RK-3はきだめスタジオブログ

気ままに白熱、気ままな憂鬱。執筆等のご依頼はTwitter(@blueblack_gblue)のDM、もしくは[gamba_kyoto@yahoo.co.jp]のメールアドレスまでご連絡お願いします。

必然と運とファンタジック〜2022 FIFAワールドカップカタール大会 グループH第2戦 ポルトガル代表vsウルグアイ代表 マッチレビュー〜

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070315j:image

 

観戦ハードスケジュール

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー2022 FIFAワールドカップカタール大会、グループE第2戦、ポルトガル代表vsウルグアイ代表の一戦です!!

 

カタールW杯観戦ガイド更新中!是非覗いてください!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

自称・当ブログ的カタールW杯テーマソング

 

 

 

「悩める強豪同士」とでも言うべき対決でしょうか。

EURO2016王者であるポルトガルですが、近年は特に次から次へとダイヤモンドのような才能が溢れかえっており、彼らは皆、プレミアリーグを中心にヨーロッパサッカーのトップトップに君臨し続けています。しかし代表チームになると、なぜかいつもその豪華爛漫なスター集団に期待したくなるハーモニーが出てこない……。彼らのその悩ましさにもどかしさを抱いているのは、何もポルトガルだけではないはず。それでもクリスティアーノ・ロナウドがおそらく最後のW杯であろう今大会、なんとか初戦のガーナ戦は打ち合いを制し、好発進を切れただけにこれをどうにか繋げていきたいところでしょう。

対するウルグアイは、W杯では特にそのしたたかさが売りになっていました。それは一部の主力が高齢化すれども若いタレントも育っており、そこの融合も上手く出来ているだけに今大会も期待されていましたが、初戦の韓国戦では壮絶という言葉がよく似合う激しい試合展開の末に0-0でスコアレスドロー。好機を活かせず、そして必ずしも一方的に攻めれていた訳でもなく…微妙なスタートを切っています。たかが1分け、されど1分け。このポルトガル戦がどう転ぶかに全てかかってきます。

 

ロナウドスアレスカバーニ…そういった一時代を代表するストライカーの共演も今回がおそらく最後でしょう。そういう意味でも、今の激闘と熱湯と、ちょっとしたノスタルジックもあるような、色々な感情が渦巻く90分が始まります。

両チームスタメンです。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070509j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070512j:image

 

ポルトガルは初戦のガーナ戦からスタメンを3人変更。左SBにはガーナ戦を欠場したヌーノ・メンデスが復帰して先発起用。一方、ガーナ戦に先発していたダニーロペレイラとオタビオが今度は欠場という事になり、それぞれのポジションにはペペとウィリアム・カルバリョが起用されています。今日も3トップは中央にクリスティアーノ・ロナウドを置き、ブルーノ・フェルナンデスとジョアン・フェリックスを左右に置く形になりました。

対するウルグアイは初戦の韓国戦では4-1-2-3のスタートでしたが、今日はセバスティアン・コアテスを3バックの一角として起用し、スタートのシステムとして3-1-4-2を選択しました。韓国戦ではルイス・スアレスが先発でしたが、今日はスアレスはベンチスタートでエディンソン・カバーニを起用。カバーニはダルウィン・ヌニェスと2トップを組む形になります。

 

本日の会場はカタール、ルサイルのルサイル・アイコニック・スタジアムです。

古代アラブを象徴するボウル編みを模してデザインされた8万人収容の大型スタジアムは、今大会の決勝戦などが行われるカタールW杯のメインスタジアムとして扱われています。屋根の中央部分は可動式になっており、開閉式の屋根も持ち合わせている形になっているなど、最新鋭スタジアムの技術も多く散りばめられたようなスタジアムとして完成されました。ちなみにこのスタジアムは、ウェンブリー・スタジアム等の設計に関わった事務所が設計を担当しています。

そういえば…前回のロシアW杯ではベスト16でウルグアイvsポルトガルが実現していましたね。その時はカバーニスアレスのとんでもロングパスワンツーとかありましたねぇ…。ウルグアイ的には再現を、ポルトガル的にはリベンジを期す一戦ですね。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070456j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070453j:image

 

カタールW杯で使用される全スタジアムの紹介はこちらからどうぞ!

 

 

 

3分にウルグアイがマティアス・オリベラが、その直後に今度はポルトガルロナウドが肩で落としたところに走り込んだウィリアム・カルバリョがシュートを放ち、開始早々にお互い1回ずつチャンスを作ったところから始まった試合は速い展開を見せます。

12分はウルグアイコーナーキックからホセ・ヒメネスがヘッドを放つも枠の外。ポルトガルも16分にジョアン・フェリックスがカットインからシュートを放ちますが、これはヒメネスがブロック。お互いにかなり序盤からオープンな試合展開となり、アタッキングサードに到達する回数は多い中で試合は始まりました。

 

しかし20分が過ぎる頃には試合はポルトガルペースになっていきます。しっかりと自分達でボールをキープしながら良いタイミングでスルーパスを出す事が出来ており、それに対してロナウドが上手く抜け出す場面を多く作りながらリズムを作ったポルトガルが、個性豊かなタレントのファンタジー性も光るような攻撃を織り成して攻勢を強めていきました。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070335j:image

 

対するウルグアイは劣勢にはなりながらも、やはり元々彼らは堅守速攻型のチームとあって、機を見たロングカウンターを仕掛けて反撃を試みます。32分にはミドルゾーンでボールを奪ったロドリゴ・ベンタンクールが一気にドリブル突破でラインブレイク。一気にGKと1対1の場面まで持ち込みましたが、1対1の場面で放ったシュートは最後はGKディオゴ・コスタがファインセーブ!ウルグアイは36分にもチャンスを作り、左サイドから駆け上がるとオリベラのクロスにベンタンクール、ミートしなかったところにヌニェスが詰めますが…両者共にシュートをヒットさせる事は叶わず。

 

前半の終盤はカウンターを起点にチャンスを作ったウルグアイペースで進み、ポルトガルは第2戦から復帰したメンデスが負傷でラファエル・ゲレイロとの交代を余儀なくされるアクシデントも発生。それでも前半はスコアは動かず、0-0で前半を終えます。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070403j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070406j:image

 

後半最初のチャンスを作ったのはポルトガルでした。52分、ロナウドが右サイドで起点を作ると中央のベルナルド・シウバへ。巧みなファーストタッチから前を向いたシウバの絶妙なスルーパスにフェリックスが抜け出しますが、シュートは惜しくもサイドネット。

しかし前半から積極的にウルグアイの守備陣のスペースを突こうと試みていたポルトガルの努力が実ったのはその直後の54分でした。ボールをキープしたブルーノ・フェルナンデスが左に流れると、ゴールに向かうコースに柔らかい弾道のクロスを放ち、ここにロナウドが思いっきり飛び込むとクロスボールがそのまま吸い込まれてゴール!!ブルーノの超高級クロスとロナウドのアタックでGKの視界を撹乱させ、ポルトガルが待望の先制点を挙げます。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070258j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070301j:image

 

得点が決まってからはウルグアイの猛攻が始まります。58分にはカバーニ、60分にはヌニェスがシュートを放つも、いずれも強くヒットはせずにゴールは奪えず。62分にはゴディンとベシーノを下げてデアラスカエタとペリストリを投入してシステムも4バックに変更。更に72分にはヌニェスとカバーニを下げてゴメス、そして満員の会場の大歓声に包まれてルイス・スアレスがピッチに脚を踏み入れます。

75分には右から繋いで中央のゴメスに渡ると、ゴメスの柔らかなシュートは…右ポスト直撃。更に78分、左サイドからのFKからの混戦を上手く足下に収めたスアレスがシュートに持ち込みますが……スタジアムの空気が止まった決定的なシュートはサイドネット。直後には裏に抜け出したデアラスカエタが決定的なシーンを迎えましたが、またしてもGKコスタがスーパーセーブを見せてウルグアイは同点がどうしても遠く………。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070344j:image

 

逆に後半アディショナルタイムでした。ロナウドやフェリックスを下げて前線の運動量を増やそうとしたポルトガルは、ブルーノの突破の際にヒメネスが手でボールに触れたと判定されてPKを獲得。これをブルーノがGKのタイミングを巧く外して決め切って勝負あり!

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129070315j:image

 

曲者揃いと目されたグループH。ポルトガルもその先行きが不安視こそされましたが、苦しみ続けながらもなんとか2連勝!フランス、ブラジルに続いて決勝トーナメント進出を決めました!

 

 

 

今日のポルトガルは、いわゆるポジショナルプレー的な概念を崩す事でロナウドを上手く活かしていたように見えました。やはり今のロナウドは稼働力はあまりなく、上下動は望めない。そこで今日のロナウドは上下動を免除する代わりに、最前線で右から左までワイドにかなり動いていたと思うんですね。そしてサイドのスペースを上手く使いながら、サイドで起点を作る事でブルーノやフェリックスといったアタッカーがそれに合わせるように前に出ていった。ポルトガルはこれまでファンタジー溢れるタレントの融合を図る時にノッキングしてしまう事が多かった。これが試合前から狙いとしてそう組んだのか、ある種の偶然の産物だったのかはわかりませんが、今日のポルトガルはチームとして適切な足し算ができていた部分があるのではないでしょうか。

対するウルグアイは…ポルトガルが繋いでくることを前提にした上で、ボール奪取からどう攻撃に繋げていくかのビジョンをしっかりと持っていました。ベンタンクールのインテンシティーなんかは本当に素晴らしかったですし、ABEMAで解説していた名波浩氏が「ポルトガルは完勝ではない」と語ったのはまさしくそうでした。勝負がウルグアイに転がっていたかもしれない場面はいくつもあったと思います。ただそこでGKコスタのスーパーセーブもあったし、運に近い何かが運命を分けた場面もあった。実力や論理で全てを説明できない分岐点があるからこそ、このスポーツは楽しいのだろうと改めて思いましたね。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

11月28日(大会9日目)

 

G組

カメルーン3-3セルビア

ブラジル1-0スイス

 

1位 ブラジル(6)

2位 スイス(3)

3位 カメルーン(1)

4位 セルビア(1)

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129071538j:image

 

H組

韓国2-3ガーナ

ポルトガル2-0ウルグアイ

 

1位 ポルトガル(6)

2位 ガーナ(3)

3位 韓国(1)

4位 ウルグアイ(1)

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20221129071607j:image

 

11月29日(大会10日目)

24:00 A組

エクアドルvsセネガル

オランダvsカタール

28:00 B組

ウェールズvsイングランド

イランvsアメリ

 

 

スアレスの瞬間にちょっとドキッとする2014を思い出した日本人

ではでは(´∀`)