W杯、エジプト戦のチケット持ってたんでサラーvsラモスの時発狂しました
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはUEFAチャンピオンズリーグ ラウンド16第1戦、リバプールvsレアル・マドリードの一戦です。
オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
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僅か1年前、夢の4冠にあと一歩のところまで手をかけていたリバプールにとって今季は実に悩ましい一年でした。退団を含めた選手の離脱もありましたが、なかなか上がってこないコンディションと伸び悩む勝点事情…今季のプレミアリーグでは優勝争いはおろか、現状としてはCL争いにも絡めていない中位での戦いを余儀なくされているのが現実です。彼らにとって、今季はこのまま終われば失敗の一年として記憶されるしかないシーズンにはなるでしょう。
そんな中、ここ2試合ではエバートンとのマージーサイドダービー、そして躍進著しいニューカッスル・ユナイテッドとのアウェイゲームを共に2-0で勝利。少しずつ調子は上向いてきています。対するクラブW杯を制したばかりのレアル・マドリードは、リバプールにとってまさしく因縁の相手。昨シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ…フランス、パリの地で、最後にリバプールの目の前でビッグイヤーを掲げたのも他ならぬ白い巨人。思えば17-18の決勝、20-21の準々決勝でもリバプールはレアルを相手に涙を呑んできました。
リバプールほどではないにせよ、レアルも今季はリーグ戦ではFCバルセロナにかなり差をつけられた状態です。リーグでは思うように進んではいない両者にとってのこの舞台は、まさにそのプレゼンスを証明する舞台。昨季のファイナルの再戦がラウンド16から実現します。
両チームスタメンです。
歴史あるスタジアムが数多いイングランドの中でも有数の歴史と権威を持つスタジアム…というか、リバプールFCというクラブそのもののようなスタジアムで、元々エバートンの本拠地とすべく建設されたこのスタジアムがエバートンの撤退により空き家状態となったところを、新たにアンフィールドを使用するクラブとしてリバプールが設立されたという経緯があります。いかんせん、開場が1884年と3世紀を経験したスタジアムですから、現在に至るまで何度も改修や拡張を繰り返しており、現在は23-24シーズンに間に合わせる事を目処にスタンドの拡張を行っているとの事。
試合前には先日逝去されたレアルの名誉会長を務めるアマンシオ・アマラ・バレーラ氏に対してリバプール側からも献花が捧げられると共に黙祷が捧げられています。
試合は想定外なほどに早々に動きました。後ろからポゼッションを高めようとするレアルに対してリバプールは果敢にプレッシングをかける積極的な入りを見せると、中央でボールを受けたヘンダーソンがサラーにパスを出すと同時にオーバーラップ。その動きにレアルDFが若干釣られたところをカットインしたサラーのクロスにヌニェスが合わせて、リバプールが開始4分の段階で先制に成功。
その後はレアルが押し込もうとしますがレアルのカウンターの威力も鋭く、12分にはファン・ダイクの対応からボールを受けたヌニェスが斜めに迫力あるドリブルで一気に前進。ヌニェスのパスに抜け出したサラーが決定機を迎えましたが僅かにシュートはサイドネットに阻まれますが、序盤は完全にリバプールペースで進んでいきました。
するとこの直後に絶対的守護神クルトワのミスという珍しい場面が発生すると、15分にもリバプールはボール奪取から一気に加速。この攻撃自体は守備で弾いたものの、不規則なバウンドでボールが転がる形になったクルトワがサラーのプレッシャーを前に芝に足を取られる形でバランスを崩してボールロスト。これを見逃さなかったサラーのゴールで2-0!
ただし、レアルも少しずつ息を吹き返していきます。21分、左サイドでボールを持ったヴィニシウスがベンゼマにパスを送りリターンを受けると、外回りに走り込んだベンゼマの動きにリバプール守備陣がやや釣られて出来たシュートコースに一発を叩き込んでゴール!レアルは1点を返し、実に7分に1点ペースで得点が生まれる凄まじい展開に。
しかしこれでペースを取り戻せるかと思ったレアルでしたが得点直後に再びリバプールに決定機を作られると、失点こそ回避したもののゴール前での混戦の中でアルバが負傷退場。ナチョとの交代を余儀なくされてしまいます。30分にはヴィニシウスが鋭いシュートを放つも、今度はGKアリソンがビッグセーブ。直後にはモドリッチのパスをロドリゴがフリックしてバルベルデがチャンスを迎えるもここは枠を捉え切れず。
しかし試合はまさかの展開を見せます。36分、リバプールはGKアリソンまでボールが降りると、そこにヴィニシウスがプレス。しかしアリソンのパスはヴィニシウスに直撃する形になり、こぼれたボールはヴィニシウスの自覚すらないままにゴールイン!まさかの展開でレアルが同点。
アディショナルタイムにはクルトワのスローから左サイド攻撃を一気に仕掛けて最後はヴィニシウスが折り返したところにロドリゴが飛び込みますが、ここはロバートソンのナイスカバーでなんとか阻止。前半から異常なアップダウンを繰り返した45分は2-2で後半へ。
しかし後半に待っていたのは想定外の展開でした。47分、左サイドでヴィニシウスが倒されてFKを獲得すると、モドリッチのクロスボールをドフリーのスペースに飛び込んだミリトンがドンピシャヘッドで合わせてレアルが逆転!
さらに55分、レアルはセカンドボールの争いをことごとく制することで前進し続けていくと、最後はロドリゴのパスを受けたベンゼマのシュートがジョー・ゴメスに当たってコースを変えてゴール!レアルが一気に2点リードを手にする形となります。ちなみにリバプールはチャンピオンズリーグのホームゲームで4失点は史上初…。
前半はリバプールのプレスとショートカウンターが冴え渡る展開だったところが後半はむしろ、レアルにカウンターを刺されまくる試合展開に。リバプールも64分にガクポとヌニェスを下げてフィルミーノとジョタを投入しましたが、逆に67分には自陣でファビーニョからボールを奪ったモドリッチが一気にカウンタードリブルを開始。ヴィニシウスを経由し、最後はまたしてもベンゼマが流し込んでなんとスコアは5-2…!
レアルの突き刺してくるような脅威を前に、リバプールは押し込もうとはするものの…前半のような明確な狙いと鋭さは鳴りを潜めて、どこか全てのアクションが空回りしてしまうような試合展開に。逆にレアルからすればトーンを落としても大丈夫なスコアになったことで危なげない試合の運び方をし始めていきました。
終盤はようやくゴール前まで迫れるようになったリバプールでしたが…その先まで進む事は叶わず。リズムとバイオリズムが一気に変わってしまったような試合は、レアルが5得点の鮮やかすぎる逆転勝利で大きなアドバンテージを得ました!
いやぁ…それこそ2-0になった時というか、なんなら2-1の時点でもまだ全然リバプールのゲームで、少なくともあの時点で「最終スコア5-2やで」とか言われたらリバプールが勝ったろと思うような展開だったんですが……いやー……わかんないというか、怖いもんですね。
アクシデントのような同点弾から流れが変わったのか?と言えばそれもちょっと違ったんですよ。あの後はカウンターの応酬みたいになって、リバプールにもレアルにも傾くような展開だったと思いますし。ただ後半のド頭に2発レアルがブチ込んだ事で、リバプールのハイプレスをレアルが剥がせるようになったというか、リバプールがリードを奪う要因になった武器がいつの間にか弱みになり始めていたし、やっていた事をレアルにそのまま返される形になってしまった…と。なんというか、もうレアル・マドリードってわけわかんないなぁ…とすら感じる90分でしたね…。
白い巨人さん
ではでは(´∀`)