャルリソン (ブラジル/トッテナム・ホットスパー)

アルバロ・モラタ (スペイン/アトレティコ・マドリード)

エネル・バレンシア (エクアドル/フェネルバフチェ)

 

 

 

【最優秀ブレイクスター】

DF ヨシュコ・グバルディオル

(クロアチア/ディナモ・ザグレブ)

 

【最優秀ブレイクスター候補】

FW フリアン・アルバレス (アルゼンチン/マンチェスター・シティ)

GK ドミニク・リバコビッチ (クロアチア/ディナモ・ザグレブ)

MF ソフィアン・アムラバト (ロッコ/フィオレンティーナ)

MF アザディン・ウナヒ (ロッコ/アンジェSCO)

GK アンドリース・ノペルト (オランダ/ヘーレンフェーン)

MF コーディ・ガクポ (オランダ/PSVアイントホーフェン)

MF 三笘薫 (日本/ブライトン)

FW ゴンサロ・ラモス (ポルトガル/ベンフィカ)

DF ペルビス・エストゥピニャン (エクアドル/ブライトン)

FW ニクラス・フュルクルク (ドイツ/ブレーメン)

 

【最優秀ベテラン】

MF ルカ・モドリッチ

(クロアチア/レアル・マドリード)

 

【最優秀ベテラン候補】

FW リオネル・メッシ (アルゼンチン/パリ・サンジェルマン)

GK ウーゴ・ロリス (フランス/トッテナム・ホットスパー)

FW オリヴィエ・ジルー (フランス/ACミラン)

DF チアゴ・シウバ (ブラジル/チェルシー)

DF ペペ  (ポルトガル/FCポルト)

FW クリスティアーノ・ロナウド (ポルトガル/無所属)

DF 長友佑都 (日本/FC東京)

DF 吉田麻也 (日本/シャルケ04)

MF セルヒオ・ブスケツ (スペイン/FCバルセロナ)

GK ギジェルモ・オチョア (メキシコ/クラブ・アメリカ)

 

 

 

【最優秀監督】

ワリド・レグラギ

(ロッコ)

 

生年月日:1975年9月23日

国籍:モロッコ

 

ロッコの躍進にはハリルホジッチ前監督のベースがあることは確かです。ただ、日本代表の時と同じで問題が内部に渦巻いていた中で、出来上がりつつある戦術の継承と発展、そしてチームのマネジメントの面において、すべてのバランスを擦り合わせる…いわゆる「いいとこどり」をやってのけた手腕は圧巻でした。モロッコの英雄と呼ばれるに相応しい仕事ぶりだったと言うべきでしょう。

 

【最優秀監督候補】

リオネル・スカローニ (アルゼンチン)

ディディエ・デシャン (フランス)

ズラトコ・ダリッチ (クロアチア)

ルイス・ファン・ハール (オランダ)

森保一 (日本)

アリュー・シセ (セネガル)

 

 

 

【MVP】

リオネル・メッシ or キリアン・ムバッペ

 

上で書いたように、これまでの当ブログのベストイレブン企画は最終節や決勝戦の前に更新してたんですけど、それは決勝戦や最終結果にあまり引っ張られたくないっていう考えがあったんですね。ただ今回は…もうこの2人の王から選べない。今回ばかりは、決勝戦の結果に引っ張られたい……それが素直な感想です。

 

 

メッシ&ムバッペ

ではでは(´∀`)