「B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-」ヤンマースタジアム長居2日目(稲葉浩志誕生日公演)観てきました日記
もはや開催されるかどうかもわからずハラハラし倒していた20230919早朝日記(プロローグ)↓
場外の様子など、入場前の様子と長居スタジアムに着く前の感情の起伏を綴った前編↓
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自分でもちょいちょい曲を作ったりもしていますが、まあまあB'zの影響を受けたような感じにもなっております。是非何卒…
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オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
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さて、ライブも11曲目のLADY NAVIGATIONが終わって後半戦へ。一旦メンバーは捌けて、セットチェンジの間はB'zの楽曲のMVが流れていました。ここが2人だけで奏でるアコースティック調の楽曲集みたいな感じになってたんですね。伏線を張ってるようで芸が細かいなと。
再び照明が灯るとバックスタンド側にバーを模した小さいセットが登場。簡単なMCはここまでにもありましたが、ちょっとここで簡単なトークパートという事で…過去のB'zの作品やらが並ぶセットでちょっとしたブレイクタイムでございました。
トークの内容としてはB'zの歴史を彩る貴重なグッズをテーマに昔話なんかを、という形式。紹介されるグッズは日替わりだったそうで、この日はアルバム「The 7th Blues」のプロモーション用カセットとまさかのプレゼン資料みたいなB'zのファンクラブ会報の第1号(「海賊版みたい by稲葉」「今時のフリーペーパーの方が立派 by松本」)でしたが、この日のお喋りで一番盛り上がっていたのはやっぱりデビュー記念日公演となった21日公演について。
B'zさん、周年デビュー日(9月21日)に行う野外ライブの輝かしい実績一覧
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2023年9月21日
15周年(渚園)→大型台風直撃
20周年(日産)→オールタイム雨
25周年(日産)→この年は雨回避
30周年(味スタ)→キムタクが来ても雨
35周年(長居)→落雷及び線状降水帯発生
デビュー記念日の天気が恐ろしくなる事でお馴染みのB'zさんでしたが、大阪初日公演はその中でも史上最恐クラスだったそうで。松本さんのウィスキー紹介中の「一昨日はそれどころじゃなかった」から始まり「ほんとすごかったんだから!」と盛り上がり、トークパートの締めも「今日はゆっくりお喋り出来て良かったです」で締めるという。そういえばイチブトゼンブの前のMCでも「嵐の中35周年を迎え…」のフレーズでひと笑い取れてしまうという…。まぁ、だって21日なんてね…松本さんと稲葉さんが「お互いの顔が見えなかった」って言ったレベルらしいですしね…。一応MC中に松本さんに「(ウィスキー) ウチに飲みにおいでよ」「Welcomeだよ」「スーパースウィート」とのお言葉を頂きましたが、果たして私めは行ってもよろしいのでしょうか…でもごめんなさい、ぼくウィスキー飲めなくて……(ビールより強いお酒を飲めない26歳男性)。
その流れから始まるはBIG。歌詞は会場によって違ったそうで大阪仕様でした。「勢いだけで35周年」というあまりにもBIG過ぎるアレンジ歌詞…。BIGも星降る夜に〜と同じで、もはや次いつ聴けるかどうかわかんない逸曲ですしね。
BIGが終わるとメンバー紹介を経て再びハードロックパートへ。
バンドメンバーでのソロ回しはキーボードの川村ケンさんが完全にお手振り状態と化して稲葉さんに突っ込まれていたのが何気に面白かったです。
バンドセッションでメンバー紹介してた時の
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2023年9月25日
稲葉「キーボード!川村ケン!!」
川村「\(^o^)/」
川村「\(^o^)/」
川村「\(^o^)/」
稲葉「弾いてください…」
地味に好き#Bz#Pleasure2023
ソロ回しの後は松本さんのMCにて。「また新曲を作ってツアーをする」と仰せになられていましたが、言っても…私は他のアーティストで言えばGLAYやら布袋寅泰やらが好きな訳ですが(ちなみにGLAY TAKUROは松本さんの子分ってGLAY TERUが言ってました)、B'zに限らず彼らにも共通する事して、言ってもこの人達は過去の作品だけでエンターテイメントとしてもビジネスとしても、十分儲かると言ったらやらしいですけど…まぁ、十分成立する訳じゃないですか。そんな中でも未だに新しいモノを落としていってくれる、私めみたいな相当後発組のファンにも過去ではなく今を追わせてくれるのは本当にありがたく尊い事だなと。よし、これはスーパースウィート貰えそうなこと言ったぞ。
そして続くはそう、JAP THE RIPPER!! 松本さんの生ゼブラギターも見れまして。みんなでちゃんと「\ジャープザリパー!!/」言えました。3月の幕張メッセでのイベント内容を踏まえるとJAP THE RIPPERとFIREBALLはセトリに入るだろうと予想はしていましたが本当に聴けました。次のYES YES YESは稲葉さんがコロナ禍に「いつかライブでみんなで合唱したい」というテーマで作られた楽曲で、今回のツアーから声出しがOKになった事を踏まえて「我々人類はここまで辿り着いた」と仰っていたのはB'zのライブとかそれ以前のところでしみじみしましたね。ちなみにこの曲では稲葉さんがアリーナエリアを一瞬。私めはがっつりスタンドでしたが、肉眼でしっかりと稲葉浩志を確認できてしまいました。お父さんお母さん、ぼく、生稲葉見たよ。
そしてYES YES YESの後はセットのビジョンの仕切り(?)みたいなやつが取っ払われて全面ゴールドみたいな映像に。そこから流れてくるSEがね…あれですわ。世にも有名なメロディーライン。J-POPで名の知られた曲の中でぶっちぎりに曲名が長い事でお馴染み、愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない…!何気にこの曲、LADY NAVIGATIONと共に「めちゃくちゃ売れたけどライブではレア曲扱い」の楽曲なんですね。2番目のAメロの歌詞が大好きでしてね…。最後の方はもう大合唱ですよ。あそこの部分。気持ちよかったです。すごく。
愛のままに〜の余韻にじんわりしているところに殴り掛かるように稲葉さんに「まだ行けますかー!」と煽られると、今やこの国で君が代の次に国歌に近いポジションを確立したと言っても過言ではないあのイントロ。やっぱりね……やっぱり、どうやったってこの曲はハイライトになる訳ですよ。あの痺れるイントロの持つパワー、あえて少し抑えたようなAメロ、せり上がり始めるBメロ、そしてあのサビ!B'zにさっぱり興味のない人間ですら「ヘイ」を言える…そんな曲がこの国にどれだけあるだろうかと。そしてその曲を生で聴ける興奮。感覚が迸るとはこの事かと。
ただね、本当の衝撃はここからだった訳ですわ。人生でこんな、土踏まずから全身の毛穴がぶわぁっと開くような心地良いゾワゾワ感に包まれたことは無かったやもしれません。私はただ上機嫌に「ヘイ」って言っただけなんです。そういえばultra soulって、間奏のアレンジがツアーごとに結構変わるじゃないですか。個人的にはHINOTORIのアレンジがすごく好きなんですけど。今回はどうなるんやろって思うじゃないですか。「見てる I Can Tell」辺りから。そしたらこうですよ。
稲葉「そしてぇ!かーがっやーくっ!ウ・ル・ト・ラ・ソウッ!」
ワイ「へい!!!!」
バッコミ「チャーラーチャラッチャーチャッ! チャッチャーチャラッチャーチャッ!」
ワイ「!?」
チャッチャッチャッチャッチャッチャッチャッチャッチャッチャッチャーチャラッチャーチャ…
…ultra soulってやっぱり聴きたかったんですよ。行ったからには。ついでに言うとB'zで一番好きな曲はlove me,I love youなんですよ。でも一番ライブで聴きたかったのはBAD COMMUNICATIONだった私ですよ。まさか、まさか…いや、まさかよ。まさかultra soulのギターソロ部分で、ブレイクなしで、しかもヘイの次にあのイントロが流れてくるとは。
ultra soulにしてもBAD COMMUNICATIONにしても、B'zの代表曲というよりは日本の音楽界に大きな影響を与えたと言える2曲な訳ですよ。B'zのライブでこの曲を歌うとなるとどうなってもライブの重要なポイントになる。それをメドレー形式というか、実質的なマッシュアップ形式にしてくるとは。「ヘイ」の次にあのイントロが流れてきた時はもう…土踏まずからつむじに向けて震えが走りましたねぇ…そんな完璧な繋ぎがあるかと。ultra soulは青色をメインにした照明演出だったんですけど、バッコミのイントロが始まった瞬間に全部が赤照明にバチィッ!と切り替わって……全ての毛穴が解放されたような気分でした。まだ私の身体の中にはバッコミに切り替わった瞬間のあの震えが残っています。BAD COMMUNICATION〜からultra soulに戻ってきた瞬間も然り。あれ絶対HINOTORIで味しめたろ。
ultra soulを終えて、サポートドラマーの青山英樹が「稲葉さんお誕生日おめでとおおおおおおお」と叫んだところからこちらもブレイクを挟まずに始まったのはIT'S SHOWTIME。曲自体が「ライブを観に行く」みたいなテーマの歌詞なので、ちゃっかり第1話ではタイトルに使用したりもしましたが。ド派手な特効から始まるこの曲もまた迫力がありましたね。…正直、IT'S SHOWTIMEって元々CD音源ではB'zの中であんまり好きな方の曲じゃなかったんですよ。ただ、いざこの場所で聴くとめちゃくちゃ良かったというか、歌詞の内容そのままにこれはライブで聴いてこそだなぁと。
それで次ですよね。君の中で踊りたい……いやぁ、バチクソカッコよかったです。いやほんとカッコよかった。それこそBAD COMMUNICATIONの変遷にも言える事ですけど、日本で唯一のハードロックバンドとも称されるB'zですが、最初の5年くらいは松本さんがサポートで参加していたTM NETWORKをロック調にしたような感じでオリジナル版の君の中で踊りたいもその系譜の中にいたんですね。それが今の音楽性になって、BAD COMMUNICATIONや孤独のRunawayのように今のB'zの解釈で再構築したアレンジがまあカッコよくて。Liar! Liar!もそうですけど、アウトロの枠で英語のメロディーがあるタイプの曲大好きです。この辺りは「とにかく盛り上がろう!」的な曲が続いていたので憂いのあるロックが一層映えましたね。
オーラスは2010年代にリリースされたB'z楽曲の中で最も定番と化した兵、走るで本編〆。ちょうどラグビーW杯開催中に聴けたのもまた一興です。一瞬ギターが止まるところが気持ちいいですよね、この曲。もう花火どっかんどっかん。こうして本編は幕を閉じました。
アンコール。アンコールは思わず「矢沢か!?」と言いたくなるくらい白、まあ白の衣装でご登場なさった本日の主役(稲葉さん)。後述するMCを経てのSTARS。良かったですねぇ……。めちゃくちゃキャッチーなサビのメロディーをCallingばりにトリッキーな楽曲構成で成すというプロの業。
曲の途中からは全員がスマホライトを点灯させて光の演出というシーンもございまして。まあわたくし、スタンドからステージを見てた訳ですよ。そうなるとですね、みんなステージに向かって光を照らす訳ですから、割と後ろの方にいると私の角度から見るとみんなスマホ画面の方になるのでアリーナエリアは普通に真っ暗という物理の宿命も受けるという。モニターで見て「はえ〜こないなってるのね」と知るという。
すると途中で稲葉さんが記念撮影をリクエスト。松本さんとのツーショット。すごくありがたい絵を拝ませて頂きました。ご利益がありそうです。お父さんお母さん、ぼく、B'zと同じ画角に写ったよ。
その写真がこちらになります。
B’z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS- at YANMAR STADIUM NAGAI
— B'z (@Bz_Official) 2023年9月24日
THANK YOU!!#Bz#Bz35th#Pleasure2023#STARS#ヤンマースタジアム長居 pic.twitter.com/ykR7dEwDZG
これ、当時現地では各公演で写真撮ってるものだと思っていたので翌日のファイナル公演後に更新されたTwitterを見た時はてっきり24日公演のものだと思ってたんですけど、この写真撮影自体が私が行った日だけだったみたいで。これはお誕生日記念的な意味もあるのか…?ちなみに私はこの写真のかなり右上です。
ラストソングは「Pleasure 2023〜人生の快楽〜」!TUBEのあー夏休み的に言うと「これやんなきゃPleasureツアー終わんないよなあ」ってやつです。
Pleasure〆。良かったですねぇ…。歌詞がまた。5年ごとに変わっていく歌詞も含めてロードームービーのような歌詞で。Pleasureって最初に発表されたのが1991年。実は私自身が今年26歳なんですけど、稲葉さんがこの曲を書いた年齢も26歳なんですよね。初めてこの曲を生で聴いたのが26歳になるとは…とまで言い出すと少し気持ち悪いですが、この曲の歌詞の内容は「26歳の人間」が歳を重ねていく内容な訳で、実際に26歳になった私自身もああそうだよなあ、親になった友達いるもんなあ、よくよく考えたら一緒に行った同級生新婚だなあなんて思ったりして、25歳より前にこの曲を聴いていた時とはまた違う感覚というか、シンプルな感動とはまた違う感傷がありましたね。そしてアウトロ。ライブ限定のサビメロに合わせたあの松本さんのギター。あのたまらない伸びるギターはPleasureの1日にこれ以上ないエンディングでした。
最後にメンバーの挨拶回りと最後のMC。ここにいる全員が21日の情報を知ってるので、一言「嵐から始まる36周年となりましたが…」で笑いを取れる稲葉無双モードに突入してらっしゃいました。最後はみんなで「おーさか!」と叫んで〆。
まず感想としては…30周年の時のHINOTORIツアーってド派手な演出というよりもド派手な仕掛けがいっぱいあったエンターテイメントの極致のようなライブで、その内容は「BEST OF B'z」と呼ぶべきようなものだったと思うんです。この国の音楽業界のセールス1位は大体B'zですから、この業界の頂点にふさわしいスーパーエンターテイメントというか。
それに対して、敢えてそこと比較すると……今回のSTARSツアーはロックコンサートの極致とでも言いたくなるようなライブで「BEST OF B'z」というよりは、セットリストも含めて「BEST OF Pleasure」と言いたくなるようなライブでした。より深くB'zとは何か?突き詰めたようなライブというか。そういう意味でステージからは常にこの上なく極上の心地良い圧力が飛んできていたような気持ちですし、迫力と繊細さという相反する2つの要素が常に調和し合う……いやぁ、スーパー・スウィート・プレジャーでした!!
…話は戻って、アンコール1曲目のSTARSの前。ツアータイトルでもあり、35周年キャンペーンの柱ともなるこの曲についてのMCが稲葉さんからなされまして。「STARS」という楽曲がファンの一人一人が星のようで…という意味を込めて作詞したというところはこれまでのインタビューでも言ってらっしゃいましたが、MCでこう仰ったんですよ。
「本当にキラキラしていて、星みたいだなと思った」
「僕たちの曲に合わせて歌ったり踊ったり、その輝きがなかったら僕ら35年も活動できてなかったと思います。HEROって誰かに希望を与えられる人だと思うんですけど、皆さんこそがB’zにとって最大のHEROなんです。35年にわたってエネルギー、勇気、希望を与えてもらいました」
なんかすっごい褒めてもらいました。
稲葉さんはずっとファンのことをヒーローとかSTARSとか仰ってくれていましたが、結局星は太陽と月がいて初めてその姿を表せる存在です。この日は太陽と月がヤンマースタジアム長居のステージにいた。だから客席で星として姿を見せる事が出来た。ファンが星ならお二人は太陽と月なのでしょう。相反するようなキャラクターに見えてもどちらか無しには成立せず、どちらが…ではなくどちらもが絶対的な存在。音や物語の厚みが2人の矜持になり、それを写したようなステージを見せつけられた時、人は忘れられない財産のような3時間を手にするのだなと。
…どうだ、最後にちょっとライブレポートっぽいこと書いたろ、これ。
「B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-」
9月23日@大阪・ヤンマースタジアム長居
セットリスト
2 FIREBALL
《MC》
3 RUN
4 星降る夜に騒ごう
5 恋心(KOI-GOKORO)
《MC》
6 イチブトゼンブ
7 NATIVE DANCE
9 Calling
11 LADY NAVIGATION
《MC》
12 BIG
《メンバー紹介&バンドセッション》
13 JAP THE RIPPER
14 YES YES YES
16 ultra soul
16-1 ultra soul
16-2 BAD COMMUNICATION
16-3 ultra soul
17 IT'S SHOWTIME!!
18 君の中で踊りたい
19 兵、走る
ENCORE
20 STARS
21 Pleasure 2023〜人生の快楽〜
ちなみにサポートギターのYTさん、何気にライブで見るの2回目でした(氷室京介のライブの時)
ではでは(´∀`)