ぼんぎりぼんぎり
(昨日のMステの余韻)
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第22節、名古屋グランパスvsアルビレックス新潟の一戦です。
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3週間の中断期間を経て、今日からいよいよJリーグが再開します!その幕開けとしてセッティングされる形となったのが今日の名古屋と新潟の試合となりました。
順位としては優勝争いの真っ只中を走る名古屋と、残留争いの追っ手から逃げる為に走る新潟という構図ではありますが、それと同時にこのカードはちょうど対になるようなチームスタイルを誇る両者の対戦…という構図でもあります。それだけでなく、お互いに強いインパクトを残した前半戦から前線の顔触れには入れ替わりが生じただけに、その変化が追い風になるのか、向かい風になるのか…今日はその試金石にもなってきます。順位以上にそのスタイルの妙味を前にこの両者がどういう試合展開を見せてくるのか。真夏の噛み合わせはどちらに微笑むのでしょうか。
両チームスタメンです。
名古屋は直近の天皇杯浦和戦からはメンバーを2人変更。天皇杯浦和戦がラストゲームとなったマテウス・カストロに代わり、今季は先発時はWBでの起用が多かった和泉竜司が前節京都戦は累積警告で出場停止だった永井謙佑とコンビを組む形でシャドー起用。リーグ戦では第18節FC東京戦以来の先発となる野上結貴も今日はCBではなく今日は浦和戦に続いて右WBでの出場です。浦和戦では先発し、今日はベンチスタートの酒井宣福は古巣対決です。
新潟は天皇杯町田戦からはスタメン11人を総替えする形となっており、リーグ戦で言えば前節札幌戦からはボランチを星雄次から秋山裕紀に、左SBを前節の退場で出場停止となった新井直人から田上大地に変更。田上も秋山もいずれも第17節京都戦以来の先発起用となっています。
名古屋も新潟も水曜日に天皇杯を戦っていますが、この天皇杯でリーグ戦メンバーとほぼ同じメンバーを起用した名古屋とターンオーバーを敷いた新潟ではスタンスの分かれるラインナップとなりました。新加入選手では名古屋の森島司と新潟の長倉幹樹はこの試合には間に合いませんでしたが、名古屋は札幌からレンタルで獲得した中島大賀とユトレヒトから復帰した前田直輝がベンチに名を連ねています。
本日の会場は東京都新宿区、国立競技場です。
🔴名古屋のシンボル🟡#名古屋城 大天守に輝く金シャチのレプリカを #国立競技場 で展示中✨
— 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) 2023年8月5日
写真撮影可能ですのでぜひお立ち寄りください📸
🗺場所
▶️E2ゲート
時間
▶️15:00~19:00#鯱の大祭典#グランパス #grampus pic.twitter.com/clB3PDVGKT
名古屋が「鯱の大祭典」と銘打ち、BEAMSデザインの限定ユニフォームを配布するなど大々的なイベントを打ってホームゲームを行うのは毎年恒例のイベントとなりましたが、今年はそれをなんと国立競技場で開催。名古屋はJリーグ30周年記念試合として行われた5月の第13節鹿島戦を国立で戦いましたが、名古屋のホームゲームとして国立でリーグ戦を戦うのは1995年5月の浦和戦以来実に28年ぶりとなっています。
試合前には愛知県出身の松平健氏が登場し、国歌レベルの名曲マツケンサンバを披露。更にOBも多く来場しますが、特にピクシーことドラガン・ストイコビッチ氏の来場は大きなポイントでしょう。試合前にはド派手なオープニングセレモニーが行われる他、金のシャチホコのレプリカも展示。壮大な一夜にする為の施策は色々打たれています。
立ち上がりから低い位置でビルドアップを試みる新潟と、それに対峙していく名古屋…という予想通りのセッティングで入った試合でしたが、序盤は名古屋が積極的にプレスに出た事で新潟のビルドアップを低いラインに押し込んでいき、チームとしてラインを押し上げながら試合を運んでいました。
サイドを上手く介しながら攻撃を組み立てようとしていた名古屋は14分、藤井陽也、野上結貴と右サイドで縦パスを繋ぐと、前に出てきた稲垣祥が右サイドのラインギリギリでボールキープ。バックパスを受けた藤井のパスで右サイドのポケットを抉った和泉が折り返すと、ゴール前まで入り込んでいた森下龍矢が押し込んで名古屋先制!
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2023年8月5日
国立でも響く「GOOOAL‼️」
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ピクシーの前でグランパスが先制
和泉竜司のクロスに合わせたのは森下龍矢🔥
🏆明治安田生命J1リーグ第22節
🆚名古屋×新潟
📺 #DAZN LIVE配信 pic.twitter.com/mgKGbVxTOi
名古屋が先制してからは新潟が前に出て行く場面も増えてきて、ポールポゼッションはかなり新潟が優勢になる時間が増えていました。しかし先制点を取って戦いやすい立場になった名古屋はボール非保持のタイミングでは割り切ったブロックをしっかり組んで新潟に対峙。特に31分に和泉がふボランチの米本拓司との負傷交代となって以降はよりその色が強くなっていました。
新潟が前半で大きなチャンスを迎えたのは32分。名古屋が少し前に出た裏を突く形でボランチの秋山が自らドリブルでボールを持ち運ぶと左サイドを走り抜けた田上へパス。しかし田上のシュートはGKランゲラックが好セーブで弾いてゴールを許さず。前半は名古屋の1点リードで終えます。
後半は新潟がボールを持つ展開は変わらずながら、名古屋がボールを持ったタイミングでも上手く奪い返して攻撃のターンを続けるリズムを回していけるようになった事で、序盤は前半よりも前線に食い込める場面が増えていました。しかし53分にはGK小島亨介のパスを乱れを突かれてユンカーに決定的なシュートを打たれる場面も発生し、ここはGK小島が自らビッグセーブで防ぎましたが…名古屋は落ち着いて構えた状態を崩さずに試合を進めていきます。
ただ、前への意識が強くなった新潟はその副作用とでも言うべきか、前への意識と繋ぐ焦りからか名古屋のオフェンス陣のプレスに捕まり、そこから爆走攻撃を喰らうような場面が相次ぐようになります。
実際にユンカーが何度かそういう流れで決定的なエリアに顔を出すシーンが増えてきた中で60分、新潟の繋ぎの乱れを内田宅哉と米本が連係して奪取すると、米本が渡邉泰基に倒される形になって名古屋がPK獲得。これは新潟万事休すか…と思われた場面でしたが、ユンカーのキックはGK小島がスーパーセーブで阻止!新潟は絶体絶命のピンチを回避します。
62分に名古屋は永井とユンカーを下げ、新加入の中島と海外から復帰した前田を同時に投入。時を同じくして新潟も田上と松田詠太郎を下げて堀米悠斗と太田修介を投入して同点を狙います。新潟は72分にも高木善朗と星雄次を送り込み、流動的な攻撃で名古屋の守備を揺さぶりにかかりましたが、稲垣・内田・米本が3ボランチ気味に構えた3-3と両WBのブロックは新潟のスライドしていく攻撃に焦れずに対応していた事で、新潟としてはもどかしさを抱かざるを得ない猛攻というような展開に。
終盤に入ると名古屋は前線で走り回れるターレスと久々の復帰となる丸山祐市を投入して守備固めの姿勢を明確に提示します。
アディショナルタイム、途中出場の島田穣の横パスが上手くフリーの藤原奏哉に渡り、藤原も鋭いミドルを放ちますが…DFにも当たって僅かに枠外。最後のCKにはGK小島も上がっての攻撃になりましたが実らず。5.7万人を集めた国立競技場、前半のゴールを守り切った名古屋が神戸・横浜FM追撃に大きな一勝です!
DAZNの解説を務めた福田正博氏が試合後に「お互いに予想された試合展開」と仰っていましたが、実際にこの試合の表現としてはそれが全ての展開で、ある程度Jリーグを見ている人にとっては「こうなればこうなるよね」との通りの展開に進んだ試合だったと思います。その上でこの試合は、その予想の通りに試合が進んだら名古屋が勝つし、その予想を崩れるような展開になったならば新潟が勝つだろう…というような試合で、それが前者に転んだ…と。それがまず率直な感想ですね。
その意味ではやっぱり、名古屋が早い時間帯に攻勢を掛けて、先制点を取り切るところまで行ってしまったのはこの試合の全てでした。和泉の負傷退場は痛手だったとはいえ、長谷川健太監督が「和泉の代わりの働きをできる選手はいない」と語った上で、そこでシャドーの選手ではなく米本を投入する事で3ボランチ的なブロックを早めに組めた事、その上で新潟の自陣でのビルドアップに対しては、ユンカーというフィニッシャーを残した上で永井+米本or内田が前にアタックできる仕組みを早く構築出来た。ゲームプランというよりは、確固たるチームのスタンスを踏まえた上でセッティングをしっかりと組めたところ大きかったですね。
新潟もちゃんと自分達の志すスタイルを提示するところまでは出来ていましたが、試合のセッティングが新潟を巻き込む形で固まってしまった。それゆえに新潟も袋小路に迷うというより、そこに幽閉されるような展開になってしまいましたし、新潟からすれば…名古屋の守備網をズレさせるには、彼らにとってのイレギュラー的な攻撃の駒が少しなかった部分はあったのかもしれないです。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J1リーグ第22節分は川崎フロンターレvsガンバ大阪のマッチレビューページに記載しておりますのでそちらをご覧下さいませ。
マッツッケッンッサ〜ン〜バ〜
ではでは(´∀`)